田川伸一郎のブログ

千葉県外房の中学校バンド

今日は、我が家から車で片道1時間40分ほどかかる、千葉県の外房(太平洋側)にある中学校にお伺いして来ました。
顧問の先生とは以前からのお付き合いがありますが、学校に伺うのは、全く初めてのことです。


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先生は、この学校に赴任して2年目です。
昨年度のコンクールの時には、3年生の数名は、「受験勉強の方が大事なので、ジュニアのメンバーになりたい」と自分からレギュラーを降りて、早く引退する道を選び、先生の方針になかなかついてくることが出来ない状態もあったようです。

一生懸命やりたい先生と、あまり一生懸命ではない方がありがたいと思う生徒や保護者...きっとお互いに辛い面があったことと思いますが、保護者会で、吹奏楽をやってきた保護者が、先生の熱心さのありがたみを話して、保護者みんなで応援していこうという雰囲気を作ってくださったとのこと...

生徒さんたちも、勉強と部活を両立させて、どちらも全力で頑張ることが、とても良いことなのだと理解して、活動に身が入るようになってきたそうです。

2年目の今年は、3年生はもちろん全員がレギュラーメンバーを希望してコンクールに出場し、とても良い思い出の残る夏を過ごすことが出来ました。
そして、近々ある大舞台までが、3年生の活動の場です。

今日は、学校側の特別なご理解をいただき、特別に19時半までの練習をさせていただきました。
この「特別練習」も、保護者会の主催という形で行われたようです。
学校で定められた「完全下校時刻」以降の活動については、保護者の主催・責任においておこない、帰りのお迎えも保護者で責任を持つと。
顧問の先生は、その時間帯だけ「講師」という形を取るそうです。
いつもいつもそのようなことはありませんが、年に数回、特別な日に限り、そのような形で活動させていただいているそうです。

なるほど...です。

そこまで、保護者の方々が結束して動いてくださり、校長先生も、「特別の許可」を出してくださり、生徒さんたちも塾などを調整して...こういう形が取れる学校は珍しいと思いますが、子どもたちの「勉強」のためには、それが良いと考えてくださるのが、とてもありがたいことです。


初めてのお伺いということで、少しお話しタイムをいただきました。

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生徒さんたちの話の聞き方、反応、大切な話を大切な話として心に留めようとする顔つき...立派でした。
向上心のあるバンドは、話の聞き方からして違います。
先生が、楽器の技術や音楽だけでなく、「生き方の指導」をしっかりしていらっしゃることがわかります。

そして、基礎合奏から曲の練習へと進んで行きました。


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基礎合奏は、難しいものは無し。
実に、シンプルなものだけをしっかりやって、とても良いサウンドが響いていました。
ひとつ終わるたびに、パート内や近い場所のメンバー同士が、互いに注意点を発言し、次につなげます。

そして、基礎合奏の音が、とても生き生きとして、スピードがあるのが、すばらしいと思いました。
意思のない、まったりとした音ではない、「命」を感じるサウンドでした。

部員は、70名ほど...基礎合奏の中で、この大人数がすでに一体感を出しているのが印象的でした。
今年は3年生がいないというチューバパートも、とても立派な低音の響きを出していました。


曲は、中学生には、技術的にも音楽的にも、かなり難しい曲です。

しかし、中学生としてはとても良く演奏出来ていたので、ちょっとレベルを上げて、高校生に要求するようなことを伝えてみました。

理屈ではなく、イメージや感覚で理解し、それを音にするプロセスを、思った以上に乗り越えられる皆でした。
驚きました。

さんざん練習して来た曲だと思いますが、ちょっと見方を変えたり、楽譜に込められた思いを感じ直したりすることで、また新しい感動に出会えることをお伝えしたつもりです。

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最初に演奏を聴かせていただいた時に、「ダメ出し用」にスコアに貼った「付箋」を、練習したところからはがし、机にペタペタ。
そして、それらに、「田川」のハンコを押して、「お守りだよ」とプレゼントです。

3年生から差し上げましたが、みんな、すごい勢いで突進。
うれしそうにもらっていました。

こういう純なところが、とても好きです。

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きっと御利益ありますよ!

練習の後には、保護者会で用意してくださった美味しいパンをほおばり、疲れも見せず、片づけに走り回った部員たちでした。
午後7時50分、保護者のみなさまのお迎えで、皆、安全に下校して行きました。

何ともすがすがしい印象が残った「初めての出会い」でした。

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今日は、君たちと出会え、校長先生や保護者のみなさまのご理解とご協力で、特別な夜練習が出来たこと、とてもうれしかったです。
顧問の先生の熱意が、君たちにも保護者のみなさまにも、校長先生にもしっかりと伝わり、「今」を大切に、皆で心ひとつに活動出来ることをうらやましく思います。
3年生は、勉強のことも気になると思いますが、吹奏楽部で身につけた「集中力」は、だらだら長時間勉強するよりも、ずっと効果的な勉強の仕方にもつながると確信しています。
この恵まれた環境に感謝し、この幸せをしっかり味わい、自分の「今」を使い切ること...
自分というものが、よく見えてくると思います。
また、いつか一緒に勉強しましょう!
大ステージでの演奏、がんばってくださいね! 応援しています!


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| | 2015-10-24(Sat)21:45 [編集]