田川伸一郎のブログ

90歳の誕生日

今日、1月22日は、母の誕生日です。

私は、昨日から富山にお伺いしております。

去年の89歳の誕生日は、直前に家の中で転倒して肋骨骨折し、入院先の病院で迎えました。
入院は10日ほどで済みましたが、それからが私と母の試練の日々でした。

すぐに自宅に帰すのは危ないと、とりあえず一時預かりをしてくださる施設にお願いして様子を見ることに...

「早く家に帰して。迷惑かけないようにちゃんと生活するから」と言い続ける母。

入院、施設での生活で歩行力が極端に落ちてしまった現実。
「今の歩行力ではまた転倒の恐れが十分あり、とても危険ですので、ご自宅で生活されるなら、息子さんには極力そばにいていただかないと...」とおっしゃるケアマネさんや施設の方の言葉。

「介護離職」という言葉が、現実となって私の前に立ちはだかりました。
一時預かりの施設の想像もしなかったほど高い経費には、目の前が真っ白になりました。

母の願いどおり自宅に帰してあげて、「介護離職」してお世話するか、母が受け取っている父の遺族年金程度で預かっていただける「介護付き老人ホーム」に入れていただくか...本当に悩み苦しんだ半年でした。

7月のはじめ、それまであちこち探した中で、私が最も良いと判断した「老人ホーム」に入所してもらうことにしました。
「介護離職」は、私の勝手で逃れさせてもらいました。
母も、「あんたも生活があるからねぇ。お母さんのせいで仕事が出来なくなったら迷惑やしねぇ」と、納得してくれました。

今のホームの生活にすっかり慣れた母は、「ここは、みんなとても良くしてくれるし、葵の園のデイサービスにも行かせてくれるし、いい所よ」と話してくれます。

常勤の看護師さんがいらっしゃいますし、体調が悪くて気になる時には、提携している病院に看護師さんが連れて行ってくださり、お薬も貰っていただけます。
私には、事後報告で、仕事を急にキャンセルする必要もありません。

もちろん私も、出来る限り会いに行っています。

おかげさまで、元気に今日90歳の誕生日を迎えることが出来ました。

母の目下の目標は、2020年の東京オリンピックを見ることです!

「あんた、こんな寒い時期に、わざわざ北海道やら富山やら、えらく寒い所に行かんでもいいのに。でも、仕事だから仕方ないねぇ。風邪ひかんでよ。お母さんにうつされると困るから!」「はいはい、わかりました」と、相変わらずの調子です。

私が「介護離職」に怯えながら過ごした昨年の日々のことは、母の記憶には無いようです。

それでいいんです。 私は...

こうして、今、元気でいてくれるのだから。

自分の無力さと、人様のありがたさと...どんなに思いがあっても、私ひとりの力では、母の介護など全くできないことを改めて知ったこの1年でした。

みなさまのお力と真心があってこそです。 

本当に本当にありがとうございます。

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| | 2017-01-22(Sun)09:17 [編集]