田川伸一郎のブログ

旭川から~2017・1月~

この月曜日から昨日まで、北海道の旭川にお伺いして来ました。
今年初めての北海道出張です。


北海道の学校は、あと1週間位冬休みだそうです。

私が初めて旭川にお伺いしたのも、この時期でした。
その時は、レッスンではなく、旭川地区吹奏楽連盟主催の「指導者講習会」でした。

その講習会で出会った先生方が、チームを作ってでレッスンにお招きくださるようになりました。
今年もまた、今回をスタートに5月、6月、7月のレッスン予約をいただいています。
チームの仲間の輪も広がり続け、今年もまた新しい先生や学校との出会いもいただけるというお話を伺い、とてもありがたく思っています。

寒い北海道ですが、室内は関東より暖かい位で、ほとんど外で行動することはないので、外の寒さも心地良く感じられるほどです。

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旭川空港に着いた時は、-7.9℃でした。 これなら、旭川としては暖かい方です。
-10℃以下のもっと寒かった年もありましたから...


そして、こんなありがたい「武器」も!

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スパイク付のスノーシューズです。
旭川空港に着いてから帰る時まで、私の靴は預かってくださり、このスノーシューズで
生活します。
雪の多い旭川で滑って転んだら大変!と、私用にご用意くださったものです。
今年も履かせていただきました。 



今回のお招きは、小学校1校、中学校4校、高校1校の6校でした。
夏場よりもゆったりとしたスケジュールで移動やレッスンが出来ました。


今は、アンコンやソロコンを控えた時期ですが、中学校と高校ではアンサンブルは聴かせていただくだけで、レッスンは全員での合奏でした。

アンサンブルはもちろん大切にしながら、やはりバンド全体のまとまりを重視し、ご指導される先生方の「現状に合った練習」をお手伝いさせていただきました。

特に小編成の学校は、3年生が抜けて、人数も減り、一番寂しく、辛い時期です。
でも、「辛いから」と、休んで春を待つわけにはいきません。

この時期には、特に「良い教材」が必要です。

慎重に選曲し、バンドとしての力を確実に上げ、何よりも「楽しいと感じられる時」を共有することです。
それが、「良い春」につながります。

「冬場は、曲はやらず、基礎しかやりません」という学校があることも耳にしますが、ひたすら耐えて基礎練習だけを続けていくことは、スクールバンドの本来のあり方ではありません。
基礎はもちろん大切にしながら、常に「曲」を通して音楽を学び、楽しみ続けていくべきだと思っています。
なので、「基礎だけ見てください」というレッスンのご依頼をいただいた時には、遠慮させていただいています。
考え方以前に、「基礎づくり」だけなら、素人の私なんかよりも、プロの楽器奏者やもっと優秀なバンドディレクターの先生をお招きした方が効果的だからです。


今回のレッスンに向けては、ほとんどの学校で選曲からご相談に応じさせていただきました。
パートの編成や技量の現状をお伺いし、私が選曲したり、先生から上げられた候補曲にコメント差し上げたり...
こういう過程を経てのレッスンでした。

雪の中の登下校も大変なはずなのに、生徒さんたちは、みんなそれを当たり前のように乗り越えています。
すごいなぁといつも思います。
旭川は、夏は北海道と言えどもかなり暑く、夏冬の温度差が大きい地域ですが、皆、身体も心も適応できるように鍛えられているのでしょう。

そんなたくましい児童・生徒の皆さんと共に、じっくりと「今」を見つめながら、練習を共にさせていただいた3日間でした。


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1校だけお伺いした小学校では、2チームのアンサンブル指導をさせていただきました。
皆、「田川先生レッスンまであと3日・・あと2日・・明日・・・今日だ~っ!」と楽しみにしてくれていたそうです。
金管八重奏では、ジャジーな雰囲気を持つ組曲の2曲目を先に練習することにし、発音や音の処理、リズムの感じ方、強弱の変化など、細かく揃えていきました。
金管バンドなので普段はコルネットを使っていますが、何か違うなぁと、トランペットに替えて演奏したら一気にサウンドが変わりました。
バラード風の1曲目は、コルネットで...曲間で持ち替えです。 カッコいい!
打楽器四重奏では、マレットの選択や楽器配置、明確なバランス設定、曲の持っている力の引き出し方、良いフォームなどを勉強しました。
主役になるマリンバとシロフォンの楽器自体がまずいので、先生方に「どこかの学校から良い楽器を借りられませんか?」とお願いしました。
すると、私のレッスン中に、副顧問の先生が、心当たりの学校や先生にどんどん連絡して、良い楽器を借りられる約束を取り付けされました。 すごい動きの良さ!
どちらのチームも、「心のアンサンブル」はバッチリです。 アンコン本番に向けて、ファイト!



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レッスンのはじめは、じっくりと「チューナーを使わないチューニング」の方法やサウンドトレーニングの仕方を勉強しました。
ほとんどが初心者で入部する中学校ですが、良い耳が育っているので修正能力があります。
あとは出だしから合わせる力が付けば、合奏中のピッチはうんと良くなります。
合奏では、先生が探し出した、管弦楽のとても良いアレンジの曲を練習していました。
音の伸びや広がりをイメージして音として出していくこと、跳躍音程のピッチを正確にイメージして演奏すること、良いサウンド感をもって積極的に吹き込んでいくことなど、曲を使って基礎練習にもかかわる勉強をすることが出来ました。
もっと時間があったら、もっと一緒に練習したい...と残念に思うほど、反応良く、集中力の持続力抜群の練習姿勢と教材でした。
アンサンブルも聴かせていただきましたが、2チームとも、顧問の先生の手作りアレンジ楽譜です。
ひとりひとりの力を考えて作っていただいた愛情いっぱいの楽譜で、みんな生き生きと音楽していました。
みんな、しあわせだなぁ!



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3年生が抜けた今、部員は全部で15名...今までにない少なさで活動しています。
顧問の先生おふたりは、共に3年生の担任で、今は受験に向けての学級でのお仕事が猛烈にお忙しい時期で、普段はほとんど部活に顔を出すことが出来ない状態です。
それにもかかわらず、この少ない部員たちは、自分たちで課題を見つけ、意見を出し合い、トラブルも起こさず、本当に仲良く練習を進めているそうです。
今回のレッスンも、先生方がそんな部員たちの練習熱心な姿に感心し、「私たちの十分な指導は出来ていないのですが、生徒たちは一生懸命練習しているので、ぜひ!」とご希望されたとのこと。
そんな自主的に頑張る生徒さんたちのために、特に、アンサンブルの練習をお手伝いさせていただきました。
先生方がいらっしゃらなくても、自分たちでどんどん練習を進めてきた自発性や心のアンサンブルが演奏に溢れていて感動しました。
本当に音楽が大好きな仲良しチームです。 4月には、「1年生ゲット作戦」を頑張って、部員を増やしましょう!



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小学校にバンドが無く、全員が初心者でスタートする中学校バンドです。
お迎えしてくれた時のすごいテンションと笑顔...顧問の先生曰く、「うちの子どもたち、みんな、田川先生が大好きなんです!」
ありがとうございます! 私もこの活気ある、前向きな生徒さんたちが大好きです!
コンクールの時期には、1年生はまだ演奏で活躍出来るほどの力はありませんでしたが、今ではもうしっかりとした音を出して合奏に参加していました。
人数は多くありませんが、このバンドもドラマ性のある吹奏楽のオリジナル曲をしっかり練習してレッスンを受けてくれました。
場面ごとの「曲の思い」を話し合い、それを音と音楽に表わすこと、そのために具体的に何をどうすればいいのかを勉強していきました。
テクニカルな課題をクリアしなければ表現し切れない箇所もあり、様々なトレーニング方法で挑戦していきました。
ずっと見守っていてくださった先生も、「イメージの持ち方ひとつで、こんなにも演奏が変わるんですね!」と驚かれるほど、皆の演奏と表現は変容しました。
夏のコンクールに向けて、また生徒さんたちを変えられる力を持った良い曲を探していきましょう。



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いつも私の旭川レッスンを取りまとめしてくださっている先生の中学校です。
研究熱心で経験豊かな先生のバンド運営とご指導には、いつも勉強させられます。
学区の小学校には金管バンドがありますが、木管パートは全員初心者です。
パートによっては、始めて1年経たない1年生の方が多い木管パートもありますが、コンクールで演奏されることも多いオペラ物にがっつり取り組み、技術と音楽性の向上を目指して猛練習を積んでいらっしゃいました。
私の編曲楽譜を使っていることもあり、直接指揮をさせていただき、本気の音楽づくりのレッスンをさせていただきました。
先生は、スコアに真剣に書き込みをし、ビデオ撮影をし、「あとは、私の勉強ですね」と謙虚におっしゃられていました。
アンコンに出場する2チームの演奏も聴かせていただき、ワンポイントレッスンも。
生徒さんたちの動きは、高校生のように自発的で活発です。
4月には、1年生部員がたくさん入部して、さらに賑やかな部活になるよう祈っています。



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2校の統合で、学校名が「旭川凌雲高等学校」から「旭川永嶺高等学校」に変わっての1年目、制服も2種類混ざっての活動です。
夏の吹奏楽コンクールでは、毎年、地区代表として全道大会に出場したり、アンコンでは昨年度は全国大会にまで出場したりと、高いレベルを保つバンドですが、実は高校からの初心者もたくさんいます。
日々のたゆまない練習の積み重ねで、これだけの演奏レベルを保っていることに感心します。
いつお伺いしても、温もりのある、ほのぼのとした雰囲気で迎えてくれるこのバンドが私は大好きです。
今回のレッスンでは、私がお勧めした八木澤教司先生の作品をじっくりと勉強し、曲の魅力に浸っていただきました。
3月の定期演奏会では、さらに深まった演奏を聴かせてくれることでしょう。
このバンドの特技(?)は、「ダンプレ」です。 カッコいいダンスをしながらの演奏は見事過ぎです。
2月、3月には、神奈川、千葉での大会出場や公演もあります。一見の価値ありです。
この公演のご案内につきましては、後日改めてご紹介させていただきます。



昨日の朝、ホテルで見ていた天気予報で、「爆弾低気圧」とか「北海道も猛吹雪」とか、しきりに伝えられており、帰りの飛行機が飛ばなかったらどうしよう...と、とても心配していたのですが、旭川の「天の神様」は守ってくださいました。
雪は降りましたが、風は強くなく、35分遅れのフライトにはなりましたが、ちゃんと帰してくれました。
よかった~(ふぅ)

それぞれの学校の先生方、児童・生徒の皆さんと「今年もがんばりましょう!」と、やる気を高め合いながらお別れ出来た3日間でした。

次に旭川にお伺いするのは、5月です。
今から、皆さんの成長した姿と音楽が楽しみです。

寒い寒い雪の日々は続きますが...皆さんのご健闘をお祈りしています。

お招きいただき、ありがとうございました。


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| | 2017-01-12(Thu)20:05 [編集]