田川伸一郎のブログ

つながっている心、つながっていく心

先日、懐かしの小学校にお伺いして来ました。
8年間もお世話になった市川市立大柏小学校です。


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校門も、校庭も、玄関も、廊下も、もちろん音楽室も、あれから17年ほど経つのに、何も変わっていない風景です。
立ち止まるその場所その場所で、鮮明に「あの頃」がよみがえってきます。
あの子が...あの子が...ここに現れるのではと思えるほどです。
まるで、今、その時を過ごしているような錯覚すら起きて来ます。

廊下ですれ違う知らない子どもたちが、みんな「今の教え子」のようで、「こんにちは!」のあいさつにも、自分から親近感を感じます。


そして、音楽室、吹奏楽部...8年間も過ごした大切な場所です。

大柏小学校は、この3年間、毎年、音楽の先生が代わり、それに伴って吹奏楽部の顧問の先生も代わりました。
6年生の子どもたちは、3人の顧問の先生の元で、この部活を過ごしたことになります。

普通に顧問の先生が代わるだけでも、「前の先生はああだった、こうだった」と新しい先生を悩ませたり、やり方の違い、もっと言うと先生の人柄の違いにも慣れなくて退部する子どもがいたりというのは、十分あり得る話です。
最悪の場合、様々な亀裂で、バンドが崩壊してしまう場合すらあります。
そして、「そうしてしまったのは先生のせいだ」と、何もかも先生の責任にされ、先生の心に深い傷を負わせるものです。

毎日を幸せに過ごすための音楽のはずなのに...


大柏小学校吹奏楽部は、新しい先生、しかも経験の少ない若い先生を、子どもたちも保護者の方々も、本当に素直に温かく受け入れ、先生が困っていたら子どもたちも保護者の皆さんで助けてあげて...

「崩壊」なんて冷たい言葉には全く縁がないほど、穏やかな活動が続いてきました。

私は、この2年間、お二人の先生のご指導に、わずかながら関わらせていただきましたが、子どもたちはいつも明るく熱心でした。
そして、保護者の方々も、先生と子どもたちを大切にする姿勢をずっと保ち続けてくださっていました。

「先生が子どもたちのために、一生懸命やってくださるので、先生がわからない部分は、親がしっかりサポートして差し上げないと」と、これまでの流れのこと、様々な事務手続きのこと、ユニフォームのこと...先生が音楽の指導にエネルギーを集中出来るようにと、動き回ってくださっていました。

でも、「指導の事」には口を挟まず、先生にお任せして...
「どんなに若く経験が少ない先生でも、先生は先生ですから!親にはわからないことを先生はご指導してくだっているので」
「先生が代わったら、練習の仕方や指導の仕方が代わるのは当然のことです。子どもたちが新しい先生のやり方に早く慣れるように、励ましていきます」...
何と賢く温かい保護者の方々でしょう。

お二人の先生方からは、「子どもたちも保護者の方々も、本当にいいんです! 朝練習の遅刻もほとんどないですし、放課後もびっくりするほど良くそろい、塾や習い事は5時までの練習をやってから行ってくれているようです。みんなとても素直に言うことを聞いてくれますし、助けてもくれます。本当にうれしくて、本当にありがたいです。だから、もっと私が努力して、もっと勉強して、子どもたちに返してあげないと...」というお話ばかりでした。

先生方がとても熱心にご指導されていることが全ての前提ということはわかっています。

でも、それを取り囲む大人たちの大きな本物の愛が子どもたちの心を素直に育て、このほのぼのとした音楽室の空気と音楽が生まれていることは確かでした。

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「子どもたちのために、もっともっと勉強しなければ」と熱心にご指導される先生と、そんな先生を信頼し、支える素直な子どもたちの真っ直ぐな心が通い合います。


そんな素直な子どもたちの努力と先生のご指導は、今年度、「東関東アンサンブルコンテスト・金賞」というすごい結果にもつながりました。

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6年生3人の打楽器アンサンブル。 曲は、加藤大樹さんの大ヒット曲『ケロベルス・ドラムス』
顧問の先生は、打楽器の専門ではありません。
子どもたちは、YouTubeで映像を見てあこがれ、楽器の配置や演奏方法も研究し、自分たちで練習を重ねてきたのです。
どんなに褒めても褒め足りない位のすばらしい演奏でした。


よろしければ、プロの演奏ではありますが、どんな曲だかご覧ください。
http://www.brain-shop.net/shop/g/gENMS-84399/


3年間、顧問の先生が毎年代わってきた大柏小学校吹奏楽部。
それでも、このバンドの「音楽の心」はしっかりとつながっています。

私がお世話になった頃より、もっとずっと前からつながっている「心」です。

これからもずっとずっと「心」をつないでいってほしい。

「愛」という糸で...

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今年卒業する6年生たちです。
3年間、毎年顧問の先生が代わったのに、素直な心で新しい先生を受け入れ、先生のいい所を大切にし、先生を支え、そして、先生を育ててあげた君たち。
君たちも、3人の先生のおかげで、心優しく、心豊かな子どもに育ちましたね。

君たちのような子どもが、日本中どこにでもいてくれたらと、僕は本気で思いました。
3人の先生を、大事にしてくれてありがとう。
僕にとって大切な音楽室で、3年間がんばり続けてくれたありがとう。
いつもとびきりの笑顔をありがとう。
中学校に行っても、3年間の部活を心の誇りにしてがんばってくださいね。
みんな、大好きだよ!

大柏小学校吹奏楽部、バンザイ!

保護者の皆様、毎年代わる顧問の先生方を、そして、子どもたちを大切に見守り続けてくださり、本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。


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| | 2016-03-05(Sat)21:21 [編集]