田川伸一郎のブログ

山梨大学吹奏楽団訪問記

オホーツクから帰った後も、県内はもちろん、群馬・埼玉・東京にも走り回る毎日です。

1日に回る学校の数は、2校~3校になったものの、この暑さとの闘い...疲れが溜まります。
先週は、函館で16校、その後の3日間で14校...つまり、7日間で30校のレッスンをさせていただいたということです。

それを考えると、自分なりによく乗り切ってきたなと思います。

そして、今日は、貴重な「勉強」の機会をいただきました。
緒形まゆみ先生がご指導に関わられている山梨大学吹奏楽団の練習見学です。


山梨大学には、数年前に緒形先生が指揮してコンクールに出られた際に、激励訪問をさせていただきました。
純粋に音楽を愛し、ひたむきに励む学生さんたちの姿がそこにありました。

今、あちこちで、『秘儀Ⅲ』のレッスンをさせていただいています。
私は、この曲について、ある意味、独特の解釈をしているかもしれません。
決して、「勘」や「好み」ではなく、楽譜から読み取ったものです。
レッスン校の皆さんには、その視点からアイデアを提供させていただいています。

どこかで耳にする『秘儀Ⅲ』の解釈とは違う自分の「読み」...この中に定着してしまうのがこわく、また、もっと広げていきたい。
そんな思いで、この曲に取り組んでいる山梨大学の練習を見学させていただいたのです。

緒形先生に、お願いの電話を差し上げたのが昨日でした。
「緒形先生、次に山梨大学にレッスンに行かれる日に、どうか私も連れて行ってください。ぜひ勉強させていただきたいのです。」
「まあ、先生。コンクール前、私はもう行きませんよ。合宿もホール練習も、都合が合わず、彼らだけでやっていたんです。私は、昨日、1時間だけ行って、バーっと言って帰って来ました」と...

「えーっ。せっかく勇気を振り絞ってお願い差し上げたのに...。まさか、先生がいらっしゃらない時に私だけ見学に伺うことは失礼ですよね。」
「大丈夫ですよ。団長に連絡を取らせますから。」

緒形先生は、お忙しい中、私のために団長さんに連絡をしてくださいました。

コンクールは、8月1日の土曜日。
金曜日は、どうしても断れないホール練習が2本入っています。

わかった、明日の木曜日、予定をうまく調整させていただいて...大急ぎで、午前と午後の学校の予定を調整させていただき、電車の時間を調べ、行動予定表を作りました。

山梨大学は、まだ夏休みではありません。
授業や試験の真っ最中にコンクール直前の練習に励んでいます。

練習は、17時~20時。
私は、少し遅れますが、この練習を見学させていただくことにし、団長さんとお約束しました。

電車の乱れもなく、行動予定表は完璧にうまくいきました!

そして、約2時間半ほど練習を見学させていただくことができました。

今のメンバーとは、初対面ですが、いつも緒形先生のブログで拝見したり、緒形先生が私の話を学生さん方にしてくださったりしているおかげで、普通に、「こんにちは!今日はよろしくお願いいたします!」と、前から知り合いだったようにあいさつできました。
とてもとてもあったかい雰囲気でした。

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指揮者は、このバンドの卒業生です。

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前にお伺いした時には、チューバを吹く1年生でした。
今は、立派な社会人として働きながら、後輩たちのために指揮を務めていらっしゃいます。
勉強熱心で、立派な指導ぶりです。



また、クラリネットのコーチの先生もおいでで、学生さんたちと一緒に演奏しながら、アドバイスをされていました。

『秘儀Ⅲ』の練習は、コンクール直前にもかかわらず、単なる通し練習や雰囲気をつくる練習ではなく、音のひとつにこだわり、その音をどう発音し、どう保ち、どう切るかということについて、ディスカッションしたり演奏して試したり、クラリネットの先生のご指導で全員の吹き方を揃えるプロセスを体験したり...
また、拍子感のとらえ方について、指揮者の方は、ご自分の考えを手や歌を使って一生懸命伝えていました。
皆、この曲の上っ面だけをなぞるのではなく、音符ひとつひとつの意味を考えながら、音楽として作り上げていました。

「コンクールの練習」であることなど忘れ、ただただ「良い音楽をつくる」ということのみに没頭する集団の姿でした。

どうやったらうまく聴こえるか、どうやったら点が入るか...なんてつまらない考えではなく、純粋に音楽に向き合う最高の勉強の姿でした。

私も、一緒にメモを取りながら、学生になった気持ちで勉強させていただきました。
自分の解釈とは全く違う考えで奏でられている部分もあり、なるほどそう来るか...と、新たな感動でした。

指揮者の方の勉強に、緒形先生のご指導が加わった『秘儀Ⅲ』の演奏や練習に触れられたことは、とても大きな収穫でした。

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お礼に、私なりのこの曲に対する考えや具体的な表現様式、そして、打楽器の演奏方法を、ほんの少しだけお伝えしました。
皆さん、「なるほど」という顔で、私のつまらない話を聞いてくださいました。

コンクール前最後の練習に、もし役に立つことがあったらうれしいです。

自由曲の『大いなる約束の大地~チンギスハーン』(鈴木英史作曲)は、過日、鈴木先生に直接、レッスンを受けたという演奏だけあって、作品をよく理解した演奏で、特に、後半のゆったりとした部分のハーモニーの密度や旋律の運び方には、胸が熱くなるほど感動しました。
皆、作曲者の先生に直接のご指導を受けた学びをしっかりと心に刻み、誇りを持って演奏しているようでした。


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団長さん、副団長さんです。   すばらしい指揮者とクラリネットのコーチの先生です。


皆さんの「素直で真っ直ぐな眼」「ひたむきに音楽に向かう姿」が大好きです。

コンクールでは、緒形先生からいつも言われているように、「コンサート」をしてきてください。

前日いきなり失礼なお願いをしたにもかかわらず、見学をさせてくださった学生の皆さん、ご縁をつないでくださった緒形まゆみ先生...本当に本当にありがとうございました。


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| | 2015-07-31(Fri)14:07 [編集]


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| | 2015-08-01(Sat)11:22 [編集]