田川伸一郎のブログ

オホーツク地区の小学校バンド~その1~

先週の金曜日から昨日まで、北海道のオホーツク地区にお伺いさせていただきました。

女満別空港に着き、関東とは違う涼しさを期待して外に出た私は、次の瞬間、「ガ~ン...」。
寒暖計が、「31℃」と表示されていました。 暑っ!
でも、夕方になると、スーっと涼しくなり、夜は寒いくらい。
「1日頑張ったなぁ」という爽やかな気持ちにさせてくれる気温の変化でした。

この地区とのお付き合いは、4年目になります。
今は、夏のコンクール前の学校レッスンと、秋の「小学校管楽器指導者講習会」という、年に2回のお招きです。

この地区の先生方は、以前からとても志が高く、北海道の中でも、函館と並んで全道の小学校のレベルを牽引しています。
昨年度は、この地区の遠軽町立遠軽南小学校が、北海道代表として『東日本学校吹奏楽大会』に出場し、金賞を受賞されています。

先生方の勉強心も、子どもたちの素直でひたむきな努力の姿も、ともにすばらしい地区です。

この地区の特徴は、小学校のブラスバンドのレベルが高いことです。

コルネット奏者の岡本篤彦先生を毎年お招きして、金管楽器の効果的な練習方法の講習を受け、多くの学校で『岡本メソード』による基礎練習をしています。
その成果が実り、この地区のブラスバンドが盛隆を見せているのです。

今回は、7校の小学校にお招きいただきました。
吹奏楽が2校、ブラスバンドが5校です。

お伺いした7校を、北見・女満別地区と遠軽地区の2つの記事でご紹介させていただきます。


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初めてお伺いした小学校です。
別荘に来たような環境と音楽室のロケーションに感激しました。
部員は、4~6年の18名。これで全員です。
少ない人数ではありますが、ひとりひとりの意識が高く、上手な子も多く、6年生かなと思って聞いてみると4年生や5年生だったり。
先生方の目が行き届き、 個人レベルのご指導も十分なされているんだなと思いました。
ひとりずつのチューニングには、チューナーは使いません。ハーモニーディレクターの音を聴いて、耳だけで合わせていきます。
コンクール曲の練習では、拍子やリズムをどう感じたらおしゃれな演奏になるか、ゆっくりの部分の演奏やソロに対する伴奏はどのようにしたら音楽的になるか...音楽だけにこだわったレッスンが出来ました。
発問式で進めましたが、皆が、とてもよく考え、発言し、深めていくことが出来ました。
日頃から、先生方が正しいことをたくさん刷り込んでいるから、こういう勉強の仕方もできるのだと思います。
先生方も、「あの子たちがあんなに考えて、積極的に発言できるなんて驚きです!」と...。
コンクールを目指して、ガツガツ練習ということではなく、ゆったりと「音楽」を勉強できた2時間半でした。
これからも、吹奏楽を通して、楽しく「音楽」を学んでいってくださいね。




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このバンドは、近くの小学校2校による合同バンドです。
小学校の部は、合同でもコンクール参加が認められているようで、4月から準備を進め、5月からは土曜日を中心とした合同練習を続けてきたそうです。
2校の子どもたちの違いが全くわからないほど、みんな仲が良く、休み時間は一緒に遊び、普通に名前を呼び合っています。
そして、驚いたことに、演奏上のチームワークも素晴らしくて、奏法や音程、リズムの「ちぐはぐ感」がなく、ひとつのバンドのように揃っているのです。
人数が多い分、もちろんパワーもアップして、豪華な音がします。
先生方の打ち合わせや指導の方向性が一致しているからこそ出来ることです。
楽譜上は結構難しい印象を受ける曲で、「合同バンド」には厳しいなと思いながらお伺いしたのですが、全く杞憂でした。
難しい箇所も、両校のトッププレイヤーの力を駆使して、絶妙に乗り越えていました。
また、レッスンでの変容も目覚ましく、とても豊かな表現を身につけて先生方を驚かせました。
コンクールを通して、2校の子どもたちが、大切な仲間になり、向上していくという、すばらしい教育の姿を見せていただきました。




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このバンドの顧問の先生は、私が北海道教育大学釧路校にお招きいただいていた時の学生さんでした。
学生時代から志が高かった彼は、教員になってからも、とても熱心な勉強を続け、日常の教育活動はもちろん、バンド指導でも着実に指導力を高めて来ました。
演奏以前のバンド運営、生徒指導、心の教育にも心を砕き、時折いただく電話やメールでは、演奏指導よりもそういった運営的な内容の話が多いことがすばらしいなと思います。
そんなやる気ある先生に育てられている子どもたちは、人数の少なさが気にならないほど、ひとりひとりの存在感が大きく、みんなキラキラ輝いています。そして、とっても子どもらしいです。
副顧問の先生と共に、日々みっちりと確実な指導がされているので、3年生の子どもや入部して間もない子どもも、しっかり演奏者として機能していることは驚きです。
今年の曲は、「お祭り」を描いた最近のヒット曲(?)です。
先生も子どもたちも気合いが入り過ぎて、「お祭り」が「戦国時代の戦」のようになっていて、ちょっと怖い印象でした。
そこで、もう一度、「お祭り」に戻って、和やかなお祭りの場面も描いていくようなスタイルに変えていきました。
ゆったりの部分も、子どもたちの主体的な演奏に変わっていき、曲全体の「風景」がとても素敵になりました。
まだまだ上手になりそうな可能性いっぱいのチームです。




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このバンドの素敵さは、まず先生がとっても明るい! シャキシャキしていて、爽やか!
子どもたちも、先生そっくりで、みんなみんな明るくて、よくしゃべり、よく笑い、よく吹き、叩きます。
先生は、この子どもたちが大好きで、一緒にいて幸せ~とお話しされます。
そんな先生の愛が、子どもたちにしっかり伝わって、幸せ色になっているのです。
私も、幸せ色に包まれて、一緒に楽しく幸せな時を過ごすことが出来ます。
卒業した中学生たちも、「田川先生~!」と会いに来て、幸せ増大でした。
練習しているコンクール曲は、美しい旋律やハーモニーの場面、激しい場面と、変化のある曲です。
オーケストレーションが複雑で、なかなか「主役」が顔を見せにくい楽譜です。
せっかくのホール練習でしたので、ほとんどの時間を客席で聴かせていただき、それぞれの部分のバランス調整に時間をかけました。
しっかり聴こえてほしいパート、あまり聴こえない方がいいパート...一度極端にバランスをとってあげると、演奏がすっきりして、曲の良さが見えてきます。
皆が一生懸命なバンドなので、皆がいつも頑張っている演奏でしたが、「頑張り方」を少し変えてみたら、とってもおしゃれな演奏になっていきました。
始終、いい笑いのある練習、楽しかったです。これからも、笑顔の練習を続けてくださいね!



*次の記事では、遠軽方面の学校をご紹介します。

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| | 2015-07-28(Tue)18:15 [編集]