田川伸一郎のブログ

吹奏楽部員のための「楽典がわかる本」

春爛漫と思ったら、うぅぅ、寒っ。

就職・転勤・始業式・入学式を終えて、新しい気持ちで前に進もうとしている時なのに...
ポカポカ陽気はどこへ行ったのかなぁ。

みなさま、どうかお気持ちは晴れやかに、また、ご体調には気をつけてお過ごしください。


先日、作曲家の広瀬勇人先生から貴重なご著書を頂戴いたしました。

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広瀬勇人先生のご経歴です。

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1974年東京生まれ。東京ミュージック&メディアアーツ尚美を首席で卒業後、ボストン音楽院作曲科(米国)で優秀賞を受賞し卒業。レメンス音楽院大学院(ベルギー)にてヤン・ヴァンデルロースト氏の元で研鑽を積む。作曲科および指揮科で修士号を取得。

日本現代音楽協会新人賞入選、ニューイングランド学生作曲コンクール第1位、21世紀の吹奏楽「響宴」入選。これまで数多くの委嘱作品を手掛け、作品は日米欧の各出版社より出版、録音される。代表作「キャプテン・マルコ」「ブレーメンの音楽隊」「バベルの塔」「ダビデの栄光」といった作品がドイツ、スイスの吹奏楽コンクールの課題曲に選出される。

作曲をヤン・ヴァンデルロースト、ピート・スウェルツ、アンディ・ヴォース、松平頼暁各氏に師事。又、指揮者としても精力的に活動している。尚美ミュージックカレッジ専門学校専任講師。
(以上、広瀬勇人先生のHPより)



私も、広瀬勇人先生の作品の『ガルーダの翼』『北の鳥たち』『スプリング・フィールド』などを先生方にご紹介し、演奏していただいています。

特に、「超小編成」でも演奏できるように書かれたこれらの作品は、10数名のバンドでもダイナミックなサウンドと豊かな表現が出来ることが喜ばれています。

そんな「バンド思い」の広瀬先生が書かれた易しくわかりやすい「楽典」の本です。
「楽典」とは、つまり音楽が作られている仕組みや様々な決めごとです。


この本の冒頭の「はじめに」から

楽典を学ぶと、楽譜に何が書かれているのか、曲がどういう風にできているのか、などを読み取ることができて、自分が演奏している曲をよりくわしく知ることができます。
そして、楽譜からいろいろな情報を読み取ることができるようになると、ここの部分はこのように演奏するといいかな、といった演奏表現についても深く考えるようになります。
この「楽譜を読む」ことと「どのように演奏するとよいかを考える」ことはとても大切なことです。
これらは楽器の練習だけでは習得することはできません。一歩上の良い演奏を目指すには、楽典の知識が必ず必要となるでしょう。

本の前半第1部「必ず知っておきたい楽典の基礎」では音楽の基礎知識を紹介し、後半第2部「吹奏楽に役立つ楽典」では、特に吹奏楽部員が知っておくと良い知識や、演奏表現のヒントなどを紹介しています。

楽典は一度身につければ、ずっと覚えていられるものです。やる気のある今のうちに、ぜひ音楽の仕組みや決めごとを学んで、これからの音楽生活に役立ててください。



小学生では楽譜を読むのがものすごく大変なのですが、なぜか中学生になるとかなり難しい楽譜も読めるようになり、高校生では「朝飯前?」ぐらい読めるようになる生徒さんもたくさんいます。
でも、それは「楽譜」を読めるようになったのではなく、「音符」を読めるようになっただけの場合が多いことも事実です。
そして、ほとんどは、「経験」と「勘」で身につけた力です。

最近の高校生は、「吹奏楽マニアック」な知識は豊富で、「先生、そこは平均律で取りますか、純正律で取りますか?」みたいなことはよく口にします。

しかし、そこまでこだわるなら知っているであろう簡単な「楽典」の知識がないことに驚きます。

かなり上手な高校バンドで、「あのね、これは小学校の音楽の教科書に載っているんだけどね」と、ちょっと皮肉を言いながら、「和音のⅠ・Ⅳ・Ⅴが何なのか」を説明することもありました。

吹奏楽の練習で、指導者も演奏者も、もっと「楽譜が要求していること」にこだわってもいいのではと思うことが多くなりました。
何となく勘や好みで表現を決めるのではなく、「楽譜が望んでいるから」という理由で表現は決められていくべきものです。

そのためには、必要最低限の「楽典」の知識は必要です。
そして、「楽典の知識」を「表現」にどう結び付けるのかという勉強も必要です。

この本は、そんな勉強ができる「楽典」の本です。

音楽科の先生方は、この本に書いてある「知識」はクリアされていらっしゃると思いますが、もしかしたら「知識」だけに終わっていませんか?
また、「楽典」について学びたいと望んでいらっしゃる他教科専門の先生や「楽譜」をもっと深く読めるようになりたいと思っている中学生・高校生・大学生にもおすすめです。


詳細は、「広瀬勇人のオフィシャルHP」をご覧ください。
http://www.hayatohirose.com/sub77.html

私は、特に...

第9章 楽典を演奏に生かす
 1. ほかの楽器を調べ、全体の響きと自分の役割を考える
 2. 構成を調べ、全体の流れと盛り上げ方を考える
 3. 調性を調べ、調整感のある演奏を意識する
 4. 和音を調べ、和音の響きと和声進行を意識する
 5. 非和声音を調べ、フレージングを研究する
【コラム8】良い演奏のヒントは楽譜に詰まっている!


をみなさんに読んでいただきたいなぁと思いました。

これから夏に向けて、コンクール曲の研究を深めていかれることと思います。
ぜひ、楽曲を「楽典」からも見つめて、「楽譜が望んでいる表現」を考えていけたらと思います。

そんな「深い勉強」の手助けにもなる本だと思います。


「Amazon」でも購入できます。
吹奏楽部員のための「楽典がわかる本」

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| | 2015-04-11(Sat)11:49 [編集]


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| | 2015-04-16(Thu)23:33 [編集]