田川伸一郎のブログ

2つの小学校の音楽授業

昨日、今日と、2日続けて、県内の2つの私立小学校の授業サポートにお伺いさせていただきました。

昨日の学校は、2年生の学年合同授業でした。

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授業者は、若手の女性の先生です。
子どもたちへの言葉かけ、注意の向けさせ方など、若い先生としてはとてもすばらしく、子どもたちも楽しく、しかも節度を持って学習していました。

歌と鍵盤ハーモニカの学習でした。

歌の『ウンパッパ』では、学級ごとに聴き合って良いところを探し合ったり、発声に気をつけて歌ったり、2つのメロデイーを重ねたり、タンバリンやカスタネットを加えたり...
楽しい展開をしていました。

低音になると、つい地声になってしまう...
先生は、様々なアドバイスでその修正をされました。
そこで、ちょっとお手伝いして、ピアノ伴奏を一音上げて弾いてあげました。

さあ、どうぞ!

始めは、あれあれ?という感じでしたが、すぐに分かって、皆、美しい発声で歌い始めました。
導入での「ヤッホー!」を使った頭声的発声の練習をしているので、みんな高い音は得意なのです。

一音高くしただけなのに、子どもたちは、張り切って「高い声」で歌います。
最低音もその発声のままでクリアー! 「一音」様様というところです。

鍵盤ハーモニカでは、『こぎつねこんこん』をとても上手に弾いていました。
そこで、またちょっと授業を舵取りさせていただき、前奏の弾き方を変えてみました。
一オクターブ上げて、スタッカートで...

子どもたちの中には、ちゃんと一オクターブ上げて弾く子、上げないけれどスタッカートで弾く子もいて、とてもかわいい音楽になりました。
こういう「感性」がとても素敵だと思いました。
日頃の授業で、聴く耳を育てている証拠です。

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今日の学校は、4年生の授業でした。
きちんと指導案を作成しての授業研究です。


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はじめの発声練習のあまりに美しく、しかも圧力のあるしっかりした声にびっくり。
素晴らしい学級経営のおかげもあって、子どもたちは4年生とは思えないほど落ち着き、堂々としていました。
皆の眼が、とてもしっかりしているのが印象的でした。

本時の学習は、『赤いやねの家』(私の大好きな曲です)を教材として、「曲の気分を生かして歌おう」という内容でした。

歌詞や旋律を手がかりに、強弱記号の書いてない楽譜に、自分の考えを書き込んでいきます。
先日の「青梅ゾーン大会」での授業と重なる部分がある授業でした。
まだ全くひとりでは工夫が出来ない児童もいるのではということで、3~4名の小グループでの活動が中心でした。

こういった学習にには、これまでの学習の積み重ねが必要です。
「思いつき」ではなく、根拠のある工夫をする経験です。

先生は、ただ「結果」を聞くだけでなく、「なぜそうしたのかな?」と、根拠を考えさせたり、発表させたりしました。
こういうポイントをしっかり押さえた授業の積み重ねが、子どもたちの確かな学力を育てていると感じました。

この曲の場合、旋律や歌詞だけでなく、ハーモニーの進行から生まれる曲想の変化が特徴的です。
理論は全く不要でも、長音で曲のハーモニを聴かせることで、場面による曲想の違いがより深く感じられたのではという事後勉強もしました。

そして、考えたことを音として表現するための「技術」は不可欠です。
毎時間の導入に取り入れている「スキルアップ」のトレーニングも確実に実を結んでいます。
「歌がうまい」と、素直に言ってあげられる子どもたちに育っているのです。

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私立の学校では、「音楽の先生は専門家ですから」と、校内の研究・研修の中に、音楽科の授業研究が位置づけられることはなかなかないようですが、こちらの2校は、校長先生のお考えで、音楽の授業、音楽の先生の研修をとても大切にしてくださっています。

私も、先生方と共に学ぶことができ、とても大切な時間となっています。

今年度の授業サポートはこれで終了ですが、来年度も、子どもたちの豊かな学びのために先生方と共に歩んでいきたいと思います。


私は、やっぱり授業が好きです。

ありがとうございました。
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| | 2016-02-18(Thu)20:14 [編集]