田川伸一郎のブログ

福島県から~その1~

先週の金曜日から昨日まで、福島県にお伺いさせていただきました。

福島県は、吹奏楽、合唱、オーケストラと、音楽活動がとても盛んな県です。
コンクールでも、各部門で全国でも優秀な成績をあげている学校もあります。

先生方は、とても指導熱心、そして、勉強熱心です。

私も、ここ数年、年に2~3回のお招きをいただいていますが、どの時期にお伺いしても、しっかりとした目標を持って努力されている先生方と生徒の皆さんに頭が下がります。

東日本大震災の直後は、部活動もままならぬ状態であったり、先生方の転勤が春には出来ず夏休み中であったり、校舎が被害を受けて使えなかったりと、私がお伺いしている「中通り」地区でも、大変なご苦労を乗り越えて今日に至っています。

今回は、中学校5校、高校1校からのお招きをいただきました。

どの学校も夏の吹奏楽コンクールに向けての練習です。

東北支部の規定では、中学校では前年度の1・2年生の部員数が20名以下(高校は25名以下)の場合にだけ、東日本学校吹奏楽大会につながる「小編成部門」に出場でき、それ以上の部員数がいる場合には、課題曲と自由曲を演奏して「大編成の部」に出場しなければなりません。

小学校にバンドがない中学校の場合は、最低21名の2・3年生に初心者の1年生を加えて課題曲と自由曲を7月上旬の地区大会で演奏しなければならないわけです。

部員数が多い学校では、1年生を加えなくても50名で出場できるわけですから、この条件の違いはどういうものかと思います。
せめて、東日本大会の規定である30名だったらと思わずにいられません。

今回お伺いした学校は、1校を除き、皆、大編成の部に出場する学校でしたが、やはりその条件の違いを感じました。

しかし、先生方は、それぞれのバンドの実情に合った選曲をし、工夫をし、生徒たちの力を最大限引き出そうと努力されていらっしゃいました。

そんな愛情いっぱいの練習にご一緒させていただいた3日間でした。


IMG_0001_convert_20160604221343.jpg

IMG_0003_convert_20160604221421.jpg  IMG_0002_convert_20160604221404.jpg

IMG_0012_convert_20160604221456.jpg  IMG_0005_convert_20160604221439.jpg

IMG_0025_convert_20160604221513.jpg
今回お伺いさせていただいた学校の中で、ただ1校、「小編成の部」に出場する中学校です。
「村立」の中学校ですが、ちょうど震災の直前に完成したという近代的なすばらしい校舎は、「村」というイメージとは全く違い、豊かな自然との融合が何とも言えません。
練習を見て驚いたのは、トランペットやチューバ担当の生徒さんたちが、クラリネットに持ち替えて演奏していたことでした。
曲のごく一部ではありますが、どうしてもクラリネットの音がたくさん必要な個所があり、そのために持ち替えて演奏しているのでした。
有名な日本の作品を、いかに日本的に歌い上げるかという練習に集中する生徒さんたちの眼はとても印象的で、本物を追求する輝きに満ちていました。
日本の音楽には、「間」もとても大切です。
先生とも、ほんの一呼吸の「間」の取り方についても研究してみました。
小さなバンドの大きな挑戦を応援しています!



IMG_0026_convert_20160604224331.jpg

IMG_0027_convert_20160604224351.jpg  IMG_0029_convert_20160604224409.jpg

IMG_0030_convert_20160604224431.jpg  IMG_0031_convert_20160604224447.jpg

IMG_0034_convert_20160604224510.jpg
このバンドは、毎年、規定ぎりぎりの人数で、大編成の部に出場しなければならないちょっと苦しい状況を抱えています。
今年も、2・3年生で23名いるため、大編成です。
しかし、今までと少し違うのは、小学校に指導熱心な先生が赴任され、それまでの「器楽部」が「吹奏楽部」になり、経験者が入部して来るようになったのです。
ここ数年、女子だけのバンドでしたが、今年は、ただひとりサックス経験者の男子も入部し、1年生とは思えないほどの技術とセンスでバリトンサックスを吹き、大活躍しています。
課題曲は、「スペインの市場で」を選び、みんなとても楽しげに演奏していました。
各部分の各パートの音型を揃えることやテンポ感を共有することは、経験者と言えども、1年生も一緒に乗り越えることはとても大変なことですが、少しずつ取り出して根気よく練習し、勘がつかめてきました。
うまく出来ると、先生もみんなも拍手して喜び、そんなほんわかしたあったかい雰囲気もいいなぁと思えたひとときでした。



IMG_0036_convert_20160604230042.jpg

IMG_0037_convert_20160604230104.jpg  IMG_0039_convert_20160604230121.jpg

IMG_0045_convert_20160604230142.jpg  IMG_0046_convert_20160604230201.jpg

IMG_0053_convert_20160604230225.jpg
こちらの中学校は、人数に恵まれており、2・3年生と打楽器の1年生だけで大編成の部に出場できます。
学校の規模も大きく、子どもの数が減少しているという福島県の学校には珍しく、増加傾向にあり、校舎も増築工事の最中でした。
それに加え、顧問の先生方のご指導のおかげで、とても明るいチームの雰囲気があり、見学しただけでも入部したくなってしまう魅力的な部活なのだと思います。レッスン中も笑顔がいっぱいです。
課題曲のマーチも、自由曲の大曲も、先生の指揮でしっかり通るところまで出来上がっていました。
自由曲は、2月頃からこのメンバーで練習しているそうで、曲の難所はまだ未完ではありますが、とても立派に演奏していました。
2曲を通して、今出来ていることの中で、不安定な個所を取り出し、丁寧に練習しました。
マーチでも、もう一度、ハーモニーの進行を確認したり、リズムの不明瞭な個所を修正したり、フレーズの大きなまとまりの表現を感じ取ったりと、やることは満載でした。
この恵まれた条件を最大限に生かし、曲の隅々にまで神経を使った演奏に仕上がっていくことを期待しています。



*続いて、その2をご覧ください。
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2016-06-06(Mon)20:47 [編集]