田川伸一郎のブログ

福島県の中学校バンド

先週の金曜日から昨日まで、福島県にお伺いしてきました。
中学校5校からのお招きをいただきました。


今週の木曜日に、こちらの地区では、「合奏祭」という行事があります。
音楽会のような名称ですが、内容は、「日本合奏コンクール」(前は、「全国学校合奏コンクール」と呼ばれていました。)の地区予選になっています。

このコンクールは、全国の他地区では、録音審査であったり、休日におこなう県大会であったりしますが、福島県ではこの大会へ出場が慣例となっており、しかも、平日におこなう対外行事として認められているのです。

「日本合奏コンクール」の全国大会は、千葉と福島県郡山市を隔年で替えながら開催されます。
特に管弦楽が盛んな福島県や千葉県の学校は、多数が予選に参加します。
もちろん、吹奏楽や器楽合奏での出場もあり、今回お伺いした福島県の中学校バンドは、5校とも出場します。

その「合奏祭」に向けてのレッスンをさせていただきました。

運動部は、夏休み前に総体が終わり、ほとんどの3年生が部活を引退していますが、吹奏楽部だけはこの「合奏祭」まで3年生が活動しており、受験勉強との両立で時間も気持ちも厳しい中、「最高の演奏で終わりたい」という気持ちが溢れる練習の姿を見せてくれました。

初心者で入部した1年生もずいぶん演奏出来るようになっており、6月にお伺いした時よりも、どの学校も上手になっていました。
3年生の引退直前、1年間で一番上手な時期です。
「合奏祭」では、課題曲がないので、自由曲一曲を丁寧に見ていくことが出来ました。

クウォリティが上がっている面がほとんどですが、若干、曲に慣れ過ぎて、逆に崩れてしまっている部分も見られました。
また、前は「吹き真似」だった1年生が音を出していることで、音の厚みは増しても、ピッチの不揃いや音色の濁りが気になる場面もありました。
でも、それらを含め、すべてが前進の一過程であることは間違いありません。

最後の大会に向けて必死で頑張る先生、生徒さん方と一緒に、私も精一杯、耳と心を働かせてお手伝いさせていただきました。


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小さな村立の中学校のバンドです。もちろん、1年生も全員出場メンバーです。
ソロが多い曲ですが、ソリストたちの6月からの向上が著しく、びっくりしました。
日本の名曲を演奏しているこのバンドは、アーティキュレーションの再確認やテーマの歌い上げ方の統一にも力を入れ、曲想の変化や全体のまとまりもとても良くなりました。
音に心がこもっている演奏は、人数を越えた感動を伝えてくれました。
本番でも、「日本の心」を伝えてほしいです。



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「大曲」を取り上げた今年のコンクール、夏を過ぎ、曲の良さが出せるところまで技術が向上していました。
カットも変え、クラリネット、アルトサックス、オーボエの独特なソロが続く場面も挿入し、より色彩豊かな演奏になって来ました。
曲の頂点の作り方、間の取り方、エンディングらしさを醸し出す追い込み方など、ステージを感動に導くための工夫を中心にアドバイスさせていただきました。
私が指揮をし、説明をせずに曲の運び方を変えても、しっかりついて来て表現を変えられる反応の良さは日頃の顧問の先生のご指導の賜物です。



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今年度からお招きいただいている中学校バンドです。そして、今年のコンクール曲は、私のアレンジによるクラシックの名曲です。
曲の味を本当に大切にして練習して来たことがよくわかり、素直で純粋なこの生徒さんたちの音楽は、私の心にストレートに響いて来ました。
速く細かくパッセージや快速部でのタンギングなどには、まだ課題が残っていますが、皆、「本番までには絶対出来るようにする!」と気合い十分でした。
3年生とは、6月と今回の2回だけのお付き合いでしたが、この生徒さんたちに出会えて幸せだったと心から感謝しています。



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この学校は、数年前は、合奏祭までは残れないと、3年生が半分しか出ない年もありましたが、去年も今年も3年生全員が残り、合奏祭と文化祭の演奏を最後のステージとしてまとめようとしています。
先輩から引き継がれた「部活と勉強は両立できる」という信念を引き継いでいる3年生たちです。
運動部の協力を得ておこなった体育館練習、6月とは比較にならないほどの音の厚みと広がりを感じさせてくれました。
所々、細かいリズムが崩れている箇所やピッチの確認が必要な箇所も見つかり、残された日々での課題が持てました。



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33名という部員数でありながら、大編成バンドのようなダイナミックなサウンド、音圧、倍音豊かな低音パートの活躍にびっくり。
6月にはここまでのサウンドは聴けませんでした。皆の努力のものすごさと先生の導きの的確さがわかりました。
大曲に取り組み、金管に対して数の少ない木管パートもよく鳴らしてバランスを保持して、曲に負けていないことも見事です。
長い期間取り組んでいると、知らない間に「不思議な方向」に音楽が流れてしまっている箇所もあり、もう一度、楽譜に戻って、作曲者の意図を汲んで演奏する勉強や指先・口先ではなく身体で音楽やビートを感じて演奏する勉強を中心に進めました。
まだまだ行事目白押しのバンドです。3年生も最後の最後までひとつひとつの本番を楽しんでください。



1~3年生が揃って活動できる最後の時期、今期のまとめの時期にお招きいただき、皆の大きな成長、ここまでの足跡の確かさを確認出来た3日間でした。
6月とは違った一歩踏み込んだ指摘やアドバイスをどの学校でもさせていただくことができ、私もこの5校の先生方・生徒さんたちと学んだ5曲の魅力に、新たな視点から触れることが出来ました。

事前勉強、そして、一緒に演奏で検証しながらの勉強で、私が教えられていることに改めて気づきました。

感謝の限りです。

合奏祭では、大切な今年の一曲に思いを込めて、努力した自分たちに誇りを感じながら演奏してください。
応援しています!


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夜は、先生方で充実した「勉強会」でした。 
互いに励まし合い、磨き合い...「先生仲良し、子どもが育つ」
先生方の元で学ぶ子どもたちの幸せを想いました。



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          さようなら~ 今度お会いする時には、「新チーム」での元気な活動の様子を
          見せてくださいね! 楽しみにしています!


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| | 2016-09-26(Mon)20:32 [編集]