田川伸一郎のブログ

見えないゴールに向かって

昨日は、船橋市立葛飾小学校吹奏楽部の今年度最後のレッスンでした。

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このバンドとは、これで1年半のお付き合いとなります。

顧問の木内紀子先生は、葛飾小学校の前は船橋市立高根東小学校で、「こども音楽コンクール文部科学大臣奨励賞・3年連続受賞」や「東日本学校吹奏楽大会・金賞」というすごい成績を残されていました。
昨年度転勤した葛飾小学校の吹奏楽部は、コンクールに出たこともないバンドでしたが、2年目の今年度は「東関東大会・金賞」「日本管楽合奏コンテスト全国大会・最優秀賞」という驚くべき躍進を遂げました。

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情熱の塊、木内紀子先生です。
先生ご自身が、小学校時代に東京都で吹奏楽部員として活動され、「こども音楽コンクール」で全国一位になった経験をお持ちです。
私は若い頃、その演奏をレコード盤で聴いて驚愕し、「小学生でもここまで演奏出来るのだ」と励みにしていました。
あの演奏の中に、木内先生がいらしたのだと、感慨深いものがあります。
子どもの可能性をどこまでも信じてご指導される情熱の裏には、ご自身の小学校時代の努力の日々があるのです。
小学校時代に偉大な先生から受け継がれたDNAは、今、葛飾小学校の子どもたちに、大きな愛と共に注がれています。


木内先生と相談して決めた今年度のコンクール曲は、チャイコフスキー作曲、バレエ音楽『くるみ割り人形』でした。
木内先生は、私に葛飾小学校ヴァージョンのアレンジをお任せくださり、その楽譜で子どもたちはコンクールに向かいました。

小学生には決して易しい曲ではありませんでしたが、「田川先生に演奏で恩返ししよう」と、たくさんの苦労を乗り越えて取り組み、この曲と共に成長して来ました。

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1枚目のパート譜は、みんなこんな感じです...。 1年間にパート譜を2~3回新しくしていました。
書き込みでいっぱいになると、新しいパート譜をもらって、もう一度、リセットスタートするのです。


昨日は、定期演奏会や船橋市の「優秀校演奏会~夢を育むコンサート」に向けて、最後の『くるみ割り人形』のレッスンを中心に、他3曲の練習をしました。

良い曲は、長期間練習していても、飽きることが全くありません。
そして、ますます進化・深化させていくことが出来ます。

コンクールで演奏した夏~秋よりも、ひとりひとりの演奏技術は、当然のことながらレベルアップしています。
『くるみ割り人形』だけでなく、他の様々な曲を練習することによって付いた力もあります。

だから、コンクールの時期よりも良い音、良い表現が出来ます。
逆に、長期間練習していたことで、つい安易に演奏されてしまう部分も生まれます。
昨日は、「今だから出来る演奏」を求め、無配慮になってしまっていた面も確認して、それを元に戻すのではなく、元以上に良くする練習をしました。

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これまで、どれだけたくさん練習して来たか分からない『くるみ割り人形』に、最後の最後まで食いつき、コンクールの時よりも更に良い演奏をしたい、もっともっと...と集中する賢い子どもたちです。
「コンクールで良い成績を収める」という『見えるゴール』ではなく、「自分たちに出来る最高に良い演奏をしたい」という『見えないゴール』に向かっているからこそ生まれる学びの姿勢です。
これが、音楽の本当の楽しさ、学び方なのです。
木内先生の「正しい教育」があってこそです。


葛飾小学校の子どもたちが奏でる『くるみ割り人形』の演奏は、「田川先生に演奏で恩返ししよう」の思い以上に、私に大きな大きな宝物を残してくれました。

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黒板に貼ってある「ありがとうございました」の横断幕には、子どもたちひとりひとりの気持ちが書かれていました。


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葛飾小学校吹奏楽部のキラキラした子どもたち。
こんなにすばらしい演奏で返してくれて、ありがとう。
君たちのために、一生懸命アレンジしてあげて、本当に良かった。
「定期演奏会」、「夢を育むコンサート」では、1年間の学びを精一杯発揮して、『見えないゴール』に少しでも近づける演奏をしてくださいね。



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6年生のみんな、最後の2年間、木内先生と共に過ごせて良かったね。
僕も君たちと出会えて、本当にうれしかったです。
こんなにたくさん卒業してしまい、残るメンバーは20数名...来年度は大変です(泣)
中学生になっても、木内先生と後輩たちをたくさん支えてあげてくださいね。
そして、出来れば中学校でも音楽を続けてほしいです。
どこまでも果てしない、音楽の『見えないゴール』に向かって...


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新しい気持ちで前進

自宅待機の5日間、とても長かったです。
レッスンが無くなってがっかりしている先生方や部員たちの顔を思い浮かべ、私も悲しくなりました。
お見舞いのメールやコメントもたくさん届きました。 皆様の優しいお心に感謝いたします。

キャンセルになった学校の数校から、「別の日になんとか...」という強いご希望もあり、今度の土曜日にみなとみらい大ホールで開催される『全国小学校管楽器合奏フェスティバル・東日本大会』を聴きに行くのをあきらめました。
昨年度も、一昨年度も、小学生たちの素晴らしい演奏に感動したのですが、今年は仕方ありません。

インフルエンザの影響は重いとつくづく思いました。

学校でもまだまだ猛威を奮っています。
先生方も生徒さんたちも、どうにか逃げ切れますように...

昨日は、「自宅待機」の期限も終わり、久しぶりにレッスンに出かけました。
いきなり県外の水戸市立第二中学校でした。


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今年度で、「東日本学校吹奏楽大会3年連続出場」という快挙を果たした水戸二中吹奏楽部。
東日本大会の規定で、来年度はB部門には出場することが出来ません。

現在の部員は、1、2年生でわずか23名。
4月に入部して来る初心者を含む1年生を加えた全員でA部門に出場しなければなりません。
茨城県の中学校A部門もとてもレベルが高く、ううむ...大変そうです。

また、全国の「部活規制」の流れに乗って、水戸市でも「朝練禁止」をはじめ部活規制が始まっているそうで、悩みの多いところです。


「やり過ぎ」は問題ですが、「やりたいのにやらせてもらえないこと」が先生や生徒の悩みを生んでしまうことを日本のお偉いさんは分かっているのでしょうか。
「働き方改革」なら、まずは不必要な調査や提出文書を減らしてあげてください! 教員の数をもっと増やしてあげてください! 
部活は、生徒も先生も、自己実現の夢と勇気を育て、自己肯定感を育てるとても大切な時間なんですよ! それを取り上げて「改革した」ですか? 先にやるべきことあるでしょう?
と、ここで私がどんなにわめいても、ひとりごとで終わってしまうのですが...



水戸二中では、直近では、さらに大雪やインフルエンザでの部活中止も加わり、本当に練習が出来ない日々が続いていたようです。

それでも、わずかな時間を使って、地道に進んで来ていました。
新チームになってからのレッスンは昨日が初めてでした。
3年生が抜けて、たった2人になってしまったサックスパートには、フルートとトランペットからコンバートして穴埋め。
とっても上手に吹けていてビックリしました。

10日後に控えた学区の小学校とのコンサート、3月におこなわれる定期演奏会に向けて、私が提供した曲は、バレエ音楽『青銅の騎士』の小編成版。
この編成でも十分に鳴るように書いてあります。
原曲の著作権が切れている曲なので、あえて出版せず、希望するレッスン校には無償でプレゼントしています。

「全然練習出来ていないんです。ゴメンなさい!」と、顧問の山田文子先生から連絡が来ていましたが、そんなことはありませんでした。

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東日本大会前のレッスンでは、1年生のほとんどは見学でしたので、1年生全員の音を聴くのは初めてですが、初心者も含め、とても良い音が育っていて、バンドの伝統というか先輩の良い音を聴いて育っているのだなと思いました。

そして、和やかで笑顔いっぱいの雰囲気は、代替わりしても何も変わっていませんでした。

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求める心が強く、私からのアドバイスに対する音の反応がとても良いことも、このバンドの底力のようです。

「全然練習出来ていないんです!」で、この演奏なら、「たっぷり練習しました!」の演奏はどうなるのかな。きっと超すごい演奏!

短い時間の中の集中力が素晴らしいのだと思います。昨日のレッスンに何が何でも間に合わせようと頑張ってくれた皆の心意気を感じました。

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来年度もB部門に出られるなら、このメンバーに1年生の経験者を加えるだけでもかなりの力を発揮できると思うのですが、A部門となると...

でも、部員のみんなは、人数のことなどあまり気にしていないようで、「来年度は、課題曲と自由曲、やるんですよね!思い出の曲が2曲になります!」と、とっても明るく前向き。
「この子たちの良さを生かして精一杯夏に向かえれば、それでいいんです。かわいいこの子たちと音楽が出来るだけで幸せなんですから!」とおっしゃる山田先生は、真の教育者。
だから、こんな心豊かな生徒たちが育つんだな。 
またまた勉強しました。

私も、この生徒さんたちの「良さ」を感じながら、「良さ」を生かせるように、私に出来る形でお手伝いしていこうと改めて思いました。

とても良い復帰1日目でした。

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たくさんの偉大な先輩たちが引退して人数が急減し、パートを替わってくれた人もいて...どんな状態か正直心配な気持ちで向かいましたが、君たちの明るさと前向きな気持ち、そして、本気で頑張っていることがわかる音に触れて、とても安心しました。
人数は少なくても、ひとりひとりが輝いているバンドは、それだけでも素敵です。
ふたつの大きな本番、そして、卒業式演奏に向けて、皆で心を合わせて歩み、4月にひとりでも多くの1年生が入部してくれるような良い雰囲気を育てていきましょう。
来年度にまたお会いしましょう!
がんばれ! 山田文子先生&水戸市立第二中学校吹奏楽部



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鎌ヶ谷高校吹奏楽部定期演奏会のご案内

2月になりました。
関東では、今夜からまた雪かもということです。
寒いのは苦手です。
早く桜の季節になってくれないかと、寒さに身体を縮めながら過ごしています。

そんな春到来の時期の演奏会をご紹介させていただきます。


千葉県立鎌ヶ谷高等学校吹奏楽部 第36回定期演奏会です。

今年度は、「全国高等学校総合文化祭みやぎ大会出場」「東日本学校吹奏楽大会・3年連続金賞」「日本管楽合奏コンテスト・最優秀グランプリ・文部科学大臣賞」を記念しての演奏です。

一昨年度は、入場自由で開催しましたところ、開場後すぐに満席となり、多くのお客様が入場出来ないという大変申し訳ないことをしました。
昨年度は、事前申し込み制にしましたが、やはり早くに定員に達し、もしよろしければリハーサルの見学をという対応をさせていただきました。

そこで、今年度は、「昼の部・夜の部の2回公演」とし、より多くのお客様にご来場いただけるよう、準備を進めております。

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入場無料ではありますが、「入場整理券」が必要となります。

演奏会についての詳細や入場整理券の申し込み方は、下記「きらり鎌ヶ谷」のHPをご覧ください。
申し込み書もダウンロード出来ます。


きらり鎌ヶ谷HP
https://www.kirari-kamagaya.jp/events/details/?id=368


2回公演とはいえ、500席という小さなホールでの開催ですので、早い時期の満席が予想されます。
入場ご希望の皆様は、早めにお申し込みください。

「往復はがき」または「ファックス」でのお申し込みとなりますが、「ファックス」は学校の事務室に入る関係上、17時~22時または土日にお願いいたします。


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寒さに負けず爽やか練習

昨日は、午前中は埼玉。 午後は千葉県内の高校バンドのレッスンでした。

早朝から家を出て埼玉に向かいましたが、ここのところの寒さは強烈です。
インフルエンザも警戒レベル。当然、マスクをしっかりして出かけました。

午後の高校は、現職時代からの長いお付き合いで、今はたまにお声がかかり、お伺いさせていただいています。
以前も今も、この高校の生徒さんたちは、とても真面目で朗らか。
初めて会った生徒さんにも、なぜかスッと溶け込めるフレンドリーさがあります。
バンドの持つ「空気の伝統」なのでしょうか。

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インフルエンザはどうかなと思いましたが、体調不良で1名欠席以外は、みんなピンピン!
インフルをも寄せ付けない明るさとパワー、すばらしいです。
先生曰く、「田川先生のレッスンをみんな楽しみにしていたので、昨日調子が悪かった生徒も今日はみんな元気です!」と。
それだけでも、役に立てたかな(笑)

久しぶりのお伺いで、1、2年生は全員初めて。
進路が決まって、定期演奏会に向けて部活に戻って来ている3年生だけが知り合いです。

そこで、少し様子を拝見させていただくことに。
最近やっているウォーミングアップと基礎合奏を見せてくださいました。

まずは、フェイストレーニングから。 元気に声を出しながら。

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とってもいい顔! 明るい表情はこんなトレーニングが当たり前のように出来ることからも生まれるんだな。

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裏拍を感じながらのウォーキング&発声。 そして、易しいハーモニー合唱。
合唱練習は、長三和音だけでしたので、ハンドサインを使って、短三和音、増三和音、減三和音を作る練習や、半音移動の練習を提案し、さらに深まりのある練習メニューが出来ました。


基礎合奏は、「シンプル・イズ・ベスト」のメニューで、効果を上げていました。
先生が色々と試した中で、今のチームに本当に必要な物だけを取り上げて、純度を高めていることがとても良いと思いました。

「どこかの学校がやっているから」ではなく、実態に合わせたねらいのはっきりしたメニューが大切です。
それをセレクトし、目的を理解させて取り組ませるのが、顧問の先生の役割です。

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だんだんと音が寄って来る感じがとてもグッド。

そして、近々本番を控えた曲の合奏をしました。
先生に指揮をしていただき、その後、私がバトンタッチして進めて行きました。

このバンドの演奏は、11月の本番で聴かせていただきましたが、その時よりはるかに音も良く、みんな伸び伸びと積極的に演奏していました。

そして、「上手くなりたい」という気持ちいっぱいの姿勢や返事、表情。
吸収しようとする意欲もありました。

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合間のジョークにも反応良し! メリハリ良し! 改善力良し!

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合奏練習の後半は、あえて指揮をはずし、自分たちの感覚にどれだけのことを刷り込めたか、どれだけ自発的なアンサンブルが出来ているかを確認しながら進めました。
うまく流れない箇所はストップして、もう一度。


気づいたら、休憩していなかった!
みんなも、そんなことは忘れていた!
それほど夢中で練習に取り組んでいました。

外は冷たい冷たいからっ風。
この部屋の中は、皆の熱気でポッカポカ。

短時間にこれだけ変容出来るなんてすごい!
まだまだいける!

かなりクリア出来たこと、まだしっかりと身に付いていないことも、明確にしていきました。
先生も生徒さんたちも、自分たちの可能性に感動しながら、さらに取り組むべき課題をしっかりとつかめた3時間半でした。

本番に向けて、生徒さんたちの努力と先生のご指導で、ぐんぐん伸びて行けると思います。
先生も、「今日は家でしっかり勉強して来ます!」とやる気満々でした。
曲の仕上げをどうもっていくか...アナリーゼも楽しくなったと思います。
要求すれば、こんなに立派に応えてくれる生徒さんたちなのですから。

練習の最後には、ア・カペラで合唱を歌って終わりになりました。
これは、いつもやっていることだそうです。
温かい声の響きで練習を終えられるのも、とてもいいものです。

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久しぶりのレッスン、インフルエンザで中止や欠席だらけだったら残念だなぁと心配していましたが、こんなに元気に大切なこの日を迎えてくれた先生と皆さんに感謝します。
生き生きとした皆さんの表情や指揮を見るキラキラした眼に、心が躍りました。
どんどん良くなっていく演奏を、先生と皆さん自身が強く感じられたと思います。
それが皆さんの可能性の素晴らしさです。
さあ、ここから新しいスタートです! みんながんばれ!


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茨城県吹奏楽連盟中央地区指導者講習会

昨日は、「茨城県吹奏楽連盟中央地区・平成29年度指導者講習会」にお招きいただきました。

この講習会は、昨年度まで県内の現職の先生を講師に招いて開催されていたそうですが、今年度は「新しい風を」ということで、お声かけくださいました。
「新しい風」が私なんかでいいのかなぁと思いながらも、先生方の熱い思いを感じ、私の方が勉強させていただく機会になると思い、ありがたく受けさせていただくことにしました。

事務局の先生が、事前に何度も打ち合わせのご連絡をくださり、ご自分のバンドがモデルバンドでもあるということから、「先生に気持ちよくご指導していただけるように、生徒たちと精一杯準備しています」と、頼もしいお言葉もくださいました。

会場は、ひたちなか市立大島中学校。役員の先生方を含め、約40名ほどの先生方がお集まりくださいました。
小学校、中学校、高校の先生方はもちろん、大学生の学生指揮者、教育学部音楽科に学ぶ学生さん、一般バンドの指揮者をされている方と、地区の幅広い校種やお立場の方々と一緒に勉強させていただきました。

午前中は、講話と基礎合奏の講習でした。

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スクールバンドの価値やあり方について、主に人間教育の見地から私が考えていることや私の実践をお話ししました。

そして、大島中学校吹奏楽部をモデルに、シンプルな基礎合奏の実際をご覧いただきました。

・楽器を演奏する前の楽しい合唱ソルフェージュ(ハンドサインを使って、長三和音・短三和音・増三和音・減三和音を作ります)

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はじめはあれれ?でしたが、分かって来ると、どんどん出来るようになりました。
「歌う」ことを日常化しているバンドなので、こういうトレーニングも楽しく出来ました。


・初期振動の状態を確認し、その質を高める練習
・ピッチコントロールのトレーニング

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基礎合奏では、打楽器のメンバーが全てテンポや合図を出せるような習慣を。

・耳を使い、耳を鍛えるチューニングの仕方

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チューナーは使いません。倍音の力も借りて、耳で合わせていきます。
待っている時こそ大切な時間です。


・バランス練習とその発展

・ハーモニートレーニング その1(長三和音のカデンツ)

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ほんのちょっぴり「知っているようで知らない和声の勉強」も。

・ハーモニートレーニング その2(様々なハーモニーの響きを感じて)

・コラールの勉強の仕方

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フレーズのまとまりや旋律の持つエネルギーの変化を歌と身体でつかんでいきます。

コラールの演奏に必要な「和声の機能を生かした間の感じ方」も理論を含めて勉強しました。
生徒さん方には、理論にやや「・・・?」でしたが、先生方には十分ご理解いただいたと思います。

・コラールの発展として、易しい楽曲を使った演習

午後は、「楽曲指導の実際」の講習でした。

まずは、音そのものに表情をつける勉強から。

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声と身体と表情で様々な感情を表し、それを楽器に移行します。
強弱だけで曲想表現をせず、音色の変化を伴わせるためのトレーニングです。


そして、「楽曲指導の実際」です。

教材は、広瀬勇人先生の『北の鳥たち』です。
旭川の記事で書かせていただきましたが、この曲も最少7名から演奏出来、しかも、とてもドラマチックで感動的な曲です。
大島中学校は小編成ではありませんが、人数が多い分、ますますこの曲の良さが引き出せると考え、取り上げました。
何より、表現の勉強には最適な要素が曲全体に散りばめられています。

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はじめに顧問の長沼純平先生の指揮で演奏を聴かせていただきました。
モデルバンドにふさわしく、しっかりと練習し、先生なりの表現まで付けてくださっていました。


そして、私がバトンタッチして、合奏指導を進めました。

・曲のストーリーをイメージした場面ごとの表現の工夫
・和声の力を根拠にした表現の工夫
・生徒さんの「思い」を引き出しながらの表現の工夫
・演奏を変えるための具体的方法

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午前中の勉強、午後のスタートの勉強とリンクさせながら、練習を進めて行きました。

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生徒さんも「イメージ」や「思い」を話し、皆で考えていきました。

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中間部の「Dolente(悲しみをもって)」の部分に一音だけあるトライアングルの「P」の音を打楽器メンバー皆で探しました。
最後は、管楽器の皆が眼をつぶって聴き、「誰の音が一番Dolenteらしいか」のコンテストもしました。


時間がオーバーしてしまいましたが、最後までしっかり勉強し、一回通して終えました。
生徒さんたちの気持ちのこもった見事な演奏に、先生方から盛大な拍手!

最後に、「質問コーナー」の時間を取り、1日の講習会をまとめました。

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私から先生方への最後のメッセージ...今、目の前にいる生徒たちと、今、目の前にある目標に向かって頑張っていることは、全て生徒たちの未来につながり、生徒たちの未来のためにあるのだということを大切に思いましょう。先生方と過ごした日々が生徒さんたちひとりひとりにとって、かけがえのない人生の宝物になることを心からお祈りしています。


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講習会に向けて一生懸命練習し、真剣に、そして、笑顔でレッスンを受けてくれた大島中学校吹奏楽部の皆さん、ご指導くださった長沼純平先生、ありがとうございました。
皆さんと過ごした1日、とても楽しく幸せでした。
これからも、心豊かに活動していってくださいね。


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講習会を運営してくださった役員の先生方です。
私に出来ることは精一杯させていただきましたが、力不足の点はお許しください。
先生方の温かく誠意あるご対応に感謝いたします。
これからも、地区の中心となって、先生方と生徒たちのためにご尽力ください。



茨城県吹奏楽連盟中央地区の皆様のますますのご健勝を心からお祈りいたしております。
お招きいただき、本当にありがとうございました。


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