田川伸一郎のブログ

都小音研・青梅ゾーン大会

昨日は、「東京都小学校教育研究会研究大会・青梅ゾーン大会」に、「歌唱分科会助言者」としてお伺いさせていただきました。

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会場は、羽村市生涯学習センター・ゆとろぎでした。 立派な建物です。

この研究大会は、東京都を大きく13のブロック(「ゾーン」と呼びます)に分けて、毎年、持ち回りで開催されることになっています。
今年度は、青梅ゾーンが担当ゾーンとなりました。

東京都小学校音楽教育研究会の大会主題「つながる 深まる 音楽する喜び」を受けて、青梅ゾーンでは、「もっと音楽 ずっと音楽」という主題を設け、「歌唱」「器楽」「音楽づくり」「鑑賞」の4領域に分かれての授業研究がおこなわれました。

今回の青梅ゾーン大会では、経験の少ない若い先生や音楽の授業を持っている低学年の学級担任の先生を授業者に選び、それぞれの部会のメンバー全員で、共に勉強し、サポートし、当日に向かうという形を取りました。

「授業名人」のようなお力のあるベテランの先生方が何人もいらっしゃいますが、あえてそういう先生方を前面に出さず、後押し係にして、勉強を深める...大きな大会なので、勇気がいることですが、私は、とてもすばらしい考え方だと思います。

「授業名人」のような先生が授業者になったら、きっと部員たちは受け身の気持ちになり、その先生から教えてもらうばかりとなり、皆の主体的な勉強にはなりにくいと思いますし、「〇〇先生すご~い」と、先生の指導力を見せるだけの授業にもなりがちです。

共同研究とはそういうものではありません。


私が担当させていただいた歌唱部会の授業者は、まだ経験4年目の有田杏子先生(昭島市立玉川小学校)です。

当初は、「大丈夫かな?」と思ったこともあり、秋ごろには夜遅くに学校から電話をかけてこられ、「田川先生、私、もう何が何だかわからなくなって...許容量を越えています...」と泣いておられたこともありました。

もちろん私も最大限のアドバイスを差し上げましたが、何よりゾーンの先生方が本当に親身になっていっしょに悩み、考え、励まし、支え...先生は大きく成長しました。

今日の授業は、ホールのステージということで、とても難しい環境でしたが、何とも堂々とし、子どもたちも精一杯の勉強の姿を見せました。

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題材名は、5年生の「曲想にふさわしい表現を工夫して合唱しよう」で、本時の教材は、『大空がむかえる朝』でした。

強弱が書かれていない楽譜に、「旋律の特徴や歌詞の思い」を手がかりとして強弱を書き、それを自己表現したり、聴き合ったり、作曲者の考えと比べたりして、「ひとつの旋律や歌詞に込められた思いの深さ」に気づかせていく授業でした。

「前時に工夫をさせ、本時に発表」という計画案も、途中出されましたが、あえて、本時に工夫する作業を初めてさせる流れにしていただきました。

音楽の授業研究は、出来上がったものを発表する音楽会ではなく、あくまでも「1時間のビフォー・アフター」について検証すべきものです。
でも、音が出るために、先生がご自分のプライドを守るために、「出来上がった状態で授業に臨む」ことも起こりやすいです。
そうではなく、「出来たなら何が良かったのか」「出来なかったら、何が足りなかったのか」を皆で考えることが価値ある授業です。
そして、子どもが1時間でどう変容したか...ここが大切です。

見違えるほどに成長した有田杏子先生の授業運びと、子どもたちの凛々しい姿と生き生きとした活動の様子に、深く感動しました。
本当によく頑張られました。

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協議会では、参会の先生方も、活発にご意見やご質問を出してくださいました。

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授業者の有田杏子先生です。       


そして、研究演奏です。

各学校の実態を生かした、様々な領域の演奏を聴かせていただきました。
それぞれの先生方がしっかりとしたテーマを持って子どもたちと歩んで来られた足跡が見てとれる素晴らしい演奏ばかりでした。

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西多摩郡檜原村立檜原学園檜原小学校全校52名。
低学年の声も高学年の声も、それぞれの良さを生かした合唱でした。


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                 青梅市立第七小学校4~6年57名全員。
                 筝を取り入れた合奏で、筝の奏法もアレンジもとても良かったです。


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西多摩郡日の出町立大久野小学校5.6年全員85名。
豊かな響きと自ら歌う表現力が際立っていました。


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                 福生市立福生第四小学校4年44名
                 美しい音色のリコーダーと、様式感を生かしたすばらしい表現でした。


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羽村市立羽村東小学校6年全員64名。
弦楽器を取り入れた器楽合奏、アレンジとバランスの良い質の高い演奏でした。


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特別演奏として、羽村東小学校と羽村第一中学校吹奏楽部(木管・ホルン)の合同で、
「交響曲第40番第一楽章」(モーツァルト)を演奏しました。
「もっと音楽 ずっと音楽」にふさわしい小中連携の活動のすばらしさを感じました。



そして、「研究発表」と、石上則子先生(東京学芸大学准教授)の「講評・講演『音楽科教育の未来を見据えて』」、最後に、この大会を記念して、石井亨先生が書き下ろしてくださった『You are my Friend』を全員で歌って、感動のうちに閉会となりました。

都小音研のゾーン研究に関わらせていただいたのは、今回が初めてのことでしたが、先生方の学ぶ意欲の高さに驚く日々でした。
そして、この研究の舵取りをしている都小音研本部の先生方やチーフの先生方のご苦労とご尽力、そして驚異的なパワーには敬服の限りです。

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左から、青梅ゾーン研究部長・福島千重先生(瑞穂第二小)、都小音研会長・豊田美代子先生
(第二瑞光小)、都小音研研究部長・川上真珠美先生(瑞穂第一小)です。
本当に本当にお疲れ様でした。


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共に研究を進めてきた歌唱分科会の先生方です。
(レセプション参加者の記念撮影です。もっとたくさんのメンバーがいます。)



授業や研究演奏での先生方の熱い心、子どもたちのきらきらした姿、そして、音楽...
何度も何度も心が震え、涙が溢れそうになりました。

やっぱり、私は、子どもが大好き、音楽が大好き、そして、授業が大好きなんだ...と改めて思いました。
私も、「もっと音楽 ずっと音楽」の日々を歩いていこう。

青梅ゾーンのあったかい先生方と歩めた1年間、本当に幸せでした。
私を「助言者」という名の「研究同人」に選んでくださったことに、心から感謝いたします。

先生方のご健康と益々のご活躍を心からお祈りいたします。

本当にありがとうございました。



*来年度の研究大会は、中央Aゾーン大会(新宿・中野・杉並・武蔵野)だそうです。
平成28年1月20日(金) 新宿文化センターでの開催です。
来年も、一般会員として勉強に伺わせていただこうと思っています。


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| | 2016-01-24(Sun)19:57 [編集]


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| | 2016-01-27(Wed)22:46 [編集]