田川伸一郎のブログ

夏休み日々行脚の巻~その7~

5月半ばから始まった「オフ日無しレッスン」の日々も、今日で終わりました。
休みなく働き続けて来た自分の身体と心に「お疲れ様」と言ってあげたい気分です。

でも、それ以上に、努力されてきた先生方と部員の皆さんに敬意を表したいと思います。

月曜日から今日までの3日間は、千葉県吹奏楽コンクール本選大会に出場する5校の中学校、高校にお伺いしました。
本選大会に出場する以上、もちろん目標は「県代表」です。

しかし、現実はそうは甘くありません。
技術的なレベルはもちろん、音楽的にも高みが感じられる演奏をしなければ評価されませんし、演奏全体、演奏する姿から伝わって来る感銘度やオーラも高くなければなりません。

そんな視点から、少々厳しい事を指摘した場面もありましたが、テンションマックスの先生と生徒さんたちは、皆、本気で乗り越えようと向かって来てくれました。

すばらしい先生方、生徒さんたちです。
さすが本選出場バンドだけあります。

また、本選出場という少しピリピリした空気にも関係して、練習以前の「もめ事」が起きることもあります。
それもよくわかります。
レッスンの多くの時間を割いて、その「もめ事」の話に付き合い、話し合いに参加し、解決に向けて力を貸したバンドもありました。
外部の人間が関わることではないかもしれませんが、そんな経験を山ほど積んで来た「元教師」としては、力を貸さない訳にはいかないのです。
また、それでこそ、私が「バンドディレクター」ではなく、「スクールバンドサポーター」である意義なのです。
「音楽」だけでなく、バンドという「人の営み」に寄り添うという大切な仕事です...


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予選では、かなり上位の成績を収めることが出来た中学校ですが、一度聴かせていただいた演奏に、私は、「・・・」でした。
そこから、本気勝負! 3時間、一度の休憩も無く、自由曲だけ徹底的に勉強し直しました。
テクニックは上がっているのですが、「音楽」が足りないのです。
フレーズ表現が自分の言葉になっていない、フォルテやピアノが「強い・弱い」としか感じられない。
楽器を演奏する以前! 歌ったり、動いたり、音符に込められた「思い」を自分の言葉に置き換えたり...
「演奏マシーン」ではなく、「人間的な演奏」をするために、皆で本気でやり抜きました。
演奏は確実に変わりました。 持続できるか、そして、まだまだ残されている課題を克服出来るか...
君たちなら「絶対にやる」と信じています。 頑張れ!



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鎌ヶ谷高校吹奏楽部は、地元の「きらり鎌ヶ谷ホール」でホール練習でした。
皆、本番の衣装(今回からスーツです)で、いつもより「大人」に見えました。
音楽室とは全く違う聴こえ方をしていて、打楽器のバランス、金管の音色や音量の改善、トランペットの音を譜面台に当てる箇所の再確認、曲全体の構成を見直してのテンポ設定など、ホールでこそ出来る練習に終始しました。
今日改めて感じたことは、生徒たちもすばらしいけれど、川口先生の指揮がとてもカッコ良く、ツボを得ていてすばらしいということです。
先生と部員たちの一体感ある演奏は、説得力に溢れるものでした。 本番も、こんなステージに出来たらと願います。
保護者の方々や他校の先生方も見学や応援に来てくださり、「県代表」を目指して励む皆をじっと見守ってくださいました。感謝です。



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B部門で本選出場が決まっている高校バンドです。
3年生は、受験勉強のため全員引退し、1・2年生30名での出場です。
指揮者の先生曰く、「ともかくよく練習する生徒たちなんです。夏休みも、少し休めばいいのにと思うのですが、生徒たちから休みはいらないと。顧問が複数いるので、私は、予選の後、お休みをもらいました」と。
自分たちでどんどん活動を進め、先生の指揮や指導への要求(お願い)もあるという自発性豊かな部員たちです。
演奏にも、そんな自発性が表れており、ひとりひとりのテクニックや表現力がよく磨かれています。
オーケストレーションやアーティキュレーションが混み入った曲を演奏しているので、聴いている人にわかりやすいように「交通整理」をしました。
フレーズのまとめ方も、より大きくなり、曲のストーリーや場面転換も見事に変容しました。
本番のステージを楽しみにしています!

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このバンドの部長さんは、真間小時代の教え子です。
こんなに立派に成長し、感激です。



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この高校バンドも、「練習の虫」の集まりです。
暑くても、疲れても、まだまだ大丈夫と、練習し続けるたくましい部員たち。
難関のA部門で予選を突破し、本選に向けて、さらに練習に打ち込む日々です。
本選大会が終わったら、猛暑の中、今度はマーチングにも取り組むという皆です。
吹奏楽漬けの日々が、彼らの「最高の青春」なのです。
練習を積み重ねているうちに、テンポが分からなくなってしまっていた課題曲をもう一度整理し直し、楽譜に丁寧に戻ってアンサンブルを組み立て直しました。
人間味のある先生と生徒さんたちは、時々、「寄り道」をしながら、「雨降って地固まる」と、絆を深めています。
本選の演奏、心ひとつに達成感のあるものに出来ますように...



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A部門で、本選出場を果たした中学校バンドです。
小学校には金管バンドはあるものの、木管楽器は全員が初心者からのスタートですが、ダブルリードを含め、金管パートに引けをとらない技術を身につけて演奏しています。
また、マーチングの練習も並行しておこなっているため、体力の保持も大変なのですが、顧問の先生曰く、「身体も心も、とても強く大きく成長しています!」と...すばらしいです。
貴重なホール練習、学校の体育館ともまた違った響きやバランス、説得力、そして、気になるピッチ...
課題満載で、昼休みもほんのわずかという一日でした。
ホール完全退出10分前まで練習をしたのに、たった10分で全ての撤収を終えたすごい中学生たちでした。
多くの本番やホール練習を積み重ねた「力」です。
その「力」を演奏にももっと生かして、本番ぎりぎりまで諦めず、課題をひとつでも多くクリアしてステージに上がってほしいです。



1学期、そして、夏休み...私のような微力の者を必要としてくださり、誠意と真心で迎えてくださった先生方、部員の皆さん、保護者の方々、本当にありがとうございました。

また、お盆明けからのレッスン、頑張ります。

明日から、私は3日間、中学校・高校の本選大会を聴きに、千葉県文化会館に通いつめます。
レッスン校の応援はもちろん、出場される全ての学校への敬意の気持ちを持って鑑賞させていただきます。 

練習の成果を生かして、良い演奏が出来ますように...


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| | 2016-08-11(Thu)16:37 [編集]