田川伸一郎のブログ

熊本県天草市から~その1~

先週の金曜日から昨日まで、熊本県天草市にお伺いして来ました。

天草にお招きいただくようになってから、かれこれ10年ほどになるでしょうか。
はじめは、小学校1校とのお付き合いでしたが、ここのところ、小学校2校、中学校1校、高校1校とお付き合いさせていただいています。
さらに、今年は新しい中学校からもお招きいただき、5校の皆さんと楽しく真剣に練習を共にしてきました。

天草は、熊本県と言っても、熊本空港で天草エアラインのプロペラ機に乗り換えて、約20分程度の飛行で着きます。
荒天でエアラインが欠航すると、バスで3時間かかってしまいます。
これまでに、欠航を2回経験しました。
毎回、祈るような気持ちです。

今回は、行きも帰りも飛んでくれました。
よかった...

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40人乗りの天草エアラインです。

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車輪の「車止め」にも、隠れくまモンが!


熊本県の中学校・高校のコンクール出場の人数規定は、「Aパート(大編成の部)」が16名以上、「Bパート(小編成の部)」が15名以下となっています。
ただし、これは、「出場人数規定」であって、部員の人数とは関係ないそうです。

部員が大勢いても、選抜して「Bパート」に出る学校もありますし、「全員でコンクールに出る」という方針の場合は、出場部員が16名以上いれば、自動的に「Aパート」に決まります。

西日本には、『東日本学校吹奏楽大会』のような「小編成」の上位大会がありません。
また、九州では、「Bパート」は県大会までとなっているそうですが、熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県の4県で『南九州吹奏楽コンテスト』を自主開催し、「Bパート」の学校の励みになっているそうです。


7月のこの時期としては、まだそんなに暑くなく、過ごしやすい3日間でした。
でも、熱く熱く、天草10年目のレッスンをさせていただきました。

2つの小学校は、広いフロアのある公民館を借りてくださり、学校では出来ない「良い音がするセッティング」の探究もすることが出来ました。


天草でお伺いした5校を2つの記事に分けてご紹介します。

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私が、天草で最も長くお付き合いさせていただいている小学校です。
あれから10年、顧問の先生も3回代わり、昨年度は外部講師の先生が指揮をされコンクールに出場しましたが、今年度は新しく転任して来られた顧問の先生が指揮をしてコンクールに参加です。
今年は、人数もずいぶん減ってしまいましたが、その分、やる気のある子どもばかりです。
この学校の子どもたちは、伝統的に、「やらせればやる」という強さがあります。
そんな子どもたちの「力と精神」に絶対的な信頼をおいている私は、例年と同じ気迫で子どもたちに向かい合いました。
コンクール曲は、編成上も技術的にも、子どもたちの実態に合ったとても良い選曲です。
何とか音取りが出来て、何とか合わせている状態からスタートしたレッスンでしたが、もう一度、「音をしっかり出す」「意思を持って演奏する」ということを中心に、強硬に進めました。
案の定、この学校の子どもらしい強さが力を出し始め、音も顔つきも変わっていきました。
先生方も、「田川先生のご指導で、子どもたちがこんなに変われるんだということがよくわかりました。わたしたち、スイッチ入りました!この子たちってすごいんですね!」と、改めて子どもたちの持つ可能性のすばらしさ、そして、それをがっしり引き出していく方法や雰囲気づくりを学び取ってくださいました。
子どもたちも、自分たちに自信をつけ、本当にいい顔をして練習を終えることが出来ました。 よかった!

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人数が少なくなって、どことなく不安そうだった君たち。
でも、今回のレッスンで、みるみる上達し、たくさんほめられ、自分たちの力を確認することが出来ましたね。
君たちの「底力」はすごいものがあります。まだまだ伸びます!
コンクールに向けて、そして、コンクールを過ぎても、「まだまだできる!」と強い気持ちをもって、前進し続けてください。
顧問の先生方も、これからがとても楽しみと思えるようになってくださり、良かったです!
先生方も子どもたちも、がんばれ!




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お付き合いを始めて3年目になる小学校です。
こちらの顧問の先生が、10年前に私を天草にお招きくださり、それ以来のご縁をつないでくださっています。
このバンドは、先生が転任されてから人数がどんどん増え、今や天草地区でも最大規模のバンドになりました。
先生は、子どもを集める特別の「才能」があるのではと思うほど、子どもたちが群がってきます。
そして、集まった子どもたちは、明るく、すくすくと育ちます。すごい先生だなぁといつも思います。
今年のコンクール曲は、おしゃれなバレエ音楽からの抜粋です。
この曲には、シンコペーションのリズムがたくさん出てきます。
音価は合っていても、シンコペーションらしい音の処理が出来ないと、リズム表現が平面的になってしまいます。
私がリトミックを実演して、先生に動きをつかんでいただき、学校で取り組んでいただくことに...そして、声や同一音での練習を繰り返しました。
緩徐楽章のフレーズ表現やハーモニーの確認など、音楽的に濃いレッスンになりました。
技術的な段階をしっかり越えてレッスンを受けてくださったからです。
これからコンクールまでに、どこまで音楽性を深めていけるか...先生と子どもたちの挑戦はこれからです。

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ますます部員が増え、にぎやかな音とひまわり畑のような笑顔で迎えてくれましたね。
練習中、先生も君たちも、笑顔が絶えないのは、とてもいいことです。
人数が多い分、吹く人数を変化させることも、音圧や色彩感を変える大切な方法です。
全員が全部吹きたいという気持ちもあるかもしれませんが、良い音楽を作るための方法として受け入れてほしいです。
また、「縦揺れの動き」を減らし、音楽を「横」にとらえることの大切さもわかりましたね。
子どもらしい君たちの音楽が、大人っぽく完成していくことを祈っています。



*次の記事では、中学校・高校バンドをご紹介します。

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| | 2015-07-07(Tue)20:37 [編集]