田川伸一郎のブログ

「あの頃」と同じ笑顔で再会!

昨日は、とても懐かしく、とても楽しく、ともかく笑ったうれしい再会がありました。

大柏小学校で、平成8年度に卒業させた『ピータールーの代』の子どもたちです。

この代の子どもたちは、前年度の『エルカミの代』の優秀な6年生たちの翌年ということで、はじめから自信が持てない学年でした。
部長を決めるのにも時間がかかり、皆に選ばれても、「僕には出来ません」と泣きじゃくるA君。かと言って、他には立候補もおらず...

「こんなに時間がかかる代は初めてだ!」と、私もがっかりモードでした。
しかし、演奏技術はものすごい高さで、私は密かにこの子たちと、アーノルド作曲の序曲『ピータールー』に取り組もうと考えていたのです。

そして、何日もかけて、やっとのことで、トランペットのW君が「自信ないけど、僕がやります」と部長を引き受けてくれたのです。
W君のおかげで、副部長も決まり、やっと動き出したスロースターターの皆でした。

W君は、前年度のしっかりした部長と違い、おちゃらけて皆を笑わせたり、しゃべり出すと止まらなかったり、男女関係なく一緒に遊びの輪を作ったりといった「お祭りキャラ」のような男の子でした。
「僕は自信ないからね。みんなが助けてくれないと」と念を押しただけあって、皆で彼を支え、何かあると、しっかり者の女子たちも隠れた力を発揮して支え、ともかく、皆で、「どうしようか」と話し合いながら進んでいました。

でも、「お祭りキャラ」のW君のおかげで、何だかいつもにぎやかに笑って過ごせた1年でした。
序曲『ピータールー』も、当時は、「小学生ができるの?」と、周りに散々言われていましたが、子どもたちは、「いい曲!かっこいい!涙が出そう!」と、ガッツで取り組み、見事な演奏を仕上げてしまったのです。

この年は、吹奏楽連盟の『全日本小学校バンドフェスティバル』が、今の「アリーナ」ではなく、「コンサートホール」で開催された最後の年でした。
翌年度から、マーチングと合体した今の形になってしまい、私は、『東日本学校吹奏楽大会』が出来るまで、4年間、吹奏楽連盟のコンクールには出場しませんでした。

そんな最後のチャンスを、子どもたちは意気揚々と進み、東関東大会を堂々一位で抜けて、東京の府中の森芸術劇場で行われた『全日本小学校バンドフェスティバル』に出場することができました。
そのステージで、『ピータールー』はもちろんのこと、日頃から取り組んでいる「合唱」を発表したいと考え、この子どもたちの「協力・チームワーク」の姿を歌詞に込めて、『今日の日をありがとう』を作りました。
作曲は、以前からお付き合いさせていただいていた大嶋和野さんにお願いしました。

全国大会のステージでは、『ピータールー』以上に、この合唱が思いがけずお客様の心に響いたようで、その後、たくさんのお問い合わせをいただき、楽譜を差し上げたのも良い思い出です。

『今日の日をありがとう』はこちらで聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=tnBpSqoCbno


そんな心通った子どもたちの数名が、昨夜、W君の呼びかけで集まりました。

今年、31歳になる子どもたちです。

それぞれに仕事や子育てに走り回る忙しい中を、時間を作って集まってくれました。
フェイスブックで呼びかけるだけでなく、昔の名簿を引っ張り出して、実家に電話をしたり、昔の仲良し経由で連絡先を調べたりと、「お祭りキャラ」のW君は、やはり他の皆に力を借りて、必死に連絡をしてくれました。

それでもなかなか連絡が通じなかったり、都合がつかなかったりしたようですが、集まったメンバーは始終、しゃべり、笑い、この代らしい「お祭り宴会」になりました。

そんな中でも、「あの頃」の鮮明な思い出話が次々飛び出し、私もびっくり。
そう言えば、そんなこともあったっけなぁと、私もどんどん「あの頃」に戻っていきました。

「田川先生の言葉って、すごく重くて、僕たち、子どもなりにかなり感動して、泣きそうになったことがよくあったんですよ。」
「そう、定演の開演直前に、舞台裏で6年生だけ集められて、先生が『今日は、君たちのために精一杯指揮するから。がんばろうな』と言ってもらえて、今から演奏だっていうのに、私たち泣いちゃったんです。」

「練習ですごい怒られて、あぁ、もうヤバいみたいなことがあると、帰りにみんなで集まって、どうしようか...って話し合っていたんです。」
「そう、6年生、みんなで。いつもみんなで考えてたよね。」
「M君なんかは、ずっと黙っていて、いざという時に、バサっと言うことが的をついていて、みんななるほどって感じで。今日も、そんな感じだよね。」(笑)

合宿の時は...
コンクールの時は...
定演の時は...

そして、その後の中学校生活、高校生活、・・・そして、今に至るまで...
それぞれの子どもにそれぞれの出来事があり、そして、考えることがあって...

でも、みんな、口をそろえて言ってくれました。
あれは、奇跡の出会いだったと...
小学校時代にたまたま大柏小に通っていて、たまたま田川先生がいてくれて、そして、あんなすごい体験が出来て...幸せ過ぎでしたと。

その言葉は、そっくり子どもたちに返したい思いです。

こんな優しい、がんばり屋の子どもたちと毎日を過ごせた私は、奇跡の出会いをしたのだと思います。

「次回は、もっと早くから計画して、もっとたくさん集めますから、先生、また付き合ってくださいね!」
「もちろん!」
お祭りキャラのW君の明るい気合いは、皆をますます笑顔にしていました。

幸せ過ぎる再会でした。

そして、笑い過ぎて疲れたほどの楽しい再会でした。

みんな、ほんとうにありがとう!

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そして、懐かしの写真です。

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市川市立大柏小学校吹奏楽部 平成8年度『ピータールーの代』

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第15回全日本小学校バンドフェスティバル  府中の森芸術劇場にて
序曲『ピータールー』 作品97 (M.アーノルド/近藤久敦)
『今日の日をありがとう』 (作詞 田川伸一郎/作曲 大嶋 和野)



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| | 2015-09-21(Mon)16:49 [編集]


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| | 2015-10-11(Sun)02:10 [編集]


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| | 2015-10-11(Sun)23:07 [編集]