田川伸一郎のブログ

千葉県の高校バンド~また新たな出会い

今日は、県内の高校バンドにお伺いさせていただきました。
先日に引き続き、今日の高校も、全く初めての出会いです。


顧問の先生からは、単に技術的な指導で終わることなく、高校生の部活としての望ましいあり方、表現の幅を広げていくための手だてについて勉強したいというお話をいただいていました。

すでに、時々他の楽器講師の先生にもお世話になっているということで、私は邪魔にならないように...と思いながらお伺いさせていただきました。

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今は、2・3年生の活動時期ですが、すでにやる気のある1年生は今日の部活にも参加していました。
本当に「やる気がある」という姿で、先輩のやることにどんどんついていっている姿は頼もしく思いました。

はじめに、少し「お話タイム」をいただいたり、小学生の演奏DVDを鑑賞してもらい、このバンドの生徒さんたちの物の感じ方や考え方に触れました。

皆、話の聞き方も真剣、発言は多くはありませんが、とても深い話をしてくれる生徒さんたちでした。
向上心のある、誠実なバンドという印象を受けました。


次に、日頃の基礎合奏の一部をやっていただき、その「目的」を確認したり、そのために必要な条件や修正すべきことなどを取り上げて、アドバイスさせていただきました。

「基礎合奏」は、絶対に「いつもの儀式」になってはいけません。
「目的」があり、「意識」があり、「手だて」があり、「評価」があり...
そんな勉強をしました。

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「ハーモニートレーニング」では、「歌うこと」にこだわって練習しました。

シンプルな練習は、前を向いてやるより、向き合ってやる方が効果的です。
聴き合うだけでなく、アイコンタクトによるコミュニケーションや共有感が得られるからです。
手も身体も使って、伝え合います。

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自己表現がちょっぴり苦手な生徒さんたちには、「半強制的」(笑)に...ミラーごっこです。
これで、ひとつハードルを越えることが出来ました。

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次に、「コラール」と「易しい練習曲」を使って、微妙なニュアンスの変化や表現を自分から発信する練習をしました。
「言われたからやる」ではなく、どう感じ、どう伝えるかという勉強です。

ひとつ学んだら、それを次の場面で生かす...それも大切な「力」です。

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後半は、コンクール候補曲としてすでに取り組んでいるという邦人作品の合奏を聴かせていただきました。
ひとつひとつのフレーズの表現がとても難しい曲です。

ここでは、その場面やフレーズが求めている表現を、強弱だけにたよらず、音色やスピード感やニュアンスで表していくことが必要と思われました。

まず歌ってから、そして、動いてから...と思って取り組みましたが、慣れない生徒さんたちにはなかなか難しいもので、難航してしまいました。
私ひとりで歌ったり、動いたり、「謎の行動?」をして伝えました。

でも、こういうことの大切さは、頭では理解してくれたようです。
顧問の先生も、「表現力」をどう育てるかという疑問のヒントになったようです。

山のような「課題」(ダメ出し)をしましたが、皆、へこむことなく、誠意を持って受け止めてくれました。


そして、最後のミーティングでの「感想」です。
「今まで、よくわからずもやもやしていた気持ちが、すっきりしました。」
「今日は、ものすごく初心に返って、音楽は楽しみながらやるものだと痛感しました。」
「もっと純粋に、心から、音楽したいと思いました。」
「指揮に合わせるということだけでなく、もっと周りの空気を感じて演奏したいと思いました。」
「表現は、もっと自分から発信していくべきものだと思いました。」
様々な発言がありました・・・・・・みんな、レッスンの内容以上のことを学んでくれてすごいです。

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そして、3年生の女の子ふたりは、何故か、涙をボロボロこぼしながら、感想を話してくれました。

新チームになってから、何か様々な悩みや課題を抱えていたようです。
今日のレッスンの中で、そのことの解決の糸口や、励みになることが得られたようです。

仲間だから、言わなきゃいけない。
でも、仲間だから言えない...
部長さんの女の子には、そんな複雑な思いもあったようで、その話を聞いていた他の何人かも涙...

私は、そんな彼女たちの思いを知っていてレッスンをしたわけではないのですが、たまたま何か心に響くことがあったようです。

私の拙いレッスンや生徒さんたちとの関わりが、音楽だけでなく、「運営」や「心」の勉強にも、ほんの少しでも役に立ったのだとしたら、こんなにうれしいことはありません。

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今日は、初めての出会いでしたが、誠実な態度、そして、優しい笑顔で迎えてくれてありがとうございました。
不思議な練習方法をいきなりやったので、ちょっととまどった面もあったかもしれませんが、これが「田川流練習法」です。
レッスンを通して、自分たちの良い面もたくさんわかり、音楽の楽しさや魅力も改めてわかり、そして、これから乗り越えなければならない様々なハードルもわかりましたね。
最後の部長さんのお話は、心に染みましたね。・・・皆で考えていってほしいなと思います。
君たちのことを、技術だけでなく、高校生の部活動を通して、豊かな人間に育てたいと考えてくださる顧問の先生方のご指導に、これからもしっかりとついていってくださいね。

お招きいただき、ありがとうございました。


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| | 2016-04-10(Sun)20:00 [編集]