田川伸一郎のブログ

第42回東京都小学校管楽器演奏会・第一週

この土日の2日間は、『第42回東京都小学校管楽器演奏会』に、講師としてお伺いさせていただきました。

会場は、リニューアルした武蔵野市民文化会館でした。

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この演奏会には、8年間続けてお招きいただき、しかも、2週にわたって4日間開催される演奏会のすべてを聴かせていただいています。
それに加えて、3月に開かれる「月例会」にもお招きいただき、4日間の演奏会の総括の講話をさせていただいています。
先生方の勉強、子どもたちの熱演に毎年関わらせていただき、感謝でいっぱいです。

この演奏会に出演するには、年間8回ある「月例研修会」のうち、5回以上参加することが条件となっており、先生のご事情によってその回数に満たない場合には、出演することができません。

長い教員生活の中には、先生ご自身やご家庭のご事情、校内のご事情を優先しなければならないこともあります。
また、「小管研」に入って勉強していても、学校にはバンドがないという先生もいらっしゃいます。

しかし、この演奏会の運営には、そういった条件のため出演できない学校の先生もかかわっておられます。
それもすばらしいことです。

ご自分は出演出来ないタイミングであっても、また出演できる「いつの日か」のために、仲間として運営に協力されていらっしゃるのです。

まさに、「おたがいさま」「おかげさま」の心で活動されている「東京都小管研」です。

東京都でも、新採の先生が多く採用されるようになり、ベテランの先生方の中で若い先生方が勉強される姿、出演して指揮される姿に、とてもフレッシュなエネルギーを感じました。
すばらしい先輩方の元で謙虚に学んで指導力を上げていっていただきたいと思います。

講師の先生方です。

2月17日
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雲井 雅人 先生 (雲井雅人サックス四重奏団・国立音楽大学客員教授)
益子 和子 先生 (トランペット奏者・バンド指導者)
玉寄 勝治 先生 (明星大学客員准教授・羽村第一中学校吹奏楽部顧問)
田川伸一郎

2月18日
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関口 仁 先生 (昭和音楽大学教授・クラリネット奏者)
藤井むつ子 先生 (洗足学園音楽大学客員教授・打楽器)
上原 宏 先生 (東京佼成ウィンドオーケストラホルン奏者)
田川伸一郎

この他、打楽器奏者の大山博先生が、共通打楽器のチューニングなどフォローをしてくださいました。(全日程)

講師の先生方には、終演後に、講師室で総評をいただきましたが、プロのプレイヤーとしての奥深いお話を聞かせていただき、本当に勉強になりました。

それを丁寧にまとめて、3月例会で先生方にお伝えするのが、私の役目です。

すばらしい演奏を聴かせてくださった出演校の皆さんです。

2月17日
♪ 新宿区立鶴巻小学校 (金管バンド)
♪ 立川市立第二小学校 (吹奏楽)
♪ 北区立滝野川もみじ小学校 (金管バンド)
♪ 大田区立志茂田小学校 (金管バンド)
♪ 羽村市立小作台小学校 (金管バンド)
♪ 鷹南学園三鷹市立東台小学校 (金管バンド)
♪ 千代田区立九段小学校 (金管バンド)
♪ 武蔵野市立大野田小学校 (吹奏楽)
♪ 練馬区立小竹小学校 (吹奏楽)
♪ 江東区立明治小学校 (金管バンド)
♪ 新宿区立落合第三小学校 (吹奏楽)
♪ 練馬区立大泉第三小学校 (金管バンド)
♪ 立川市立柏小学校 (吹奏楽)
♪ 小平市立学園東小学校 (吹奏楽)
♪ 練馬区立大泉小学校 (金管バンド)
♪ 大田区立小池小学校 (吹奏楽)
♪ 台東区立金竜小学校 (金管バンド)

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2月18日
♪ 大田区立蒲田小学校 (吹奏楽)
♪ 武蔵村山市立第二小学校 (吹奏楽)
♪ 目黒区立八雲小学校 (金管バンド)
♪ 多摩市立諏訪小学校 (吹奏楽)
♪ 武蔵野市立第三小学校 (吹奏楽)
♪ 北区立滝野川第五小学校 (金管バンド)
♪ 文京区立林町小学校 (吹奏楽)
♪ 渋谷区立神南小学校 (吹奏楽)
♪ 武蔵野市立桜野小学校 (吹奏楽)
♪ 江東区立第二砂町小学校 (金管バンド)
♪ 墨田区立二葉小学校 (金管バンド)
♪ 板橋区立桜川小学校 (金管バンド)
♪ 台東区立台東育英小学校 (金管バンド)
♪ 江東区立浅間堅川小学校 (金管バンド)
♪ 八王子市立清水小学校 (吹奏楽)
♪ 武蔵野市立第四小学校 (吹奏楽)
♪ 台東区立東泉小学校 (管弦楽)

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次の土曜日・日曜日にも、第二週が開催されます。

今からとても楽しみです。

この2日間に出演された34校のみなさんに心から拍手を贈ります。


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小学校の音楽科授業

昨日の午前中は、県内の私立小学校の授業サポートの日でした。
おふたりの音楽専科の先生が、それぞれ3年生、4年生の授業を展開され、参観と私が交代しての授業をさせていただきました。



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3年生は、歌唱『いつだって!』(作詞・作曲/若松歓)とリコーダー『エーデルワイス』でした。
40名以上もいる元気な学級です。


歌は伸び伸び、いい声で歌います。
途中まで先生がご指導され、その後、私が引き継いで指導。

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「この曲の一番おいしいところはどこ?」
「『ぼくらはいつだって』からのところ!」
「そこを一番聴く人の心に残すために、作曲者が何か記号を書いているんだけど。」
「エフエフ(ff)だ!」
「そう、とても大きく元気に歌いたいね。そこが一番伝わるように。お料理で言うとステーキかな。そこまでの部分は、サラダのように歌えるかな?」

これだけで、歌い方が変わりました。
前半は、f(フォルテ)ではありますが、少し控えめに、さらっと。
後半は、ffで生き生きと。

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身体が動き出し、アクションまでつけて歌う子もいました。いいねぇ!

みんなも真似して、ちょっぴり語るような歌い方と、訴えるような歌い方との差をつけて見事にメリハリある歌い方に出来ました。

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始終にこやかな若い音楽専科の先生です。   担任の先生もさりげなくサポートされます。

リコーダーでは、『エーデルワイス』を4小節一息で吹くことで、フレーズ感を整えていきました。
息の配分を考える分、音色も柔らかく...

元気があり余っている元気な3年生。こんなパワーが私は大好き。
これからぐんぐん伸びていきそうです。


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4年生は、学年音楽でリコーダー『ジュピター』(作曲/ホルスト)と二部合唱『Tommorow』でした。
一学年違うだけでこんなにも落ち着きやリコーダーの技術や音色、歌声が違うのだとびっくりするほど、この一年の大きな成長が分かりました。


リコーダーを中心にしました。
曲の難しい部分をクリアしていくためのトレーニングの工夫、アウフタクトと一拍目の重心の意識。

とても上手に演奏出来ていたので、細部の精度を上げるための指導をお手伝いしました。

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合唱の『Tommorow』では、楽譜にある八分休符の扱いを明確にしていくことで、曲全体が引き締まっていくことを勉強しました。
だらだらつなげて歌わないことも必要です。なおかつ、フレーズのまとまりを感じて。

アルトも気分よく伸ばし続ける拍の長さどおりに切らないと、次の和音に食い込んでしまう箇所があり、「何となく歌い」を「正確歌い」に変えて行きました。

みんなともかく反応がいい。 良くしていこうという意欲が高い子どもたちなので、変容は見事でした。
すばらしかったです。


今年度の授業サポートは、昨日で終了しました。

授業後、音楽専科の先生方はもちろん、校長先生、教頭先生も加わってくださり、来年度のサポートの予定、研修の方向について打ち合わせしました。

来年度も、このすばらしい学校で、授業のお手伝いをさせていただけることを大変うれしく思っています。

私も、共に勉強していきたいと思います。

1年間、ありがとうございました。


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2017年度吹奏楽クリニック

昨日は、日本管打・吹奏楽学会主催「2017年度吹奏楽クリニック」に行って来ました。

会場は、尚美ミュージックカレッジ専門学校でした。

1日のプログラムです。

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先生方、指導者の他に、たくさんの中学生・高校生が楽器を持って受講しに来ていました。

私のお目当ては、もちろん「楽曲アナリーゼ」です。

来年度の課題曲を作曲家の天野正道先生が、作曲家の立場からの視点で解説してくださいます。

ズバリ、作曲上の欠点も指摘...でも、全日本吹奏楽連盟は、こういう欠点を持った曲じゃないと採用しないのだそうです。

マーチの後打ちの和音の配置のまずさ、吹きにくさ、旋律と和音との残念なぶつかりへの無配慮、コンピューターで作曲しているから起きる倍音を考えない音の重ね方。
楽譜どおりにただ演奏すると、良い響きがしない。バランスが悪い...そういう楽譜上の欠点を、楽譜をいじらずに、演奏の工夫によってどれだけ乗り越えるかもコンクールの課題曲の意味なのだそうです。

課題曲Ⅲの『ワルツ』は、「どこにも文句が付けようがないほど素晴らしい曲。倍音も意識して書かれているし、高ちゃん(天野先生からの愛称のようです)の天才ぶりが分かる」と大絶賛でした。

今回は、その曲の解説の前に一度音源を聴き、解説後にまた聴くという機会をくださいました。
解説を聞いてから聴くと、初めとは聴こえ方が違うから不思議です。

課題曲Ⅴでは、皮物打楽器の音程のつくり方も詳しく教えてくださいました。(渡辺由美子先生からの伝授だそうです。)

それぞれの課題曲の「ハードル」と乗り越え方についてもアドバイスをいただきました。

この時期に、「作曲家目線」のアナリーゼを教えていただけることは、大変ありがたいことです。

今後の勉強、レッスンに生かしていきたいと思います。

ありがとうございました。

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                                   写真提供 : フォトライフ様


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本物を追う眼~心の歌

昨日は、神奈川県横浜市立上寺尾小学校に、尊敬する佐藤正雄先生を訪ねて参りました。
他県で合唱部を指導している知り合いの先生から希望があり、一緒にお連れしての練習見学でした。


昨年の3月にも、定期演奏会の記事と共に、佐藤先生をご紹介させていただきました。

その日の記事です。
http://schoolbandsupporter.blog24.fc2.com/blog-entry-1430.html

佐藤先生は、上寺尾小学校で昨年度まで16年間にわたり音楽専科として、また合唱部顧問としてご指導を続けられ、ご定年後の再任用期間も終了してご退職...のはずだったのが、3月末に急遽、今年度も「非常勤講師」として特別に学校に残られることになり、17年目を過ごしていらっしゃいます。
5、6年生の音楽授業と、合唱部のご指導をされています。

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昨日は、今年初めての合唱部の練習でした。
学校がある時の朝練習と同じ7時からスタートし、12時までの5時間の練習です。

私たちは、9時から12時まで見学させていただきました。

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部員は、わずか11名。 「本当にやりたい子がやればいい。若い頃のように子どもたちに声かけして、次々部員を増やそうなどということはしません。合唱部は大変です。今の子は楽なことに流れてしまう傾向も否めませんから」と、おっしゃる佐藤先生です。

この11人は、先生から誘われて入部した訳ではなく、練習がどれだけ大変かを想像した上で、覚悟して入部して来た子どもたちです。
今年度は、新規の募集はされなかったそうですが、3年生が「どうしても入部させてほしい」と、お母さんと一緒に自分から頼みに来て加わったとのこと。

自分から「やる!」と、先生を説得して飛び込んで来た3年生は、それだけの意思を見せるたくましい女の子でした。

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ひとりでも、良い声でしっかり歌い、先生の注意にも「ハイッ!」と返事をします。

ふと見ると、一列後ろで歌っている子もいました。
合唱部を卒業した中学生です。 中学校では吹奏楽部に入ってトランペットを吹いているそうです。
春に開催される定期演奏会にお手伝い出演するために、吹奏楽部と重ならない時には練習に参加しているのです。
ちなみに、学校がある時には吹奏楽部の朝練が無いので、毎朝小学校の朝練に7時から参加してから登校しているとのこと。

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さすが先輩の歌声を響かせ、時々、先生からのご指名でお手本歌いをします。
卒業生だからという特別な行動は無く、返事も小学生と一緒に「ハイッ!」


ウォーミングアップの体操も見せてくださいました。

準備室を挟んだ第二音楽室には、常時、「体操マット」が置いてあり、様々な運動をしていました。
体力づくりはもちろんのこと、体幹を鍛えたり、身体を柔らかくしたり、美しい身体のこなしを育てたりする上で、とても効果があるそうです。
人数が少ないからこそ、音楽室でこのように贅沢に場所を使ったマット運動が出来ます。

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「二週間ぶりの練習なので、今日は、声の響きを戻すだけで精一杯です」とおっしゃっていましたが、この人数でどうして?と驚くほど、音楽室には響きがポイントに当たった透明な歌声が響き続けていました。

時にはひとりずつ身体の使い方、力を入れる所と抜く所をアドバイスされながら、「そうそう、ほらいい声が出るでしょ!」と自信を付けさせていきます。

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どこかのパートを指導されている時に、「はい、他の人はトイレと水飲みして来なさい」と、時間を与えられます。
皆、騒ぐこともなく、黙って出て行き、黙って帰って来ます。
皆が戻って来ると、「はい、交代」
先生は休憩せず、ずっと指導し続けられます。
私たちが見学していた3時間だけでなく、その前2時間から5時間ずっとです。

そして、椅子も置かず、全員がずっと立ったままです。
他のパートが歌っている時に座るということもしません。
ちょっと座って休憩...もありません。時々入る先生の楽しいお話が休憩代わりです。
きっとみんなとても疲れているはずなのですが、これも日頃から「あたりまえ」のこととして訓練されているのか、誰も疲れた顔も見せません。

途中、ちょっと気分悪くなったお子さんは自分から抜けて、調子を取り戻すと、「治りました」と戻ります。
大騒ぎにはなりません。 自分の身体のことは自分で管理することもあたりまえになっているのかもしれません。
先生は、子どもを温かくも厳しく育て、「自立・自律」させていらっしゃいます。

「先生方、どうぞお座りください」と初めに椅子を出していただきましたが、子どもたちの凛とした姿を見ていると、少々疲れても、「この子たちがずっと立って歌っているのに、見学させていただく側が座る訳にはいかない」という気持ちで、ずっと立ったまま見学しました。
大人の心をも、シャキッとさせてくれる子どもたちでした。

曲の中のほんの一フレーズを取り出して、発声、音程、音楽の運びを、とことん指導されます。
「ほら、もっと相手の声を聴いて、相手の声を生かしてあげようと思って歌うと溶け合うでしょ。自分のことだけ考えて出すんじゃないよ!」  少しでもよくなると、「そう!この響き、きれいだなぁ」とすかさず褒め、皆もうなずき納得してニコッ。

子どもたちは、一瞬たりとも先生から目を離すことがありません。
ずっと先生を追っています。
形だけではなく、「眼の奥」で「先生の心」を観ようとする「本物を追う眼」でした。

徹底して練習を仕込んでも、「んんん...この曲は、まだまだだな。 はい、次の曲」ということも...
たとえ、先生にOKを貰えなくても、子どもたちは凛としています。
安易には褒めてくださらない先生に、いつか褒めてもらいたいという闘志すら感じられる表情でした。
そして、自分たちをどこまでも高い山に連れて行こうとしてくださる先生に、絶対についていこうという強い意思に溢れていました。

何曲も何曲も、次々に暗譜で歌い続ける子どもたち。
「バランス悪いな。あなた、ここだけメゾ歌って。」 「ハイッ」
みんな隣のパートの音も全部覚えています。
人数が少ないだけに、こういうパート変更がどんどんおこなわれているのでしょう。
全て「あたりまえ」になっているので、子どもたちも驚きませんし、困りもしません。

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これが全てひとり分の楽譜。今年のレパートリーです。

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ピアノ伴奏をしてくれていた6年生。とっても元気な男の子です。
先生からの要求に応えて、どんどん弾き方を変えます。
タイミング良く音取りしてあげる気遣いは、まさに本物の合唱伴奏者。
ピアノを習い始めたのは合唱部に入った3年生からと聞いてびっくりでした。
3年半でこんなに弾けるようになってしまうとは...合唱に入ったおかげでこんな素晴らしい才能も花開きました。



この少人数でも四部合唱にも挑戦し、この人数でもコンクールに出て...
求めるのは「賞」や「名誉」ではありません。 
「少ないから出来ない...」と、子どもに思わせない。やる気を持って集まって来た子どもたちにたくさんの挑戦と豊かな経験をさせるという先生の愛情です。

ちなみに、今年の定期演奏会は、「よこはまみなとみらい・小ホール」という最高のホールでの開催だそうです。
この人数ですから、予算も厳しいに決まっていますが、保護者の方々の協力も、これだけ育ててくださる先生への感謝あってこそです。

定期演奏会は、毎年満席です。
先生の上寺尾小学校での長いご指導が、温かく大きな人の輪を作っています。

「子どもが飽きない楽しい指導法」「遊んでいるうちに上手くなる指導法」...指導のハードルを下げようとする目新しい指導法が話題になり、そういうものに多くの教師が飛びついて、自分も子どもも楽をしたいと夢を見ます。

佐藤先生のご指導は、そういう視点から見れば、「子どもが飽きるかもしれない指導法」「遊びじゃ済まない指導法」です。
シンプルに、正しいことを正しく教える。
正しいことが身につくまで子どもと根競べしながら付き合う。
美しいものは美しいと言い、美しくないものは美しくないと言う。
そこに、「子どもだから」という妥協は無い。(もちろん、実態に合わせて・・・はある。)

ただひたむきに、コツコツと...

目新しい、楽な指導法を探すのではなく、昔からの変わらない指導法を「深化」させておられる佐藤先生のご指導を、難しい理論を並べて教育を「進化」させようとするお偉いさん方に見ていただきたい気持ちでした。


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練習後、子どもたちに、「何が君たちをそんなに本気に、夢中にさせるのですか?」と聞いてみました。

「歌が本当に大好きで、練習して上手くなると、もっと好きになるんです。だから、もっと練習したい、頑張りたいと思うのです。」
そんな内容の答えばかりが返って来ました。

この子どもたちがこんなに頑張れる理由は、「勝ちたい」「成績が上がる」「いい学校に行ける」なんて外発的なことではなく、音楽の喜びそのものや努力によって得られる「自己肯定感」といった内発的なものです。

そのことがすばらしいと思いました。

合唱という世界で「本物を追う眼」を持って歩む佐藤先生と子どもたち、そして、そこに溢れる「心の歌」...

「人が人を育てる」ということの崇高さに心が震えました。

新年から大変なパワーをいただきました。
お連れした他県の先生も、次の指導に向けて、胸をワクワクさせていらっしゃいました。

定期演奏会の日は、必ずお伺いし、子どもたちの「心の歌」に耳を傾けたいと思います。

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佐藤正雄先生・横浜市立上寺尾小学校合唱部の皆さん、本当にありがとうございました。
「出会った先生で、子どもの人生は変わる」・・・改めてそう思いました。
 


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第30回多摩っ子・コンサート

昨日は、東京都・福生市民会館で開催された「第30回多摩っ子・コンサート」に、講師としてお招きいただきました。
昨年度に引き続き、2回目のお招きでした。


このコンサートには、青梅市・昭島市・羽村市・あきる野市・瑞穂町の15校の小学校が出演しました。
バンドだけでなく、学年で出演してくれた学校もありました。

このコンサートは、30年前にわずか4校で始められたそうです。
それが大きく広がり、今は「東京都小学校音楽教育研究会」が主催する行事のひとつとして位置づけられています。

目玉は、オープニングの「全員合奏」です。
第20回を記念して和田昭二さんが作曲された『多摩っ子マーチ』を出演者全員で演奏するのです。

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6年生はステージの上で、5年生以下の児童は、客席で演奏します。
お客さんも手拍子で参加し、会場中が「音楽の輪」になります。


そして、各学校の発表が始まりますが、「聴き合う」ということを特に大切にしているこのコンサートでは、通常のように「チューニングルーム」に行ってからステージということをしません。
コンサートが始まる前に、3つの部屋を使って各校がチューニングやリハーサルを交代でおこない、児童は楽器を持って客席に座ります。
前の学校が終わったら、客席からそのままステージに上がり、音出しもなく、すぐに本番という流れです。
お互いに、全ての学校の演奏を聴き合うことが出来ます。

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持ち時間8分の中で、各校の持ち味を生かした演奏が続きました。
曲種も様々で、歌や踊りを加えた演奏もあり、とても楽しめました。
中には、全校児童87名のうち27名が部員(全校児童の三分の一が部員。3年生以上ですから、入部率はさらに高い!)というすてきなバンドもありました。
「お互いに聴き合うことを大切に」という先生方の思いが伝わり、客席は温かい雰囲気で、どの学校にも大きな拍手が送られていました。


そして、今回は「30回記念」ということで、羽村市立羽村第一中学校吹奏楽部がゲスト出演してくださいました。
全国大会3年連続金賞の実力バンドです。


部員の多くが、小学校時代にこの「多摩っ子・コンサート」に出演した思い出を持っています。

「ゲスト」と言っても、朝の準備から、会場整理、ドア係、ステージセッティング、接待...1日中、「運営役員」として働き、午前の部・午後の部それぞれの最後に、小学生同様、音出しも無く、いきなり楽器を持って演奏してくれました。
生徒たちの姿や働き方、立ちふるまい、表情、気づかい、言葉づかいには、日々の活動で培った「人間力」が溢れていました。
小学校時代の「多摩っ子・コンサート」の思い出を胸に、感謝の気持ちと後輩たちへの真心で動いてくれているようでもありました。

演奏は、全てパフォーマンス付きの立奏で、ブラックライト音楽劇もありました。
小学生たちが、どれだけ感動したかは言うまでもありません。

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小学生に夢を持たせるようなすばらしい演奏をしてくださった生徒さんたち、そして、小中連携を大切にしながら「人間を育てる吹奏楽指導」をされておられる玉寄勝治先生はじめ顧問の先生方に敬服いたしました。


「第30回多摩っ子・コンサート」に出演された学校の皆さんです。

♪ 青梅市立成木小学校
♪ 昭島市立武蔵野小学校
♪ 羽村市立松林小学校
♪ 昭島市立中神小学校
♪ 羽村市立小作台小学校
♪ 青梅市立第三小学校
♪ 瑞穂町立瑞穂第一小学校
♪ 青梅市立第四小学校
♪ 青梅市立今井小学校
♪ 羽村市立羽村西小学校
♪ あきる野市立増戸小学校
♪ あきる野市立西秋留小学校
♪ 羽村市立武蔵野小学校
♪ 羽村市立羽村東小学校
♪ 青梅市立若草小学校

ゲスト出演 羽村市立羽村第一中学校吹奏楽部



講師の先生方です。

山田 洋一 先生 (名古屋音楽大学講師)
伊原 福富 先生 (東京都小学校音楽教育研究会管楽器研究会顧問)
田川 伸一郎



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先生方、お疲れ様でした! 
1日早いクリスマスプレゼントをいただいたような素敵なコンサートでした。
お招きいただき、本当にありがとうございました。
「多摩っ子・コンサート」の益々のご発展をお祈り申し上げます。



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