田川伸一郎のブログ

いきいきキラキラ 東京都の小学校バンド

昨日は、2つの小学校バンドにお伺いさせていただきました。

関東では、急に寒さが増した昨日でしたが、いきいきキラキラした子どもたちと音楽していると、寒さも何処へという感じでした。

私が今年度お手伝いさせていただいている東京都の小学校は、吹奏楽コンクールには出場していない学校ばかりなので、レッスンは他校のコンクールが終わってくる秋以降に入って来ます。

春から夏、夏から秋を過ごした先生と子どもたち...この時期になると、今年のチームのカラーもはっきり見え、力の具合い、年度末に向けての目標も見えて来ます。

コンクールが終わると最上級生が引退してしまう多くの中学校・高校とは異なり、小学校バンドでは秋から冬・春にかけてが、その年のチームの最高の状態になります。

えっ? コンクールが終わると、もうやる気なく春まで過ごす? そんな小学校バンドは無いですよね。
そう信じたいです。
6年生も、学校で許されている最後の最後のタイミングまで練習を頑張って上手になり、後輩をしっかり育てながら過ごして欲しいと思います。
そして、「もっと上手くなりたい! だから、中学校でも吹奏楽部に入って頑張るぞ!」...そんな思いで卒業を迎えてくれたら、顧問の先生や中学校の先生は、どんなにうれしいことか。

昨日お伺いした小学校も、今年度の初心者もずいぶん演奏出来るようになり、6年生はぐんと立派な音になり、小学校でのバンド活動の充実期を過ごす楽しさに溢れていました。


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私の教え子が今年度から顧問を務める小学校で、夏休みにも一度お伺いしました。
前回は、今年度の初心者はまだレッスンには参加していませんでしたが、今回はフルメンバーでのレッスンでした。
こんなにたくさんの子どもたちが参加しているんだとうれしくなりました。
6年生から入部した子もいるとのこと、1年間だけでもバンド活動に参加することは、小学校生活のゴールの充実が全く違うことでしょう。
もうすっかり先生と子どもたちの関係が出来、先生が願う行動の仕方や音の出し方、音楽の仕方の方向に、子どもたちが乗って来ているように思えました。
特に、けじめのつけ方が素晴らしい。 笑う時は思い切り笑い、笑いが終わったらキリッと真剣になり...
だから、練習の進みに無駄な時間がない。 そして、向上心もぐっと伸びていました。
注意したことを直して演奏しようという意気込み、そして、演奏の変容が夏とは比べものにならないほどでした。
レッスンの内容も、夏の頃よりも、深い音楽を目指したものにしていきましたが、それが出来る感覚と力を付けて来ていました。
先生が真摯に子どもたちに向き合って来たことが手に取るように分かりました。
希望者だけでアンサンブル活動にも取り組み、その一部を聴かせてもらいましたが、とても立派でびっくり!
こういうグループ活動がおこなわれているだけでも、他の部員にとっても良い刺激になっていることは間違いありません。
実際、4年生の中には、「えっ!本当に4年生?」というほど、良い音や良い姿で演奏している子もいました。
このバンドのゴールは3月だそうです。 先生の教えを真っ直ぐに受け止めて、まだまだぐんぐん伸びていこうね!



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こちらの小学校には、ここ数年毎年お招きいただいていますが、今年度は顧問の先生が代わりました。
でも、続けてお声かけいただき、とてもうれしく思いながらお伺いしました。
新しい顧問の先生は、これまでの学校でもずっとバンド指導をされて来られたベテランの先生で、都小管研でも勉強して来られているので、バンド指導のノウハウには心配いりません。そして、笑顔がとても優しい先生です。
昨年度の6年生がどっと抜けて、今年度のスタートは12名ほどの超少人数になってしまいましたが、新しい先生の魅力に惹き付けられたのか、少しずつ部員が増え、今では25名ほどのバンドになりました。(昨日は欠席者もいて揃わず、残念。)
3・4年生の初心者も多いのですが、学年関係なく、とっても明るく仲良し。私からの発問にも、学年関係なく、どんどん発言します。
皆を仕切っちゃう4年生もいて楽しいほど!
約半数が今年度の新入部員なので、先生はこれまで「まずしっかり音を出そう!人数が少ない分、ひとりずつがパワーを出そう!」と声かけして来られたとのこと。
その成果もあって、想像していた以上にしっかりした音でいっぱいでした。(もうちょっとスカスカの音なのかなと心配しながら伺ったのですが...失礼!)
子どもたちが大好きな楽しい曲を練習していましたが、その中でも、「学習課題」はしっかり押さえられます。
少し楽典的な言葉のやり取りも加えながら、曲の特徴を生かしたタンギングや息のスピード、音の切り方などを中心に勉強しました。
途中、皆でハンカチを拍に合わせて振り回し、息の流し方を掴むという「謎の練習」も取り入れ、ずいぶん発音が良くなりました。
先生は、春までの育て方、そして、来年度を見据えたビジョンを持ちながら、今後の選曲や練習システムを考案されていらっしゃいます。
私も、先生と子どもたちのために、たくさんたくさん力になって差し上げたいと思います。
 


2校の皆さん、今のチームの良さを大切にしながら、それぞれの発表の場に向かって頑張ってください!

12月にも、東京都の小学校に、初めてのお伺いをさせていただくことになっています。
ワクワクしています。


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居心地の良い場所~県内の高校バンド

昨日は、県内の高校バンドにお伺いさせていただきました。

数年前に一度伺ったことがある学校で、顧問の先生とも知り合いですが、生徒さんたちは総入れ替えし、初めての出会いとなりました。


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顧問の先生は、今、本気でこのバンドの今後の「道筋」について考え、悩みつつご指導されています。

小学校からずっと吹奏楽や管弦楽を続けている部員や中学校時代に全国大会に出場した部員もいれば、全くの初心者も多くいることから、経験の差が大きく、どの部員も満足するような練習のシステム、モチベーションの持続、選曲...をどうすればよいのか?
レッスン前からご相談をいただき、鎌ヶ谷高校のホール練習を代表の生徒さんと共に見学にも来られ、熱心に学んでおられました。

様々なお悩みを伺い、少々心配しながらの昨日のレッスンでした。

あえて部員が集まる前に伺い、音楽室に入って来るところから見学させていただきました。

一番に入って来た男の子が、私にあいさつだけすると、ひとりで黙々と椅子を動かし始めました。
誰かが来るのを待って...ではなく、ひとりで黙々とです。
その姿がとてもカッコ良く見え、このチームの第一印象となりました。

三々五々集まって来る部員たちは、それぞれのスタイルでした。
私のそばまで来てあいさつをしてくれる人、私がすでに来ていることにも気づかないほど楽しいおしゃべりに興じながらにぎやかに入って来る人、何だか分からないけれどひとりで楽しげにぴょんぴょん跳ねているような人...

皆、この部活が、この部屋が、とっても居心地良い場所と感じているようです。
厳しいルールに縛られることもなく、ひとりひとりの素をそのまま出せるこの雰囲気こそが、このバンドの「良さ」なのかもしれないと思いました。
先生は、この状態を、「これでいいのだろうか? 皆がきびきび動いて、黙ってすぐ楽器を出し、すぐに練習を始めるような雰囲気が必要なのでは」とおっしゃっていましたが、私の答えは、「今はこれでいい」でした。

決して緩い訳ではありません。 みんな楽器を持つと、無心に練習をしているのですから。
皆が、安心していられるこの雰囲気を、わざわざおしゃべりも出来ないようなピリピリした厳格な雰囲気にする必要もないとお話ししました。

先生は、部員の名前や「経験者・初心者」などを書いた座席表まで作ってくださっていましたが、私はあえてそれを見ず、何の先入観も持たない状態でレッスンを進めました。

ひとりずつのチューニングからスタートしましたが、耳はなかなかいい!
ひとりひとりの楽器経験は知らない状態でやりましたが、皆、かなり修正能力があり、驚きました。
特別に先生から伺っていたこの9月に入部したばかりというトロンボーンの男の子も、えっ!?と思うほど、良い音で吹いていました。
「君は天才かも! 前世でトロンボーン吹いていたんじゃない?」と言ってあげると、みんな大爆笑。

基礎合奏も、「僕の手の動きのとおりに息を吸って、手の動きのとおりに音を出して」と言っただけなのに、ブレスや息のスピードが揃い、発音もピッチもどんどん向上。
倍音を聴き取る練習もなかなかスムーズに進みました。

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曲の練習に入ってからも、とても良い反応は続きました。

始終、私が指揮をして進める形のレッスンにしましたが、指揮の振り方を変えると、けっこうそれを理解して吹き方を変えてくれる部員が多く、もしかしたら良く分かっていないかもしれない部員も、皆の音に合わせて変えていけました。

何より良かったのは、私の話す一言一言に、「・・・」と無反応のことが無く、うなずいたり、笑ったり、「ハイッ!!」と返事したり、「すみません!」と言ったり、すぐ楽譜に書き込んだりと、毎回、必ず反応してくれたことです。

初めて会ったばかりとは思えないほど、部員たちの方から私の心に近づいてくれました。

曲は、時間と共に、生き生きと流れ、温度を変え、サウンドも輝いて行きました。

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皆の本気がどんどん高まり、私も汗をかいて指揮し、その指揮に反応して、また向上し...

途中で、終わりの時間を再確認した時、先生の「田川先生にお任せして...」の一言に、私は、「この子たちとなら、夜中まで練習していたい位です!」と話しました。

「こういう居心地がいいバンド、私は大好きなんです!」 「おぉぉ!」とみんなニコニコ。 先生もうれしそうにニコニコされていらっしゃいました。

先生が作ってくださっていた「座席表」は、やはり見なくて済むほど、誰が経験者とか初心者とか、全く関係なく、皆の思いは一方向に向かっていました。


最後に、私との初レッスンの感想を聞きました。

「ブレスを揃えただけで出だしから音が全然変わり、びっくりしました。」「先生に教えていただいたことで、まだ出来ていない所があるので、これからの課題にします。」「気持ちを明るく持つと、音の調子も良くなるのだと思いました。」「もう、楽しくて、気分上がりまくりで、その、ううう。(大爆笑)」

練習が終わっても、いつまでも帰らず、個人練習に励む部員もたくさん。
あるいは、スタートと同じく、楽しいおしゃべりに興じる部員、ピアノを弾いて楽しむ部員、無言で何か一生懸命考えて書いている部員...それぞれの余韻いっぱいの音楽室でした。

先生と、今後の「道筋」を話し合いましたが、私はとても前向きな意見ばかりでした。
この部員たちの明るさとメリハリは、何よりの武器です。

日々、部員たちと接している先生にとっては、単発でレッスンする私には分からないお悩みもまだまだあるかと思います。
そのお気持ちにもしっかりと寄り添いながら、一生懸命な先生と、この素敵な部員たちのために、私が出来ることを精一杯してあげたいと思いながら学校を後にしました。

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本当に楽しい部員たち、本気になるとすごいパワーを出す部員たち、本当に楽器が好きでたまらない部員たち、仲間と一緒にいるだけでも幸せな部員たち...様々な個性が集まって、それが呼応し合って、このバンドの良さにつながっていると思います。
初めてのレッスンが、こんなに楽しく、本気モードで出来たのも、君たちの熱いハートのおかげです。
顧問の先生が、君たちのひとりひとりの思いを大切にし、この「集団」をどのように育ててあげたらよいのか、日々悩んでくださっているからこそ、君たちにとって、この部活が居心地の良い場所になるのだと思います。

次のレッスンは、1月です。
次回も、テンションMAXで楽しく進められるよう、より良い部活運営、効果的な練習の仕方を、先生と皆で考案していってください。

君たちと出会えて、とてもうれしかったです。
これからもよろしく!



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奇跡の重み

昨日は、東京都の小学校にお伺いさせていただきました。
今週末の土曜日に大阪城ホールで開催される『全日本小学校バンドフェスティバル』に東京支部代表として出場する台東区立富士小学校吹奏楽部です。


東京・浅草にある富士小学校。
吹奏楽部を指導されているのは、松田京子先生です。

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松田先生とは、その昔、千葉市立幸町第三小学校吹奏楽部を見学にいらしてくださり、出会わせていただきました。
その日のことを今でもよく覚えていてくださり、幸三小の子どもたちが小学生とは思えないほどの気づかいをしていたこと、自分の意思を持って演奏していたことなどを、富士小の子どもたちにもよく話してくださっているそうです。

昨日の練習は、15時40分頃から17時頃までの1時間20分ほどの短い時間でした。
全国大会の直前でも、通常の放課後練習をオーバーすることはなさいません。
昨日は私がお伺いしたこともあり、体育館で主に演奏のみの練習、最後に校庭に出て一回だけのランスルーでした。

今年のテーマタイトルは、昨年度の『栄光の昭和史』の続編で、『平和への架橋~昭和から平成へ』でした。
使用している楽譜は、今年のマーチングのためのスペシャルアレンジです。

「三丁目の夕日」~「東京オリンピックファンファーレ」~「川の流れのように」~「世界にひとつだけの花」~「ヘビーローテーション」~「花は咲く」~「海の声」が、メドレーになっており、吹奏楽の良さを生かして木管楽器の音色が十分引き立つように編曲されたすばらしい楽譜で演奏しています。

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一度通した後、先生は、「今の演奏の反省をパートで話し合いなさい」とおっしゃり、すぐにパートミーティングです。
「強弱表現が足りなかった」「歌い方が揃っていなかった」「リズムがずれていた。だから、もっと...」と、それぞれのパートで学年関係なく、意見を言い合っていました。

その間に、先生と私も作戦会議。

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積極的に話し合い、注意点をどんどん楽譜に書き込みます。
全国大会の週になっても、楽譜をきちんと置いて、楽譜に戻りながら練習しているところがさすがです。


先生からのご相談を受けて、お悩みの箇所について、私からのアドバイスを差し上げました。
子どもたちは、私と先生のやり取りにも耳を傾け、「じゃあ、それでいきましょう」と、私が伝える時にはすでに分かっているような顔をしている子もいるほど。
そして、「ハイッ!!!」と、気合いの返事をして、演奏を改善していきました。

先生は、マーチングであっても、「音楽」をとても大切にされていらっしゃいます。
それが子どもたちに伝わり、毎年、音楽的な質が上がってきています。

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「花は咲く」では、手話を取り入れた歌も。きれいな歌声がこだまします。

演奏の仕方を固め、校庭に出て、いよいよランスルーです。
周囲への迷惑を考え、外での音出し練習は最少限度にとどめていらっしゃいます。
ドラムにもタオルを載せて...

しつこいようですが、全国大会直前なのに、「ランスルー一回だけ」のマーチング練習でした。

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スタートは、「三丁目の夕日」の演奏に合わせて、ハンカチ落としや鬼ごっこをして遊ぶ様子から。
こういう子どもらしい富士小の演出が、私は大好きです。
エンディングには、スカイツリーを描いた大旗が登場します。


昨日は使用しませんでしたが、本番では、曲に合わせてこんな「巨大紙芝居」も登場します。

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演奏を直した箇所が、動きと合わせると、まだぴったりハマっていない感じもありました。
でも、先生は、時間を守り、やり直しはされませんでした。

「今日は演奏が良くなったから、それで十分。明日以降、今日学んだことがきちんと出来るように練習します。最後まで頑張ります」と、先生は成果と課題を頭で整理し、当日までの計画が出来ているようでした。
焦ることもイライラされることもなく、淡々と...これがベテランのお姿というものです。


最後に、少しだけ時間をいただいて、子どもたちにお話しをさせていただきました。

子どもたちを集めて、私が床に正座をすると、子どもたちも次々に正座に...
「おっと、君たちは楽にしていていいんだよ」と声をかけましたが、皆、黙って動きません。
楽にするどころか、より良い姿勢になります。

私の話を真剣に聞く眼を見るだけでも、先生がどれだけ「心」を大切に育てて来られたかが分かりました。

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「教育の中のバンド活動のあり方」をどこまでも追求されて来られた先生のご指導が、こんな立派な子どもたちを育てたのです。

「幸町第三小学校で見せていただいた田川先生のご指導と子どもたちの姿が、私の中の目標でした」とおっしゃってくださる先生。
でも、松田先生のご指導は、あの頃の私なんかより、はるかに崇高です。
先生のそばに寄せていただくだけでも、背筋がしゃんとします。

こんなすばらしい先生に出会えた子どもたち、その「奇跡の重み」をどれだけ分かってくれていることか...
もしかしたら、今は十分に分からなくても、大人になるにつれて、きっとその「奇跡の重み」が分かってくると思います。

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先生が君たちを信じる心、君たちが先生を信じる心...互いの「信じる心」が響き合って、お客様の胸に届くこの素晴らしい演奏・演技が仕上がって来たのだと思います。

今年は、「全日本小学校バンドフェスティバル」だけでなく、マーチング協会の全国大会への切符もつかんだ皆さん。
今週末の大阪城ホール、12月のさいたまスーパーアリーナ、共に、富士小にしか出来ない「ハートのマーチング」を披露して来てください。
心から応援しています!

がんばれ! 台東区立富士小学校吹奏楽部!


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けやきウインドアンサンブル・オータムコンサートのご案内

我が街・我孫子市を拠点として活動されている「けやきウィンドアンサンブル」

6月にも記事にさせていただきました。

6月の記事です。
http://schoolbandsupporter.blog24.fc2.com/blog-entry-1464.html

来たる11月19日に「オータムコンサート」を開催されます。

先日、練習会場にお邪魔して、見学と激励をさせていただきました。
練習会場は、家からとても近く、本当に地元のバンドという感じです。
前回は、アポ無しでお伺いさせていたただきましたが、今回は、きちんと指揮者の和久井瞬さんにご連絡してから伺いました。

練習会場の中から聴こえて来たのは、ヴェルディの歌劇『シチリア島の夕べの祈り』の妙なる調べでした。
練習の切れ目まで外で聴かせていただき、中へ。
前回と違って、「誰?」という反応ではなく、「こんにちは~」と自然に受け入れてくださり、地元ファンとしては、とてもうれしかったです。

この日は出席者が少なかったですが、それでも皆さん、とても真剣モードで、曲に向き合っていらっしゃいました。

一般バンド、特に「町のバンド」という感じのバンドはメンバーの確保や出席率の面で、なかなか難しいことは本当によく分かります。
演奏するメンバーにとっても大変ですが、良い指導者を得るということもとても難しい課題だと思います。

現在の指揮者、和久井瞬さんは、私と同じ湖北にお住まいのチューバの専門家の方ですが、このバンドの事情や良さを十分に理解し、「音楽的には妥協せず、でも、様々な事情は寛容な心で許され」という姿勢で臨まれていらっしゃるように思いました。

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ポイントを押さえたすばらしいご指導をされている指揮者の和久井瞬さんです。
プロとしてのチューバの演奏活動はもちろんのこと、学校でのチューバレッスンや合奏指導もされていらっしゃいます。



今回の「オータムコンサート」では、『シチリア島』だけでなく、今年度の課題曲『インテルメッツォ』(コンクールに出ているわけではありません)、そして、ネリベルの『交響的断章』と、大曲も並んでいます。

こういう挑戦をすることで、様々な条件の中でも、団員の皆さんのモチベーションは上がることだと思います。

「人数が少ないから」「なかなか練習に集まれないから」「日頃、あまり個人練習が出来ないから」と、それなりの曲でそれなりの活動をしていたら、かえってモチベーションは下がるような気がします。

和久井さんのような意欲的で、かつ寛容な指導者がついているからこそ、このような意欲的な活動が出来るのだと思います。
そして、団員の皆さんも、本当に意欲的です。

お仕事やご家庭、それぞれのプライベートの合間を縫って、練習に参加され、楽しくも真剣に練習している姿に、惚れ惚れとします。

6月の演奏会には伺えなかったのですが、「オータムコンサート」の日はしっかり空けてあり、私も聴きに行きたいと思っています。

お近くの方は、ぜひお出かけください!

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「けやきウィンドアンサンブル」のHPはこちらです。
http://keyaki.music.coocan.jp/

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日本管楽合奏コンテスト全国大会から

「日本管楽合奏コンテスト全国大会」の11月3日の小学校部門、11月4日の中学校A部門(35名以内)を聴きに行って来ました。
高等学校A部門は、TBCの練習、ブラックダイク公演と重なり、残念ながら聴くことが出来ませんでした。


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「吹奏楽コンクール」では聴くことが出来ない、西日本エリアの小学校や小編成の中学校の素晴らしい演奏も聴くことが出来るうれしい機会です。

小学校部門も中学校A部門も、技術も表現も昨年度以上にレベルアップしており、一次予選となる録音審査がどれだけ厳しいものであったかを伺わせるものでした。


小学校部門では、特に木管楽器のレベルアップが著しく、小学生とは思えないほどのソリストたちもたくさんいました。
また、「ただ演奏する」という学校はなく、どの学校も「音楽」していました。
先生の指揮を一心に見つめ、思いを込めて自発的に演奏する姿に、本当に感動しました。

普段は聴く機会がない「西日本エリア」の小学校の中では、奈良県生駒市立桜ヶ丘小学校、京都府精華町立東光小学校、宮崎県宮崎市立大淀小学校、大阪府関西創価小学校の演奏には、それぞれの学校の演奏スタイル、高い技術と音楽性に、深い感銘を受けました。

小学校部門には33校が出場されましたが、休憩以外は席を立つ気にならないほど魅力的な演奏が続き、1校残らず聴かせていただきました。

小学生の生活は年々忙しくなっており(もちろん先生も)、バンドの練習だけに、時間や気持ちを没頭させられる状況ではないはずです。
また、演奏のレベルを上げるには、当然、「小学生並以上の忍耐」を必要とします。
毎年、このコンテストに出場する小学生の演奏がレベルアップを続けているのは、先生方が「いかに効率的で無駄のない練習をするか」「いかに子どもと音楽を深く結び付けるか」「いかに子どもたちの精神心やチームワークを育てるか」ということに、日夜研鑽されている証です。
職場や保護者の方々のご理解を得るという大変なハードルも、見事に乗り越え、このステージに立たれた先生方のご努力、そしてそんな先生方の元で豊かなバンド活動が出来る子どもたちの幸せを思いました。


中学校A部門は、35名以内という人数制限ですが、最少12名からMAXの35名まで、そのバンドのカラーやアイデアを生かした演奏を楽しむことが出来ました。

今や、小編成のバンドでは、楽器の持ち替えは当たり前のようになっていて、金管と木管をひとりが掛け持ちで演奏しており、そのどちらも上手という奇跡のようなプレイヤーもいました。
中学生になって初めて手にした楽器をマスターするだけでも大変なことなのに、同属楽器ではない管楽器を2種類もマスターしているのですから、中学生の無限の可能性には驚くばかりです。

トップバッターで演奏した長野県筑北村立聖南中学校(12名)は、まさしくその最たるもので、管楽器と打楽器の持ち替えはもちろんのこと、トランペットとバスクラ、ホルンとフルートとトランペット、ユーフォニアムとオーボエという持ち替えで、どの楽器もとても上手なソロを聴かせてくれました。バンドジャーナル7月号に練習の様子が載っているそうです。

わずか18名で、ネリベルの『二つの交響的断章』を演奏した新潟県胎内市立黒川中学校も、フルートとクラリネット、クラリネットとテナーサックス、アルトサックスとクラリネットという同属楽器ではありますが、それぞれソリスティックに演奏するパートを受け持ち、この曲の醍醐味を十分に伝える演奏でした。先生と生徒さん方の執念すら感じました。

そして、最優秀グランプリ・文部科学大臣賞に輝いた東京都小平市立小平第六中学校の『サロメ』は、部員全員34名での出場で、ソロもTuttiも美しくドラマチック、構成力にも富んだ惹き込まれるほどの圧巻の演奏でした。指揮の今津和則先生の音楽性溢れる指揮には見とれてしまいました。その指揮に見事に反応して表情豊かに演奏した生徒さんたちにも心から敬服です。


演奏のことではないのですが、中学校A部門と高等学校A部門(聴けませんでしたが)の司会者の方が、急なご都合で司会が出来なくなり、当日いきなりのピンチヒッターとして、このコンテストを全力サポートしてくださっている柏市立柏高等学校吹奏楽部パーカッションパートの小林昂輝君が2日間の司会を務めてくださいました。
このコンテストでは、セッティングの間に演奏終了後の団体の代表者へのインタビューがあります。
学校名や曲目、指揮者の名前を読み上げるだけでも、緊張の極みの仕事なのに、セッティング完了の合図が出るまで、インタビューをしながら、和やかに場をつながなければなりません。
小林君は、将来はアナウンサーになっても良いのではと思うほど、丁寧で優しい語り口、相手が話しやすいような気配りをしての対応、パーカッションの生徒さんが代表の場合には、「僕もパーカッションなんですよ。たくさんの楽器を演奏するの、大変ですよね!」と、高校生ならではのおしゃべりも加えながら、このコンテストにぴったりの雰囲気で進行をしてくれました。
大人の方には、もしかしたら、ピンチヒッターの司会など受け手がいなかったかもしれませんが、高校生がこの「全国大会」という大きなステージの司会を堂々とこなしてくれたことを、このブログを読んでくださっている皆様にお伝えしたいと思います。
小林昂輝君、お疲れ様でした! そして、ありがとうございました!


今年度の各部門の「最優秀グランプリ・文部科学大臣賞」は、下記のとおり決定しました。
おめでとうございました!

♪ 小学校部門
   大阪府・関西創価小学校 (指揮 : 田口秀男先生)
   組曲「ベン・ハー」 (M.ロージャ)

♪ 中学校A部門
   東京都・小平市立小平第六中学校 (指揮 : 今津和則先生) 
   楽劇「サロメ」より 7つのヴェールの踊り (R.シュトラウス)

♪ 中学校B部門
   千葉県・柏市立酒井根中学校 (指揮 : 板垣優麻先生)
   交響曲第1番「グラール」より (天野正道)

♪ 高等学校A部門
   千葉県・県立鎌ヶ谷高等学校 (指揮 : 川口智子先生)
   「キリストの復活」~ゲツセマネの祈り~ (樽屋雅徳)

♪ 高等学校B部門
   千葉県・柏市立柏高等学校 (指揮:緑川 裕先生)
   吹奏楽のための戯曲~前夜祭の幻影~ (内藤友樹)



審査結果の詳細は、下記「日本音楽教育文化振興会」のHPをご覧ください。
http://www.jmecps.or.jp/


この素晴らしいコンテストを主催してくださった日本音楽教育文化振興会の皆様はじめ、運営に当たってくださった多くの方々、補助員としてサポートしてくださった柏市立柏高等学校吹奏楽部の皆さん、本当にありがとうございました。


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川口先生&鎌ヶ谷高校吹奏楽部の皆さん、初挑戦の日本管楽合奏コンテストでの「最優秀グランプリ・文部科学大臣賞」、本当におめでとうございました。
演奏は聴けませんでしたが、表彰式に間に合い、喜びを共に出来てうれしかったです。


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