田川伸一郎のブログ

東京都の小学校バンド

昨日は、東京都の小学校にお伺いさせていただきました。
東京と言っても、我が家からは2時間半ほどかかる遠い学校です。


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全日本吹奏楽コンクールの課題曲のスコアとCDが送られて来ていたので、電車の中でスコアを見ながら参考音源を聴き続けていたら、あっと言う間に着いた感じでした。

そして、顧問の先生が「うちの子どもたち、田川先生のことが大好きなんです!」とおっしゃってくださるので、うれしくて、長い移動時間も全く苦になりません。
いつも子どもらしい笑顔で迎えてくれ、真剣に、楽しそうにレッスンを受けてくれます。
そして、ちゃんと上手になってくれます。

今回のレッスンは、2月にある「東京都小学校管楽器演奏会」に向けての練習のお手伝いでした。
2曲、演奏しますが、両方とも私のお勧めした曲です。

顧問の先生は、超ベテランの女性の先生で、これまで在職された小学校に、何校もバンドを立ち上げて来られた情熱家です。
「私のパワーの源は、このかわいい子どもたちと音楽することなんです」とおっしゃる先生...先生と出会った子どもたちは、幸せいっぱいの毎日です。

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私が大尊敬する顧問の先生です。
音楽も、心も、バランス良くきちんと育てていらっしゃいます。
先生とお会いするだけでも、私自身、気持ちがシャンとします。


レッスンでは、ただ教え込むのではなく、イメージを話し合ったり、強弱記号を「強い・弱い」ではなく違う訳し方をしたらどうなるか場面ごとに考えたりと、心豊かに音楽することを中心に進めました。

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子どもたちの「心の声」に耳を傾け、音楽につなげていきます。

1曲目は、穏やかで美しいコラール風の曲です。
楽譜はとてもシンプルで易しいですが、これを小学生が音楽的に演奏するのは、とても大変です。

息の入れ方、フレーズの運び方、美しい切り方、伴奏が音楽を推進させること...とても良い勉強が出来ました。

しっかりした基礎力と、音楽する心が育っているからこそ出来る勉強です。

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2曲目は、「フレキシブル楽譜」の曲です。
だいたいの割り振りは決めてありますが、演奏を聴きながら、「はい、君はここまでこのパートで、ここからはこちらのパートに移る」というように、どんどん替えていきました。

「フレキシブル楽譜」は、このように工夫しなければ、使う価値が半減してしまいます。
同じパートを同じ楽器だけで吹き続けると、色彩感が無くなってしまうのが、「フレキシブル楽譜」の欠点です。

このバンドでは、近い音域のパート譜を2種類は持っていて、両方を吹けるようにしてあるので、演奏の工夫が出来て、楽しく表現や音色を変えていけます。

このように指導してくださっているのも、やはりベテランの先生のなせる業でしょうか。

子どもたちも、私の指示をよく理解して、2枚の楽譜をまたぎながら演奏したり、部分的にお休みしたりと、器用に反応してくれる賢さいっぱい。
すごいなぁ!

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練習態度も立派ですが、昨日、もうひとつ私が驚いたのは、練習後の楽器手入れの丁寧さです。
いつもは、レッスンが終わると、「さようなら~」と、すぐに帰ってしまうのですが、昨日は、しばらく子どもたちとおしゃべりしていました。

すると...

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皆、綿棒やガーゼを使って、本当に念入りにお手入れをしていました。
朝練習の後は、すぐに教室へ!と、なかなか丁寧に出来ないようですが、放課後の練習では、「手入れも練習時間のうち」と、しっかり時間を確保して、大切に大切に、楽器への愛情を込めて、お手入れしてからケースにしまっていました。

「だから、こんなに優しい音が出せて、優しい君たちになれるんだね!」と私は驚いていましたが、子どもたちは、「えっ?あたりまえのことをやっているだけです」という反応。

「あのね、こんなに丁寧に優しくお手入れが出来ない学校がた~くさんあるんだよ。ペッペと唾を抜いたら、ケースに投げ込んで、さっさと帰っちゃうとかさ」と言うと、「え~っ!信じられない!」と...

私も、現職の頃は、楽器の扱いや手入れには、すごくうるさい教師でした。
なので、学校にお伺いした時に楽器の扱いが乱暴だと、とても悲しくなります。
顧問の先生の「躾け度」が分かります。
つまり、「楽器への愛情の持たせ方」が分かります。

楽器の扱いが乱暴なのに、演奏だけ上手いということはあり得ません。
いや、あってはいけません。 それは教育ではありません。

楽器を優しく手入れする子どもたちの姿に、私の心まで優しくなりました。

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すばらしい先生のご指導で、演奏も心も優しく豊かに育っている君たちは、本当に幸せですね。
君たちが、「田川先生、大好き!」って言ってくれる気持ち以上に、僕は君たちが大好きです!
管楽器演奏会までに、今回のレッスンで感じたこと、学んだこと、身につけたことを、さらにグレードアップさせて、本番を迎えてください。
管楽器演奏会では、講師席から、君たちの学びの成果をじっくり聴かせてもらいます。
さあ、どこまでやり切れるかな? 楽しみにしていますよ!


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