田川伸一郎のブログ

幸せなひとときに感謝!

先週は、大柏小学校時代の同僚との再会の他に、週末の夜には、新浜小学校吹奏楽部の卒業生たちとのうれしい再会もありました。

私が、新浜小学校で最後の年に教えた6年生『ノアの代』のメンバーです。


この子どもたちは、高校を卒業する時にも同期会をし、その時、「次は、大学に行く人が就職する4年後に集まりま~す」と言っていたのですが、本当にそのタイミングで連絡が回り、会が開かれたのです。

4年前のその日のブログです。
http://schoolbandsupporter.blog24.fc2.com/blog-entry-563.html

メンバーの一人がイタリアに住んでいて、ちょうど帰国しているこの時期にということで、月日は中心になる子どもたちが決め、私にはすっかり決まってからの連絡でした。

私を囲んでというより、「自分たちで集まるので、先生も都合がつけば」という感じです。
私もそれで十分なのです。

都合がつかなければ遠慮なく断り、「次の機会にね!」と言えばいいのですし、私など関係なく子どもたち同士がつながっていることの方がずっと大切だからです。

当日は、私は仕事の後、遅れてなら参加出来る日程だったので、もちろんOK!

今は、SNSでみんなオンタイムで連絡出来ますから、「田川先生も遅れていらっしゃいま~す!みんな来よう!」と連絡も広がり、さらに無理して出席するメンバーも増えていったようです。

場所は、懐かしい行徳駅近くの居酒屋でした。
前回は、まだ高校生でしたので、お好み焼き屋さん。 今回は、「飲み屋」です。

私が着いたのは、20時過ぎでした。
「わ~!キャー!せんせ~い!!」 皆の歓声。 
私も「うわぁ~~、みんな~! 久しぶり~!!」と雄叫びをあげてしまいました。

小学校を卒業してからちょうど10年、満22歳になる代です。
一瞬、「ん?」と分からない顔になっている子もいましたが、よ~く見ると特徴は変わっておらず、全員の名前を言い当てることが出来ました。

この代の子どもたちは、前年度まで市川市文化会館大ホールをお借りして2000人近いお客様をお迎えしておこなっていた盛大な定期演奏会をせず、学校の体育館で、さほどの宣伝も無しに小さなコンサートをして卒業させた子どもたちです。
任期満了の年だった私は、次にいらっしゃる先生のご負担を考え、私がいる間に、「コンサートは体育館でやればよい」という形にしておきたかったのです。

その分、それまでほとんどしていなかった老人施設を訪問してのミニコンサートを数多く行い、音楽の違った生かし方を体験していきました。

コンクールでは、樽屋雅徳さんに委嘱し、『ノアの方舟』を演奏しました。
今は、カフアから出版されていますが、世界初演したのはこの子どもたちです。

それぞれの個性が強くも、とても心優しく穏やかな子どもたちが集まった代でした。
おかげで、私は1年間、練習では厳しくとも、運営的な面ではほとんど悩むことなく、楽しい日々を過ごすことが出来ました。

今回集まったのは25名中15名と私。
そして、携帯のラインのテレビ電話(?)で京都から一瞬参加してくれた部長だったS君。
彼は、前回の時話していたとおり、第一希望の京都大学に進学していました。

みんなでワァ~ッと盛り上がったり、ひとりひとりゆっくり近況を聞く時間を設けたり...

そうそう、あんなこともあった、こんなこともあったと、話は途切れることがありません。

「先生にめっちゃ怒られた」という話もたくさん...おいおい、怒られた話ばかりするなよと私。

トロンボーンのK君は、夏の岩井海岸での合宿の時、私から「音程悪過ぎ!」と怒られて、トイレで泣いていたとか。
そんなこと、全然知らなかったし!
でも、いつの間にか、彼は絶対音感を身につけ、修学旅行の朝の歌(6年生全員が「日光湯ノ湖」のほとりでアカペラの三部合唱をするのでした。他校の子どもがびっくりして見ていたっけ)を歌う時、最初の音取りをしてくれました。

アンコンでは、新浜小から出場した3チームがそのまま千葉県で一位、二位、三位となり、栃木県宇都宮市でおこなわれた東関東大会に出場。
東関東大会では、見事に、金・銀・銅の三賞に分かれ、昼食の「宇都宮餃子」を、みんな微妙な雰囲気で食べていたと...
うんうん、そうだった!

懐かしい話が出ては、みんなで「そうそう!」と大笑い。
高校卒業の時に一度出たはずなのに、4年経つと、また新しい話題が出てくるから不思議なものです。

「ほんとにめっちゃ怒られた思い出が強烈なんですけど、今の僕があるのは、絶対に先生に育ててもらったからです。本当に感謝しているんです」と、冷静に話してくれたのは、『ノアの方舟』の難しいタムのソロで何回もつかまって怒られていたM君。
優しく、とても芯の強い子どもでした。 彼は、公立中学・高校から現役合格で東大に進み、来春からは東大の大学院に進むそうです。

同じ打楽器で、副部長をしていたHさんは、短大を出て、今は幼稚園の先生2年目。
昨年度、初めて受け持った年少さんの子どもたちをそのまま持ち上がり、来年は年長さんの担任をやって、初めての卒園生を出すそうです。
「卒園式とか考えると、今から泣きそうです!」と、すっかり先生業が身についています。
「モンスターペアレンツとかいない?」 「それが、全然いないんです。みんないい親御さんたちなんです。」
幸せだなぁ。

動物が大好きなクラリネット担当だったSさんは、動物関係の専門学校を卒業して、ペットショップに勤務しています。
主に、ワンコを担当しているそうです。
かなり高級なペットを扱う有数のショップチェーンで、近い将来、店長になれるかもと。 すごい!
ペットをローンで買う人が多いという話にも驚きでした。
そのお店で売っているワンコはだいたい30~40万円位。中には、70万円ほどするワンコもいるとか...はぁぁぁ。

今年、大学を卒業する子たちは、全員、就職が決まっていました。
しかも、皆、希望の道に。 素晴らしい!

トランペットだったT君は、警察官に。
はじめは交番勤務が多いらしいので、「ぜひ湖北の交番に!」とお願いしました。

堅実型のサックスだったNさんは、しっかり公務員に。市役所に勤めるそうです。
残念ながら、我孫子市役所ではありませんでしたが。

すでに仕事に就いている子たちも、自分の仕事に誇りを持っている話しぶりでした。
先に社会に出た分、「大人」って感じでした。
大学生軍団は、「ほほぅ...」と尊敬のまなざしで聞いていました。

仕事で来られませんでしたが、ホルンだったM君は、すでに自衛官になっているそうです。びっくりです。 
「あいつ、アンコンの前日に、計算ドリル終わってなくても部活来るの遅れて、先生にめっちゃ怒られてたよなぁ。自衛官とか大丈夫なのかなぁ。」と同じ金管アンサンブルチームだった仲間の声。
みんな、そういう出来事を何でそんなによく覚えているんでしょう。 
しかも、だいたい「先生にめっちゃ怒られて」が付くんです(泣)


中には、「アスリート」として大活躍している元チューバ君もいます。
最初に書いた「イタリア生活」の彼です。
チューバは小学校で終えて、その後出会った、「自転車ロードレース」の道。
今や、2020年オリンピック出場を本気で目指している実力者なのです。
私の説明で間違いがあるといけないので、下記の記事をお読みください。
この記事の時には、スペインで活動しており、現在はイタリアだそうです。

「小林海がスペインのエリートレースで優勝 元U17スペインチャンピオンを振り切る」
http://cyclist.sanspo.com/202855

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この人が、その小林海君です。


新浜小吹奏楽部の子どもは、「塾・塾」と早退して行く子はおらず、中学受験をするごく少数の子どもも部活優先でした。
5時までの放課後練習には、特別な事情以外はいつも全員が揃っていました。
それが、あの強烈なチームワークの音楽の根源でした。
そして、協調性、忍耐力、集中力、思いやり...「人として大切なこと」を子どもなりにつかんで卒業していったと信じています。
その時にはわからなくても、あとで分かったこともたくさんあると思います。

私の教育を信じ、「今、こうやってひとつのことに打ち込んでいることが、あとで必ず子どもの大きな力になる」と信じ、吹奏楽部の活動にいつも全力で協力してくださった温かく賢い保護者のみなさまでした。
今も感謝の気持ちでいっぱいです。

その後、様々な経験をしながら、こうして大人になった教え子たちの姿に出会う時、私の努力も決して無駄ではなかった、そして、こんな素敵な子どもたちに出会えた「あの頃」だったのだと、本当に幸せな気持ちになれるのです。

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東大の大学院に進むおふたりです。
もうひとりオーボエ君も東大生です。塾のバイトで来られず残念。
田川よりはるかに頭の良い子どもたちです。


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仕事のため、10時近くになってやっと来られたトランペットのY君。
おとなしかった彼が、「先生~!会いたかったです!ヤバい~!」と
いきなり私に抱きついて来て、私もみんなもびっくり。
「Y君、変わったね~!」「あぁ、ほんとうれしい。ヤバい~!」
そんなに言ってもらえて、ヤバかったのは先生の方でしたよ!



さすがに私は、11時近くに失礼しましたが、皆は、全く帰る様子もなく、まだまだ積もる話を楽しんでいました。
朝までかな? それもいいでしょう。
もう大人ですから...

帰る道すがら、私は、幸せ過ぎたこのひとときに感謝し、子どもたちに感謝し、何とも言えない温かさに包まれていました。


これからがまた人生の新たな挑戦です。

大きな壁にぶつかること、何もかもうまくいかなくなること、思ってもみなかったチャンスに出会うこと...

何が待っているか、わかりません。

でも、小さな身体で、精一杯頑張り、めっちゃ怒られても逃げ出さず、最後の最後までやり遂げた「あの頃」を励みにして、勇気を持って立ち向かっていってほしい。

また会いたくなったら、いつでも会える仲間、そして、先生です。

今度は、何年後かな? 約束はしなかったけれど、いつかまたきっと会おう!

がんばれ、大好きな大好きな『ノアの代』のみんな!


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今回も、写真撮影のポーズは、あの頃と同じ「ガチョ~ン」でした(笑)
幸せ過ぎるひとときをありがとう!


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| | 2016-12-05(Mon)20:32 [編集]