田川伸一郎のブログ

胸一杯の感謝を込めて

みなさまの温かいご声援のおかげをもちまして、昨日4月28日、『東京ブラスコンコード第26回演奏会』を無事に終えることができました。


昨年の演奏会は、このバンドの産みの親であり、育ての親である井上謹次先生が、演奏会を4ヵ月後に控えた12月末に亡くなられ、団員一同悲しみと不安の中で、何とかたどり着いた本番でした。

指揮者としてご協力いただいた緒形まゆみ先生には、音楽面のご指導だけではなく、精神的にも団員を力づけていただきました。

そして、当日、井上謹次先生がいらっしゃくなったステージにもかかわらず、従来どおり、たくさんのTBCファンの方々がお越しくださり、私たちの不安な「再出発」を温かく励ましていただきました。

多くの方々のご声援を無駄にしてはいけない、TBCの音楽を楽しみにしてくださる方々のためにも、私たちはTBCらしい音楽を奏で続けなければ...
これからも演奏会を続けていかなければ...

そんな強い決意を抱かせていただいた昨年の演奏会でした。


様々な苦労を乗り越え、今回の演奏会を迎えさせていただけたのも、TBCを愛してくださる多くの皆様のおかげです。


今年は、東京都の私立高校の先生をされていらっしゃる川端寛先生が、演奏会の半分を指揮してくださることになり、お忙しい中、日曜日の練習にお付き合いくださいました。

川端先生は、井上謹次・文子先生から30年間ほどにわたり吹奏楽の指導法を学ばれた先生です。
TBCの演奏会にも毎回お越しくださり、私たちの歩んできた道もよくご理解くださっている先生です。
そして、音楽的教養・文化的教養がとても豊かなすばらしい先生です。

つい技術的に追い込んでしまいがちな私の指導の間に、柔らかな物腰で、優しく楽しくご指導くださいました。
私も、先生のご指導から勉強させていただき、ありがたかったです。


昨年は、メンバーも心が不安定で、どんなに望んでも帰って来られない井上謹次先生を追っている眼をしていました。
私の指揮を見る眼にも、「井上先生みたいにやってくださいよ」というような重い願いを感じ、私は潰されそうな気持ちになったこともありました。
お力を貸してくださった緒形先生にも、ご迷惑をおかけしたこともあったと思います。

今年は違いました。

今年は、メンバーの「自立」を感じました。
ひとりひとりの「主体的な表現」を感じました。
それをたぐり寄せていく作業は、むしろ楽しくもありました。
私も伸び伸びと自分らしさを出すことができました。

井上謹次先生からの「親離れ」が始まったのだと思います。

もちろん、先生からの多くの教えを胸に...

そんな私たちをご覧になり、天国で笑ってくださっている先生の笑顔が心に浮かびます。


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午前中のリハーサルから(川端先生と私の指揮で...)

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開場直前のホール内。しずまり返っています。


そして、14:00...開演です。

プログラムです。

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第一部は、川端先生の指揮で。
私も打楽器メンバーとして演奏させていただきました。

第二部は、私の指揮で。
1曲1曲に心を込めて指揮させていただきました。


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第一部のステージです。                       (写真提供:フォトライフ)

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第二部のステージです。                       (写真提供:フォトライフ)


第一部では、皆、少し緊張気味でしたが(毎回、どうしても...)、第二部では、ひとりひとりが伸び伸びと音楽を奏でていました。

指揮をしていて、私自身が皆の演奏に感動する瞬間がありました。
TBCの本番は、「本番でしかできない演奏」に出会うことが多く、夢が膨らみます。

温かい拍手をいただき、アンコールとして、『ハイケンスのセレナーデ』『ミッド・ウェスト』の2曲を演奏させていただきました。


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川端寛先生、団長の白井浩史さんと         愛する打楽器パートのメンバーです。


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そして、大切な仲間たち全員集合です。


一般バンドは、学校のバンドとは違って、それまでの経験や日頃の生活もそれぞれに異なり、就職や転勤、出産、本人や家族の事情などにより、やむなく続けられなくなるメンバーもいます。
この同じメンバーで今後の活動を続けていけるかどうかはわかりません。
そして、新しいメンバーが増えることも、私たちにとっては幸せなことです。

私たち団員は、井上謹次先生が残してくださったこのバンドの「灯火」を絶やすことなく、先生が教えてくださった「音楽の心」と、人としての「真心」を、大切に引き継いでいきたいと思います。
今後とも、東京ブラスコンコードをよろしくお願い申し上げます。


ご来場くださいました皆様、ご声援くださいました皆様

本当に本当にありがとうございました。

胸一杯の感謝を込めて...




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