田川伸一郎のブログ

祝40周年~東京都小学校管楽器教育研究会~

昨日は、新宿のホテルでおこなわれた「東京都小学校管楽器教育研究会 創立40周年記念式典・祝賀会」に出席させていただきました。

東京都の小学校管楽器教育研究会は、東京都小学校音楽教育研究会の部会組織として位置づけられている研究団体です。

この研究会は、創設以来、「一人一人の児童を生かしながら、教育活動の中で管楽器を活用する」という先生方の熱い思いを結集し、月例研究会や管楽器夏季ゼミナールを実施、さらに、年間の研究成果の発表の場として、「東京都小学校管楽器演奏会」を開催してきています。

また、一昨年には、「全日本小学校管楽器研究会」の東京大会を開催、「音楽科授業における管楽器活用と音楽活動の充実」をテーマに研究を発表され、このブログでもご紹介させていただいた「2013年度版・小学校バンド運営・指導Q&A」を発刊されました。

ブログ記事「バンド指導のバイブル」
http://schoolbandsupporter.blog24.fc2.com/blog-entry-741.html


私は、現役時代から、この研究会に講師としてお招きいただいたり、練習見学にお越しいただいたり、また、こちらから研究会に参加させていただいたりと、たくさん勉強させていただきました。

今は、そのご恩返しとして、私にできる形で、お手伝いさせていただいています。


昨日は、式典と祝賀会ということで、この区切りの10年間、特に責任ある立場で活動してきてくださった元理事長・橋本研先生、元・副理事長・伊原福富先生への感謝の盾の贈呈もありました。

IMG_6647_convert_20150904225859.jpg

IMG_6648_convert_20150904225919.jpg  IMG_6649_convert_20150904225936.jpg
橋本研先生と伊原福富先生です。 私も大変お世話になりました。

IMG_6659_convert_20150904230054.jpg
そして、今年度から理事長を務めておられる鈴木朱代先生です。

諸先生方のお話を伺って、子どもたちの管楽器活動にかける思いの純粋さ、そして、先生方同士が心をつなぐことのすばらしさを改めて感じました。

祝賀会では、美味しいお料理をいただきながら、先生方との楽しい歓談をさせていただきました。

そして、超素敵な特別演奏も聴かせていただきました。

IMG_6652_convert_20150904225956.jpg
カルテット・スピリタス(代表:波多江史朗)のみなさまです。 
美しく、高級なサックス四重奏に会場は感動の静けさに...



そして、私も、祝賀会の中で、「お祝いの言葉」を述べさせていただくお約束になっていました。
お硬いあいさつではなく...と、役員の先生から言われていたので、私なりに考え、準備して行きました。

「管楽器活動の主役は、言うまでもなく子どもたちです。今日は、主役である子どもたちがおりませんので、『子ども目線』に立って、私からのお祝いの気持ちをお伝えしたいと思います。」

そして、次のような作文を読みました。
私の自作です。主役である子どもたちの気持ちを代弁させていただきました。

東京都小学校管楽器研究会の先生方への手紙

元・ある小学校の管楽器クラブの部員より

僕は、小学校の時に、音楽の先生に勧められて、管楽器クラブに入りました。
僕は、音楽は得意ではなく、勉強の成績がいいわけでもなく、おまけに、よくいたずらをして先生に叱られてばかりいるダメな子でした。
なんで僕なんかに、声をかけるんだろうと不思議に思いました。
家に帰ってお母さんに話しました。
お母さんは、「何であなたが管楽器クラブなの? 先生は冗談で言ったのよ。まさか本気にしてるの?あなたがあんなすごい楽器を演奏できるはずないでしょ。それに、毎朝練習があるのに、早起きなんかできないでしょ」と、あきれたように言いました。
僕は、お母さんが言うとおりだと思い、音楽の先生には返事をしないままでいました。
それから数日たったある日、先生は僕を呼んで、「管楽器クラブのこと、考えてみた?」と聞いてきました。
僕は、「先生は冗談を言っているだけ。僕には出来るはずないし」と、お母さんと話したことを伝えました。
すると先生は、真剣な顔をして、「お前なら出来ると思っているから、先生は誘っているんだぞ。冗談ではないんだよ。」と話してくれました。僕は、決心しました。 お母さんには、相談ではなく、決心を伝えました。
そして、僕は、管楽器クラブに入り、毎朝の練習に参加する生活が始まりました。
早起きがいやなときもあったけれど、先生の顔や教えてくれる先輩の顔を思い出して、頑張って起きました。
なかなか音が出なかったり、みんなと合わなくて、注意されたりした時には、「やっぱり僕には無理だ。入らなければよかった」と思いました。でも、先生や先輩が、時々、「音が良くなったね」と褒めてくれたので、やっぱりあきらめないぞと思いました。
2月に、大きなホールで、管楽器演奏会がありました。僕もみんなと一緒にステージに上がりました。
他の学校の友達はみんな上手だし、客席を見ると、みんなが僕を見ているような気がして、失敗したらどうしようとドキドキしました。終わったら、汗がいっぱい出てきました。家に帰ると、お母さんが、「今日は、よくできたね。あなたが、あんな大きな舞台で立派に演奏できるようになるなんて思っていなかったわ」と、すごくほめてくれました。夕食は、大好きなハンバーグの特大型を作ってくれました。

僕は、管楽器クラブに入るまでは、「どうせ僕なんか」と、いつも自信のない子でした。何でもできる友達を憎らしく思ったことやいじわるをしたこともありました。でも、管楽器クラブに入って、自信のなかった僕が胸を張って生活できる僕に変わりました。
僕を誘ってくれた先生は、僕にとっては「命の恩人」のようなものです。

東京都小管研の先生方は、40年間、僕にしてくれたように、たくさんの子どもに夢や自信を与え続けてくださったのだと思います。
僕たちが楽しく演奏し、早く上達できるように、いつも勉強してくれて、先生方はすごいなあと思います。
先生方、40年間、僕たちのためにがんばってきてくださり、ありがとうございました。
そして、これからも、たくさんの子どもに、たくさんの夢と自信を与え、音楽のすばらしさを伝えてあげてください。

そんな先生方が、僕たちは大好きです。       
2015年9月4日
40年間、先生方に育てていただいた数え切れないほどたくさんの児童を代表して...



先生方は、目に涙を溜めて聞いてくださいました。
私が子どもの心になって書いた作文の「気持ち」をそのまま受け止めてくださったのだと思います。

この研究会は、単に子どもたちの演奏技術を磨くことを目指す団体ではありません。
管楽器活動をとおして、子どもたちを豊かな人間に育てたいという「人間教育」の側面をとても大切にされています。
そういう点が、私の考え方とぴったり合い、この作文で伝えた私の気持ちもわかってくださるのです。


会の最後は、「故郷」を皆で合唱してお開きとなりました。

IMG_6654_convert_20150904230015.jpg  IMG_6655_convert_20150904230034.jpg
  

IMG_6645_convert_20150904225810.jpg
創立40周年、本当におめでとうございます。
今後のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。



スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2015-09-06(Sun)13:42 [編集]