田川伸一郎のブログ

函館から~2017・1月~

先週の金曜日から昨日まで、北海道の函館にお伺いして来ました。

函館の先生方とは、平成5年からの長いお付き合いをさせていただいています。
今年も、この冬の時期をスタートに、5月、6月、7月、8月と、コンクールに向けて毎月のご予約をいただいている「チーム函館」です。
「チーム函館」は、16~17校ほどあります。
さらに新しいご希望もあるかもしれません。
たくさんの先生方、部員の皆さんとご縁をいただけることに、心から感謝です。


出発前日、木曜日の夜の天気予報で金曜日は低気圧の影響で北日本が荒れると...
「えぇぇ、飛行機大丈夫かなぁ」と思っていると、JALからのメールが。

「明日の函館への運航は、天候調査中で遅延または羽田へ引き返すかもしれない条件付きになるかもしれません。」とのこと。
金曜日の朝、調べると、7時の時点でも変更なし...

以前も、同様のことがあり、ドキドキハラハラしたり、函館近くまで来ているのですが、着陸出来ず、長時間上空を旋回して、やっと着陸...レッスン予定に間に合わず、時間が短くなってしまったことがありました。

函館空港にお迎えに来てくださる先生に連絡を取り、相談。
ハラハラドキドキもいやですし、まして、引き返して着陸出来なかったら、3日間のレッスンは全てパー。

急遽、飛行機をキャンセルして、JRで行くことにしました。
こういう場合は、キャンセル料はかからず、全額返金されますし。
でも、早割で取った航空券なので、JRの方が高いのですが・・・そんなことは言っていられません。
「えきねっと」で予約して、湖北駅で発券してもらいました。

今は、本当に全てネットで処理できるので、簡単なものです。

そして、初の「北海道新幹線」体験でした。
湖北駅から上野までは直通電車、上野で北海道新幹線に乗り換えて、スコアを読んだり、居眠りしたり、お弁当を食べたりしているうちに、あっという間に「新函館北斗駅」に着いた感じでした。

乗り換えは、上野駅のたった1回です。
飛行機と違って、メールもできますし、充電も出来ます。
なかなか快適な新幹線旅でした。

結果的に、私の乗る予定だった飛行機は、40分遅れでなんとか到着したようでしたが、ハラハラドキドキが無かった分、この選択はありだったなと思いました。


雪舞う寒い中、小中高校の頑張る6校にお伺いして、それぞれの「今の目標」に向かっての練習のお手伝いをさせていただきました。

函館地区でも、「新人戦」にあたる『道南吹奏楽コンテスト』を先生方の共催でおこなっており、昨日の日曜日がその当日でした。
出場する学校は、直前にぐっとレベルアップするタイミングのレッスンとなりました。
夏のコンクールとは違って、交流が目的のコンテストですから、前日に演奏上の変更があっても、勉強になるなら全然ありです。
私も、直前だからということは関係なしに、遠慮なく感じたことをアドバイスさせていただきました。

コンテストに出場しない学校は、定期演奏会での演奏曲や来年度のコンクール候補曲のレッスンでした。
まだ譜読み段階の曲もありましたが、「曲の想い」を大切にしながら、今出来る側面から切り込んでいくレッスンを進めました。

小学校では、6年生にとって最後の演奏会に向けてのまとめの勉強が出来たと思います。
夏以来の再会、特に身体も音も大きく成長していて、感無量でした。


今回お伺いした6校の皆さんをご紹介します。

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明るくファイトのあるこの小学校バンドには、何と1年生が3人も加わっています。
小規模校でやむを得ずでもなく、特別な事情があるからでもなく、「どうしても入りたい!」と、自分から願い出た3人だそうです。
このバンドの演奏に、きっと心動かされるものがあったのでしょう。
でも、レッスン中も、とってもおりこうさんにしていてびっくりしました。
レッスンでは先生からのご希望もあり、金管バンドでの基礎合奏の進め方を主にアドバイスさせていただきました。
特に、金管バンドでは絶対に必要な「音の止め方、切り方」についてはかなり細かく練習し、実際の基礎合奏でどのようにするのかを実践していきました。
また、子どもたちだけでも出来る基礎合奏の進め方、指揮者の役割についても勉強し、交替でやってもらいました。
今回学んだことを続け、しっかりとした、意味のある基礎合奏が出来るチームになってください。



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函館で、平成5年からという最も長いお付き合いをさせていただいている上磯小学校吹奏楽部の皆さんです。
「お父さん、お母さんも、この部の卒業生だっていう人?」と聞くと、何人も手が挙がります。
「うちのお父さん、お母さんも田川先生に教えてもらいました」という部員も...親子2代にわたってのお付き合い、感激です。
昨年の上磯中学校に引き続き、今年の5月、浜松での「日本バンドクリニック」のファイナルコンサート出演が決まり、それを見据えた練習を開始しています、
メインの曲は、グレイアム作曲の『ザ・レッドマシーン』です。個人テストを終え、やっと合わせ始めた段階の合奏でしたが、さすが上磯小だけあって、普通にインテンポで演奏出来ていました。
これからの練習の指針をしっかりとアドバイスさせていただきました。
今の6年生は、浜松には行けませんが、全員が中学校でも吹奏楽部に入ると言っていました。また会えることがうれしいです。
アンコンで全道大会に進んだフルート四重奏も、息の合ったとっても上手な演奏でした!



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木古内小学校は、新幹線駅の「木古内駅」のすぐ近くにありますが、人口の減少と共に児童数も減り、さらに学校事情で、吹奏楽部は一時「廃部の危機」を迎えてしまいましたが、今の顧問の先生が赴任されてから、見事な「復活劇」を見せてくれました。
さらにすばらしいのは、木古内中学校との合同活動を積極的に進め、中学校の編成を見据えて、小学生のパートを養成しているのです。
小中一貫教育バンドという感じです。上の写真に並んで写っている6年生たち(ひとり欠席で代わりに先生がアルトサックスを持ってくださってます)は、全員が木古内中学校でも吹奏楽部に入って頑張ると張り切っています。
この子どもたちのパートは、中学校で来年度、どうしても入れたいパートで、年度途中で、今の楽器に代わり、2種類の楽器を演奏出来る子もいます。
今回のレッスンでは、「さよならコンサート」に向けて、少しグレードの高い曲に挑戦していました。
もちろん、来年度のコンクール候補曲です。6年生と一緒に練習して、曲の感じをつかんでおくだけでも、新年度の負担が軽くなります。
先生も子どもたちも、まだまだ部員を増やすと気合い十分です。私も、これからも手助けをしっかりしていきます!



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この中学校の顧問の先生は、どう考えても、「魔法使い」です。
学区の小学校にはバンドが無く、全員が中学校からの初心者です。
毎年、5月のレッスンで、入部間もない1年生たちが、『合奏の種』(ブレーン社)の「かえるの合唱」を聴かせてくれます。
当然、たどたどしい音ですが、一生懸命、覚えたばかりの音の出し方で演奏してくれます。
コンクールにはもちろん2、3年生で出場しますから、1年生は別練習で過ごします。
3年生が受験のため仮引退してから、本格的に「新チーム」のメンバーとして活動するのですが、記憶に残っているあの「かえるの合唱」の1年生たちが、かなり難しい吹奏楽のオリジナル曲を普通に演奏しているのです。
しかも、今年は、2年生より1年生の方が多いので、状況は厳しいはずなのですが、とても立派な演奏を聴かせてくれ、レッスンよりも先に感動で一杯になってしまいました。
先生は、「普通の練習しかしていません」とおっしゃいます。楽器のトレーナーの先生も全くと言っていいほど入れていないそうです。生徒さんたちが、皆、とても素直で、先生の言うことも、先輩の言うことも、ひたむきにやろうとする心があるからこの成長があるのでしょう。
3月の定期演奏会に向けて、まだ受験中の3年生も、「定演では一緒に演奏するので」と数名見学に来ていました。
本当に「心のあるバンド」です。 私は、このバンドが大好き! ずっとずっとお付き合いさせていただきたいです。



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秋に「全日本吹奏楽コンクール・金賞」を受賞した上磯中学校は、新チームでもすばらしいサウンドを響かせていました。
顧問の中條先生は、3年の担任なので、今は大忙しで、なかなか練習につけないそうですが、自分たちでしっかりと練習を進めているそうです。
昨日の『道南吹奏楽コンテスト』に出場するために、『マーチ・エイプリル・メイ』と、『鳳凰~仁愛鳥譜』の練習をしました。
レパートリーの数は中学生としては半端なく多い上磯中学校ですが、意外にも「マーチ」をきちんと勉強する機会は少なく、今回は、ぜひマーチを勉強しましょうと取り上げていただきました。
レッスンは土曜日でしたので、皆に、「明日が本番だけど大丈夫?」と確認しながら、遠慮なく細かいアドバイスをさせていただきました。
中條先生も、「大丈夫です。どんどんご指導ください。前日でも何でも、この子たちは吸収して身につけてくれますから」と、最大限の信頼を生徒たちに寄せておられました。
マーチも『鳳凰』も、先生のお言葉どおり、どんどん変容し、中條先生の指揮も、すぐに理にかなったものになりました。
中條先生と私のこれまでのお付き合いの深さで、私が伝えていることを真っ先にキャッチし、それをご自分の指揮や表現で的確に表してくださるので、生徒たちもとまどいがなく練習が進みます。
「今年の自由曲、どうしましょう?」と、ご相談を受けています。 「ルイブル」「華麗なる舞曲」とお勧めして来ましたが、もうその路線はおしまいです。またきっと「神のお告げ」が降りると思うので、その時にお勧めの曲をアドバイスさせていただきたいと思います。



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『道南吹奏楽コンテスト』を立ち上げた中心になった先生の高校です。
吹奏楽を通した仲間との交流をとても大切にされ、先生方の仲も部員たちの交流も盛んな函館地区の雰囲気を作ってくださっています。
中学校で、私のレッスンを受けた生徒さんも多く、再会でき、皆の成長ぶりを見られて、とても幸せな気分です。
私の方が授業終了の前に着いたので、準備から全部見せていただきました。
皆の動きの速さにびっくり。無駄なおしゃべりなどせず、どんどんセッティング、打楽器の移動、準備、音出し、あっという間に合奏準備完了。上手いバンドは、ここから違うんだよなぁとつくづく思いました。
もちろん、コンテストに出場するので、過去の課題曲のマーチから『プロヴァンスの風』と自由曲の『ぐるりよざ』を2曲とも練習しました。
3年生は当然いませんが、新チームの実力の高さに驚きでした。
イメージを伝えたり、指揮を変えたり、身体で表現したりすると、音色も表現もどんどん変わります。
すばらしかった! 新1年生を迎える4月からの活動にも、超期待できる力を感じました。
先生のご指導も、生徒さんたちのひたむきさも本当に素晴らしいチームです。


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レッスン最終日の昨日の夕方、上磯小学校の古川先生と上磯中学校の中條先生に、北海道放送(HBC)からとてもすごい電話連絡が入りました。

ちょうど昨日は、「こども音楽コンクール」(関東ではTBSこども音楽コンクール、北海道ではHBCこども音楽コンクール)の全国大会(全国7ブロックから選ばれた代表校による音源審査)だったのですが、何と、2校そろって、「管楽合奏部門」の「全国第一位・文部科学大臣奨励賞」に選ばれたという電話でした。

上磯小学校は、毎年このコンクールに出場しており、過去に一度だけ、全国一位に選ばれたことがあります。

上磯中学校は、昨年の秋、全日本吹奏楽コンクールが終わって3年生が引退した後、このコンクールの函館地区大会までのわずかな期間で、1、2年生だけで『キリストの受難』(フェラン作曲)を猛練習し、出場したのです。
過去にも、吹奏楽コンクールメンバー以外で、このコンクールには出場したこともありましたが、さすがに全国一位までには手が届きませんでした。

今年は、小学校・中学校そろって、「文部科学大臣奨励賞」の受賞とは!
私も、お二人から連絡を受けて、びっくり仰天しました。


「文部科学大臣奨励賞」の授賞式は、2月25日(土)に東京オペラシティコンサートホールでおこなわれます。
各部門の授賞校から、数校が記念演奏します。
北海道からなので、記念演奏には選ばれないかもしれませんが、このすごい賞を受賞した実感を先生と代表の部員に味わってもらいたいと思います。

本当におめでとうございました!

「こども音楽コンクール」のHPはこちらです。
http://www.tbs.co.jp/radio/kodomo/

全国大会の結果詳細がアップされました。

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次に函館にお伺いするのは、5月のゴールデンウィークです。

今回は、寒さと雪に凍えた3日間でしたが、5月は「桜の季節」...
新年度を迎えて張り切る皆さんとの再会を楽しみにしています!

まだまだ寒いが続きますが、負けずにファイト!

お招きいただき、ありがとうございました。


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                さようなら~! ありがとうございました!

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| | 2017-01-30(Mon)19:55 [編集]