田川伸一郎のブログ

第31回東日本小学校管楽器教育研究大会

今日は、さいたま市文化センターで開催された『第31回東日本小学校管楽器教育研究大会・埼玉大会』に行って来ました。

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この研究大会は、「授業でいかに管楽器を活用するか」というテーマで続けられているもので、「研究授業」「研究演奏」「研究発表」「記念講演」「講評」というプログラムで進められました。


「研究授業」は、さいたま市立三橋小学校の生駒卓也教諭による6年生の『豊かな表現を求めて~「ふるさと」』の展開でした。

6グループに分かれてのアンサンブル活動に金管楽器3名も参加していました。
それぞれのグループが、この曲に託した思いを、具体的な音の操作によって表現していく授業でした。


掲示資料の数々です。

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授業の様子です。

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グループごとの「工夫」は、楽器の奏法、強弱、パートの抜き差し、音域の変更などによって、操作していました。

子どもたちは、とてもよく教育されており、基礎的な力もしっかりついていて感心しました。
グループ活動も、とても意欲的な取り組みでした。

こんなにたくさんの先生方に囲まれた中でも、グループごとの話し合いや演奏練習を進められる子どもたちの力や心に感動しました。

先日のブログでも書きましたが、「前時までにやったことを発表する」ではなく、本時の中で工夫する過程を見せていただけたことは、とても良かったです。
子どもたちの生の声や考えが見えました。
今日は、完成に至りませんでしたが、全くOKだと思います。
「プロセス」を見せてくださったことに感謝です。

本大会の「管楽器を活用して」というテーマに即し、管楽器も加わっていましたが、「管楽器が入ったことによる効果や管楽器の特徴を生かした工夫」というのは無く、「ううむ?」でした。
ここまでの中で、それぞれの管楽器の音域に合わせたパートを選ぶということで、「特徴を生かして」いるのでしょうが、本時の中で少しでも「管楽器が加わったことによる効果」について触れる場面があれば、本大会の意義にもっと近づけたのかなと思います。


「研究演奏」は、さいたま市立蓮沼小学校のステージドリル、さいたま市立高砂小学校の金管合奏、そして、この2校に授業校の三橋小学校の6年生も加わった合同演奏が発表されました。

蓮沼小学校は、子どもたちのアイデアによる演出も加わったマーチングで、先日大阪で開催された「全日本小学校バンドフェスティバル」に出場しただけある演奏演技を発表してくださいました。

高砂小学校は、さすがのサウンドと音楽性、そして、子どもであることの誇らしさすら感じさせる洗練された表現力と演出、機敏な動作に魅了されました。貝瀬先生のセンスも光っていました。

合同演奏では、三橋小学校のリコーダーや鍵盤ハーモニカも加わっての合奏でしたが、大音響の金管打楽器の音に、器楽の音はかき消されて聴こえず、こういうスタイルの合奏の「ポイント」が求められる演奏でした。
きっとアレンジの工夫やバランスの調整をする時間がなかったのでしょう。
「研究演奏」なのですから、「金管と器楽が互いを生かし合うような演奏」が聴きたかったです。

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「研究発表」では、これまで埼玉県の先生方が勉強されてきた過程が、わかりやすくまとめられていました。

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「記念講演」は、作曲家の青島広志さんの、いつもながらの楽しいお話と歌でした。

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管楽器教育研究大会であることを忘れてしまうほど、たくさん笑い、たくさん歌い、さらに「音楽教育」の示唆になるお話をいただきました。


「管楽器を授業で生かすにはどのようにしたらよいか」...私も、若い頃、このテーマで授業研をさせていただいたことがあります。

その頃は、まだ、「なぜ小学校で管楽器をやらなければならないんだ」という、管楽器活動反対派の「管理職や行政」の眼がありました。
「一部の子どものために多額の予算を取って...」「管楽器を買っても使う子は一人なら不平等だ」という考え方とも闘いました。

そんな中で、管楽器活動が「市民権」を得るためには、管楽器をバンド活動だけで使うのではなく、授業でも活用し、すべての児童の教育のために役立つものであるという理由づけを目的のひとつとして始められた研究大会でした。

今や、小学校で管楽器活動をするのは当たり前のようになっています。
音楽の授業時数も削減されてきた中、「管楽器を取り入れた授業」は、ややマンネリ化し、もっと他にやらなければならないことがあるのではという実情もあります。
この研究大会の「役割」は、もう十分果たし切ったのではないかと、私は個人的には考えています。

でも、きっとこれからもずっと続いていくことでしょう。
参観するのはも、とても楽しいのですが、担当になった県の先生方は、「どうしよう」「何やる?」と大変な思いをされると思います。

今日の研究大会も、埼玉県の先生方の大変なご苦労の末、実施できたものです。

心から敬意を表し、感謝したいと思います。

来年度は、神奈川県川崎市での研究大会が開催されるそうです。
神奈川県の先生方のご苦労を案じつつ、期待したいと思います。

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| | 2015-11-28(Sat)22:03 [編集]