田川伸一郎のブログ

神奈川県の小学校・中学校バンド

台風が過ぎ去って、猛暑が戻って来た今日、神奈川県の小学校と中学校にお伺いして来ました。
共に、神奈川県代表として東関東大会への出場が決まっている学校です。


午前中は、小学校でした。

早朝から家を出て、電車とバスを乗り継いでやっと学校に到着。すでにフラフラの田川でした。
「音楽室には冷房ありますか?」
「ありますが...あの...すみません...」と。
この猛暑の中、体育館での練習でした。
ええい、覚悟っ!

こちらのバンドには初めてのお伺いです。
顧問の先生は、以前から私のレッスンを見学したいと、他校のレッスン日にわざわざ見学にお出かけくださっていた、とても勉強熱心な先生です。
そして、「今年はぜひ本校にも!」と、比較的早い時期からご依頼をくださっていました。
今日までに何度かメールをくださり、レッスンを受けられるのがうれしくてたまらないというお気持ちを伝えてくださっていました。
そんな風に言っていただけると、私もとてもうれしく、どんな子どもたちが待っているのだろうと、暑い体育館にも元気良く入っていけました。

初対面から、とても人懐っこい感じの子どもたちでした。
顧問の先生の良いお人柄がそのまま移ったような、穏やかな子どもたちでした。
保護者の方々も、子どもたちのケアに扇風機を用意されたり、冷たい飲み物を用意してくださったり、応援体制バッチリの雰囲気が感じられました。

レッスンは、まずセッティング変更から。

金管バンド編成なのですが、少し変わったセッティングをされていました。
コルネットが少ないので、それも気にされていた結果だったようです。
でも、演奏を聴いてみると、金管バンドの良さが出ず、やはり...
いろいろお考えはあるかもしれませんが、とりあえず、通常のセッティングにということで、変更させていただきました。

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今は夏休みなので、練習時間も比較的確保しやすいようですが、学期中は、基本的に朝練習だけしか出来ないとのこと。
なので、コンクール曲も長い期間練習して来ているようです。
通し演奏は、それなりに上手に聴こえましたが、アーティキュレーションの不一致や打楽器の効果不足、また、曲の場面の感じ方の不足が見えました。

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日頃、なかなか細かい練習が出来ず、見落としていたり、指導してあったはずなのに、長期間練習しているうちに曖昧になってしまったりということは、よくわかります。
そこで、今日は、私も根気強く、ひとりずつの指導をたっぷりして、確かな演奏へと導いて行きました。
何度もやり直しをしても吹き続ける子どもたちひとりひとり、そして、待っている間も黙って見守る他の子どもたちの真剣さや根気も立派でした。
暑い暑い体育館の中でです。 普通の小学生だと、なかなか気力が持続しないものなのですが...すばらしかった!

日本風の曲ですが、なかなか「ほのぼのとした踊り」の雰囲気をつかめなかったので、実際に皆で踊ってみました。

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和打楽器は、その場面に応じた勢いの差を出すことも勉強しました。

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ちょっとしたバチ使いで音色が変わって、みんなびっくり!

中間部のゆったりした場面では、ソロの子どもがビブラートにも挑戦。 何とか出来そうです。

3つに分かれた曲の場面のサウンドや音のスピードも変わり、場面転換の豊かな演奏になりました。
東関東大会までの個人個人の課題もはっきりしました。
先生の「決心」も強まりました。

よかった!

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暑い体育館でも、だれることなく、真剣に練習に取り組み続けた君たち、さすが神奈川県代表の子どもだけありますね。
休憩時間にお母さん方が出してくださった冷たい麦茶、美味しかったね。
こうして、先生方や保護者の方々に見守られていることに甘えるのではなく、それを心で受け止めて、音で返そうと努力する君たちの姿は、とても美しかったです。
東関東大会までに個人で乗り越えること、みんなで乗り越えること...今日は、田川先生のレッスンを見て、君たちの先生が「妥協(だきょう)しないことの大切さ」を学んだとおっしゃっていました。
この意味、わかりますか?・・・君たちの力をもっと信じて、「絶対出来る」とあきらめないということです。
東関東大会に向けての先生は、今までよりもちょっぴり厳しくなるかもしれないけれど、それは「妥協しない・・・君たちの力を信じている」という気持ちなんだよ。
そんな先生の気持ちを受け止めて、先生についていくんだよ!
栃木県での東関東大会での演奏、楽しみにしています! がんばれ!




午後は、中学校でした。
こちらは、中学校B部門で神奈川県代表に選ばれています。


この学校には前に何度かレッスンにお招きいただきましたが、ちょっと間を置き、久しぶりのお招きをいただきました。
その頃の生徒さんたちは皆卒業して、3年生も初対面です。
先生とは、ずっとお付き合いが続いていましたし、音楽室にも何度も入っているので、私は慣れた感じで入って行きました。
生徒さんたちは、みんなニコニコ明るく、前から知っているように開放的に迎えてくれました。
「私の姉は田川先生のレッスンを受けたことあります」という部員もいました。

午前中の小学校同様、顧問の先生のお人柄が作っているこの明るく開放的な雰囲気は、とっても心地よかったです。
冷房が入り、す~っと涼しい音楽室...救われました。 これでまた体育館だったら...
そして、皆がかもし出す、「先生大好き」のオーラ...指揮を見る眼のきれいなこと。
先生も生徒さんたちも、幸せだなぁとつくづく思いました。

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コンクール曲は、ある意味、とても楽しい曲です。
何が何だかわからない難しいタイプの曲ではなく、とてもわかりやすい曲です。
だからこそ、曲の味を徹底的に出して演奏してほしいと願います。

事前に送ってくださった県大会の音源を聴くと、とても上手で、減点が少ないように丁寧に作ってある感じがしました。
「コンクール向きの演奏」というのがあるなら、そういうタイプの演奏だったかもしれません。

今日は、ちょっと「コンクール」ということから離れて、この曲の持ち味をもっと各場面に表わす勉強をしました。

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長音のスピード感の変化、強弱、音の重さの変化、音の形やアタックの変化...やること満載でした。
そして、その音楽を引き出すための指揮の方法...先生にもたくさん注文を出させていただきました。
生徒さんたちは、みんな先生のことが大好きなので、私に指摘を受けて指揮を練習する先生を、優しい笑いで包みながら、応援していました。
そんな先生と生徒の信頼関係がなければ、先生への注文など出せません。

「んんん、先生も、家で指揮をいっぱい練習してくるからね!」とおっしゃる先生。 笑顔で聞く生徒さんたち。
いいなぁ。 こういう関係が、私は大好きなんです。

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みんなが大好きな顧問の先生です。

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                 身体を使って歌うことで、思い切りのいいフレーズ表現が出来ました。

30名のメンバー外の部員たちも、みんな楽譜を見て注意を書き込みながら、指を一緒に動かして聴いていました。
先生は、1年生も含めて部員全員でコンクールに向かえるようにと、「TBSこども音楽コンクール」にも出場し、吹奏楽コンクールには代表者が出るという形でメンバーを決めています。
1年生はともかく、2年生で吹奏楽コンクールには出られない生徒の気持ちまで考えて、コンクールに向かわれる優しい配慮なのです。

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曲の途中に、アドリブで擬音を入れたり、楽器で動物の鳴き声を表現したりという楽しい工夫もあります。
私もいくつかアイデアを出して、試してみました。
とても楽しい作業でした。

気づいたら、一度の休憩も取らず、3時間以上のレッスン...
しかも、生徒さんたちは、朝からずっと練習を続けていたのです。
でも、みんなみんな、わずかな疲れも見せず、ずっとキラキラ輝いていました。
そして、演奏もキラキラ輝き始めました。

これからが楽しみです!
東関東大会までに、どれだけグレードアップ出来るでしょうか!

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この音楽室には慣れている私ですが、君たちとは初対面だった今日...でも、みんなの笑顔が、みんなの音が、心をつないでくれました。
前から知っているように、心を楽に、心を合わせて練習出来ました。
君たちの優しさと豊かな心のおかげです。
音楽を通して、そんな素敵な君たちに育っているのは、顧問の先生のお人柄とご指導のおかげです。
その上、コンクールでも良い成績をいただいているのですから、最高に幸せですね。
東関東大会のレベルの高さは、半端ではありません。
「ゴールド金賞」をいただくには、「東日本大会」に進むには、並々ならぬ演奏レベルが必要です。
もちろん、君たちもそのレベルを目指していると思いますが、ただ機械的に上手になるのではなく、今日のキラキラした君たちのように、音楽を楽しみ切って、「コンクール」を「コンサート」に変えてしまうような演奏をしてほしいなと思います。
少なくとも、そういう曲を演奏しているのですから。

「みんな音楽が大好きなんだなぁ」と、帰りの電車の中で、君たちとのとても楽しかった3時間を思い出していました。
今日出た課題をしっかり身につける練習をして、東関東大会に挑んでくださいね。
またお会い出来る日を楽しみにしています! がんばれ!



とても良い1日でした。

東関東大会に向けての日々が充実したものであることをお祈りいたします。

そして、当日は良い演奏が出来ますように...

お招きいただき、ありがとうございました。

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| | 2016-08-26(Fri)14:08 [編集]