田川伸一郎のブログ

富山から

先週の金曜日から昨日の日曜まで富山県にお伺いさせていただきました。
北陸新幹線のおかげで、近くなった北陸です。


3日間の出張中、母の発熱が落ち着き、体調良い中で歩行リハビリに励めることを祈りながら、千葉を離れました。
こんな不安な気持ちを抱えて地方に向かったのは初めてのことでした。
レッスン中も携帯を胸に入れたまま、電話が鳴った時だけは、中断して相手確認だけさせていただきました。
もちろん、途中、こちらからも施設に電話を入れて、様子を伺いました。
先生方も心配してくださり、「先生もお疲れの中でしょうから、ご無理されないようにご指導ください」と優しいお言葉をかけてくださいました。

もちろん、顧問の先生方や生徒さんたちにも、それぞれの「事情」があります。
ご自分やご家族のご体調のこと、様々なお悩みやご心配を抱えながら、生徒の前に立っていらっしゃる先生もいらっしゃいます。
「おたがいさま」「おかげさま」...そんな心を感じながら過ごした富山でした。

(ブログコメントやメールで、お見舞いや励ましをくださった方々にも本当に支えられています。ありがとうございます。)


富山に入ったのは、11日の昼過ぎ。
午後は、高校バンドのレッスンでした。
震災にかかわる話もし、14時46分には、練習を中断して、全員で黙祷を捧げました。

土曜日、日曜日にお伺いした学校でも、東日本大震災の話をし、私の思いを伝えました。

まだ苦しみから抜け出せずにいる方々のために、具体的に出来ることは見つからないかもしれないけれど、今、そばにいる誰かを支えること、そばにいる誰かを守ること...「支え合い」の実感の中で、それぞれが前を見て生きていくこと。
その「力」がひいては苦しみの中にある方々の幸せにつながっていくと信じること...

気持ちを伝えるのは難しいことですが、ひとりひとりが何かを考えてくれればと願いました。


今回は、中学校3校、高校2校にお伺いさせていただきました。

当然のことながら、今は1.2年生バンドで新年度に入る準備をしています。

「今やれること、今やるべきこと」をコツコツと進めているバンド、来年度のコンクールに向けて、課題曲や自由曲の候補曲を練習しているバンド...
それぞれの先生方の取り組みは、バンドの実態・実情に合ったもので、確実に前に進んでいる「春の足取り」が感じられました。

そして、チームとしての「行動力」「判断力」「自己表現力」「運営力」「雰囲気」...音楽そのもの以前の活動の仕方についても、先生・生徒さんたちと話した学校もありました。

新入生を迎える4月に、「このバンドで活動したい」と思ってもらえる土壌を、今、しっかり耕し、固めておいてほしい...
そんな願いからです。

そんな「余計なおせっかい」を「ありがたい」と言ってくださる先生方と生徒さんたちでした。


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部員全員が初心者でスタートしてがんばっている中学校バンドです。
顧問の先生は、過去の学校で上位大会までの進出を成し遂げた指導力のある先生です。
先生は、今、吹奏楽の指導スタイルを「トレーニング」から「より音楽的な営み」に変えていきたいと、研究を深めていらっしゃいます。
そんなお考えを受けて、私も、「教える」よりも「気づかせる」「引き出す」「感じ取らせる」といった指導スタイルで進めました。
「コミュニケーション」「気づかい」「支え合い」「自己表出力」...音楽以前の行動や心も、「音楽的な営み」のための大切な要素であることも勉強しました。
真面目で素直な生徒さんたちです。「音」も「音楽」も「心と行動」も、より豊かに育っていけそうです。



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この地区の中心的存在の中学校です。
秋には、地域の多くの方々を招いての「オータムコンサート」を開催し、以前の「コンクール中心」の年間活動スケジュールから、いつも「オータムコンサート」を念頭に置いた活動スケジュールに変わりました。
「オータムコンサート」には地域のお年寄りもたくさんお越しくださり、涙を流して「ありがとう。来年も楽しみにしていますよ」と声をかけてくださいます。
自分たちの努力と音楽が、「誰かの人生を支えられる」という実感が、逆に、部員たちの「支え」になっています。
もうじき「大きなステージ」を迎えます。大曲に挑戦しているこのチームのために、ともかく「鍛える」という感じのレッスンでしたが、みんなよくついて来ました。演奏の「ビフォアー・アフター」に感動でした。



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部員全員が初心者で入部して活動している中学校です。
今のメンバーの約半数は、まだ楽器を持って1年経ちません。
パートによっては、1年生だけというところもありますが、そうと聞くまでわからないほどしっかり演奏しています。
来年度の課題曲候補曲の合奏も成立し、雰囲気は明るく活発、そして、今回は何かとても「優しい雰囲気」がいっぱいでした。
私が、先生や生徒さんたちに支えられているような気持ちにすらなったほどです。
技術的には、まだここからいくらでも伸びていけそうな「可能性の芽」がたくさん見えました。
「心」を大切に育てようとする先生の思いが、生徒さんたちの限りない可能性を引き出しているバンドです。



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初心者がとても多い高校バンドです。
新しいチームの良さ、これから育てたい力・・・演奏力以外の面での話し合いやトレーニングも、貴重な時間でした。
「基礎合奏」で前に立つ人は、どういう役割を果たしていけばいいのか、受け止める皆は、どのように反応すべきなのか。
前に立つ人はどんな気持ちなのか...体験してわかる気持ちから自分が出来ることを知る。
「相手の立場に立って物を考える」・・・それをどのように「音楽」に移行していくか。
常に、「心」と「音」と「音楽」を結びつけて考え、感じ、表現し、伝えていくことで、「音」が「音楽」になっていくこと。
これから取り組むコンクール曲は手ごわそうですが、今回の学びを忘れずに、挑み、「音楽」を作っていってほしいと願います。



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数年間にわたりお付き合いさせていただいている高校バンドです。
レッスン前に、別室で先生とお話ししている時に、廊下を響いて聴こえてきた「コラール」の美しさに心が癒された朝でした。
ひとりひとりの音が美しい「絹糸」のようで、それを皆で紡いでさらに美しい束にしているような音と音楽でした。
来年度の課題曲のひとつを教材として練習されていましたが、とても丁寧で端正な譜読みと演奏で、コラール同様、この生徒さんたちの真面目さや温かさが伝わって来ました。
もう1曲の練習曲は、スペイン物の組曲でした。 様々な表現の工夫による曲の色彩変化を共に勉強しました。
「ともかくよく練習するすばらしい生徒たちなんです」...先生のお言葉は生徒たちへの賞賛でキラキラしていました。




学校行事も忙しいこの時期に、しっかりと「学び」を続ける先生方と生徒さんたちに改めて敬服いたします。

これからも、「音楽」と「心」を大切に、良い音楽活動が続いていくことをお祈りいたします。

様々なご配慮もいただきまして、本当にありがとうございました。


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| | 2016-03-15(Tue)21:10 [編集]