田川伸一郎のブログ

小学校の授業研究

コンクール前の時期を迎え、私もかなり忙しいスケジュールで毎日休みなく動き回っています。

昨日は、空きがなく、どうしてもレッスンを入れられなかった学校のために、朝の7時過ぎから「朝練習レッスン」に伺い、その後、県内の私立小学校の授業研究を昼過ぎまで。 そして午後は、県内の小学校バンドのレッスンと、朝の7時から18時頃まで1日3校で活動していました。

どこの場でも「全力投球」なので、頭の切り替えと体力保持に必死です。

でも、忙しくなるのは、まだまだこれから。 こんなものではありません。 ...がんばります。


昨日、授業研究をされたのは、このブログでもたびたびアップさせていただいている私立小学校ですが、今回の授業者は新任3年目の女性の先生でした。
先生としては、4回目の授業研究となります。


学年は、2年生でした。

題材は、『拍子を感じて』で、「3拍子のバッテリーリズム」を習得することが主な活動でした。


IMG_3992_convert_20150625072253.jpg  IMG_3991_convert_20150625072236.jpg

導入では、6年生までの計画的な「基礎感覚や基礎技術」を育てるトレーニングが行われます。
2年生では、リズムと発声を中心としたメニューでおこなわれていました。

日頃、授業研究というと中・高学年がほとんどですので、何をやっても、「かわいい~」と思いました。
自由に身体や表情で気持ちを表現しているのを見ていると、一見ふざけているようでも理にかなっていることも多く、楽しかったです。

そして、本題の「3拍子のバッテリーリズム」
教材は、『いるかはざんぶらこ』(作詞:東 龍男 作曲:若松 正司)です。 とても有名な教材です。


「2拍子」で体験したバッテリーリズムを「3拍子」で勉強していくわけですが、子どもたちにとっては、大人が考える以上に「3拍子」は難しいものです。

生活の中に「3拍子」がないことからも言えます。
歩くのも2拍子ですし、日本の文化には「ワルツ」はありません。

おまけに、『いるかはざんぶらこ』は、曲の出だしから、1拍目が休拍になって2拍目から旋律がスタートします。
伴奏があれば、感じやすいですが、伴奏がなくても「3拍子」で歌い始めるには、よほど「1拍目」をしっかりした「重み」と「スピード感」でとらえられていないと難しいのです。

IMG_3996_convert_20150625072309.jpg  IMG_3997_convert_20150625072325.jpg

昨日の授業では、このあたりを「できたね!」と通り過ぎてしまったために、「バッテリーリズム」だけなら打てても、「歌いながら打つ」「歌に合わせて打つ」ということが、前奏や伴奏が無い状態ではなかなか困難になってしまいました。

まさに、子どもから教えられた授業でした。

「子どものつまづきを、もっともっと深く予想しなければならない」という勉強が出来ました。

そして、授業の導入の活動に、「拍子感」を身につける簡単な「リトミック」を加えることをお勧めしました。
「やります!」 先生の決心には、今日の授業から得た学びという裏付けがありました。

「誰かが勧めてくれたから」「最近、流行っているから」ではなく、「必要感」を痛感した中での決心です。
このような決心なら持続します。


昨日は、私が授業指導でお伺いしている他の私立小学校の音楽の先生、校内の新任の先生、たまたま教育研究のために来ていた大学院の学生さんも、授業参観と協議に参加されました。

新任の先生や大学院の学生さんは、音楽がご専門ではありません。
もっと言うと、音楽の授業研究は初めてのようでした。

そういう「音楽科でない先生方」の「素朴な質問」は、確信を突いたものであることも多いです。
昨日も、そんな「素朴な質問」が協議を深めてくれました。

IMG_3998_convert_20150625072415.jpg

「より良い教育」を目指す若い先生方、学生さんたちの瞳は本当にきれいで、私は、そんな瞳の輝きに感動し、これからの道に大きな期待をかけることが出来ました。

授業者の先生の笑顔や子どもに寄り添う姿、「子どもが大好き」というオーラに、「子どもたちはこの先生に出会えてよかったなぁ」と改めて思いました。


7月も、コンクールに向けてのレッスンの合間に、3つの小学校での授業研究や授業指導にお招きいただいています。

30年間、私の本業は、「授業」でした。
吹奏楽よりも、授業が好きでした。
全く別の喜びがあふれていました。
そして、「授業」で、私は子どもたちに育ててもらいました。

だから、授業のアドバイスにお招きいただくことが多くなった今が、とても幸せです。

そして、「授業」と「バンド」は、見事にリンクするもので、そこがまた、たまらなく魅力的です。


今回も、授業者の先生、参観者の方々、そして何より子どもたちから、多くの学びをいただきました。

本当にありがとうございました。


IMG_4000_convert_20150625072359.jpg
全校児童が集まって、縦割りグループで給食をいただく「食堂(じきどう)」です。
全員で手を合わせ、心を込めて、「いただきます」をします。
これだけの子どもが集まっているのに、シーンとする瞬間です。
私も、美味しい給食をごちそうになって帰りました。
「ごちそうさまでした!」



スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2015-06-25(Thu)19:57 [編集]