田川伸一郎のブログ

熊本県天草市から

先週の金曜日から昨日まで、熊本県天草市にお伺いして来ました。
毎年、夏か秋に一回だけお招きいただいている天草地区ですが、今年度は7月に引き続き、2回目となりました。


今回のお伺いすることになったのは、毎年レッスンに伺っている中学校が、初めて九州支部代表に選ばれ、全日本吹奏楽コンクールに出場することになったことからでした。

そして、他の学校も、熊本県では吹奏楽コンクールと並んで出場する学校が多い『RKK器楽合奏コンクール』に向けてのレッスンを受けたいということでお伺いが決まりました。

天草は、昔から器楽や吹奏楽が盛んな地区で、保護者の方々にも吹奏楽経験者が多数おられます。
また、お子さんと同じ学校出身であったり、今も保護者同志が市民バンドで一緒に活動していたりと、人の中に音楽が染み通っている感じです。

そのせいもあって、保護者の方々のバックアップ体制は熱く、「先生と子どもたちのためなら、何でもします!」という保護者の方々がたくさんおられます。

先生方も本当に熱心で、温かく、そして、ユーモアに溢れています。
「どぎゃんせん」「まあ、よかよか」・・・人情味の感じられる方言も、心を柔らかくしてくれます。
そして、子どもたちも純粋で、ひたむき。
音楽も「技術本位」ではなく、とても人間的です。

私も学ぶことが多い天草へのお伺いです。

今回お伺いした小学校3校と中学校1校をご紹介します。

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今回初めてお伺いした小学校です。
この学校は、吹奏楽ではなく、リード合奏の形態で活動しています。アコーディオンとバスマスターだけのシンプルな編成です。
顧問の先生は、音楽がご専門ではないとおっしゃりながらも、音楽教育への情熱を絶やさない、そして、「心の教育」をとても大切にされている先生です。
はじめに演奏を聴かせていただいた時、先生と子どもたちの「心の糸」がしっかり結ばれている様子に震えました。
管楽器では、「吹き真似」ということが出来ますが、リード合奏では「弾き真似」は出来ません。
ピアノを習っている子どもは数名という中、たくましくアコの「じゃばら」を開閉し、弦楽合奏の名曲を一心不乱に弾く子どもたちの眼は、全員が「本物」を見つめていました。
いくら部活と言えども、小学校の場合は、視線が定まらない子ども、集中力のない子どもがいるのが普通です。
この部の子どもは、4年生も含め、ひとり残らず全員が、先生と音楽とにしっかり向き合っています。
そして、私の話も眼で聞き、言葉は少なくても、うなずいたり、音ですぐ返したりと、誠実に応えようとします。
先生は、私の音楽指導をご覧になりながら、涙を流して感動されたり、子どもの前でも、「先生、ここの指揮がどうしてもうまくいかないのですが、どうしたらよろしいでしょうか」と謙虚に質問され、無言で見つめる子どもたちの前で、何度も練習されます。
そんな先生のお人柄や熱意に、子どもたちはついて行くのだと思います。
そして、先生のように、感動したり、出来ないところを何度も何度も練習して出来るようにしようという子どもが育つのだと思います。
レッスンにお伺いしたはずだったのが、私の方が先生の教師としての生き方、人間としてしての在り方、そして、子どもたちの学びの姿から学ばせていただきました。
先生、子どもたち、本当に本当にありがとうございました。
これからも、しっかりと「本物」を見つめる眼、そして、素直な心を大切に前進してください。
この出会いに心から感謝いたします。



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7月に引き続き、今年度2回目のお伺いです。
今年は、今までになく部員が少なく、中でも6年生が少なく、6年生がおらず初心者の4年生を頼りにしなければならないパートもあります。
7月にお伺いした時には、まだ音がしっかり出ていなかったり、譜読みがきちんと出来ていなかったりする状態も見られましたが、夏休みを過ぎ、吹奏楽コンクールを過ぎ、顧問の先生方も、導く方向性をしっかりと見極めてご指導され、皆が、どこか一体となって進んでいる雰囲気が伝わって来ました。
6年生は少数のため、心細くなる面もあるようですが、頼もしい5年生がそれをカバーし、そして、6年生も勇気をもらって歩き出す...そのような足取りもあるようです。
そして、そんな日々で培われた力は確かなものでした。
音がかなりしっかり出るようになっていました。4年生もずいぶん成長し、ちゃんと演奏の力になっていました。
そして、前回のレッスンでは、「このことは、今はちょっと無理かな?」と思っていたことも、遠慮なく指示し、子どもたちもそれに応えることが出来ました。
その気になると、すごい力を出してくる子どもたちです。
そんなたくましさが大好きです。
RKKコンクールまでにやれることがたくさん見つかりましたね! やり遂げる子どもたちだと信じています!



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7月に引き続き、今年度2回目のお伺いです。
お伺いの前に送っていただいた演奏録音を聴いて、ほんとに?!と思うほどの豊かなサウンドに感動しました。
前回のレッスンで出たたくさんの課題をかなり努力してクリアしてきたようでした。
生で聴かせていただき、そばで聴くと、「色々見えること」もはっきりしてきました。
人数が多い分、子どもたちの中に少々取り組みの「温度差」が見えることも気になって来ました。
ちょうどレッスンの前夜に、「日本管楽合奏コンテスト」の録音審査に合格し、全国大会に出場することが決まったこともあり、「うれしい!」だけでなく、全国大会に出るにふさわしい姿勢を持ってほしいと、精神的な面の注意やアドバイスもさせていただきました。「人の半分しか苦労しないで、人と同じ東京のステージに上がるなんておかしいよね。どうして伸ばす音を途中で吹き止めてしまうの?最後まで人任せにしない!」「人の話は眼で聞く!こんな簡単なことが出来ない人は、全国大会なんて行く必要ないね」・・・まるで、自分のバンドのように厳しく...
休憩時間に、顧問の先生方に、「余計なことを言ってすみません」と謝りました。先生方は、「ありがたいです。これから気持ちを引き締めていかなければならないので、演奏だけでなく、心も態度ももっと磨いていかなければと話していたところなので」と、おっしゃってくださいました。 こういう面もすばらしい先生方です。
演奏にも、まだまだやるべきこと満載です。さらに伸びる可能性いっぱいです。
東京で会えること、そして、さらに変容した演奏を楽しみにしています!



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熊本県から29年ぶり、そして、天草からは史上初の「全日本吹奏楽コンクール出場」となった中学校です。
この中学校は、小学校も吹奏楽が盛んで、私がレッスンに伺っている小学校2校からも進学しているので、幼い頃からのお付き合いの子どもたちがたくさんいます。
毎年、とてもすばらしい演奏で熊本県代表に選ばれ、九州大会へは何度も駒を進めていたのですが、全国大会までは及ばず、良くても九州大会金賞までで終わっていました。
今年は、初めて全国大会に出場出来ることが出来、喜びととまどいの先生と生徒さんたちでした。
正直、バンドの実力としては、もっと高い年もあったと思いますが、コンクールというものはそういうことがよくあり、私も現役時代に「なぜ?」と思う結果に驚いたこともありました。
九州大会の後、例年と同じように、3年生は受験勉強のために「仮引退」し、全国大会に向けて、復帰して間もない時期の今回のレッスンでした。
そのせいか、演奏の技術よりも、「気迫」のようなものが、やはりどこか途絶えているような面があり、今回は、「呼び覚ます」といった感じのレッスンになりました。
私だけでなく、顧問の先生も、その「気迫の無さ」を感じられたようで、かなり気合いを入れておられました。
「全国大会初出場バンド」としてのとまどいが、こんな面にも見られました。
しかし、4時間近いレッスンの中で、皆の気持ちは確実に変わり、音も音楽もこのバンドの本当の力を取り戻し始めました。
ここから全国大会まではまっしぐらです。熊本県、そして、天草の多くの方々の期待とエールを背負って突き進んでください。
初の全国大会、がんばれ! 名古屋でお会いしましょう。

熊本県天草市立本渡中学校吹奏楽団 (指揮:佐佐木仁先生)
課題曲 『春の道を歩こう』
自由曲 『交響曲第3番』より (J.バーンズ)




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熊本では、時々、「くまモン」君がお迎えしてくれます!                 

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                  静かで美しい海をみながら、いただいた天草の「赤ウニ丼」です。
                  とろけました...


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レッスンを受講された先生方、見学にいらした先生方、そして、いつもサポートしてくださる楽器屋さんも一緒に。
「先生仲良し、子どもが育つ」...心豊かな皆様です。



そして、泊まらせていただいたホテルからの朝の風景です。

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              美しい海と空と緑と空気と...心癒されました。


空港まで見送りに来てくれた子どもたち、ありがとう!
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                  「また来るからね~! 元気でがんばれ!」

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| | 2015-10-05(Mon)19:35 [編集]