田川伸一郎のブログ

若葉の頃

桜の花が終わると同時に、たくさんの若葉が生き生きと萌え始めています。

我が家の近くには、けやきの木がたくさんあり、朝と夕方でも違って見えるほど、葉っぱがどんどん育っています。

桜も好きですが、私は、このけやきの緑が大好きです。


4月も終わりに近づき、バンドの活動も本格化してきたこの頃、様々な「相談事」が毎日のように届きます。

レッスンの後でたくさんお話を伺ったり、電話やメールでお悩み相談にお答えしたり...
ただ愚痴を聞くだけしか力になれないこともありますが、それでも、「気持ちが軽くなりました。ありがとうございました」と言っていただけると、「こんなこと位でよければいつでも」と思います。

「バンドディレクター」として活動される方々のような確固たる指導力を持っていない私ですが、教員人生での様々な経験が生きる時、「こんな形でスクールバンドの活動をサポート出来る人間がいてもいいのかな」と改めて思います。

レッスンの時、新年度にあたり、練習の前に、生徒さんたちに「語る」ことがよくあります。
でも、帰ってから、「あんな余計な話をしないで、どんどん練習を進めた方が良かったのかな。大切な練習時間を無駄にしてしまったかな」と反省することもあります。

先日も、ある高校で、ふと考え、長々とお話ししてしまいました。
翌日、顧問の先生から、「昨日はありがとうございました。今の3年生は1年の時から担任している学年で、一緒に上がって来ているので、お互いに見え過ぎている部分があり、先生のお話は本当にありがたかったです。うちの部の実情がわかっているのかと思うようなお話でした。生徒たちに今一番響くお話で、たくさんのものを吸収してくれていればと思います。これからもよろしくお願いいたします」というメールが届き、ほっと胸をなでおろしました。


スクールバンドには、「音楽」だけでは片付けられない様々な「側面」があります。
当然、音楽以外のことで、腑に落ちない出来事やトラブルも生じます。
それを乗り越えていく、折り合いをつけていくことで、皆が、少しずつ成長し、大人になっていけるのだと思います。


昨日は、中学校で、レッスン時間の半分位、「ミーティング」のお付き合いをしました。
前日、先生から「お悩み相談」を受けており、それをクリアしないで、レッスンに入っていくことは避けたいと思ったのです。
本来、外部講師である私の仕事ではありませんが、目をつぶって通り過ぎていいことではないと考えました。
仮入部の1年生も参加しての練習でしたが、全く事情をしらない1年生たちは黙って事の成り行きを見つめていました。
時々私も加わっての2.3年生のやりとり...「いつになく、皆が本音を語っている」と顧問の先生はおっしゃっていました。
やっとミーティングが終わり、いよいよ練習に入る前、私はトイレに行かせてもらいました。
そこに、3人の1年生が入って来ました。彼らは、小学校でも吹奏楽をやってきたそうです。
「ねぇ、中学校の部活って謎でしょ。練習しないで、ああやって皆が色々言い合って。そこに講師の先生まで加わってさ。なんで練習しないのかなとか思わなかった?」
「いえ、全然。いいと思います。先輩たち、大人って感じです」と言っていました。
まだ仮入部の1年生が、練習時間に練習をせず話し合っている先輩たちの姿を、「いいと思います」と言える賢さに感心しました。
これなら、きっとこの1年生たちも、吹奏楽部で、ただ楽器や音楽を学ぶだけでなく、「より良い生き方」を学んでいけるんだろうなと思いました。


こんなうれしいお話も届きました。

転勤された高校の先生...出会ったばかりの生徒さんたちと合奏をしながら、皆の表情を見て、「あっ、この指導、ダメかも...前の先生とやり方が違うのかな...。どうしよう...。ちょっとこれはやめて、次に進もうかな...私の指導、退屈なのかな...んんん、でも...」と、心の中で自問自答する毎日。
生徒さんたちに、そんな迷いやとまどいが伝わっていたようです。
3年生の生徒たち数名が先生のところに、「お話があります」とやって来て...「ついに来た...文句か」と思いきや...
「先生、私たち生徒は、先生に合奏していただいている立場です。前の先生のやり方とか私たちの考えとか、そういうことはあまり気になさらず、先生のやりたいように指導してくださって大丈夫ですから。私たちは、顧問である先生のやり方についていくべきだと思っていますので」と話してくれたそうです。

「私たち生徒は、先生に合奏していただいている立場です」...こんなことを言える高校生がいるんだ。
顧問が代わって、「前の先生の時は・・・」と、文句を言ってくる生徒は山ほどいますが。
その話を聞いて、生徒さんたちの「大人ぶり」にうれしくなってしまいました。
大人より大人かも!と思いました。


今日も、豊かな太陽の光を浴びて、若葉がキラキラ輝いています。

先生方、子どもたち、みんなみんな、がんばれ!

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コンビニで買える気軽な「クラシック音楽辞典」

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「クラシック音楽」の本というと、何か難しい感じがしますが、この本は、どなたにもわかりやすく、興味を持てるような書き方でまとめられた楽しい本です。

クラシック音楽基本講座では...
・クラシック音楽の歴史を知ろう!
・曲の種類を知ろう!
・知っておくと楽しい音楽知識
・クラシック音楽用語辞典
・オーケストラの楽器名鑑


が、とてもわかりやすい言葉で説明されています。

見出しには...「学ばなければならない知識やうんちくが山のようにそびえていて、入門者を寄せ付けない印象があるのがクラシック音楽。『音楽を楽しみたいだけなのに、なぜあれこれ知らなければならないの?』と誰もが感じているに違いない。でも、ほんの少しの知識さえあれば、クラシック音楽の世界はそこから広がっていく。まずは、クラシック音楽の基本をこのコーナーで解説します。」と書かれています。

そして、とても楽しいのが、「愛で読み解く作曲家37人の生涯と名曲」のコーナーです。

「作曲家たちは、誰を愛し、どんな人生を送ったのか、自然への愛、宗教への愛を含めて、名曲の陰には様々な愛の物語がある。そんなドラマの数々。」という見出しで、有名な作曲家たちの生涯と名曲が紹介されています。

たとえば、バッハについては...

『エピソード』として、
まじめで堅いと思われがちなバッハだが、意外と世俗的で柔軟な面も。雇われていたライプツィヒ市の参事会と対立した時には、事を有利に運ぼうと、もっと位の高いザクセン侯国のお殿様に請願し、作品を献呈してちゃっかり「宮廷音楽家」の称号をもらった。また、コーヒーハウスで開催される演奏会を指揮した時は、店主に頼まれてコーヒーのCMソング(コーヒーカンタータ)を書いている。

『人生の四大要素』として、
・お金・・・音楽家としてはかなり上。中産階級クラス。
・恋愛・・・結婚2回。家庭生活は円満だったらしい。子供は20人いたが成人したのは半分。
・病・・・晩年の失明は糖尿病の副作用とか。目の手術の失敗がもとで、65歳で亡くなったが、これは当時としては相当な長命だった。
・名声・・・まずまず。ただし、後世の名声の方がはるかに上。

『愛の名曲ベスト5』として、
・≪アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳≫・・・妻をはじめ一家で演奏するための曲を集めたバッハ家のホームミュージック集。
・≪チェンバロ協奏曲集≫・・・自分が指揮していたコーヒーハウスのコンサートで子供たちに場数を踏ませるために作曲した。
・≪カプリッチョ変ロ長調≫・・・スウェーデン宮廷に仕えることになった最愛の兄の旅立ちに際して作曲されたとされる。
・≪音楽の捧げ物≫は音楽への、≪マタイ受難曲≫は神への愛の表明。

このように、37名の作曲家について同様につづられています。

他にも、「コンサートホールへようこそ!」(基本的なルール&マナー編)(コンサートホールの歩き方編)、「全国コンサートホールガイド」

そして、クラシックソムリエが選ぶ「名曲名盤セレクション」として様々なジャンルの曲が紹介され、その中からの12曲が入ったCDも付いています。


肩の凝らない「クラシックぴあ」です。
税別880円。

ティータイムにいかがでしょうか。


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音楽がつなぐ「まさかのご縁」

新年度のレッスンも、いよいよ本格的に始まりました。

昨日は、埼玉県の小学校へ。

前日、顧問の先生からのごあいさつのメールに、「田川先生を尊敬しているという転入生が入部しました」との一言。

「ん?」・・・誰だろう

楽しみに伺ってみると...あれ? どこかで見たような?

「ぼく、△△小学校で...」 
「あぁ、そうか! 何という奇跡!」

そう言えば、△△小学校の先生から、「トロンボーンの子が転校してしまい、パートに6年生がいません(泣)」と、前にメールが来ていました。

彼が転校して来た始業式の日、自己紹介で、前の学校で吹奏楽をやっていたこと、そして、「尊敬している人は、〇〇先生(前の学校の顧問の先生)と、時々教えに来てくれていた田川先生という先生です」と話したそうです。

同じクラスの打楽器君が、「えっ!田川先生、この学校にも来てくれているんだよ!」と、即、音楽室に連れて行って顧問の先生に紹介。 そして、即日入部!

そして、昨日、「まさかの再会」をすることが出来たのでした。

おじいちゃん、おばあちゃんの家の近くに住むために引っ越して来たこと。事前に調べたらバンドが盛んな学校だとわかったこと...ハキハキと説明してくれました。
でも、まさか、私がレッスンに来ている学校だとは知らなかったそうです。

顧問の先生が、「とっても上手なんです!こんないい子が転校して来てくれてうれしいです。前の学校のみなさんには申し訳ないけど、私たちはラッキーです!」とおっしゃると、子どもたちみんな、うれしそうにウンウンとうなずいていました。

まだ楽譜をもらって間もないコンクール曲の1stパートをしっかり吹いていました。
しかも、とってもいい音で!

休憩時間に、「そうだ!写真を撮って、〇〇先生に送ってあげよう。びっくりするぞ~」と、ツーショット写真を撮りました。

帰宅後、メールで送りました。

すると、早速、先生から「△△小学校の誰もが別れを惜しんで送り出しました。本当に素直で、まっすぐでいい子なんです!演奏面でも大きな支えでした。どうしているか心配していたので、本当に嬉しいです!田川先生が関わってくださっている学校と聞いて安心しました。どうかよろしくお願いいたします! なんだか胸が熱くなりました。」のお言葉と一緒に、向こうの学校を送り出した時の写真が数枚送られて来ました。
それらの写真から、本当に、先生にも仲間にも愛されていた男の子だということが伝わって来ました。

こうして、県を隔てての「転校」という大事件があっても、ご縁がつながる奇跡に驚いた昨日でした。

音楽がつないでくれた「まさかのご縁」でした。

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「むこうの学校でもがんばれよ!」           まさかの再会!

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たくさんの「おかげさま」に支えられて

昨日、暖かい日差しに、そして、たくさんの温かいお客様に見守られて、「東京ブラスコンコード第29回演奏会」を開催することが出来ました。

TBCの演奏会が「定期演奏会」ではなく「演奏会」なのは、様々な状況で開催しない年もあるからです。

井上謹次先生がご存命の頃も、先生のご体調不良で開催を見送った年もありますし、先生が「今の力ではお客様に聴かせる資格はない」と厳しく見送られたこともありました。
先生が亡くなられた後も、同様に、開催を見送った年もあります。

一回一回の「演奏会」は、あたりまえのようにやってくるものではなく、条件がそろった時にだけ開催できるというのがTBCのやり方です。
一回一回が、本当にたくさんの「おかげさま」に支えられているということです。

私は、TBCに入団して18年になります。
教員として、バンド指導者として、「前に立つ」だけでなく、子どもの気持ちになって、演奏者の気持ちになって、勉強したい一心でした。
昔から尊敬し続けている井上謹次先生、文子先生の元で勉強を深めたかったのです。

専門家のレッスンを受けて育ったわけではなく、中学校と高校の吹奏楽部で打楽器を担当したというだけの経験しかない私がTBCのレベルについて行くのは、とてもとても大変で、入団した当時は、先生方にも団員の皆様にもご迷惑をおかけしてばかりでした。(今だにご迷惑をおかけし続けていますが...。少しはマシになりました。)
でも、学ぶことのあまりの大きさに、「辞めたい」と思ったことは一度もなく続けてくることができました。
これも、たくさんの「おかげさま」に支えられてのことです。
教員を退職してからは、練習日である日曜日が全て仕事に埋められているので、演奏会の間近になって日曜日に仕事を入れずに復帰し、それまで練習を続けて来ている団員たちの後を追って、何とか同じ地点までたどり着いての本番となります。

パーカッションのメンバーは、リーダーのAさん(幼稚園の先生です)のすばらしいテクニックと気遣い、リーダーシップのおかげでとても楽しい雰囲気です。
もうひとりは、何と私の大柏小学校時代の教え子Hさん、そして、私の3名です。
演奏会では人が足りないので、毎回、お手伝いの方をお願いしていますが、長いお付き合いの良い方々です。
皆さん、TBCのやり方や音楽を理解してお手伝いくださいます。

今回は、全曲を川端寛先生が指揮をしてくださいました。
メンバーの音楽性や自発性を大切にしながら、曲をまとめてくださるので、特にプリンシパルは、先生とのコンタクトを強く持ち、メンバー内のアンサンブルをリードし、メンバーもプリンシパルからの発信にアンテナを高く鋭くして曲を作り上げていきます。
単に、「指揮に合わせる」という合奏ではないところが、楽しくもあり難しいところでもあります。
でも、そういう音楽づくりの方向がスクールバンドや多くの一般バンドとは違うところです。
それを十分にさせてくださるのが、川端先生のお人柄です。

演奏会の開催にいなくてはならない「裏方さん」。
TBCの兄弟バンド(謹次先生が育てられたバンドです)である「ブルースカイウィンドアンサンブル」「かわもとウィンドアンサンブル」の方々が、いつも助けてくださいます。
そして、そちらのバンドの演奏会の際には、TBCのメンバーかお手伝いに伺います。
井上両先生がつないでくださったご縁です。
ありがたいです。

1週間前には、客席数約500席なのに、まだ100枚以上のチケットの残があり、「今年は空席だらけかも...」と心配していたのですが、この1週間の間に、私のブログをご覧になってお申し込みくださった方々、レッスン校の保護者・生徒さん方、何と北海道や福島から駆けつけてくださったレッスン校の先生方、当日券を求めてご来場くださった方...合わせて40名以上になりました。
他のメンバーもラストスパートで頑張り、ほぼ満席のお客様にご来場いただくことが出来ました。

本当にありがとうございました。

今回は、パイプオルガンとの共演もあり、私たちメンバーも感動しながら演奏させていただきました。
オルガン奏者、中村文栄様にも感謝の限りです。

たくさんの「おかげさま」に支えられて、昨日という日を終えることが出来ました。
ご来場くださいました方々、ご声援くださいました方々に、心からお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。


プログラムです。
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パイプオルガンとの共演。金管バンドとのブレンド感はたまりませんでした。

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指揮をしてくださった川端寛先生、ありがとうございました。

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チームワークばっちりのパーカッションパートです。
教え子と一緒にステージに立てることも幸せです。


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フィナーレの 「ハイランド地方の大聖堂」(「ハイランド讃歌」)を演奏中です。

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お疲れ様でした~! 練習中は真剣ですが、普段はこんなに楽しい仲間たちです!

≪上記写真提供 フォトライフ様≫


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ご来場くださった「都小管研」の先生方です。 ありがとうございました。


今のところ、来年の4月に「第30回演奏会」を開催する予定です。

私は、これからまた「休団」に入り、レッスンに邁進する日々のスタートです。
今回の演奏会で私自身が学んだことも、先生方と子どもたちに伝えていきたいと思います。

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私もあなたも...

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「恥を知る」とまではいかなくても、「不完全な自分」を受け入れると、肩の力がふっと抜ける。

お互いに不完全な人間...私もあなたも...

余計なプライドで、「ありのままの自分」をしめつけなくてもいいんだよ。

そう...もうちょっとだけ、ありのままで生きてもいいんじゃないかな。

私もあなたも...

それだけでも、悩みがひとつ減るような気がする。

心が軽くなるような気がする。


生きていくことの重さは変わらないけどね...

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成田山・新勝寺にて。

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