田川伸一郎のブログ

神奈川県の中学校バンド

昨日は、神奈川県の中学校バンドにお伺いしてきました。
先生ともバンドとも、初めての出会いです。


顧問の先生から、このブログを通じてレッスンのご相談があった時、「少しでも早く行ってあげたい。」という思いに駆られました。

顧問の先生が、「バンドのレベルアップ」ということ以上に、「生徒同士のコミュニケーション」や「教師と生徒のコミュニケーション」の改善や向上という、新体制になったこの時期にこそとても大切な視点で、悩み、向上を願っておられたからです。

ものには「タイミング」というものがあります。
「いつか都合のつく時に」で済むものもあれば、「タイミング」を逃したくないものもあります。
昨日は、他の予定もあったのですが、何とかやりくりして午後の時間を空けてお伺いしました。

先生は、レッスンに向けて、ご自身のこれまでの取り組み、現在の状況や課題、私の学校のビデオを見た生徒たちの感想文など、初めて伺う私に、できるだけの情報を提供してくださっていました。

メールも何度もいただきました。

前日いただいたメールには、「生徒たちと音楽室の大掃除をして、先生をお迎えする準備をしました。」と書いてくださってありました。
日頃、外部講師を招くことがないというこのバンドにとっては、「特別な日」のように思ってくださっていました。

私も、この出会いが、先生や生徒さんたちにとっての本当の「特別な日」になればと願いつつ、お伺いしました。


お迎えしてくださった顧問の先生は3名。
音楽科の女性の顧問の先生はお休みということでしたが、私にご依頼をくださった主顧問の男の先生をはじめ、他のおふたりも男の先生でした。
3人とも吹奏楽経験者ということなのです。
びっくり!

レッスンに入る前の話は、約1時間に及びました。
一方的な話だけではありません。
生徒さんたちとの「関わり」を大切に出会いました。

先生からの「願い」に、ひとつひとつの瞬間でお応えしたいと思いました。


「まだ音を全く出していないけれど、この時間も、先生の大切なレッスンだからね。」と話す私に、生徒さんたちは、笑顔でうなずいてくれました。

先生ご自身が悩んでおられることは、きっと生徒さんたちにとっての悩みであったのかもしれません。

とても「話の受け入れ体制」がいい生徒さんたちでした。
先生が、日頃から「心」を耕して来られたことがよくわかりました。
そのような先生だからこそ、「音」以外のことに深く悩まれていたのだと思います。

すばらしい先生です。


合奏のレッスンでは、先生からご依頼のあった「基礎合奏」についてを中心におこなわせていただきました。

この時期の、特に中学校・高校バンドからのレッスン依頼には、「基礎合奏の見直し」という内容が多いです。

・この内容でいいのか。
・この量でいいのか。
・このやり方でいいのか。
・・・・

すべての答えは、「基礎合奏」が何のために必要なのかということから出てきます。
その「目的」がはっきりすればすっきりします。


「基礎合奏」には、「ショートプログラム」と「ロングプログラム」を持っていると良いと思います。
時間が無い時にも、短時間で済ませられる「ショートプログラム」
休日練習などで、ある程度時間が確保できるときの「ロングプログラム」

最も大切にしたい「目的」をはっきりさせることで、「そのバンド」「その時期」「今の実態」に必要な「基礎合奏のメニュー」が決まっていきます。
そして、その中の順位性によって「ショートプログラム」と「ロングプログラム」が決まっていきます。



このバンドでは、日頃の「ショートプログラム」を見せていただき、ひとつひとつの練習の「目的」を確認していきました。
ひとつひとつの練習の目的を、「言葉」ではしっかり答えられました。
やっていることは全く正しいことばかりでしたが、今、このバンドに一番必要なプログラムではないように思えました。

そこで、私なりに、「今、このバンドに最も必要なショートプログラムの内容」と「コミュニケーション性を高める進め方」を提案させていただきました。

「基礎合奏」の時間に、バンドの「今」を、「音とコミュニケーション」の両方から確実に向上させてほしいと願った提案でした。

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曲の合奏は、時間の関係で少ししかできませんでしたが、
・楽譜上の強弱や記号に従うだけでなく、「主張が必要なパート」と「寄り添う気持ちが必要なパート」をもっと理解し合うこと。
・イメージを持ったならば、それにふさわしい「音」を出そうとすること。「イメージのためのイメージ」に終わらないこと。
などの「ワンポイントアドバイス」をさせていただきました。


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このバンドとの初めての「出会い」は、私にとっても、何かとてもすがすがしいものになりました。
いつもいつも「音」と「コミュニケーション」を同じ位大切にご指導されていらっしゃる顧問の先生方。
中学校時代という、とても素敵で、とても難しい時代を、心温かい先生方に寄り添っていただきながら、ゆっくり前に進む生徒さんたち。

事前にいただいたお手紙やメールではわからなかった、この音楽室の「空気」が私は大好きです。

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またいつか、一歩前進し、一回り成長した君たちと会いたいです!
きっと、会えるよね!
楽しみにしているからね!

いつも、「音楽が好きで、音楽をしたくてこの部活に入ったんだ。」という皆の「共通の目的」を確認しながら、人間として成長していきましょう。
互いにしっかり「向き合うこと」を大切に...

みんな、がんばれ!

お招きいただき、ありがとうございました!



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