田川伸一郎のブログ

小学校の音楽授業研究~2018・5月~

昨日は、県内の私立小学校の音楽科授業研究でした。

こちらの学校の音楽専科の先生が年に3回程度の授業研究をされるようになってから、もう5年ほど経つでしょうか。
なかなか研修の機会が無い私学の音楽の先生が、自主的に授業研をされるのですから、頭が下がります。

指導案はもちろん、授業の質もどんどん向上し、全校の音楽教育がとても良い方向に進み、レベルもアップ、そして、「もっと音楽したい!」という子どもが増えて、吹奏楽部のメンバーもどんどん増えました。

今回は、3年生のリコーダーの導入時期の指導について勉強しました。

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しっかり教えなければならないこともありますが、さらに楽しさがその周りを包み込んでほしい。

そんな願いを元に授業を組み立てられました。

・姿勢
・左右を正しく持つ
・タンギング
・ブレスコントロール

易しく楽しい教材を使って、きめ細やかにすすめていきました。

ほぼ全員、タンギングが出来る。
ほぼ全員、「シ」の音を出した時に、音がひっくり返らない(指をきちんと押さえられる)

これだけで十分立派。

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基本的なことを、何度も確認しながら進めていきます。

全員で吹くだけでなく、「ひとりずつ」のチェックも数回加えていきました。

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教師の範奏も、とても大切です。
先生の範奏を聴いて、真剣に真似しようとする子どもたちの向上心も必要です。

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ちょうど、5月号の「教育音楽・小学校版」(音楽之友社刊)に、インタビュー形式で私の考える器楽指導への思いが載っており、先生はその記事も参考にしながら、綿密に指導されていました。

・リレー奏の時には、口を挟まずに、回す。
・リコーダー指導の時には、教師の話し声もゆっくりソフトに落ち着いて...それがリコーダーの音につながる。
・一度に色々なことを要求しない。
・ピアノ伴奏によって、音色が崩れる場合もあるので、無伴奏での練習を多くする。伴奏をつける場合は、音量に細心の注意を払う。
・「聴き分ける力」を育てる。
・「苦手意識」を持たせないような評価の言葉を使う。褒める時にも、他の児童の思いを大切にする。

リコーダーは、全ての児童が平等にスタートラインに立てる楽器です。

皆が、ゼロから...それを大切にして指導していきたいものです。


今年度も、先生と共にたくさん学んでいきたいと思います。


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愛に溢れた一冊

緒形まゆみ先生の新刊著者のご紹介です。

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バンドジャーナルに連載された「まゆみ先生の『表現力』&『活力』パワーUP講座」を、さらに詳細に、カットも豊かに書き直された著書です。

教育現場、バンド指導の苦楽を隅々までを知り尽くした緒形先生が、指導される先生方の思いに寄り添って書かれた「愛に溢れた一冊」です。


難しい理論ではない。
バンドが上手くなるテクニカルな指導法ではない。
特別な指導力を必要とする訳ではない。
高いモチベーションを持った子どもたちだけが対象ではない。
単に「音楽教育」のための一冊ではない。

つまり...
どんな先生にでも出来る。(ただし、子どもへの愛がなきゃダメ!)
どんな子どもたちにも出来る。
どんな時にも出来る。
簡単に出来る。
吹奏楽部の活動だけではなく、学級経営でも授業でも活用できる。
音楽以前に「人と人とのコミュニケーション力アップ」に役立つ。


楽しいゲームが紹介されていますが、単なるレクリエーションではありません。
それによって得られる「人間力」「良好な人間関係」への意図と願いが込められています。

ここにも、大きな「愛」が感じられます。

教育現場であり得る子どもたちの「えーっ」「なんで~」「かったるい」という抵抗のリアクションにも、「ズシズシ進めます」「ズンズン進めます」「ムシしてやっちゃます」「ブーブー文句言いながらも、子どもたちは楽しくやります。(おそらく)」と、ホッとするコメントも加えられています。

また、「いつも1人になってしまう子や、特別なこだわりがある子など、配慮が必要な子どもたちには・・・:事前に誰か誘ってくれる人を(それとなく)探して頼んでおくなど、集団の事情に合わせて配慮してください。 と、温かいアドバイスも。


全体の構成は、
Ⅰ コミュニケーション力UP
Ⅱ 集中力UP
Ⅲ 表現力UP
Ⅳ 聴く力UP
Ⅴ リズム感UP
と、次第に自然に無理なく楽しく「音楽力」に深まっていく内容となっています。



どんなに優れた指導法の本でも、「自分には無理」「そんな時間ない」「やること自体が面倒」「ウチの子たちには無理」という本では、読んで終わりです。

この本は、読んでいるだけでもワクワクし、早く子どもたちとやってみたくなる。時間が無くてもすぐ出来る。ああだこうだと叱っている間に楽しくやって雰囲気を変えられる。

まさに、今こそ教師、バンド指導者、教育者に必要な「魔法の力の種」を余すところなく紹介してくださっています。

子どもたちへの愛、先生方・指導者への愛、人間への愛、教育への愛...
緒形まゆみ先生の優しく幅広いお人柄と人間観、教育観が伝わって来ます。


全国の先生方・バンド指導者の方々、教育に携わる方々、この「愛に溢れた一冊」をぜひお読みください。

目の前の子どもたちが、フッと変容すること間違いなしです。

キラキラした笑顔と共に...



音楽之友社 刊
定価1800円(+税)

本日発売です。



Amazon掲載の商品説明より

内容紹介

“心を育てる"吹奏楽指導者として国内外で大人気の「まゆみ先生」が実際に指導中に行なっている、ゲーム感覚で“楽しく"“短時間で"できるパワーUP講座を厳選してご紹介。I~II部は、部活や授業中に生徒が「ダレてきた…」「集中力が切れてきた…」「盛り上がらない…」というシーンで効果絶大のレクリエーション・ゲーム。音楽以外の部活や授業・セミナーでも活用可能です。III~V部は、ソルフェージュやリトミック的要素を取り入れた吹奏楽や音楽系部活・授業向けゲーム。ピアノが苦手な先生でも指導できる簡単なものばかりですが、生徒たちに不足しがちな「表現する力」「想像する力」「聴く力」の育成に大いに役立ちます。「バンドジャーナル」誌(2015年6月号~2017年7月号)の人気連載を大幅変更・加筆のうえ再構成。さらに、著者が講師を務めたセミナーや講座で好評だったゲームを追加してまとめました。

著者について

国立音楽大学卒。東京都公立中学校音楽科教諭、私立高校教諭として28年間勤務。多くの勤務校で吹奏楽部を創部、全日本吹奏楽コンクール全国大会4度出場。ブカレスト国際指揮マスターコース・ディプロマ修得。現在、音楽教育・吹奏楽のセミナーや国内外講習会講師、授業、コンクール審査等に携わる。著書『まゆみ先生の吹奏楽お悩み相談室』(音楽之友社)。DVD「まゆみ先生の授業・部活動で使えるリトミック」(ジャパンライム社)。



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セミナーのご紹介

「東京都小学校管楽器教育研究会」で、いつもご指導いただいている柳沼てるこ先生のセミナーのご案内が届きましたので、ご紹介させていただきます。

柳沼てるこ先生は、『リズムムービング&パーカッション』を主宰され、「音と動き」による独自の音楽表現・教育法を伝授されていらっしゃいます。

5月6日(日)に池袋コミュニティ・カレッジにて、柳沼先生を講師として、下記のようなセミナーが開催されます。

お子さんだけでなくも親子、また、先生方も参加出来、子どもと大人が一緒になって、より高度な音楽表現を体験いただけます。

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詳細・お申し込みについては、下記「池袋コミュニティ・カレッジ」のHPをご覧ください。
http://www.7cn.co.jp/7cn/culture/cc/news/2018/04/-1.html


『リズムムービング&パーカッション』のHPはこちらです。
https://www.rhythm-moving.com/


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心が神聖になる演奏会

昨日は、横浜みなとみらい小ホールで開催された横浜市立上寺尾小学校合唱部の第16回定期演奏会を聴きに行って来ました。

上寺尾小学校合唱部は、長いお付き合いをさせていただき、尊敬している佐藤正雄先生が率いていらっしゃいます。
1月には、学校にお邪魔して練習を見学させていただき、深い感銘を受けました。

その日のブログ記事「本物を追う眼~心の歌」です。
http://schoolbandsupporter.blog24.fc2.com/blog-entry-1571.html

あの練習の成果を「みなとみらい」という最高のホールで発揮する日です。

午前中のリハーサルから聴かせていただきました。

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子どもたちの練り上げられた歌声が、最高のホールの響きに助けられて、神々しいと言っても過言でないほどに高められて届きました。

あの日と同様、集中力は途切れることなく...思いは深く...

そして、本番。

客席は満席でした。
そして、お客さんのマナーがとても良かったです。

ア・カペラの曲も多かったですが、ステージの子どもたちの音への緊張感が会場にも伝わり、小さな物音も立てずに聴き入るお客さんの一致した気持ちとマナーが、この演奏会の格式をより高めていました。

パフォーマンスや劇、お偉い方のごあいさつのようなものは一切なく、最初から最後まで、司会の児童の最低限の言葉以外は、淡々と曲を歌い続ける演奏会でした。
最近の吹奏楽の演奏会ではあり得ません。
でも、聴き飽きることは全くありません。
良い音楽には、何のパフォーマンスも必要ないのだと痛感しました。

歌った曲は、アンコールも入れて30曲。
もちろん、全曲暗譜です。

部員が11名しかいないので、卒業生も助っ人で入っていました。

そして、友情出演の「台東区上野の森ジュニア合唱団」(指揮 : 川上弥栄子先生 )の演奏も絶品。
上寺尾小学校合唱部と交流があるそうで、毎年の演奏会に出演されています。
特に、『空飛ぶうさぎ』には、涙が出るほど感動し、終演後、すぐにアマゾンで楽譜を購入してしまいました。

上寺尾小学校も上野の森合唱団も、共に、先生を信じる子どもの眼、子どもを信じる先生の眼...
そこから生まれる高貴なる歌声の響きは、胸を打ち、心を透明にしてくれました。

この感覚は言葉で伝えても分かるものではないと思います。
本当に行って良かったです。

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全て終わり、記念撮影です。
先生の「皆さん、どうぞご自由にお撮りください!」の言葉で、撮影解禁です。


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上寺尾小学校合唱部顧問の佐藤正雄先生です。
今年も、深く大きな感動をありがとうございました。


再任用が終わって、さらに追加の1年間、非常勤講師として音楽授業と合唱部のご指導をして来られました。
そして、今年度も、続投だそうです。 上寺尾小学校18年目の勤務です。
演奏会の最後のごあいさつで、「来年もやります!」とだけ一言。
会場が大きな喜びの拍手に包まれました。
私も、大拍手しました。 来年の春も必ず聴きに行きたいと思います。

ありがとうございました。

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東京都小管研・3月例会

昨日は、渋谷区立神南小学校でおこなわれた東京都小学校管楽器教育研究会の3月例会に、講師としてお伺いさせていただきました。
2月に開催された「東京都小学校管楽器演奏会」の総括です。


学年末の忙しい中、多数の先生方がご出席されていました。

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                 (写真提供 フォトライフ様)


4日間の演奏会の日ごとの終了後、講師の先生方からいただいた「総評」を私がまとめて資料にし、お配りします。
それだけでも、A4版10ページというものすごい分量になります。

先生方の「宝物」になると思います。

その内容は各自お読みいただくということで、私からは、特にお伝えしたいことや管楽器の向上に比べて、やや課題が多い打楽器の奏法(特に、バスドラム、トライアングル、サスペンデッドシンバル)についてコメントさせていただきました。

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そして、当日の演奏の映像を見ながら、成果や課題に触れていきました。
「どの学校の演奏を、どのような観点で見せればよいか」ということも、演奏会の講師の先生方からご指導ご推薦いただきました。
それぞれの講師の先生方が、独自の観点で選んでくださるので、技術的に高いということだけでない演奏の評価の仕方が分かり、とても良いことです。
そこが、コンクールとは違うところです。

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時間の関係で、少しずつの鑑賞になってしまうことがただただ残念です...。

「管楽器演奏会」を開催している地区は多いと思いますが、だいたいは演奏して終わり、反省会というのは「運営」についておこなわれています。
このような演奏についての「総括研修」をおこなっている地区は珍しいと思います。
演奏会に出演していない学校の先生方の出席もあり、敬服です。

今年度の活動をしっかりとまとめ、来年度に生かして向かおうという意欲いっぱいの東京都小管研です。

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年度末のお忙しい中、最後の最後まで勉強される先生方のお姿に感動いたしました。
先生方の元で学ぶ子どもたちは幸せです。


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都小管研の理事の先生方、1年間お疲れ様でした!

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