田川伸一郎のブログ

その後...

今日は、母のその後について記しておきたいと思います。

1月半ばに室内転倒して肋骨を2本骨折。
救急車で搬送していただき、入院しました。

10日ほどで、後は、自然治癒に任せてと退院出来ましたが、まだ痛みもあり、自活は心配ということで、以前から週末に時々お世話になっていた「ショートステイ」の施設で少し安静にしてから帰宅という計画でいました。

しかし、その施設は、リハビリ施設ではないため、歩行力の衰えを案じて、いつも「デイサービス」でお世話になっている施設に空きが出たのを機会に、そちらの「ショートステイ」に移らせていただき、リハビリを受けながら、日々の生活をして来ました。

私は、出来るだけ毎日訪問し、励ましたり、洗濯物を持ち帰り、洗って届けたりしております。

ケアマネージャーさんやスタッフさんと立てた計画では、4月の始めに帰宅ということになっていましたが、それは難しいという悲しい話に。

歩行力は、以前より落ちた状態で、現状維持がやっと。
施設内では、リハビリ時以外は、車椅子で移動という生活をしています。

また、トイレがひとりでは難しくなり、介護士さんにお手伝いしていただいています。

今年の正月には、私のフォローで何とか自活出来ていた母ですが、「もし家に帰すなら、誰かが常についていないと...」という話に私はすっかり気落ちしてしまいました。


母は、ずっと「早く家に帰りたい。家に帰ったら、ちゃんと歩いて、前のように生活するから...早く帰りたい...」と言い続けています。
自分の中にある「生活できていた自分」と「現実の自分」がなかなか一致しないようです。

湖北台に来て、はじめは姉のフォローで生活し、姉が亡くなり、私が退職してからは私のフォローで、8年間過ごしたこのマンションでの生活は、母のとても幸せな時間だったのです。
週に3回のデイサービスの日は、遠足に行く子どものように、朝早くから準備して、お迎えの車にうれしそうに乗って出かけて行くのでした。
ヘルパーさんが来てくださる日には、「女同士の会話」も楽しみながら、生活のフォローをしていただいていました。
私も、家にいられる時間には、出来る限りの世話をし、時には、プチけんかをしたり、時には、プチドライブに出かけたりと、楽しい時を過ごしていました。

でも、今の母を家に帰してあげても、そんな生活は難しい。
私もずっとそばについていてあげることなどできません。


私の中で、「母を家に帰してあげる」という選択肢はあきらめました。

母は、納得はしていませんが、受け入れざるを得ない実情が少しずつわかって来たようです。
「なんで、こんなことになってしもうたかねぇ...」と、私が行くたびに話します。
私も同じ気持ちです。

時々、涙を流します。 
逆に、私が涙を流している時もあります。

今お世話になっている施設は、基本的には、「自宅に帰るための中間施設」ですから、一生お世話になるわけにはいきません。
でも、当分の間は、このまま預かってくださるようです。

しかし、この先にお世話になる施設(老人ホーム)を探さなければなりません。  

長く通ったデイサービスと同じ建物内でありながら、当然ながら、デイサービスを受けることはできません。(デイサービスは、自宅からの通所者用のサービスですから。)
仕切られたドアの向こうに、母が一番好きだった場所があり、仲の良いお友達がいるのに...
母は、一日静かに部屋や共有スペースで過ごしています。

1月半ばからマンションの母の部屋(私は階が別です)には、母は住んでいないのですが、当然、家賃はお支払いしています。
施設と自宅の二重払い...お金がものすごくかかっています。

いよいよ決心し、4月で母のマンションを解約することにしました。

母が8年間暮らした家を、今月中に私ひとりで片づけなければなりません。
何をどこからどう片づければよいのか...立ち尽くすというのはこういうことを言うのだと思いました。

でも、毎日、無心で片づけています。
捨てる物をひとりで車に積んで、何度もクリーンセンターに車を走らせて...

もう母は、二度とここに住めることは無い。
これからも、まだまだ元気に生きていてほしい...

そんな思いが交錯する中で片づけていると、ただの疲れとは違う辛さや悲しみが襲って来ます。

やはり、ここで生活してほしい、生活させてあげたいという母と私の願いを、叶えてあげられない辛さと悲しみなのかもしれません。

棚を片づけていたら、私と違ってきちんと整理することが得意な母は、デイサービスの連絡帳を一冊目から全部きちんと重ねて取ってありました。
8年分の連絡帳です。

毎年、誕生日に写真を撮って、デイサービスからくださったお誕生カードも、全て重ねて大切に取ってありました。
そういう大切な物は、捨てられるはずもありません。
その他、私と離れて暮らしていた頃の写真や手紙...
もっとずっと昔の父や母や姉の写真...

もっともっと親孝行すればよかった...
もっともっと時間を共に過ごせばよかった...

戻らない時間をじっと見つめ直し、後悔ばかりがわき起こって来ます。
母だけでなく、亡くなった父と姉にも...


明日は、車椅子で何とか一度帰宅させてあげて、残しておきたい服を選ばせてあげることになっています。
お天気が心配ですが...

すでにかなりがらんとなった部屋を見て、また悲しみが増すかもしれません。
そんな部屋に連れていく私も、辛いです。
でも、服のことだけは、本人でないと私にはどうにもわかりません。


親を介護する誰もが経験する「時」...そうわかっていても、辛さや悲しみがこれほどまで大きいとは。

世の中には、寝たきりの親御さんを自宅介護されている方もたくさんいらっしゃいます。
最期まで、本人が一番居たい場所で過ごさせてあげたいと思う一心なのだと思います。
それに比べ、私は、甘く弱い人間だとつくづく思います。

日々、そんな自分と向き合いながら、母のために、こんな私にでも今できる最善のことをしてあげたいと走り回る日々です。

学校の新年度も落ち着き、レッスンも始まりました。
身体も心も疲れていますが、先生方、子どもたちの前に立つ時には、元気いっぱいでいなければと思っています。


自宅に戻った元気な母の様子をブログにアップしたいと、前に書いたのですが、実現できず、本当に悔しく、無念です。

今できることを、精一杯がんばります。

ブログは滞りがちですが、たまにでもお立ち寄りください。



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| | 2016-04-17(Sun)11:49 [編集]


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| | 2016-04-17(Sun)20:42 [編集]