田川伸一郎のブログ

それぞれの道を...

昨夜は、とても嬉しい再会がありました。

市川市立新浜小学校吹奏楽部で、八木澤教司さんの「吹奏楽のための音詩『輝きの海へ』」を「世界初演」した年の6年生たちです。



都内の名門大学の法学部に通い、今は司法試験を目指して猛勉強に励んでいる教え子からのメールと電話がきっかけでした。
彼は、理不尽に追い込まれている人や弱い立場にある人を守るために「弁護士」になるのだと、熱く語ってくれました。

「K君、すばらしいね。話の続きは、電話じゃなくて、一度会って飲みながら聞かせてくれよ。」
「いいですね!僕、O君とは今も付き合っていて、時々会うんですよ。彼はもう働いていますが、都合が合えばきっと先生に会いたいと思います。誘ってもいいですか?」
「もちろん、いいとも!他にも連絡がつく人がいたらぜひ!」
「了解です!」


そして、わずか数日後が昨日の再会でした。

メールやフェイスブックのおかげで、話はかなり多くのメンバーに伝えられたようです。
急な話だったので、都合がつかない人も多く残念でしたが...


この代のメンバーは、22歳。
一般的に言うならば、大学を卒業して社会に出る学年です。

でも、楽しいことに、「一般的でない」のがこの子どもたちらしいそれぞれの歩みでした。

もちろん、大学や専門学校に通い、卒業を迎えている子もいます。(あえて、「子」と言います。)

他にも...
県内のトップバンドの高校で吹奏楽に燃え、青春を完全燃焼した満足感を支えに仕事に励んでいる子。
22歳にして「店長」をしている子。
バイトをしながら、「板前さん」になる修業をしている子。
学童保育で子どもたちを相手にしている子。
幼稚園の先生をしている子。
仕事をしながら、「カウンセラー」への道を歩もうとしている子。
何と、すでにパパになり、しっかり育てるために、寝る時間を惜しんで働き続けている子。

・・・皆、それはそれはすてきな人生を歩んでいました。

中には、ひとり親だったお母様を病気で亡くし、「喪主」を務めて見送ったという経験をした子もいました。
役所の届けやら、亡くなった後の片付けも、彼女が中心になって済ませたそうです。

でも、昨日は、明るくそんな話を皆に聞かせられるまでになっていました。

彼女が、携帯に保存されている「お守り画像」を見せてくれました。

25022603.jpg

小学校時代の大会参加グッズです。
この他、楽譜やプログラムも、まだしっかりと取ってあるそうです。

演奏が終わった後、知らない方から、「ありがとう。あなたたちの演奏から元気をもらったわ」と言っていただけたのがとても嬉しくて、こんな私たちでも誰かの心を支えることができるんだと、感じたそうです。
そして、彼女は、それが自分の生き方につながり、「人を支えられる仕事がしたい」と看護師を目指し、無事に学校を終了。県内の総合病院への就職も決まったそうです。

私とも、お互い同士も、ほとんど会っていなかったのに、何のわだかまりもなく、皆が打ち解け、どの生き方がいいではなく、それぞれの生き方を認め合い、賞賛し合う彼ら彼女らの幅の広さ、お互いにかける言葉の優しさに、つくづく「いい子たちだったな」と、胸が熱くなりました。

私が教員を退職して、今の人生を送っていることも、すんなり受け入れ、「今の先生の生き方も、とってもかっこいいですよ!」と言ってくれる子もいました。


私が新浜小に転勤して行った時の4年生だったこの子たち。
3年目の6年生の時には、TBSこども音楽コンクールで全国一位になり、サントリーホールでの授賞式で記念演奏をさせていただいた幸せな子どもたちでした。

ブレーン株式会社から発売になっているDVD&CD『未来へのファンファーレ』のカバー写真は、その時のものです。

一心不乱に練習に打ち込んだ子どもたちでした。
そして、人の心をわかる力も、たまに起こしてくれる問題も、「大人っぽい」子どもたちでした。

懐かしい行徳の町でのひととき、私は田舎の湖北に帰る終電に間に合う時間に失礼しましたが、彼らは夜中まで一緒だったようです。


「次回は、もっと早くに計画を立てて、みんなが都合をつけて集まれるように計画します!」
「先生は、温泉が大好きでしたよね。いつかみんなで温泉旅行しましょう!」

楽しみなメールも届きました。



こんな素敵な子どもたちという「宝物」を持てた私は幸せです。

心から...


25022602.jpg


みんな元気に、それぞれの人生を、胸を張って歩きなさい。

僕も、君たちのようなすばらしい教え子を持てたことに誇りを持って歩みます。

次回を楽しみにしているよ!



スポンサーサイト

PageTop