田川伸一郎のブログ

小学校の音楽授業研究

吹奏楽のすばらしい演奏漬けだった2日間から一夜明けた昨日は、県内私立小学校の授業研究にお伺いして来ました。
先日、学芸発表会を終えたばかりなのに、もう授業研です...頭が下がります。


授業者は、新卒数年目の若い音楽専科の先生で、「初任研」として行われました。
学年は、1年生です。
担任の先生の大変優れた学級経営で、40数名もいる1年生が、落ち着いて先生のお話を聞き、反応もとても良いことに感心しました。

担任の先生の躾けだけでなく、この若い音楽の先生は、学生時代にミュージカルをやっていたというだけあって、話し方がとても魅力的です。
声の音色や強弱、速さや身ぶり手ぶりを巧みに変え、子どもたちが思わず身を乗り出して話に引き込まれてしまう感じでした。

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子どもたちを惹き付けるお話しの仕方です。

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みんないい顔で、そして、良い声で歌います。  


今回の題材は、『ドレミとなかよし』
教材は、「ドレミのうた」「ドレミのたいそう」「ドレミのキャンディー」


1年生にとっては、初めて「音階」や「階名」を意識する学習になります。
とは言っても、これまでの経験や幼稚園での鍵盤ハーモニカの活用、個人でのピアノレッスンなどで、「ドレミファソラシド」を言葉として知らない子どもはほとんどいないと言っていいほどです。

ここでの学習は、「ドレミ・・・」と「音高」との関係をいかに子どもたちの中に落とし込むかということが中心になります。

本時では、前時に歌った「ドレミの歌」(これもすでに知っている子どもが多い曲です)を歌いながら、「ドレミたいそう」をする活動でした。

「ドレミたいそう」は、「ドレミ・・・」をそれぞれ手の位置を指定して楽しむものです。

ここで大切なのは、「ドレミファソラシド」という順に、手の位置が上がって来るということを子どもたちが理解していることです。
それが無いと、単に「音」と「手の位置」を当てはめただけのゲームになってしまいます。

昨日の授業では、先生はその点をしっかり押さえていました。

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先生の真似をして、「ドレミたいそう」をします。 何度も繰り返して覚えていきます。

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半分ずつやって、「ドレミたいそう」が正しく出来ているかどうかを見合います。

残念だったのは、「ドレミファソラシド」の音階、つまり、「音の階段」が視覚的な資料で提示されなかったことでした。
教科書を使わずに進めたので、一部の子どもには、手の位置と音高との関係ではなく、先生の真似に終わってしまっていたようでした。

私は、以前からこの「ドレミたいそう」の意味について、考えていました。
腰や胸やほほや頭のような身体の部位ではなく、手を水平にした位置が「ソ」、気をつけが「低いド」、手をまっすぐ上に挙げた所が「高いド」として、その間にだいたいの位置で、他の音の位置を子ども自身に決めさせてはと思うのです。
それなら手は伸ばしたまま上下するだけなので、確実に「ドレミ・・・」と「音高」を結び付けて理解することが出来ます。
少し難しいかもしれませんが...

教科書では、音の階段の上に立った子どもの絵で、それぞれの音の身体の部位(手の位置)を示してあります。
そして、よく見ると、その音の階段も、「ミファ」と「シド」の所だけ段差が狭くなっているのです。
半音だからです。 1年生ではそのことに触れないまでも、教科書会社はきちんと示しているのだなと感心しました。

授業後の反省会では、本題材の学習から鍵盤ハーモニカの導入への手だて、幼稚園から鍵盤ハーモニカをやり、鍵盤に「ドレミ」を書いてしまってある問題、鍵盤ハーモニカのタンギングはどうするか、そして、高学年へのつながりはと、かなり広がった視野で研修を深めることが出来ました。


いずれにしても、「ドレミたいそう」をゲームのように、ただやったのでは意味がないということを、1年生の音楽授業をされている担任の先生方や音楽専科の先生方に是非理解していただきたいと思います。

1年生の音楽も、深いものがあります。

昨日も、良い学びの日でした。
ありがとうございました。


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| | 2016-10-12(Wed)22:17 [編集]