田川伸一郎のブログ

小学校の音楽科授業研究

昨日は、県内の私立小学校の音楽科授業研究に伺わせていただきました。

この学校では、年に10回程度ということで、指導案を書いての授業研究であったり、指導案無しの授業研修であったり、私が直接児童の指導にかかわるサポートだったりと、授業力アップのためのお手伝いをさせていただいています。

今回は、指導案を書いての授業研究でした。

学年は、3年生。
題材は、「くり返し重ねて」 教材は、「まほうのチャチャチャ」「リズムアンサンブルをつくろう!」でした。


歌が大好きで、いい声、いい表情で歌う3年生です。
先生のピアノも、子どもたちの歌声と一緒にウキウキし、とても素敵でした。

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本時の活動は、教科書教材の「まほうのチャチャチャ」で学習したギロとクラベスのリズムや音色の重なりから発展させて、「音楽づくり」を体験していく先生自作の過程でした。

子どもたちひとりひとりが作ったリズムを、様々な重ね方で試し、リズムの重なりの楽しさや様々な楽器の音色の重なりの楽しさを味わうことがねらいでした。

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はじめに、数名の児童を使ってサンプル演奏です。

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ここでは、同じリズムを1拍遅れで追いかけていくという楽しみ方を提示されました。

そして、「重ね方」の具体的な方法を教示されました。
この資料は、とてもわかりやすく、子どもたちも「なるほど~」と納得。

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そして、グループごとに活動開始です。

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活発に活動していましたが、「サンプル演奏」の時に、「同じリズムを追いかける」というモデルを聴いたこともあり、「自分の作ったリズム」を使うのか、それは別にして、「皆で同じリズム」にするのかという解釈の違いによる混乱が起きてしまい、少々滞ってしまいましたが、それぞれのグループで、「自分の作ったリズム」にこだわったり、「同じリズム」にしたりと、それはそれで何とかまとめて行きました。

しばらく活動してから、少しのグループの発表を聴きました。

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それぞれのグループの工夫を皆で発見し、ほめ合いました。
他のグループの発表は次回にというところで、授業は終わりになりました。


授業後の協議で、やはり、グループ活動の際の「リズムのルール」をきちんと定めるべきだったということが明らかになりました。
「自分の作ったリズム」に限定するか、「全員同じリズム」にするかということの指示が明確でなかったために、前時のリズムづくりの学習が生かされなかったという点が残念でした。

また、「まほうのチャチャチャ」の延長線上にある「音楽づくり」ならば、様々なリズムの重ね方ではなく、それぞれの子どもの作ったリズムを別々の楽器で同時に演奏した時に生まれる面白さを味わわせるだけでも良かったのではということもお話ししました。

拍の流れに乗って、他のリズムを聴きながら、自分の作ったリズムを正確に演奏し続けるだけでも、3年生の児童にとってはなかなかのハードルになると考えられます。


いずれにしても、教科書の教材から「音楽づくり」の学習にあえて発展させ、子どもたちの意欲的な学習活動を引き出した先生の取り組みはすばらしく、心から拍手を贈りました。

「音楽づくり」は、どうしても逃げてしまいがちな領域ですが、学年ごとの系統性を確立して、年間指導計画の中に位置づけることによって、取り組みやすくなることは確かです。

ともかく、「難しいこと」というイメージを取り払い、易しいことの積み重ねで十分なのだと認識するところから、教師の取り組みを始めて良いと思います。

私も、現職の頃、学級担任をさせていただいた時などは、国語や体育と合科的に「音楽づくり」に取り組んだこともあります。
音楽専科の時にも、「おはやしの音楽をつくろう」「宇宙の音楽をつくろう」などに積極的に取り組んだ経験もあります。
当時は、ずいぶん時間をかけておおがかりにやり過ぎてしまった記憶があります。
でも、子どもたちは、「音楽づくり」が大好きでした。

簡単な内容でもよいので、逃げずに取り組んでいただきたい領域です。

昨日も良い学びをさせていただきました。
ありがとうございました。

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| | 2016-06-23(Thu)21:19 [編集]