田川伸一郎のブログ

ブラスト!ミュージック・オブ・ディズニー

昨夜は、東急シアターオーブで公演された「ブラスト!ミュージック・オブ・ディズニー」を観に行って来ました。

渋谷ヒカリエの最上階にこんなすごいシアターホールがあるとは...
渋谷には何度も行く機会があっても「ヒカリエ」の最上階など行ったこともなく、渋谷の夜景や「109」がコンパクトに見えることに驚き。

前に「ブラスト」に行ったのは、新浜小に勤めている頃でした。
あの頃観た「ブラスト」の興奮を思い出しながら、「リフレッシュに」と出かけたのですが...

これは、身体も心も元気で、ウキウキしている時に観るものなんだなと思いました。

客席はもちろん満席、特に若い方々で一杯でした。
メンバーの実力もパフォーマンスも相変わらずの超絶レベル。

昔と変わったのは、背景がコンピューター映像で目まぐるしく演出されていること。
私には、これは無くて良かった。 デジタルでなくアナログで良かった。


この約15年間ほどの間に、小学生から高校生のたくさんのすごいマーチングに触れる機会があった。
市立船橋高校吹奏楽部の「吹劇」に毎年浸り、涙して来た。
「ダンプレ」と呼ばれる、踊りながら演奏する吹奏楽のステージを観て、目が点になった。

15年前には、「ブラスト」を観て、心底興奮していたが、今回は、もちろんプロのハイクウォリティの演奏であることは納得出来ても、「感動と興奮」は無くなっていた。

これは「ブラスト」に原因がある訳ではない。
私の気持ちの変化だ。

たくさんのスクールバンドが、単なる座奏ではなく、「動く演奏」「メッセージを伝えるパフォーマンス」に取り組み、そのクウォリティは想定外の上昇を続けた、否、続けている。

そういうものに数多く触れ、感動し、驚愕して来た私は、「ブラスト」を観ても、昔のような驚愕を得られなくなったのかもしれない。

そして、私は確実に歳を取っている。
あの頃の私ではなくなった。

涙が出るような美しい音楽を聴きたい、心に染み入るような音を聴きたい...客席で周りのお客様の熱狂ぶりから浮いて、場違いな所に来てしまった自分を感じた。


「コンクールに向けての吹奏楽漬け」になっている今の私は、心に隙間が無い。
だから、自分にも見えないほどの微細な隙間に染み込んでくる音楽しか受け止められないのかもしれない。

このお盆休みに、合唱で大変な好成績を収めている小学校の先生から、「アドバイスを」と、CDと楽譜が送られて来た。
もちろん、先にご依頼があったことは言うまでもない。
小学生の歌声が、心に染みた。 ほっとした。

先日、ある高校のレッスンで、静かに語りかけるようなあまりに美しい音楽に、不覚にも涙がこぼれてしまった。
曲そのものの美しさにはもちろん、「コンクール」を忘れさせてくれるほど、優しく音楽を奏でる生徒さんたちの「心」に涙したのだ。
コンクールでは敗退した。
こういう音楽は、コンクールでは点を稼げないのだと改めて感じた。
涙のひとつも出ない、ハートも感じない、マシーンのように高度に訓練された演奏が、大量の点数を稼いで勝ち進んでいく。
あぁ、そうなんだなと思う。

コンクールに向けての練習をお手伝いさせていただきながら、私の中には「勝たせよう」という気持ちが無さ過ぎることを振り返る。

ただただ良い音楽を、楽譜が語りかけてくるものを、純粋な音楽の心を、子どもたちの心の成長を...
そんな甘っちょろいことをやっていたら、コンクールでは勝てないのだ。
でも、私にはそれしか出来ない。 そして、私を頼ってくださる先生方は、それでいいとおっしゃってくださる。
「絶対に勝ちたい。勝てればそれでいい」と思っている先生は、私のような人間には頼って来ない。
「勝たせる技」を知っているバンド指導者はいくらでもいらっしゃるのだから。


話がそれてしまった。

周りの方々が興奮して盛り上がっていた「ブラスト」を静かに、孤独に観ながら、何も感じなくなってしまった私自身の心を振り返ってみた。

やはり、ここまでのあまりにハードなスケジュールと、あまりにたくさんの先生方と生徒さんたちの心に真剣に寄り添っていることで、自分自身がパンパンになっているのだ。


貴重な2日間のお盆休みの最後は、思わぬ展開になってしまったが、これも自分を振り返る良い材料となった。

今日からまた始まる。 
今から九州へ向かう。 続けて北海道へ。

私は、私に出来ることしか出来ないが、最善を尽くす。

どんなに自分自身がパンパンになっていても、出会った先生方と生徒さんたちを、笑顔でどこまでも大切にする。

それが私。 それでいい。

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お盆休み

昨日の高校A部門本選大会をもって、千葉県吹奏楽コンクールが閉幕しました。

昨日は、1日鑑賞しましたが、「吹奏楽王国千葉」の高校A部門本選大会にふさわしい圧巻の演奏続きでした。
本選に駒を進める高校も入れ替わりが見られ、若い指揮者の先生も大活躍、ベテランの先生は若い先生に追い付かれまいと(?)、さらに気合いが入っており、果てしなくレベルは上がっていく感じです。

減点されないように守りの態勢を貫いた演奏をしている学校、本選に出られただけでも幸せなんだからと思い切りステージを楽しんで伸び伸び演奏している学校、自校の個性を大切にアピールして演奏している学校、隅々までにこれでもかというほどの配慮をし尽くしている演奏、とても上手なのに「きっと東関東には行けるだろうから、そこで仕上げればいいか」という隙が見えてしまう演奏、これほど上手いのだから点数稼ぎとも思えるパフォーマンス的な身体の動きはしなくていいのにと思ってしまう学校...聴衆としては、一校一校の演奏スタイルを楽しめるコンクールでした。

どの学校にも共通して言えることは、吹奏楽に青春をかけ、ひたすらな努力を貫いている高校生たちの姿は、演奏スタイルや演奏レベルに関係なくとっても素敵だということです。

マーチングコンテストに出る学校は、さらにこれから22日の大会まで猛練習や合宿があるようです。
東関東大会に進めた学校は、さらにさらに練習練習...誰が何と言おうと、「休みも無いブラック部活だ」と言われようと、そこに「これが私の青春!超幸せな青春!」と、自ら思い切り輝いている姿があることは確かです。

7月21日に開幕し、昨日まで開催し続けられた千葉県吹奏楽コンクール。
出場団体は、小学校から一般まで合わせて660団体、22684名ものチームと部員たちがステージに上がりました。
その出場者のために、コンクールを運営しているのは、吹奏楽連盟の役員の方々ですが、教員の方々がほとんどです。
夏休みと言えども校務や出張があり、ご自分の部活指導があり、さらにコンクールの運営をされています。
それこそ、プライベートの時間など皆無だと思います。
ほぼ交通費だけのわずかな日当でのボランティア...ただただ頭が下がります。

緒形まゆみ先生のブログをご覧になっている方は、先日の記事をお読みになって重々承知だと思いますが、コンクールを開催するに当たってどれだけの方々の力が働いていることか...(まだの方はぜひご覧ください。)
1校にとっては、わずか7分や12分のステージですが、そのために働くたくさんの方々の力を理解し、感謝し、だからこそ、賞に関係なく、そのステージを人生の大切な思い出の瞬間にしてほしいと願うのです。
私の知り合いの先生は、緒形先生のその記事を自校用にアレンジしてプリントにし、部員と保護者に読んでもらっていました。

千葉県吹奏楽連盟の役員の皆様、コンクールを支えてくださった多くの皆様、本当にありがとうございました。


私は、今日と明日だけお盆休みです。
ゆっくり休み、なかなか顔を出せなかった母のホームにも行き、のんびりと過ごしたいと思います。
明日の夜は、渋谷での「ブラスト! ミュージック・オブ・ディズニー」の公演を観に行きます。
ブラストに行くのは、15年ぶり位かなぁ...
楽しんで来たいと思います。

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夏休み

暑い日が続いています。

関東の多くの学校では、昨日が終業式でした。

学期末の忙しさの中、コンクールに向けての追い込みには、なかなか厳しいものがありますが、今日からは学期中よりも練習に集中出来ることだろうと思います。

子どもたちは、部活のためだけに学校に来る夏休みの方が、部活の精神で生活が出来、顧問の指導も入りやすくなるように思います。
そして、気持ちも力もぐんと高まるのです。

千葉県では、そんな今日から千葉県吹奏楽コンクールが始まります。

スタートは、中学校B部門の予選一日目です。
この部門の予選は、4日間に分けて開催され、4日目は26日です。
出場日もくじ引きで決まります。

今日の出番を引いてしまった学校が気の毒でなりません。
夏休みの集中した練習をすることなく、多くの学校は、コンクールが終わってしまうのです。
本選大会に残れるのはわずかの数だけですから。

一昨日にお伺いした中学校は、最終日の出番を引きましたので、夏休みに入ってから、5日間も練習が出来ます。
そのありがたい5日間を考え、クリアして欲しい最後の宿題を出しました。

審査は、その日ごとですから、日が違っても有利不利はありませんが、夏休みの集中練習をしてステージに立てるかどうかは、「思い出の演奏」としては大きな違いです。

千葉県吹奏楽コンクールに出場する全団体の曲目もHPにアップされました。
http://www.chibasuiren.gr.jp/news/wp-content/uploads/2017/07/suicon_pro.htm

それぞれの思いがこもった大切な曲です。
ぜひ良い演奏を!

皆さんの夏休みが、心に残る良い日々であることを祈ります。


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佳境

中学校、高校の期末試験も終わり、いよいよコンクールに向けての追い込みの時期となりました。

岩手県の先生からは、すでに地区大会が終わり、良い結果を残せたとのうれしいご報告メールをいただきました。
東北支部は、コンクール地区大会のスタートが一番早いかもしれません。

千葉県の吹奏楽コンクールは、21日に開幕し、8月13日まで続きます。

千葉県では、地区大会が無く、予選・本選という形で代表を決めていきます。
小学校は、2日で60校もの学校が出場し、2日間通しで県代表を決めます。

レッスンもいよいよ隙が無くなり、「どうしても」のご要望にお応えして、ここ数日間は毎朝、朝練レッスンに伺っています。
近い学校ばかりではありませんから大変ですが、現職時代の習慣がありますから、全く問題なしです。

顧問の先生や部員たちが、7時過ぎには全員揃って合奏しているという姿は、驚異的とも思えます。
通学に時間がかかる高校ですら、昨日は7時にレッスン開始しました。
8時15分までの1時間15分でしたが、とても意義深い時間になったと思います。

午後の小学校のレッスンは、ほとんど体育館レッスンです。
暑くてクラクラしますが、練習していると、それも忘れてしまうほど、皆のやる気に吸い寄せられます。

いよいよ来た!という感じの毎日です。

身体もしんどくなって来ました。
でも、自分に鞭打って頑張ります。

今日から月曜日まで、北海道の函館にお伺いして来ます。
函館でも過去最大、4日間で18校という多くの学校からのお招きです。

朝から始めて、夜の8時までレッスンは終わりません。

スコアだけでもすごい数...昨夜、荷造りをしたら、かなり重かったです。
そして、スコアの勉強量も半端無いです。
時間があってもあっても、まだ足りません。
寸暇を惜しんで勉強です。
もちろん、羽田までの電車の中、フライト待ちの時間、飛行機の中でも、ずっと勉強です。

行って来ます!

皆さんもふぁいと!

くれぐれも熱中症対策をお忘れなく。

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いい人

「いい人」と言われることがある。

「人がいい」と言われることがある。


言葉の上ではほんの少しの違いだが、意味は大きく違う。

「人がいい」と言われ、「それが私だから!」と、笑って流せる時もあるし、落ち込んで自分にうんざりする時もある。

「人がいい」という言葉には、侮辱的な意味もかなり含まれているのだから、落ち込むのも当然だが。


「この歳になっても『人がいい』と言われるのは、未熟過ぎってことだよ」と、もうひとりの自分がクスクス笑っている。


「いい人」とは言われなくてもいい。

けれど、「人がいい」と言われても、いつも笑って流せる自分にはなりたい。

「そうなんですよ。 それが私なんです!」と...

そうなれば、私の悩みはひとつ減る。


「人がいい」と言われない私になるのは、たぶん無理だから。

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