田川伸一郎のブログ

東京都の小学校バンド

今日は、東京都の小学校にお伺いさせていただきました。
昨年度の秋からお招きいただいている学校です。

東京都と言えども、我が家からは、3時間位かかってしまう遠い学校です。


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顧問の先生は、ご専門がバイオリンです。
金管バンドの指導は、この学校が初めてという若い男の先生です。

昨年の秋から、大切なことを1つ1つアドバイスさせていだたいてきました。
先生は、いつも片手に手帳を持っています。

どんどん記録するためです。

私のレッスンの時も、レッスン後の話の時も、うなずきながら、どんどん書いていかれます。

そして、出された課題は、次の時までにきちんとクリアしているという徹底ぶりです。

春までの半年に、別のバンドのような音と音楽に変わり、「東京都管楽器演奏会」では、たくさんの先生方からほめられていました。


そんな先生の誠実なご指導と自己研鑽の姿は、子どもたちや保護者からの絶対的な信頼につながり、今年度は、部員が20名以上も増えて、全員で60名以上の金管バンドになりました。

そして、今年度は、この学校としては初めて「吹奏楽コンクール」にチャレンジすることになりました。
コンクールは、今週末です。

そこで、夏休みも、例年になく、充実した練習を重ねています。


今日は、そのコンクール曲のレッスンでした。

部員はたくさんいますが、今年度の新入部員が半分近くにおよび、まだ「吹き真似」の箇所も多い実態です。
そのため、ずらりと並んだ人数から予想される音量や重量感には及ばない面もあり、「吹いている子ども」の意識をそこにもっていく必要もありました。

そして、大人数の金管バンドによくありがちな「モワモワ」した響き、全体を通して変わらない音色、曲想表現の足りなさ...

とても一生懸命練習し、多分、昨年度よりもずっと良いサウンドや表現になっていますが、まだ、無駄な力が入ったり、逆に腑抜けになったり、音楽が「拍節的」になったり、逆に、横に流れ過ぎてビート感が弱くなっていたり...

押さえるべきポイントをしっかりとレッスンさせていだきました。


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・「後押し吹き」をしない。「後押し吹き」をさせない「指揮」の仕方。
・ダイナミックな箇所は、いい音色で、しっかり吹く。口先で吹かないこと。
・音の輪郭を明確にすること。
・曲の場面の「味」は、吹いていない人たちもいっしょにつくること。
・旋律と伴奏のバランス。
・フレーズのまとまりや特徴をはっきり出すこと。
・タンギングの種類を増やすこと。
・強弱表現は、大胆に。
・どんなにゆっくりの箇所でも、音楽は進んでいることを意識する。ゆっくりの場合も、ビートを意識すること。
・曲中のインパクトのつくり方。
・バンド全体のバランスの変化による色彩感の形成。
・聴く人を飽きさせない、メリハリある曲のまとめ方の具体的方法。
・・・


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「フレーズ」の「問いと答え」の対話は、向かい合って練習します。


暑い体育館での練習でしたが、昨年度以上のすばらしい集中力で、取り組んでいました。
私の指示に対する「音」での反応力も高まっていました。

Tuttiの音の柔らかさは、とても心地よいサウンドでした。

昨年の秋、この学校に初めてお伺いした時の、子どもたちの「まだ幼い音と音楽」が懐かしく思い出されるほど、ずっと前のことのように思えました。

まだ、ほとんど「吹き真似」の4年生も、私の発問に手を挙げて答えたり、曲の雰囲気を感じて、顔の表情や身体の乗りを考えたり...
生き生きとした表情で、きちんと学習に参加していました。
この子どもたちが上達したら、どんなに素敵な演奏ができることでしょう。


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初めてのコンクール参加に、ドキドキの僕たち私たちです。

でも、コンクールでの「賞」以上に、こうやって暑さに負けず、毎日一生懸命練習を頑張ることそのものが、すばらしい「賞」なのですよ。

最後の最後まで、自分たちの力に線を引かず、「まだまだできる!」と、伸び続けてください。

初めてのコンクール参加が、皆さんにとって、素敵な夏休みの思い出となりますように...

応援しています! がんばってください!


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