田川伸一郎のブログ

旭川から~7月・その1~

先週の金曜日から昨日まで、北海道の旭川にお伺いして来ました。
今年度3回目、前回から2週間という短い間隔でのお招きです。


今の時期の旭川は、観光シーズンで、飛行機も満席、ホテルも満室でした。
富良野や美瑛方面には、ラベンダーをはじめ美しい花々が咲きそろい、何とも例えがたい美の風景が広がります。
北海道らしい丘陵の畑は、花と緑のじゅうたんです。

そんな美しい季節に、ゆっくり風景を堪能したり、観光したりする間もなく、3日間で10校ものレッスンをさせていただきました。
すごいハードスケジュールではありますが、これは、本当にありがたく、喜ぶべきことなのだと感謝しています。

今回は、小学校3校、中学校7校からのお招きでした。
もちろん、吹奏楽コンクールに向けての練習のお手伝いです。

コンクールのために部活動をしているわけでないことはもちろんですが、先生にとっても子どもたちにとっても、コンクールはとても大切な発表の場です。

大会を前に、曲もだんだん仕上がっていますが、毎日練習していると、つい「くせ」がついてしまっていることに気がつかなかったり、大切な記号やハーモニーの機能を見落としたまま演奏していたり、しっかり鳴らそうとして表現が漫然とした大味になってしまっていたり、細部にこだわるあまり曲全体の構成感が見えなくなっていたり...様々な問題も起きています。

この時期には、そんな「気づき」を元に演奏を改善させたり、進化させたりする勉強がとても大切です。

せっかくレッスンにお招きいただきましたので、私はできるだけ客観的な耳で冷静に音楽を聴き、顧問の先生のお考えや解釈を尊重した音楽づくりをお手伝いさせていただきました。

どの学校も、どの先生も、気合い十分、そして、良い音楽をみんなで作り上げようという「協同の心」で練習に取り組んでいることがすばらしいと思いました。

その「輝いた時」の共有そのものが、コンクールに向かう大切な意義のひとつなのですから。


お伺いした学校が多いため、2つの記事に分けて、「一言コメント」でご紹介したいと思います。


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6月に引き続き、今年度2回目のお伺いとなる小学校です。
演奏曲は、先生がこの子どもたちのために作曲したオリジナル曲です。
前回出した宿題を、2週間、必死に練習した成果が見られましたので、今回はさらに上のレベルのレッスンをし、音楽として「大人っぽい表現」にする音の処理やフレーズのまとめ方を勉強しました。
先生も、指揮をたくさん勉強されました。
新しくもらった課題に向かい合い、ひとつひとつクリアして、さらに向上していってください!
卒業生の中学1年生の皆さん、「田川先生への感謝のメッセージ」、確かに受け取りましたよ。感動しました。中学校でも輝いてくださいね!



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1年ぶりに再会した小学校の皆さんです。
顧問の先生は昨年度代わりましたが、前任の先生の時から継続して4年間お招きいただいていますので、今の6年生とは4年間のお付き合いとなります。
「田川のこと、よ~く知っている人?」と聞くと、5・6年生は「ハーイ!」とうれしそうに手を挙げてくれます。
今年は、子どもたちの力に合ったとても良い曲を選んで、楽しみながら練習を進めています。
とてもよくしゃべる子どもたちで、「あのね、先生」と話しかけてくれる子どもたちもたくさんいます。
音楽の中でも、アドバイスを加えると、「自分の言葉」で話しているように演奏し始め、とても豊かな表現になります。
曲の時代背景や主人公の人生をしっかり調べる宿題を出しました。きっと音楽の世界が広がっていくことでしょう。



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新しい顧問の先生と出会って2年目、先生の指導にもすっかり慣れて、チームの個性も見えてきました。
今年は、例年よりも難しい曲を選んで、皆で格闘しています。
とても良い曲なので、主人公の人柄と音楽を結び付けて表現を工夫したり、大きなフレーズを描く表現を勉強したり、楽譜の記号の確認をしたりと、とても楽しく練習が出来ました。
特に、強弱の幅の拡大や役割ごとの大胆なバランス調整は、曲を立体的にし、ドラマの見える演奏に変容する元になりました。
先生は、「プロ」の演奏音源を聴いて勉強しておられたそうですが、「楽譜から読み取れること」をきちんと押さえて演奏すると、技術はつたなくとも、曲の良さがますます浮かび上がることに気づかれました。
これからもますます曲の表現を工夫し、景色やストーリーが見える演奏になっていくことを期待しています!



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5月に引き続き、今年度2回目のお伺いとなる中学校です。
演奏を聴かせていただき、「2ヶ月でこんなに上手になるの!」と驚いてしまいました。
学区の小学校にはバンドがなく、1年生は、全員が初心者ですが、すっかり部員のひとりとして参加をしており、コンクール曲でも、全てではありませんが、ちゃんと「機能」するほど演奏技能が上がっていました。
部員は、全員で23名という少なさですが、音楽はとても豪華で説得力に溢れています。
生徒さんたちがとても積極的で、自分たちで話し合ったことを先生に伝え、先生も生徒さんたちの意見を大切に、実行に移せる環境づくりをされています。
今年は、生徒さんたちからの強い希望で、「夏合宿」をすることになったそうです。
合宿では、練習だけでなく、チームの和(輪)をますます深め、コンクールに立ち向かってください!



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5月に引き続いて今年度2回目のお伺いとなる中学校です。
前回は、コンクール曲の候補3曲の演奏を聴かせていただき、私なりの印象をお話ししました。
その中から、先生と生徒さんたちみんなてとことん話し合って決めた曲を、徹底して練習していました。
まだ曲全体を「しっかり吹く・叩く」という段階でしたが、そういう練習をきっちりとされているので、今日はほとんど全ての指摘が「音楽的なこと」でした。
フレーズの受け渡しが繰り返され、長く大きな場面を描く「絵巻物」のような音楽の世界を構築するための練習をしました。
また、色彩感の変化をサウンドや語り口の違いから引き出すアドバイスもさせていただきました。
学校の前には、美しいラベンダーが咲いており、思わず、「ここで!」と、ラベンダーのそばでショットさせてもらいました!



*引き続き、「旭川から・7月~その2~」をご覧ください。

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| | 2015-07-13(Mon)20:08 [編集]