田川伸一郎のブログ

大切な日の記憶

今日、2月22日は、亡くなった姉の命日です。

前年の5月、かなり進行した「スキルス胃がん」が見つかってから、胃の全摘出出術を受け、抗がん剤治療も受けましたが、闘病むなしく約9ヶ月後の2月22日の早朝、59歳という若さで亡くなりました。

真間小学校3年目、「あと1年で早期退職する」と決意し、最後の1年をスタートしたばかりの5月に姉の口から伝えられた信じたくない事実でした。

私は、当時、市川市に住んでおり、退勤後は極力、柏のガンセンターに入院している姉の見舞いに行き、その後、我孫子でそれまで姉に見守られながら暮らしていた母の世話に行き、夜遅くに市川の自宅に帰る生活をしていました。
特に3学期、姉の病状が悪くなってからは、ほぼ毎日、その生活を続けていました。

真間小に転勤してから、私はそれまでの勤務校では経験しなかったあまりに不条理な出来事の連続に加えて、急に不調になってきた母の世話が重なり、1年目の冬には、お医者様に休職を勧められるほどまで体調を崩し、退職間際までの約2年間、東京の良い病院に通院して、休職はせず、薬を飲みながら勤務を続けました。

3年目は、そんな自分自身を支え、ガンと闘う姉を支え、何とかひとりで生活しようとする母を支え、必死に毎日を乗り越える日々でした。
それでも、毎朝7時前には出勤し、何事も無いように、吹奏楽部の子どもたちを笑顔で迎えていました。
お医者様から「くれぐれも無理をしないように」と言われていましたが、週24コマ埋め込まれていた音楽の授業をこなし、例年通り、吹奏楽コンクールやTBSこども音楽コンクール、日本管楽合奏コンテスト全国大会にも出場しました。
新型インフルエンザが大流行し、6年生の子どもたちと『今日の日をありがとう』を歌おうと練習していた最後の市内音楽会が中止になってしまったことが残念でならなかった年でもありました。
教師人生最後の卒業式には、一段と心を込めました。

校長先生以外の職場の方々や市内の音楽の先生方には、私がその年で退職することなど話しませんでした。
また、私がそんな辛く苦しい状況で生活をしていることも話しませんでした。
学校では平然を装って振る舞っていました。

30年間、常に全力投球して教師人生を歩んできた自分へのプライドをかけたラストスパートでした。


いよいよ姉の容体が悪くなってきて、「毎日の帰りに30分ずつの年休を2日で1日分ということで取らせて欲しい」と申し出た私に、当時の校長先生は、「田川先生は、お姉さまやお母様のためにそれだけ苦労をしていても、朝早くから勤務時間外の吹奏楽指導までしてくださっています。年休でなくていいから、黙ってそっと早めに出なさい...」と、特別なご配慮をくださいました。
今だから言えることですが(いや、言ってはいけないことかもしれませんが)、校長先生の温かさには感謝しかありませんでした。

職場の方々には話さなかったのですが、ごく一部の親しい音楽仲間の先生方には全てをお話しし、時々、苦しい胸の内も聞いてもらいました。
そんな先生方には、私が早期退職することも、秘密でお話ししてありました。
今にもつぶれそうな私の心を、優しく温かい言葉で支えてくださいました。

姉は、死を覚悟してから、「葬式も何もしなくていい。戒名も一切の法事も無くていい。時々私のことを思い出してくれればそれでいい」と言っており、「遺書」にもそう書き残してありました。
姉に長く連れ添ってくださった義兄も、「本人の望むように...」とおっしゃり、姉の意思どおり、内輪だけで静かに見送りました。

姉は、自分が末期ガンで余命が短いことを、親しい友人にも知らせず、その代わりに「私が死んだら送って」と、たくさんの手紙を書き残していました。
弱って、やつれていく自分を見られたくない...元気者で友達も多く、何でも仕切るのが得意だった姉は、そんな自分の姿だけを記憶に残してもらいたいと話していました。
自分が入る納骨堂(浅草東本願寺の無宗教の納骨堂)も、自分で予約し、何から何まで準備して死を迎えました。

どこまでもしっかり者の姉のすることを、私はただ見守ることしか出来ませんでした。

「あなたが退職して湖北に引っ越して来たら、『30年間お疲れ様の会』をするからね」と言ってくれていた姉でしたが、病院のベッドで「あなたとの大切な約束を守れなくてごめんね」と小さな声で言ってくれたこともありました。
「姉さん、大丈夫だよ!4月まで絶対に生きていられるから...湖北のきれいな桜を一緒に見ようね!」と励ましていた私でした。

しかし、その願いも叶いませんでした。

姉が亡くなった日、全てをお話ししていた特に親しい数名の先生方には連絡をさせていただきました。
葬式はしないことも添えて...


先日、そんな親しい先生のおひとりとお会いした時に、「2月22日はお姉さまの命日でしたね」と...
「えっ...よくそんなことまで覚えていてくださいましたね」と驚く私に、1枚の切符を見せてくださいました。

OVzf7e_etO7VYnF1486907166_1486907184.png

姉が亡くなった当日、その日を忘れないようにと、塾から帰る娘さんをお迎えに駅に行った時、わざわざ切符を買ってくださったそうなのです。

平成22年2月22日。
しかも、買った時刻が22時22分です。

日付はその当日に買って...と意識してくださったそうですが、買った時刻は本当に偶然のことで、後で見て気づき、驚かれたそうです。
そこまでしてくださる先生のために、姉がそんな偶然を起こしたのかもしれません。

先生は、何か特別に記憶に残すべき大切な日には、こうして切符を買って日付を残しておくことがあるそうなのです。
その「大切な日」の1日に姉の命日を置いてくださいました。

先生も、私の姉が亡くなる少し前に、最愛のお父様を亡くされ、私はお通夜にお伺いさせていただきました。
姉の葬式はしなかったので、せめてもと、会ったこともない姉のことを思い、「大切な日の記憶」のためにこのように切符を買って祈ってくださったのだそうです。

何年も経った今、初めてそのことを教えていただきました。
その日からずっと、何年間も...先生は、この切符を持ち続けてくださっていたそうです。
そして、毎年、命日には姉の冥福をお祈りしてくださっていたそうです。

姉も天国で感謝していると思います。
そして、先生の大切な日々を見守ってくれていると思います。
心から...ありがとうございます。


「お母さんを頼むわね...。ごめんね」
亡くなる間際の姉の言葉をいつも心に置いて、私は精一杯母に寄り添って生きています。

そして、姉の分まで、元気に輝いて生きていきたいと思います。


シー
平成20年秋・ディズニーシーでの真間小吹奏楽部の演奏を聴きに来てくれた元気だった姉・母と共に。

スポンサーサイト

PageTop

心つなぐ1ページ

先日、こんなうれしいブログコメントを頂戴いたしました。

田川伸一郎先生のブログで、昭和小学校金管バンドを感動した学校にあげていただき、保護者含め金管バンド一同大変嬉しく思っております。
今年も全国大会まであと一歩のところで出場を逃し、涙していたところにこの大会へ参加させていただくことになり6年生の引退も延び、聴いてくださる方々へ感謝の気持ちをと、一生懸命演奏した結果、こうして先生から素晴らしい講評をいただき、大変幸せな思いでおります。
指揮者の徳武先生の指導のもと、一音一音の微妙な調整まで突き詰めて練習し、大切に吹き育ててきた「秋風の旅人」を、素晴らしい会場で吹く事ができ子供たちも幸せでした。
こうして名前をだしていただきありがとうございました。

昭和小学校金管バンドの保護者より



2月11日にミューザ川崎で開催された「全国小学校管楽器合奏フェスティバル・東日本大会」を聴きに行った感想を記したブログの1ページ。
私は、特に感動した学校のひとつ、長野市立昭和小学校金管バンドのことを書かせていただきました。

失礼ながら、「昭和小学校」の校名も、徳武みすず先生のお名前も存じ上げず、もちろんお付き合いもなく、初めて聴かせていただいた演奏でした。
日本中にあるすばらしいスクールバンドやご指導されているお力ある先生方について、まだまだアンテナの低い自分を反省するほど、昭和小学校金管バンドと出会えたことは、私にとって大切で素敵な出来事でした。

逆に、私の名前や存在など知るはずもない昭和小学校の保護者の方々やお子さん方が、私の小さなブログに目を留めてくださり、こんなご丁寧なコメントまでお送りくださったことに、驚き、感動し、感謝する次第です。

1ページのブログが、こうして心をつなぎ、温かい気持ちを伝え合えることをうれしく思います。

コメントをくださった昭和小学校の保護者の方、ありがとうございました。

これからも、昭和小学校金管バンドが、徳武先生はじめ先生方の御指導でますます成長していきますよう、心からお祈りいたしております。
そして、またいつか皆さんの演奏を聴ける日が来ることを願っています。

がんばれ! 長野市立昭和小学校金管バンド!

PageTop

第41回東京都小学校管楽器演奏会~第1日目

今日は、練馬文化センターで開催された『第41回東京都小学校管楽器演奏会・第1日目』に講師としてお伺いさせていただきました。

IMG_0018_convert_20170219233245.jpg

例年ですと、土日連続の演奏会が2週にわたって行われるのですが、今年は、会場の関係で、3週にわたって4回の開催となります。

他県でも、このような「管楽器演奏会」「スクールバンドフェスティバル」のような発表会はおこなわれていますが、東京都の場合は、小学校管楽器教育研究会の「研修の一環」として開催されるものです。

具体的には、年に8回ある管楽器研修会のうち5回に先生が出席しなければ、この「管楽器演奏会」に出演する資格が得られないというシビアなルールがあるのです。
私の知る限りでは、このようなルールで開催されているのは、全国でも東京都だけです。
他県では、「出たければどこの学校でも出られる」という自由な発表会です。

先生方に「やる気」はあっても、どうにもならない様々なご事情が壁になる場合もあります。
他の分掌の仕事も忙しく、管楽器研修会と他の出張がかぶってしまう場合。
ご自身のご体調やご家族の事情で研修会を欠席せざるを得ない場合。
管楽器研修会の出席回数を満たしていても、出演出来るバンドの体制がない場合(校長先生の許可が得られない、保護者の理解が得られないなど)
・・・など様々です。
ですから、この演奏会に出られる学校の先生と子どもたちは、本当に恵まれている条件にあると言えます。

私がすばらしいと思うのは、様々な事情で「管楽器演奏会」には出演出来ない学校の先生方も、この演奏会当日の運営には参加していらっしゃるということです。
ご自分の学校が出られないのに、土日の演奏会のお手伝いに出向くというのは、管楽器教育を大きく見渡せる心がなければ出来ないことです。
もちろん、出演される学校の先生も、他日の演奏会には、運営役員としてお手伝いに参加されます。

年度末に入り、学校はとても忙しい時期、お身体も疲れてくるこの時期に、土日の行事にびっしり参加して汗を流される先生方...全て子どもたちの幸せのため、そして、小管研の仲間たちのためです。
特に、今年は、日曜日が3週連続です。...特に、中心になっている役員の先生方は、3週連続の日曜日と土曜日1日をこの演奏会のために、「ボランティア」で働いていらっしゃいます。
・・・頭が下がります。

そんな「管楽器演奏会」が41年間も続いているということがすごいです。

私は、フリーになった年から毎年全日程を講師としてお招きいただき、先生方と子どもたちの熱演を拝聴させていただいています。
また、3月の「月例研修会」では、4日間の演奏会を総括しての講師を担当させていただいています。
現職の頃から、都小管研の先生方とは深くお付き合いさせていただいておりましたが、今も、こうして共に勉強させていただけることに心から感謝しています。

本日の講師の先生方です。

石井 孝明 先生 (クラリネット奏者・バンド指導者)
南 浩之 先生 (ホルン奏者・藝大フィルハーモニア・尚美学園大学)
柳沼 てるこ 先生 (打楽器奏者・リズムムービングパーカッション主宰・元武蔵野音楽大学)
大山 博 先生(打楽器奏者・ステージでの共用楽器チューニング)
田川伸一郎


全日とも、私以外は超一流の音楽家の先生方で、このような先生方に演奏を聴いていただき、講評を書いていただける先生方・子どもたちは幸せだと思います。
演奏全体のことはもちろん、各ご専門の楽器については、特に細かくご指導いただけます。

毎回、終演後には、講師室で先生方おひとりずつに「総評」をお話しいただき、私がまとめてプリント資料にし、3月の研修会で先生方にお伝えしています。
プロの音楽家の先生方のお話は、どこまでも奥が深く、私のような素人には大変勉強になることばかりです。
そして、そんなプロの音楽家の先生方も、「上から目線」ではなく、「小学生の演奏からも学ぶことがある」「小学校の先生方のご指導には頭が下がる」とおっしゃってくださいます。
小学校での管楽器活動の価値や苦労を理解した上で、専門家としてのご指導をいただくことが出来、本当にありがたいです。


本日、出演された学校の皆さんです。

・青梅市立今井小学校 (金管バンド)
・北区立赤羽台西小学校 (吹奏楽)
・武蔵村山市立第二小学校 (吹奏楽)
・足立区立弘道小学校 (吹奏楽)
・武蔵野市立第三小学校 (吹奏楽)
・目黒区立駒場小学校 (金管バンド)
・品川区立豊葉の杜学園 (金管バンド)
・中央区立豊海小学校 (吹奏楽)
・台東区立東泉小学校 (管弦楽)
・台東区立台東育英小学校 (ステージドリル)
・葛飾区立西亀有小学校 (金管バンド)
・目黒区立八雲小学校 (金管バンド)
・練馬区立小竹小学校 (吹奏楽)
・新宿区立落合第三小学校 (吹奏楽)
・文京区立林町小学校 (吹奏楽)
・大田区立入新井第四小学校 (吹奏楽)
・三鷹の森学園三鷹市立高山小学校 (吹奏楽)
・新宿区立市谷小学校 (金管バンド)


IMG_0003_convert_20170219232948.jpg  IMG_0010_convert_20170219233011.jpg

IMG_0011_convert_20170219233032.jpg  IMG_0012_convert_20170219233057.jpg

IMG_0013_convert_20170219233119.jpg  IMG_0014_convert_20170219233141.jpg

IMG_0015_convert_20170219233203.jpg  IMG_0017_convert_20170219233226.jpg

今年度の演奏会初日ということで、当然、本番までの練習期間が短く、インフルエンザなどでの練習中止、中学受験のための一時休部からの復帰など、様々なリスクを抱えての本番だったと思いますが、それを感じさせない心ひとつになった演奏の数々に感動しました。

あと3回の演奏会も楽しみです。

IMG_0002_convert_20170219232926.jpg
練馬文化センター前の梅も満開になって、子どもたちを迎えてくれました。

PageTop

実りの1年の終わりに

昨日は、先日の「全国小学校管楽器合奏フェスティバル・東日本大会」でも素晴らしい演奏を聴かせてくれた習志野市立実花小学校吹奏楽部の今年度最後のレッスンでした。

IMG_0006_convert_20170216221821.jpg

今年度の部員は、4年生から6年生までの67名。
今までで最多の人数でした。

昨年の4月には、前年度の優秀だった6年生が抜けた穴が大きく、正直、「どうしよう...」という音だったのですが、その後の先生と子どもたちの努力は、大きな実を結び、夏休み前にはびっくりするほど良いサウンドになっていきました。
地道な基礎練習、そして、私が言ったとおり「コラール」の練習を欠かさず続けたことも偉かったです。

67名も子どもが集まれば、当然、それだけの「個性」が集まるわけです。
ひとりひとりの良さにも難点(?)にも、先生はしっかりと寄り添い、子どもの目線に立って指導を続けて来られました。


顧問の村山和幸先生は、私が幸町第三小学校に勤めていた時の教え子です。
前に出て目立つタイプではありませんでしたが、気持ちが優しく、仲間のことを思いやれる子どもでした。
仲間には「かず君」と呼ばれていました。

高校時代に、彼が進路選択に悩んでいた時、「一度きりの人生なんだから、自信があるとかないとかではなく、本当に生きたい道を生きなさい」とアドバイスした私の言葉に触発されて、彼は、「僕は、田川先生のようになりたい。小学校の先生になってバンドを指導したい」と心に描いていた夢に向かって猛進し始めました。
彼が大学を出た時代は、今に比べてずっと教員採用が少ない時期でしたが、彼は諦めずに「講師」として働きながら採用試験を受け続け、ついに数少ない「本採用」に合格したのでした。

本採用2校目の習志野市立東習志野小学校で初めてバンド指導にかかわらせてもらい、夢だった音楽専科にもなれ、3校目の実花小学校では、驚くほどの指導ぶりを見せてくれています。

音楽以前の「心の指導」には、私がそうしていたように、一番力を入れています。
だから、個性豊かな67名もの子どもたちが、素直な心で先生の指導について行くのです。

IMG_0012_convert_20170216221903.jpg
子どもたちがいつもそばに置いている「心のしおり」は、私が現職の時に作って子どもたちに持たせていたものを彼がアレンジして作り、同じように持たせています。
「ひとりじゃないよ」という言葉には、「辛くても苦しくてもひとりじゃないよ」という意味と「ひとりでやっているんじゃないのだから、いつも仲間のこと、全体のことを考えなさい」という2つの意味があります。
この「心のしおり」の中には、吹奏楽部員として大切な「心の持ち方」が綴られています。



昨日は、来週末におこなわれる「さよならコンサート」に向けての練習でした。
一昨日まで、5年生は鹿野山という所での2泊3日の宿泊体験学習に行っていたにもかかわらず、だるそうにもせず、とても元気でした。

IMG_0002_convert_20170216221735.jpg  IMG_0005_convert_20170216221758.jpg

コンサートでは、かなり多くの曲を演奏します。
1年間かけて、少しずつレパートリーを作って来ているので、コンサート前になって慌てて楽譜を配ってということはありません。
おまけに、村山先生は、合奏前の「個人テスト」を徹底しているので、合奏での「音ミス」がありません。(この方法も田川流を受け継いでくれています!)
ひとりひとりの力やつまずきを、しっかりつかんだ上で適切に指導を進めています。

今年度は、まさかの「激戦の東関東大会突破」、まさかの「東日本学校吹奏楽大会・金賞」、まさかの「日本管楽合奏コンテスト全国大会・最優秀賞・ブレーン賞」、そして、まさかの「ミューザ川崎シンフォニーホールでの演奏」と、4月には考えられないほどものすごい結果を出すことが出来ました。
そのひとつひとつの「ものすごい結果」によって、「つまらないプライド」を持った子どもになってしまうのではなく、「感謝の心」と「謙虚さ」を持った、心から音楽を愛する子どもたちに育っていることが何よりうれしいです。
「さよならコンサート」に向けてのどの曲にも、全力で取り組み、心を込めて練習し、演奏しているのがよくわかります。

IMG_0008_convert_20170216221842.jpg  IMG_0018_convert_20170216222026.jpg

IMG_0016_convert_20170216221928.jpg  IMG_0017_convert_20170216222000.jpg

昨日は、子どもたちにもたくさん話をしました。

プライベートな話になりますが、村山先生にはお子さんが3人いて、一番上の男の子は、6年生で某小学校でホルンを吹いています。
お子さんが出る音楽会やコンクールと、日が重なると分かっていても、村山先生は自分の子どもの演奏を聴きたいのを我慢し、実花小学校の子どもたちのことを優先して、本番や練習を設定していました。
実花小学校の子どもたちは、そんな事は知りません。
だから、あえてお話ししました。 「村山先生は、自分の子どもの演奏を聴くよりも、君たちの大切な経験を優先してくださっていたんだよ。ありがたいね。君たちのことをそれほど思ってくださっているんだよ」と...
子どもたちはみんな驚いた顔やありがたそうな顔をしていました。
(ちなみに、そのお子さんは、そんなお父さんの生き方に影響されているのか、「将来は先生になって指揮をするんだ」と話しているそうです。それもすてきです。)

IMG_0020_convert_20170216222048.jpg
村山先生と子どもたちの「心の絆」、そして、日々の努力で育まれた音楽と経験の数々は、
先生にとっても子どもたちにとっても、一生忘れ得ぬ「宝」になることだと思います。



私のレッスンの日は、いつも「6時までの特別練習」です。
この1年間、月に一回は、お伺いしていたと思います。
普段の5時までの放課後練習には、塾や習い事で全員が揃うことはまずないようですが、私のレッスンの日には、体調不良の欠席以外は、塾や習い事を調整して全員が出席してくれています。
そして、安全に下校出来るよう、保護者の方々がお迎えに来てくださいます。
このような保護者の方々のありがたいご理解とご協力、そして、そのようなしっかりした体制を見極めた上で「特別練習」を許可してくださる校長先生の懐の深さ...本当に賢明な大人たちに育まれている幸せな子どもたちです。

先日書かせていただいた「部活無用論」「部活はブラック」のようなことを短絡的に言っている方々に、こういう賢明な大人たちの中で育つ心豊かな子どもたちの姿を見せてあげたい気持ちです。


IMG_0024_convert_20170216222137.jpg
今年卒業する6年生たちです。 
4年生から3年間、どんな苦労も乗り越えて、最後まで頑張り通しました。
みんな、村山先生の教え子でよかったね!
今年の6年生部員は、全員が地元の習志野市立第四中学校に進学する予定だそうです。
この中学校の吹奏楽部には、実花小学校吹奏楽部の卒業生もたくさん入部しており、昨年度も今年度も東関東吹奏楽コンクールで金賞を受賞した他、マーチングでも東関東大会で金賞を受賞するほど活発な活動をしています。
小学校でこれだけ頑張れた君たちなのですから、ひとりでも多く中学校でも吹奏楽部に入部して、さらに上手になり、さらに深い音楽に触れて成長していってくれたらと願っています。


IMG_0023_convert_20170216222116.jpg
「3年間、私たちのために熱心に教えてくださりありがとうございました」
...たくさんのメッセージが書かれた色紙をいただきました。
6年生のみんな、ありがとう! 大切にします。 



「さよならコンサート」、そして、本当に最後になる3月5日の「ならしの学校音楽祭」...
今年1年の思いを込めて、心ひとつにがんばってください!

4、5年生のみんな、4月にまたお会いしましょう。
そして、来年度も1年間、村山先生や仲間たちと共にがんばりましょう!

実花小学校吹奏楽部の子どもたちの1年間の努力に、心から拍手!
村山先生、よく頑張りました!
校長先生はじめ先生方、保護者のみなさま、本当にありがとうございました。


PageTop

東京二期会オペラ劇場『トスカ』

今日は、久しぶりのオフ日...と言っても、ほとんパソコンに向かっていました。
もう来年度のコンクール曲のアレンジを数校分ご依頼いただき、始めています。

そして、夕方からはゆっくりと上野の東京文化会館へ。

東京二期会オペラ劇場として公演されたプッチーニのオペラ『トスカ』を鑑賞して来ました。

恥ずかしながら、『トスカ』はDVDでしか観たことがなく、本物は初めてでした。

この『トスカ』の公演は、2017都民芸術フェスティバル参加公演となっており、文化庁の文化芸術振興費の補助金も受けているため、ちょっとお安めで助かりました。
一番安い席は、何と2000円です。 高校生や若い方もたくさん来ていました。
どんな席でも、本物のオペラを全幕観られるのですから、これは掘り出し物です。

指揮者は、イタリア主要歌劇場で数多く振って来ているダニエール・ルステイオーニ氏。
33歳という若い指揮者です。


_Z1ryAjWXxlHxLa1487166268_1487166301.jpg

オーケストラは、東京都交響楽団。
合唱は、東京二期会合唱団。
児童合唱は、NHK東京児童合唱団。



主役のトスカは木下美穂子さん、カヴァラドッシは樋口達哉さん。
共に世界でご活躍中です。


VuUIb5EerIU7Lms1487166332_1487166377.jpg  0GlGBwH03BzRQPh1487166691_1487166719.jpg

今回は、ローマ歌劇場との提携公演ということで、このオペラが初演された1900年の際のデザイン画を元に作られた舞台美術で、私が観ていたDVDとは全く違うものでした。
大道具、衣装、小道具の製作は、ローマ歌劇場です。
初演の時は、こんな舞台だったのだと...それだけでも感慨深いものがありました。


第一幕終盤の「テ・デウム」の壮大な盛り上がりには胸高鳴り、第二幕のトスカのアリア「歌に生き、愛に生き」、第三幕のカヴァラドッシのアリア「星は光りぬ」には、うっとりと聴き惚れました。

「星は光りぬ」は歌だけでなく、オケのクラリネットが抜群に美しかったこと! 泣きそうでした...
都響の演奏、若く情熱的な指揮者に反応して、とても感情的で、時に感傷的で、とても良かったです。

第三幕冒頭のオフステージの牧童のソロは、NHK東京児童合唱団の金子淳平君。まさに天使の歌声でした。
学校の音楽の授業では、どんな存在なのかなぁなんて、想像してしまいました。
「今日は、『トスカ』に出るので学校お休みします~」なんて、カッコいい!

オペラを観るのはいつ以来かなぁと思うほど久しぶりでしたが、やはりDVDではダメですね。
もちろん、他の音楽もそうですが...

豪華なひとときを過ごさせていただきました。

ありがとうございました。

ちなみに、この『トスカ』の公演は、16日、18日、19日と続きます。(ソリストたちは替わりますが)

東京二期会のHPはこちらです。
http://www.nikikai.net/index1.html

PageTop