田川伸一郎のブログ

実りの1年の終わりに

昨日は、先日の「全国小学校管楽器合奏フェスティバル・東日本大会」でも素晴らしい演奏を聴かせてくれた習志野市立実花小学校吹奏楽部の今年度最後のレッスンでした。

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今年度の部員は、4年生から6年生までの67名。
今までで最多の人数でした。

昨年の4月には、前年度の優秀だった6年生が抜けた穴が大きく、正直、「どうしよう...」という音だったのですが、その後の先生と子どもたちの努力は、大きな実を結び、夏休み前にはびっくりするほど良いサウンドになっていきました。
地道な基礎練習、そして、私が言ったとおり「コラール」の練習を欠かさず続けたことも偉かったです。

67名も子どもが集まれば、当然、それだけの「個性」が集まるわけです。
ひとりひとりの良さにも難点(?)にも、先生はしっかりと寄り添い、子どもの目線に立って指導を続けて来られました。


顧問の村山和幸先生は、私が幸町第三小学校に勤めていた時の教え子です。
前に出て目立つタイプではありませんでしたが、気持ちが優しく、仲間のことを思いやれる子どもでした。
仲間には「かず君」と呼ばれていました。

高校時代に、彼が進路選択に悩んでいた時、「一度きりの人生なんだから、自信があるとかないとかではなく、本当に生きたい道を生きなさい」とアドバイスした私の言葉に触発されて、彼は、「僕は、田川先生のようになりたい。小学校の先生になってバンドを指導したい」と心に描いていた夢に向かって猛進し始めました。
彼が大学を出た時代は、今に比べてずっと教員採用が少ない時期でしたが、彼は諦めずに「講師」として働きながら採用試験を受け続け、ついに数少ない「本採用」に合格したのでした。

本採用2校目の習志野市立東習志野小学校で初めてバンド指導にかかわらせてもらい、夢だった音楽専科にもなれ、3校目の実花小学校では、驚くほどの指導ぶりを見せてくれています。

音楽以前の「心の指導」には、私がそうしていたように、一番力を入れています。
だから、個性豊かな67名もの子どもたちが、素直な心で先生の指導について行くのです。

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子どもたちがいつもそばに置いている「心のしおり」は、私が現職の時に作って子どもたちに持たせていたものを彼がアレンジして作り、同じように持たせています。
「ひとりじゃないよ」という言葉には、「辛くても苦しくてもひとりじゃないよ」という意味と「ひとりでやっているんじゃないのだから、いつも仲間のこと、全体のことを考えなさい」という2つの意味があります。
この「心のしおり」の中には、吹奏楽部員として大切な「心の持ち方」が綴られています。



昨日は、来週末におこなわれる「さよならコンサート」に向けての練習でした。
一昨日まで、5年生は鹿野山という所での2泊3日の宿泊体験学習に行っていたにもかかわらず、だるそうにもせず、とても元気でした。

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コンサートでは、かなり多くの曲を演奏します。
1年間かけて、少しずつレパートリーを作って来ているので、コンサート前になって慌てて楽譜を配ってということはありません。
おまけに、村山先生は、合奏前の「個人テスト」を徹底しているので、合奏での「音ミス」がありません。(この方法も田川流を受け継いでくれています!)
ひとりひとりの力やつまずきを、しっかりつかんだ上で適切に指導を進めています。

今年度は、まさかの「激戦の東関東大会突破」、まさかの「東日本学校吹奏楽大会・金賞」、まさかの「日本管楽合奏コンテスト全国大会・最優秀賞・ブレーン賞」、そして、まさかの「ミューザ川崎シンフォニーホールでの演奏」と、4月には考えられないほどものすごい結果を出すことが出来ました。
そのひとつひとつの「ものすごい結果」によって、「つまらないプライド」を持った子どもになってしまうのではなく、「感謝の心」と「謙虚さ」を持った、心から音楽を愛する子どもたちに育っていることが何よりうれしいです。
「さよならコンサート」に向けてのどの曲にも、全力で取り組み、心を込めて練習し、演奏しているのがよくわかります。

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昨日は、子どもたちにもたくさん話をしました。

プライベートな話になりますが、村山先生にはお子さんが3人いて、一番上の男の子は、6年生で某小学校でホルンを吹いています。
お子さんが出る音楽会やコンクールと、日が重なると分かっていても、村山先生は自分の子どもの演奏を聴きたいのを我慢し、実花小学校の子どもたちのことを優先して、本番や練習を設定していました。
実花小学校の子どもたちは、そんな事は知りません。
だから、あえてお話ししました。 「村山先生は、自分の子どもの演奏を聴くよりも、君たちの大切な経験を優先してくださっていたんだよ。ありがたいね。君たちのことをそれほど思ってくださっているんだよ」と...
子どもたちはみんな驚いた顔やありがたそうな顔をしていました。
(ちなみに、そのお子さんは、そんなお父さんの生き方に影響されているのか、「将来は先生になって指揮をするんだ」と話しているそうです。それもすてきです。)

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村山先生と子どもたちの「心の絆」、そして、日々の努力で育まれた音楽と経験の数々は、
先生にとっても子どもたちにとっても、一生忘れ得ぬ「宝」になることだと思います。



私のレッスンの日は、いつも「6時までの特別練習」です。
この1年間、月に一回は、お伺いしていたと思います。
普段の5時までの放課後練習には、塾や習い事で全員が揃うことはまずないようですが、私のレッスンの日には、体調不良の欠席以外は、塾や習い事を調整して全員が出席してくれています。
そして、安全に下校出来るよう、保護者の方々がお迎えに来てくださいます。
このような保護者の方々のありがたいご理解とご協力、そして、そのようなしっかりした体制を見極めた上で「特別練習」を許可してくださる校長先生の懐の深さ...本当に賢明な大人たちに育まれている幸せな子どもたちです。

先日書かせていただいた「部活無用論」「部活はブラック」のようなことを短絡的に言っている方々に、こういう賢明な大人たちの中で育つ心豊かな子どもたちの姿を見せてあげたい気持ちです。


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今年卒業する6年生たちです。 
4年生から3年間、どんな苦労も乗り越えて、最後まで頑張り通しました。
みんな、村山先生の教え子でよかったね!
今年の6年生部員は、全員が地元の習志野市立第四中学校に進学する予定だそうです。
この中学校の吹奏楽部には、実花小学校吹奏楽部の卒業生もたくさん入部しており、昨年度も今年度も東関東吹奏楽コンクールで金賞を受賞した他、マーチングでも東関東大会で金賞を受賞するほど活発な活動をしています。
小学校でこれだけ頑張れた君たちなのですから、ひとりでも多く中学校でも吹奏楽部に入部して、さらに上手になり、さらに深い音楽に触れて成長していってくれたらと願っています。


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「3年間、私たちのために熱心に教えてくださりありがとうございました」
...たくさんのメッセージが書かれた色紙をいただきました。
6年生のみんな、ありがとう! 大切にします。 



「さよならコンサート」、そして、本当に最後になる3月5日の「ならしの学校音楽祭」...
今年1年の思いを込めて、心ひとつにがんばってください!

4、5年生のみんな、4月にまたお会いしましょう。
そして、来年度も1年間、村山先生や仲間たちと共にがんばりましょう!

実花小学校吹奏楽部の子どもたちの1年間の努力に、心から拍手!
村山先生、よく頑張りました!
校長先生はじめ先生方、保護者のみなさま、本当にありがとうございました。


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響け! みんなのハーモニー

昨日は、「2017全国小学校管楽器合奏フェスティバル東日本大会」を聴きに行って来ました。

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このフェスティバルは、全日本小学校管楽器教育研究会が主催し、全国6ブロックごとに各地区主管で開催されているイベントです。


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この大会の前身である「金管バンドフェスティバル」は、昭和52年にヤマハさんの呼びかけで始められたものでした。
その後、主催が小学校管楽器教育研究会に移ると共に、全国各地で開催されるようになり、現在のブロック分けになっています。


今年の東日本大会の会場は、「ミューザ川崎シンフォニーホール」というすばらしいホールでした。

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出演したのは、1都10県からの20校に、特別演奏で参加した北海道からの代表1校の21校でした。
コンクールではないので、各都県の選び方により、予選的な大会を開催している場合、前年度の管楽器演奏会を予選的に扱っている場合、単に話し合いで決めている場合など様々です。


今回の出演校です。

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金管バンド、吹奏楽、ステージドリル、数校の合同バンド、ビッグバンドスタイルのバンド、踊りが付いたりお話が付いたり...形態も、表現スタイルも様々で、とても楽しく興味深い演奏の連続でした。


私が、個人的に「特に感動した学校」を書きたいと思います。

・長野市立昭和小学校金管バンド部(81名)
「これだけ多くの人数の金管バンド、きっと大きな音(爆音)での演奏かな」と思いきや、理性あるまとまったパートごとの音色、絶妙なバランス感覚、何より「歌がある演奏」でした。先生が何をしたいかがはっきり分かり、それが子どもたちに伝わってバンド全体が一つの「表現体」になっていました。ひとつひとつのフレーズに対する子どもの思いが伝わって来るハートの演奏でした。練習時間は少なめのようですが、これだけひとつになった音と音楽を作り上げた先生と子どもたちに拍手!「楽器で歌うバンド」でした。

・札幌市立南月寒小学校吹奏楽部(35名)
このバンドは、ビッグバンドスタイルの編成と吹奏楽の編成の両方で演奏しました。中には、ビッグバンドスタイルの時には違う管楽器(異種楽器)に持ち替えている子もいました。とてもセンス良いノリの演奏でした。2曲目は、吹奏楽の座奏で八木澤教司さんの『ピリ・レイスの地図』を確かな技術に裏付けられた音楽性高い演奏で聴かせてくれました。特にゆったりとした八木澤コラールを伸びやかに演奏する子どもたちの姿と音楽に感動。はるか北海道から出演された価値十分の心に響く演奏でした。

・長岡市立日越小学校金管バンド部(43名)
地元に伝わる「悠久太鼓」を伝承する「悠久太鼓部」とコラボしての『和太鼓とバンドのための狂詩曲』は、太鼓の子どもたちの見事な太鼓パフォーマンスが効果的に光り、金管楽器との主役・脇役の転換もきめ細やかに考えられて、この曲の良さが生まれ変わったように鮮やかに表現されていました。金管の技術的な力は、正直ものすごく高いという訳ではありませんでしたが、やはり子どもたちがどう表現したいのかという意思をしっかり持っている演奏は技術以上に心に響くものです。地域文化への誇りすら感じる気高い演奏でした。

・習志野市立実花小学校吹奏楽部(67名)
我が教え子の村山和幸先生の指揮による『スピリティッド・アウェイ~千と千尋の神隠しより』は、この曲の世界観とこのバンドのサウンドと音楽性が、ミューザ川崎というすばらしいホールのロケーションや音響とぴったり一致して、まさに会場全体の空気すら変えてしまうような演奏でした。内輪話をすると、ここのところのインフルエンザの流行で練習が思うように出来ないまま本番を迎えてしまったのですが、今年度はたくさんの大きな本番を経験して来たせいか、皆、ステージに上がるとスイッチが入って練習の成果による「音楽」が自然と湧き出てくるようでした。


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習志野市立実花小学校吹奏楽部 (指揮 村山和幸先生)


昨年も感じたことですが、「子どもらしい豊かな表現」を、「演奏そのもの」ではなく「大人に仕込まれた演出」に頼り過ぎている学校がいくつかあったのは残念でした。

音楽がBGM的に扱われ、始終、他の児童の演技が続いているステージは、どうも学芸会的な印象を持ってしまいます。
動きや演出が、子どもたちの純粋な音楽表現を邪魔している場面もありました。
中には、いかにもバレエを習っていますというような子が踊り続け、「主役は誰なの?」と思いたくなるほど、音楽がバックに引っ込んでいるバンドもありました。

「コンクールではないから」、「フェスティバルという名の大会だから」と言って、わざわざ「取って付けたような演出」をしなくても、演奏そのもので「小学生ならではの豊かな表現」は出来ます。

また、その音楽が求めているものにふさわしい自然な動きを加えるならば、それは表現を豊かにする本来の「演出」と言えます。

練習時間が短くなりつつある昨今、「演出の練習」に使う時間を「演奏そのものの練習」に回し、このフェスティバルでの発表は、あくまでも「音楽」を重視したものであってほしいと改めて思いました。
ひと昔前に大流行した「演出合戦」はそろそろ終わりにして、「音楽そのもの」で子どもらしい豊かな表現、個性溢れるステージを作り上げる研究やご指導をしていただきたいなと感じました。

しつこいようですが、動くことや演出が悪いと言っている訳ではありません。
「先に音楽ありきの発表」をしてほしい、まずは、子どもが「音楽そのもので表現する力と心」を身に付けてステージに立てるように導いてあげてほしいということです。

来年度の東日本大会は、「横浜みなとみらい」での開催だそうです。
来年も、必ず聴きに行きたいと思います。


昨日は、お天気も良く、少しだけですが暖かく、このすばらしい会場で演奏出来たことは、これまでたゆまない努力を続けてきた子どもたちへの最高のご褒美になったことだと思います。

運営に当たられた小管研関係の先生方、ご協賛くださったヤマハミュージックジャパンの皆様、そして、何よりすばらしい演奏を聴かせてくれた21校の皆さん...本当にありがとうございました。


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何事も、素直が一番!

昨日は、1月の都小音研・中央Aゾーン大会で「感動の研究演奏」をしてくれた中野区立桃園小学校にお伺いさせていただきました。

ゾーン大会から約3週間ですが、何だか遠い昔のことのように、駅から学校までの道を感慨深く歩きました。

昨日のお伺いは、「東京都小学校管楽器演奏会」に出演するブラスバンド部のレッスンのためでしたが、6年生の授業を6時間目に入れていただき、あの研究演奏をしたすばらしい子どもたちにサプライズ再会する機会を作っていただきました。

6時間目が始まって少し経った頃、こっそり音楽室のドアを開けて、音も立てずに入ると、一番後ろの大きい男の子たちが気づき、「えっ?」という顔、そして、次々に「電信」が送られ、先生が、「〇〇君、どうしたの、ニコニコして。何かいいことありましたか?」と訊ねると「はい!田川先生が・・・」
そこで、ジャーンと登場し、「こんにちは!」と前に行きました。
みんなびっくり!

授業は、もう合奏ではありません。
卒業式に向けての合唱の練習でした。
邪魔してはいけないので、私は前方で椅子に座って、黙って授業を参観していました。

思えば、この6年生たちの合唱は、初めて聴きました。
合奏の響きと同じく、柔らかく優しい声、そして、真面目な歌い方でした。

ゾーン大会の後、都内の中学受験モードになり、この学校の6年生も多くが受験したようですが、結果が出た今、そのことで落ち着かない雰囲気は全く無く、あの研究演奏の練習の時と何も変わらない学習態度でした。

賢く、本当に立派な子どもたちです。

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まだ音取りを終えて、合わせ始めた段階の合唱でしたが、しみじみと歌い上げる子どもたちの歌声にまたまた感動。

授業の最後に、当日の演奏へのねぎらい、私からの賞賛、そして、会場の先生方から聞いたたくさんの褒め言葉をお伝えしました。
また、私学・都立・区立の様々な中学校に進んでいくであろうことを考え、「どこの中学校に進むかではなく、どんな中学生になるのかが一番大切なこと。どこの中学に行ったからって、それで人生が決まるわけじゃない。そこから自分自身がどう生活していくかで決まっていくんだよ。」というお話をしました。

先日渡した「忘れるなこのひとこと いつかきっと役に立つときが来る」のプリントを大切にとってあり、毎日見ているという子や、コピーして1枚は自分できちんとしまい、1枚は冷蔵庫に貼ってあるという子もいました。
それぞれの形で大切にしていてくれて、うれしかったです。

6年生でこんなにすがすがしく、素直で、受容の心を持った「集団」は、どこの学校でも見られるわけではありません。
個人的には良い子がいても、「集団」になると別ということも多いのが現実です。
私が担当させていただいたのが、この子どもたちで本当に良かったと改めて思いました。

皆、自分自分の良さに自信を持ち、胸を張って良い卒業式を迎えてほしいです。
もちろん、学年全員であのステージに立ったことも誇りとして...


そして、放課後、昨日の目的であったバンドの練習です。

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5時半までの特別延長練習だったのに、学校を欠席した1名以外は、欠席も早退もゼロ。
「今日、本当は塾や習い事だったけれど、休んで練習に来ている人?」と聞くと、数名手を挙げました。
こういう大切な時には、きちんと練習を優先に出来る子ども、そして、それを理解してくださる保護者の方々。
これを本当に「賢い子」「賢い親」と言います。

都心のど真ん中の小学校でも、自分ひとりのことではなく、全体のことを優先して考えられることが、とてもすばらしいです。
イメージとして、「いえ、塾の方が大切ですから」と帰ってしまう子がいるのではと思ってしまいますが、それは勘違いでした。

それこそ、「忘れるなこのひとこと」の中に、「自分の事より全体のことを大切にしろ。自分ひとりの事ぐらい、あとでどうにでもなる」という言葉があります。
まさに、それをやってくれている子どもと保護者の皆さんです。

放課後、私は準備の様子を見るために、音楽室で座って待っていました。
皆、猛ダッシュで音楽室にやって来て、椅子を並べたり譜面台を並べたり打楽器を移動したり、自分の楽器を出して基礎練習を始めたり...無駄なおしゃべりなどせず、黙々と進めていくことに驚きました。
パートの人が揃うと、リーダーが中心になってチューニング。 他の教室にも散って、しっかり合わせていました。
そして、全員集合してはじめのあいさつです。
ここまでの行動だけでも、小学校バンドとしては言うことないほど立派!

管楽器演奏会で演奏する曲のうち、まだあまり出来ていないという1曲を重点的に練習することにしました。

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顧問の佐伯先生の指揮で演奏です。

音圧の一定した、基礎練習をしっかりしていることがわかる、とてもしっかりしたサウンドの演奏でした。
そこをスタートに、基礎練習の音を曲にそのまま持ち込むのではなく、様々な音色やタンギングの種類、強弱、バランスなどに気をつけて、聴いてくださる方がワクワクするような演奏に仕上げていこうと「めあて」を設定し、レッスンをスタートしました。
「みんなが毎日しっかりやっている基礎練習の応用編だよ!」と。

そのために、楽譜に書いてある音程やリズム、長さだけでなく、様々な記号やヒントになる発想記号の言葉にもしっかり目を向けて演奏することをアドバイスしました。
私が話すと、みんなすぐに筆記用具を持って、どんどん楽譜に記入していきます。しかも、だらだら書かず、速い!
さらに驚いたこと...演奏途中、私が演奏を止めて、どこかのパートを取り出して練習する時、そのパートは私の注意を聞いている間も、ずっと楽器を構えたままです。普通、小学校では、私が止めると、すぐ楽器を下ろし、その後は、よそ見か手いたずらが多いのですが。
楽器を構えたままなので、注意の後、「ではもう一度」と練習する時のスタートがすぐ出来、限られた練習時間が有効になります。
どれもこれも、日頃からの先生のご指導の積み重ねで身についた「行動学力(と私は呼んでいます)」です。

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ディズニーの名作のメドレーは、手を替え、品を替え、どんどん変化がついて来ました。
場面ごとの音色の変化や拍の感じ方の変容は、特にすばらしかったです。

他のパートが指導を受けている時にも、ボーッとしておらず、私の話も仲間の音も、良く聴いています。
なので、たとえば、伴奏の音色やタンギングの種類を変えると、旋律パートもそれに合わせて、吹き方を自分から変えようとします。
これが「表現の工夫能力」です。
ある場面でトランペットの音色が、急激に柔らかくなっていったことには、私は大拍手でした。
こういう力を持った子どもを、小学校バンドで育てたいものだと改めて思いました。

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顧問の佐伯先生が、「わずかな時間でこんなに変われるなんて、私、いつも何をやってんだろうと思いました。感動して泣きそうでした」と謙虚に話しておられましたが、そんな子どもたちに育てていらっしゃるのは、先生ご自身です。

見学に来られていた校内のたくさんの先生方、保護者のみなさまも、一緒に楽しみながら勉強してくださいました。
そんなたくさんの温かい眼も、子どもたちの優しい音楽と心を育てている桃園小学校ブラスバンド部です。


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吸収力が豊かで、どんどん自分を塗り替えることが出来、休憩無しの練習でも飽きた様子ひとつ見せない君たち...
佐伯先生の日頃の音楽授業の組み立て方やバンドのご指導はもちろん、学校中の先生方の「心の磨き方」のすばらしさが、君たちの持てる力を存分に引き出し、伸ばしてくださっていることを実感しました。
寒い毎日ですが、都の演奏会に向けて、出来るだけの努力をし、レッスンの成果を講師席の田川先生まで届けてくださいね!
がんばれ、中野区立桃園小学校ブラスバンド部! (指導 佐伯麻子先生)



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研究演奏に向けての授業でも、ブラスバンド部の練習でも、一緒に勉強出来て、
6年生たちとこんなに仲良くなれてうれしかったです。
小学校最後に、大好きな音楽の大イベントがあって本当に良かったね!
そして、みんなの先生が佐伯先生で良かったね!



やはり、「何事も、素直が一番!」と痛感した桃園小学校の子どもたちとの「時」でした。

4.5年生部員の皆さんは、来年度もぜひお会いしましょう!


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日本管打・吹奏楽学会「吹奏楽クリニック」

今日は、尚美ミュージックカレッジ専門学校で開催された日本管打・吹奏楽学会主催「2016年度吹奏楽クリニック」に行って来ました。

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個人的に、毎年、とても楽しみにしているクリニックです。
例年、1日がかりのクリニックですが、今年度は午後からの開催でした。

内容はこんな感じです。

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中高校生も、楽器のレッスンを受けに、たくさん来ていました。

開講式です。

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毎年、打楽器講師の渡辺由美子先生が、ステージの上から目を合わせてくださり、笑顔で会釈してくださるのがとてもうれしいです。
尚美だけでなく、全国各地の学校を飛び回って打楽器のご指導されている先生です。

以前、北海道のある高校で、「打楽器上手いなぁ!君たち、もしかしたら...渡辺由美子先生に教えていただいてる?」
「はい!どうしてわかるんですか?」 「それがわかるんだなぁ!由美子先生マジック!」と話したことがあります。

指導法もお人柄も、とても素晴らしく、素敵な先生です。
お話しする機会は少ないのですが、私のような者にも、とても丁寧に接してくださいます。

そんな渡辺由美子先生の打楽器講座も受けたいのですが、私の受講は作曲家の天野正道先生による「課題曲アナリーゼ講座」

まだ楽譜が届いて間もない時期に、「指導法」ではなく、それぞれの曲について、作曲家目線から見たコメントをいただくのは、とても興味深いことです。

特に、「和声」については、ピアノを弾きながら解説してくださるので、理論だけでなく感覚として「なるほど」と納得することが出来ます。

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今年の課題曲は、マーチ以外の3曲は、表題付きの「描写音楽」ではなく「純音楽(絶対音楽?)」であることが、とてもうれしいと、まずおっしゃっていました。

「なぜマーチが4拍子なんでしょうねぇ。曲の作りや特性も似ていて『課題曲マーチ』はこうでなければと、過去のマーチから学習してしまっているのでは...」というコメントは例年と同じでしたが...

課題曲Ⅰ『スケルツァンド』については、作曲者の江原大介さんも出席されており、天野先生から「江原君、ここはどういうつもりでこうしたの?」と投げかけ、それに答えていただきながら進む場面もあり、なかなか楽しかったです。
この曲は、モチーフの操作や和声の緊張感を意図した転調の面白さや各所に見える統一感がとても良いと、天野先生はおっしゃっていました。
クラシック音楽のセオリーをきちんと理解して作曲しているのが分かると...
休憩時間に、部分的な打楽器のニュアンスについて、江原さんに質問しましたが、とても細かく説明してくださいました。

課題曲Ⅲ『インテルメッツォ』は、初めて聴いた時から、「さすが保科先生!」と思ったほどすばらしい作品で、楽譜を読み解いていくと次々に見えてくる奥深さがたまらないです。
天野先生の解説で、ますます「なるほど。ああそうだ。んんん、いいなぁ」と分かることも多く、サウンドの色彩や弱音の美しさ、微妙なバランスの変化を、コンクール会場でどれだけ表現し切れるかということが「音響的」にもとても難しい曲だなぁと思いました。
他の曲もそうだと思いますが、この曲をやるなら、「ホール練習」が絶対必要という気がします。
そして、ちょっと長い...自由曲でバンドの力をたくさん見せたいバンドは、やはり短い曲を選ぶのかなぁ。
仮に、コンクールでは演奏しないとしても、ぜひ中学生や高校生に勉強してもらいたい超一流の作品です。

課題曲Ⅴのメタモルフォーゼ~吹奏楽のために~は、まず読譜の仕方から教えてくださいました。
15/32拍子、9/64拍子をどう取るか?などなど...
多用する打楽器の選び方なども、毎年出席されてい百瀬和紀先生からもレクチャーがありました。
私には、アナリーゼの前に、まずこの細かい楽譜を見る「視力」が必要です。
目を凝らして読み取った後も、「64分休符が2つと付点32分休符がひとつ並んで、その後に付点32分音符があるんだから、ええと、どうなるんだ?」という感じですから、全曲を通して完全に読譜し、まして、指揮をするなんてことは、私には無理無理。
聴いていると、とても楽しく、特に、調性感のない場面に突然調性感が見える所など、とても素敵だと思いますが、この楽譜を読み込んで、ぴったり合うように演奏出来るようにし、さらに、難しい自由曲を演奏するというバンドを想像すると、その練習過程は気が遠くなる感じです。
でも、きっと「強い高校バンド」などは、それをバッチリやってしまうんだろうな。

マーチの2曲も、例年に比べてとても自然な作りということで、それぞれの曲の持つ良いアイデア、しかけ、大事にしたい所、要注意点などをきめ細やかに教えてくださいました。


新年度に入ると、きっとあちこちで、「課題曲クリニック」が行われると思います。
演奏技術上のクリニックもとても勉強になりますが、指導者としては、まず「楽譜を読み解くこと」が大切です。
その点からも、私のような無知な人間にとっては、作曲家の先生の講義はとてもとても勉強になることばかりです。

今日勉強したことをしっかり消化し、さらに自分なりの分析を深めて、レッスンに伺う学校の皆さんのために、少しでもお役に立てるよう努力したいと思います。


それから、今日は、日本管楽合奏コンテストで『アンドレア・シェニエ』の感動的な演奏を披露され、私を涙ボロボロにさせてくださった埼玉県朝霞第一中学校吹奏楽部顧問の外﨑三吉先生も勉強に来られていたので、初めてご挨拶と感動させてくださったことへの感謝の気持ちを伝えさせていただきました。
先生は、コンテストの時の私のブログを見てくださったようで、「こちらこそ、ブログであんなに褒めてくださり、ありがとうございました。皆で喜んでいました」とおっしゃってくださいました。
お話し出来てうれしかったです。
やはり、こうして講習会にいらっしゃる勉強家の先生なんだな。
今年もきっと感動の演奏を聴かせてくださることと思います。 期待しています!


今日は「立春」・・・風は少しあったものの、青空の東京は暖かかったです。
「春」は近い...と、思いたいです。

良い勉強が出来た一日でした。
ありがとうございました。

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鎌ヶ谷高校吹奏楽部定期演奏会のご案内

「東日本学校吹奏楽大会」で2年連続金賞を受賞した千葉県立鎌ヶ谷高等学校吹奏楽部第35回定期演奏会のご案内です。

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昨年度も、このブログでもご紹介させていただきました。

前年度まで、ホールの6割程度のお客様だったということで、前年度同様、「入場自由」という形で開催されたところ、川口智子先生が赴任され、一気に「東日本大会・金賞」まで登りつめた演奏を是非聴きたいと、たくさんのお客様がご来場され、開場後まもなく満席となり、ホールの決まりで「立ち見禁止」のため、200名を越える多くのお客様にやむなくロビーでのテレビ鑑賞、または、お帰りいただくこととなってしまいました。

受付で対応に当たっておられた副顧問の先生、保護者、卒業生も、当然たくさんのお叱りを受け、お客様はもちろん、厚意でお手伝いくださった裏方の方々にも大変なご迷惑をおかけしてしまいました。

「これだけの実力バンドに育ったのだから、もっと大きいホールで開催すれば」という考えはありましたが、今年の3月分はすでにどこも満杯。 
そのため、昨年と同じ約500名しか収容できない地元・鎌ヶ谷のホールでの開催となります。

昨年と同じようなご迷惑をおかけせぬよう、無料ではありますが「入場整理券」を、往復ハガキかFAXでお申し込みいただくことになりました。

もし、このブログをお読みの方で、ご来場のご希望がおありの方は、下記の申込書をご覧になり、お早めにお申し込みください。

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鎌ヶ谷高校吹奏楽部のtwitterです。
https://twitter.com/kamasui_f3

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