田川伸一郎のブログ

甲府の美しい山々に向かって...

8月おわりにお伺いした山梨大学吹奏楽団の『西関東吹奏楽コンクール』での演奏音源が届きました。

録音でありながら、ステージの「景色」が浮かんでくるような、生きた人間の「息づかい」が伝わる演奏でした...


課題曲の『オーディナリー・マーチ』
「そうだよな。この曲は、こうやらなきゃな。」という演奏でした。
しっかりと落ち着いたテンポで...
重心は低く、しかし、音楽は前向きに進んで...
時に軽く、時に荘重に...
1つ1つのフレーズ内の「重心」の置き所とそこに向かう「エネルギー」のもって行き方を考えて...
トリオは、フレーズの「行き来の関係」をよく理解して歌う...
終曲はうるさくなく、落ち着きを失わず、しかし、躍動的に、華やかに盛り上げて...
曲全体がマーチらしく「シャキッ」とあるように...
・・・
あるべき姿の『オーディナリー・マーチ』でした。

さすが緒形先生です。
そして、それを理解して「音」に、「音楽」にした山梨大学の学生さんたち...
立派でした...


自由曲の『舞踏組曲』(小倉 朗 / 福田 洋介・編曲)
これは、もう「圧巻」です。

ともかく、曲の最初から最後まで、ピンと張り詰めた「緊張感」...
もちろん、音楽としての「緊張感」です。
そして、その「緊張感」も同じではないので、疲れません。
録音で、これだけの「緊張感」の変化が伝わる演奏もめずらしいです。

「リズムの交錯」が多用されているこの作品で、絶対に不可欠な「ビート感」...
スピーカーから、一体となった音楽の「鼓動」が聴こえてきました...
これも、ライブでなければなかなか伝わりにくいはずなのに...

そして、何より感動したのが、Ⅰ,Ⅱ,Ⅳと、楽章が進むにつれて、緊張感の「質」が変わり、次第に「開放感」を帯びてくるのです。
音楽の「色彩」も、単色から多彩な色に広がり...
立体感もどんどん鮮明になり...
Ⅳの後半では、「躍動感」と「開放感」が一緒になって、たたみかけてくるような音楽でした。

所々、技術的に「危ない」場所もありましたが、ともかく「コンクール」という場で、これだけの「音楽」をされたことがすばらしいと思います。


甲府のホールで、「歌ったり」「手や身体でフレーズを表現したり」「足踏みしたり」...
皆さんの純粋な練習ぶりが、すべてこの演奏に表れていると思いました。
「音楽」の基本を大切に、慎ましく、しなやかに、練習された結果です。
「音楽」とは、どのようにつくり上げていくものなのか...

皆さんは、この8ヶ月、何物にも代えられない貴重な体験と勉強をしましたね。

緒形先生と離れた今、深い深い「感謝」と、この8ヶ月がどれだけ大きいものであったかという実感がわいてきているのではないでしょうか。

緒形先生への一番の「ご恩返し」は、あなた方が、この8ヶ月に学んだことを、今度は自分たちの力として、たくましく進む姿をお見せすることだと思います。

あなた方なら、それができると信じています。


初めて出会った私の指揮を、いい意味の「子どものような」眼で見て、演奏くれた皆さん...

「失踪した」団長さんが、「ごめんなさい...」とうなだれて現れた時、「せーの!」と駆け寄って、胴上げしてあげた優しい皆さん...

私が指導した幼い「小学生」の演奏を、身を乗り出して観てくれた皆さん...

たった1日でしたが、皆さんと「時」を共有できたことを「誇り」に思います。


この1枚のCDは、僕の「大切な宝物」にします。

いつまでも大切にします。

あの日の思い出と共に...

そして、いつかまたお会いしましょう!


山梨大学吹奏楽団のみなさん...

これからも、「心の音楽」を奏でてください!

甲府の美しい山々に向かって...


応援しています!







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