田川伸一郎のブログ

沖縄県小学校管楽器指導者研修会

先週の金曜日から昨日まで、沖縄県にお伺いしていました。
沖縄県小学校管楽器教育研究会と沖縄県吹奏楽連盟の共催による『小学校管楽器指導者研修会』の講師としてのお招きでした。


一昨年度の6月にも、同じ研修会にお招きいただきましたが、その時には「講話」による研修でした。

その研修会の日のブログです。
http://schoolbandsupporter.blog24.fc2.com/blog-entry-820.html

今回の研修会の要請は、「小学校バンドの指導の実際」ということで、「豊かな音楽表現を引き出すアプローチの方法」をテーマとしてモデルバンドを使って実演するという形の研修でした。

研修の意図をより明快にご覧いただくため、事前に先生や児童と打ち合わせすることは全くせず、研修会直前に子どもたちと「顔合わせ」だけして、あえて音や演奏は聴かせていただくことなく、研修会本番で、先生方と共に初めて演奏を聴き、どこからどう切り込んでいくかを判断して進めさせていただくことにしました。

ちょっぴりこわいことではありますが、事前に子どもたちに研修の流れややることを仕込んでおいて、それを見ていただく研修の進め方では、「現場目線」では物足りなく、現場で起きる「困惑のプロセス」を省いてしまうことにもなりかねません。

つまり、先生方が一番知りたいこと、一番見たいことをスルーしてしまうことになってしまうのです。
私が、参会者として見る公開指導は、だいたいそういう形です。
「打ち合わせどおり」に進める指導の様子に、がっかりすることもあります。
これは、音楽の授業研でも同じです。

「形」は整っていても、「研修」の価値は下がります。

初めて演奏を聴き、そこで瞬時に考え、アプローチの路線を組み立て実践する...
私自身も、悩みながらの進め方になりますが、その方が先生方も「自分だったらどうするだろうか」と考えながら聴講できますし、私も「あの手この手」を試せるので、先生方にご覧いただくアプローチの方法も増えるわけです。

曲は、このバンドが練習している『芭蕉布』『ザッツ・ア・プレンティ』の2曲でした。
曲想が対照的なので、とても良い組み合わせでした。

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『芭蕉布』では、このバンドが「合唱」にも取り組んでいるということを生かして「合唱奏」の部分もありました。
歌も管楽器も生きる「合唱奏の組み立て方」も、様々な方法で試すことが出来、また、「歌えること」を管楽器の演奏に移行する時のコツや、管楽器ならではの「歌い方」も勉強出来ました。

『ザッツ・ア・プレンティ』では、スウィング調の曲のリズムの取り方、乗り方、音の処理...大人にはわかりやすくても、子どもには難しいこの課題に執念深く指導し、その手立てのあれこれをご覧いただきました。
最後には、ちょっとした「パフォーマンス」を考え、短時間で仕込んでいく方法も実践してみました。
演奏を崩さず、しかも、子どもらしさが前面に出る楽しいパフォーマンスがわずかな時間で完成しました。
子どもたちも、ルンルンで取り組み、先生方からも思わず拍手が!

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合唱コンクールにも出ているという子どもたちの美しい歌声にびっくりしました。


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熱心に聴講してくださっている先生方です。
途中で、演奏が変容すると「おぉ!」と拍手してくださったり、楽しい場面では一緒に笑ってくださったりと、一緒に講習を盛り上げ、子どもたちに自信や安心感を持たせてくださいました。
すばらしい受講のされ方でした。


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打楽器の演奏のポイントも。 打楽器は打つ前に「歌うこと」が大切です。

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曲の中でのパフォーマンスも、田川の即興でつけていきました。
エンディングは、前に走り出して来て、「We love Music!!!」とシャウトです。
もじもじせずに、どんどん動くカッコいい子どもたちでした。


モデルバンドを使っての公開指導は、2時間30分の設定でした。
先生方の前で、そんなに長い時間大丈夫なのかなと思っていましたが、休憩無しのノンストップ。
途中、そっと抜けてトイレに行った子どもはふたりだけでした。
日頃からの先生のご指導、躾け、集中力の鍛錬があったからこそです。
すばらしい子どもたちでした。

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西原町立坂田小学校音楽部 (指導 棚原聖子 先生)
演奏曲 『芭蕉布』『ザッツ・ア・プレンティ』



公開指導の後は、先生方みんなで輪になって、「お悩み相談室」でしした。

公開指導をご覧になってのご感想、日々の指導で困っていること、お悩み...
私に出来る限りのアドバイスをさせていただきました。

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今回は話題に出ませんでしたが、先生方のお悩みの中には、「音や音楽」以前の運営、職場・保護者との関わり、子どもの「心」を育てることの難しさ...そんな内容は、私から話し、「決して自分の中で溜めこまないで...そのためにも指導者同士の輪を大切にしてほしい。たくさん愚痴って、『あぁ、すっきりした!明日もちょっとがんばるか』と、支え合ってほしい」とお話しして会を終わりました。

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沖縄県小学校管楽器教育研究会会長の八重尾悟先生です。

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                 沖縄県吹奏楽連盟副会長の狩俣裕先生です。


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沖縄県小学校管楽器教育研究会、沖縄県吹奏楽連盟の益々のご発展、先生方のますますのご健康とご活躍を心からお祈りいたします。

お招きいただき、本当にありがとうございました。



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| | 2016-12-19(Mon)20:42 [編集]