田川伸一郎のブログ

山梨県の小学校・中学校バンド

昨日は、午前中は、「日本管楽合奏コンテスト」に応募する県内の中学校の録音に立ち合ってのお手伝い、午後は、西関東大会に出場する埼玉県の中学校のレッスン。
その後、山梨県に移動して宿泊し、今日は、朝から夕方まで、小学校と中学校のレッスンにお伺いさせていただきました。



7月に山梨大学吹奏楽団の練習見学にお伺いさせていただいてから、約1ヶ月ぶりの山梨でした。

夏休み最後の数日を練習に打ち込む小学生・中学生の皆さんと、私も夏休みレッスン終盤の「ラストスパート」をかけました。

「一期一会」・・・大切な出会いの「時」を大切に、音楽の指導だけでなく、「心を育てる指導」を大切にさせていただきました。

両校とも、顧問の先生の願いは、演奏を上手くすること以上に、子どもたちの「心」を豊かにする指導をしてほしいという共通の願いを話してくださっていたからです。

もちろん、演奏に磨きをかけるには、「今、何をしなければならないか」「今後何をしていったらよいか」という視点から、学びの観点と具体的な方法を提供させていただきました。

私も、共に、深い勉強をさせていただきました。


今日お伺いした山梨県の小学校バンドと中学校バンドをご紹介します。

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ここ数年間、毎年のようにお招きいただいている小学校です。

今年は、6年生が少ない上に、部員の約半分が4年生や今年始めたばかりの新入部員で、技術的にはなかなか大変そうです。
そして、指揮の先生は、まだ教師になって年月の浅い女性の先生で、このバンドの主指揮者としての務めは、今年度からです。

そんな実情の中、先生も子どもたちも、熱く練習をしていました。

曲をまだこなし切れていない箇所もありましたが、こなすための練習には時間がかかるため、宿題にし、「こなせている場所」のクォリティをあげるための練習の工夫、演奏の改善、指揮と演奏のコンタクトのつくり方を、勉強していきました。

キーワードは、「音圧」でした。
「音圧」というものを小学生に理解させ、音にさせるのはなかなか難しいものですが、このバンドの子どもたちは、ちょっとした一言に対する反応と変容が良く、顧問の先生方も驚くほど、圧力の効いた音と演奏に変わって行きました。

指揮とのコンタクトについては、子どもたちはもちろん、先生も勉強でした。
特に、ゆっくりの部分で「まったり」してしまわず、スピード感よく進む推進力ある演奏が出来る「指揮と演奏とのコンタクト」の方法を勉強しました。

先生は、とても謙虚に、私のアドバイスに耳を傾け、努力や工夫を何度もされていました。
先生ご自身が、小学校から大学までずっと吹奏楽に燃えていらしたのですが、そのことと、「子どもを教える」「子どもに教える」ということは別の事だということを、しっかり認識していらっしゃいます。
だから、「謙虚に学ぶ」という姿勢を持っていらっしゃるのです。

すばらしい先生、そして、子どもたちでした。

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昨年度もお伺いしましたが、今年は4年生や新入部員が半分くらいを占めるので、「田川先生と初めて会った人~?」と聞くと、かなり多くの人が手を挙げていましたね。
でも、練習を始めると、皆、前から知っているかのように、よく話を聞き、しっかりと指示に従った練習が進められました。
そして、休み時間には、4年生が、楽器の演奏についての様々な質問をしに寄って来てくれました。
4年生なのにえらいなぁ・・・と感心しました。
最初に聴かせていただいた演奏と、最後の方で聴かせていただいた演奏は、「別のバンドかな?」と思うほど、音も表現もしっかりしてきました。
今日クリアできなかった課題もあります。 皆で力を合わせて、やり遂げていってほしいです。
皆のチームプレーの強さを感じる素敵な場面も見られました。仲間っていいなぁと感動しました。
これからの練習で、技も心も、さらにしっかり磨いていってくださいね。
応援しています!




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こちらの中学校は、全く初めてのお伺いでした。

顧問の先生は、今年赴任されたばかりの男性の先生です。

「出会いのお話」の後、部員の皆さんに質問しました。

「顧問の先生が代わってから、この部で変化して来たことは何ですか?」
この質問には、あっと言う間にたくさんの生徒さんたちが手を挙げてくれ、10名が発言してくれました。
「生徒さん目線」でのこの5ヶ月の変容を話してくれました。
どれも、良いことばかりでした。

「では、今、皆さんの未熟な面はどんなところですか?」
この質問には、戸惑ったり、考え込んだりしながらも、やはり10名がきちんと話をしてくれました。
技術面のこと、人間関係のこと、自主性のこと、心の持ち方のこと・・・とてもしっかりと自分たち自身を見つめているお話ばかりでした。

顧問の先生は、吹奏楽を通して、音楽だけでなく、「人としての生き方」をしっかり教えたいと願いながらご指導されていらっしゃいます。
そんな先生の懸命な努力が実りつつあるのを感じる時間でした。

曲の練習では、「作曲者の思いや願いをしっかり受け取って、その意図を感じながら演奏する」という大切な勉強をしました。
「作曲者の思いや願い」は、楽譜を良く読むと見えて来ます。
じっくり見ていると、それまで気づかなかったことや、目に入っていなかった記号も見えて来ます。
そのすべてが、「作曲者の思いや願い」につながっているのです。

先生も、生徒さんたちも、「なるほど」とうなづいてくれる場面の多いレッスンでした。
技術面では、まだこれからの伸びしろもしっかり見える、そして、可能性もしっかり見える皆さんでした。

これから本番までに、どのように伸びていくのか、とても楽しみなチームです。

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初めて出会ったとは思えないほど、打ち解けて、楽しく、ナチュラルに接してくれた皆さんでした。
今日は、「心の勉強」をたくさんしましたね。
その中でも、「人はいつからでも、どこからでも変われる。そして、変わろうとしている誰かを認めてあげること、そして、自分にも他人にもレッテルを貼らないこと」ということは、何度も話しましたね。
自分が、仲間が、チームが、大きく成長するための大切な考え方だと思います。
新しい顧問の先生に出会い、ますます良い部活にしていこうとしている皆さんの意気込みや心の働きを感じました。

演奏面では、楽譜の細部を読み込むことで、曲の新しい魅力が見えてくることに気づけました。
皆さんの技術の更なる向上と共に、表現できることがどんどん増えていきます。

あっと言う間に過ぎていった3時間は、君たちにとっても、先生にとっても、僕にとっても、価値のある時間になったと思います。
これからも、素直な気持ちで先生のご指導を受け入れ、先生と一緒に歩み、ますます素敵な部活にしていってください。
またきっとお会いできる日がくることを願っています。



山梨でのレッスンは、ちょうど1年前から久しぶりのことでした。

今回お伺いした両校の先生方は、「心を育てる」ということをいつも大切にし、悩み、前進しています。

吹奏楽活動が、音楽の勉強だけでなく、「生き方」につながる大切な活動だということを理解し、そういった面で、私の指導を求めてくださることが、とてもうれしいです。

これからも、豊かな心を持った子どもたちを育て続けていただきたいと願います。
「ゴールド金賞」より大切なことです。

お招きいただき、ありがとうございました。


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| | 2015-08-31(Mon)19:37 [編集]