田川伸一郎のブログ

東京都の小学校バンド

快晴の今日、東京都の小学校にお伺いして来ました。
東京と言っても、我が家から片道2時間半ほどかかる東京都西部にある学校です。


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金管バンド部として活動しているこのバンドには、以前からお伺いしていますが、今年は顧問の先生が代わり、また新しい気持ちで活動しています。

保護者や地域の協力体制がとても良く、中には、楽器が出来る保護者の方が、お子さんの卒業後もボランティアで練習の手伝いをしてくださったり、卒業生ですでに社会人になった方が仕事のお休みの時に楽器を持って教えに来てくださったりと、顧問の先生だけではなく、様々な立場の大人たちに見守られて活動していることが、とてもすばらしいです。

保護者の方々とお話ししていても、新しく赴任された顧問の先生をとても大切に思われ、サポートしようという気持ちが伝わって来ますし、具体的な姿にも表れています。

今年度、レッスンにお伺いしたのは今日が2回目です。
前回は、11月でした。

その時には、新しい顧問の先生と子どもたちの関係はどうかな? 子どもたちのやる気や練習の態度はどうかな? と、演奏以前のことを心配しながらのお伺いでした。

前年度よりも人数は減ってしまっていましたが、部員数は元々年によって違うものですし、顧問の先生が代わったことで辞めた部員がいるならば、逆に言うと、辞めていない部員や新しく入部した部員は、顧問の先生が誰であれ、頑張ろうという強い意思の持ち主ですから、かえって好都合です。

極論を言うならば、新しい先生にぶつぶつ文句を言いながら、だらだら続けられる方がよほど迷惑です。

前回、「顧問の先生は、みんなのためにとてもよく努力してくださっていると思う人?」と、子どもたちに聞いてみました。
全員が手を挙げていました。
「そうだよね!がんばってくださっているよね。それがわかる君たちはすばらしい!」とほめてあげました。
先生を見ると、子どもたちの反応がうれしかったのか...涙...でした。

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前任の先生の思いを引き継いで、精一杯努力されている顧問の先生です。
本校が2校目という若い先生です。
子どもたちも、とてもよくなついていて、良い関係が出来ています。


前回の終わりに、「次のレッスンまでにどれだけ出来るようになっているか」という自分への課題を作らせました。
今練習している大きな曲の譜読みがまだ出来ていない子が多かったのです。

5.6年生は、全員が「次回までに必ず譜読みを終わらせます」と宣言していました。
「そうか。『やる』と自分から決めたなら、絶対にやるんだぞ。練習の時間は限られているんだから、自分で時間を作る。練習が無い日でも楽譜を家で読む。わからない所は自分から先生に聞く。いいかな? 『やる』と言ったのに、やらなかった、できなかったというのは一番だらしないんだからな。」と、ちょっと強めて言っておきました。

「4年生は、出来るところまででいいよ。先輩が先に出来るようになれば、わかることもあるし...」と甘い言葉もかけておきました。

その後から、子どもたちの目の色が変わったそうです。
練習への取り組みも変わったそうです。
次に田川先生が来るまでに! と...
先生から、そんなうれしいメールが届いていました。

いい子たちだなぁと、楽しみに伺った今日でした。

音楽室に入った時から、空気が違いました。
子どもたちの顔つきも変わっていました。
「やる」と言ったことをやり遂げた上で今日を迎えたのでしょう。

一度、先生の指揮で聴かせていただいたら、本当に最後まで止まらずに、しっかり演奏出来ていました。
中には、ほとんど暗譜までしているのか、楽譜よりも先生の指揮をじっと見て演奏している子もいました。

そして、そんな子どもたちと演奏するのが楽しい!という気持ちの表れた指揮をしている先生も素敵に輝いていました。

「みんな、よく頑張ったね! 『やる』と言ったことをちゃんとやったね!」と褒めてあげたスタートになりました。

ここまで出来ているなら、もう先は見えて来ます。
演奏のレベルを上げる練習をどんどん進めました。

息のスピード、フレーズの歌い方、アーティキュレーションの統一、バランス、許容範囲を越えたピッチの修正、縦の音楽と横の音楽の違いなどなど...

みんなよくついてきました。

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ひとりでもちゃんと返事をしていた子をなでなで!
何と4年生でした。
4年生から学ぶこともありますね



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練習途中、どこかのパートだけ取り出してみたり、時には個人をチェックしてみたりという場面もありましたが、他の子がゆるまず、黙って待っていられたことも、たくさん褒めてあげました。

小学校では、こういうことがなかなか出来ないのです。
何となく、ざわざわしたり、関係ないことを始める子がいたり...


気づいたら、休憩もしないままでした。
レッスンの後半になってから、少し休憩を取ってあげました。

途端に、真剣な雰囲気が、ごく普通のにぎやかな子どもたちの姿に戻ります。
これが、またいいんです。

おしゃべりしている子たちがいたり、顧問の先生とおしゃべりしている子がいたり、田川の周りに群れて来る子たちがいたり...

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トロンボーンのパートリーダー君は、休憩時間中のほとんどを肩もみしてくれていました。
「気持ちいいなぁ~。 君、優しいねぇ。 ありがとう!」
「だって、偉い先生だから...」
ひょえ~! そんなこと言われたことありません! 感激!



こうして、あっけらかんと、子どもらしい過ごし方をした休み時間が終わると、また音楽室の空気は引き締まって、練習に集中するのでした。
その「けじめ」がいいね!

新しい顧問の先生が一生懸命努力してくださっていることをしっかり受け止めて前進している子どもたちを、とても頼もしく思いました。

不安でいっぱいの気持ちで着任されたとおっしゃっていた先生。
でも、ちゃんと子どもたちには先生の誠意が伝わっています。
こうして、しっかり前進出来る子どもたちに育てていらっしゃいます。
すばらしいです!


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先生がみんなを支え、みんなが先生を支え、そんな君たちみんなを保護者の皆さんや地域の方々が支え...
まさに、「みんなで支え合うバンド」というチームワークで力強く歩んでいます。
ホールでの本番を聴かせていただく機会もあります。
さあ、今度はここからどこまで伸びた演奏を聴かせてくれるのかな?
楽しみにしています!
がんばれ、先生! がんばれ、子どもたち!


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| | 2016-12-11(Sun)09:51 [編集]