
今日は、前の記事で書かせていただいた高橋健一先生が顧問をされている船橋市立船橋高等学校吹奏楽部にお伺いさせていただきました。
レッスンではありません。
今週の土曜日に開催される「スプリングコンサート」に向けて校内合宿をしながらの追い込みの練習を見学させていただきました。
毎年、このスプリングコンサートでは、生徒さんの発案、構成、選曲、作詞、振り付け...全て生徒さんたちだけで作り上げる『音楽劇』を披露されます。
以前は、3チームに分かれて、3つの作品を作っていたこともありましたが、今年は部員全員で1つの作品を作り上げています。
顧問の高橋先生は、全くノータッチ。
今日も、私だけ練習に立ち合わせていただき、先生は、「全て完成するまで見ない」とおっしゃり、本当に全部生徒さんたちだけでやっていました。
はじめは、音楽室での練習です。


リーダーの指示に従って真剣に練習を進めます。
でも、雰囲気がとても柔らかく、高橋先生は、「もう間に合わない!と、追い詰められている状態です」とおっしゃっていましたが、ピリピリした空気や、ギスギスした言葉や注意の仕方はありません。
リーダーさんの注意も、「~して!」ではなく、「~してもらってもいいですか?」「~に気をつけるようにお願います」「もう一度、~からお願いします」と、とても柔らかい口調です。
でも、雰囲気が緩むことはなく、皆の返事は、「ハイッ!!!」と誠意があります。
先輩後輩関係なく、言いたいことは言い合いますが、「相手の尊厳」を傷つけない言葉や口調でと、高橋先生はご指導されて来ているそうです。
そして、今では、それがもう市船吹奏楽部の「あたりまえ」になっているそうです。
そして、間近で見る生徒さんたちひとりひとりの表情が豊かなこと!
ひとりひとりに思いがあり、どう表現したら素敵であるか、良く分かっているのです。
誰かの命令で形だけ整えているのでは、こんな豊かな表情にはなりません。
6時過ぎ、運動部の活動が終わってから、体育館に移動して練習です。
広い空間の中で、リーダーさんたちは、また新たなアイデアを生み出し、「変更」をしていきます。
心が通い合った仲間だからこそ、色々と変わっていっても、「え~?!」ではなく、「ハイッ!!!」です。
より良いものを作り上げたいという思いがひとつになっているからです。
「リーダーさんの命令に従ってやらされている」だけだったら、きっと「え~?!」と、ブーイングでしょう。
最後に通し、「これで出来上がったので、衣装も着て、高橋先生に見ていただきます」と...
ここで初めて、高橋先生が登場です。


私も、先生と一緒にギャラリーから見させていただきました。
先生は、時々、「すごいな」「よく考えたな」「おもしろいな」「発想がいいな」と、うれしそうに独り言をおっしゃりながらご覧になっていらっしゃいました。
衣装を着けての通しは、ずっと練習を見ていた私も初めてでしたので、「なるほど、こうなるのか」と納得するばかりでした。
先生が生徒の可能性とチームワークを信じているからこそ、全てを生徒に任せられるのです。
先生が自分たちを信じてくださるからこそ、生徒さんたちは全力で良いものを作り上げていけるのです。
そして、日頃から、先生と生徒、生徒同士のコミュニケーションが豊かで、互いをよく分かり合っているからこそ生まれるこの温かいチームの雰囲気。
きっとひとりひとりは、様々な悩みも抱えているのでしょうが、吹奏楽部はありのままでいられる居心地の良い場所、自分という人間がここにいていいんだと安心して呼吸できる場所...
だから、ひとりひとりの個性が光るのです。
ひとりひとりがそれぞれの輝き方を見せられるのです。
高橋健一先生の人間教育の温かさに、改めて惚れてしまいました。

初めて見ていただいた高橋先生に褒めてもらい、とてもうれしそうな部員たちでした。
これから仕上げに向けては、きっと先生のダメ出しやご指導も入るのでしょう。
エネルギー溢れる高校生たちが、真剣に、かつ、ほっこりとした雰囲気で練習に取り組む空間にご一緒させていただき、とても幸せな1日でした。
見学させていただいてよかったです。
ありがとうございました。
あれれ? よく考えたら、吹奏楽部の練習見学だったのに、吹奏楽の演奏は全く聴かなかったし!
でも、いいんです。
一番見たかった「生徒さんたちだけでの練習」を見せていただけたので...
そして、「名門バンド」によくある「春休みからの1年生の練習参加」もありませんでした。
「入学式までは、まだ市船の生徒ではありませんから、部活に参加するはずありません」と、高橋先生はきっぱりと。
また、3年生は12月の定期演奏会で引退したら、部活には来させない。いつまでもダラダラと後輩たちに関わることもさせない。
ひとりひとり孤独になって自分自身と向き合わせる。その孤独の時間を大切にさせる。
冷たいようですが、大切な3年間のまとめとなる「孤独」を先生はあえて与えられます。
物事、けじめが大切です。
スプリングコンサートは、下記のとおり開催されます。
チケットは残り少ないそうです。

詳細は、下記の市船吹奏楽部HPの高橋先生のブログをご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/ichifunawoct/
レッスンではありません。
今週の土曜日に開催される「スプリングコンサート」に向けて校内合宿をしながらの追い込みの練習を見学させていただきました。
毎年、このスプリングコンサートでは、生徒さんの発案、構成、選曲、作詞、振り付け...全て生徒さんたちだけで作り上げる『音楽劇』を披露されます。
以前は、3チームに分かれて、3つの作品を作っていたこともありましたが、今年は部員全員で1つの作品を作り上げています。
顧問の高橋先生は、全くノータッチ。
今日も、私だけ練習に立ち合わせていただき、先生は、「全て完成するまで見ない」とおっしゃり、本当に全部生徒さんたちだけでやっていました。
はじめは、音楽室での練習です。




リーダーの指示に従って真剣に練習を進めます。
でも、雰囲気がとても柔らかく、高橋先生は、「もう間に合わない!と、追い詰められている状態です」とおっしゃっていましたが、ピリピリした空気や、ギスギスした言葉や注意の仕方はありません。
リーダーさんの注意も、「~して!」ではなく、「~してもらってもいいですか?」「~に気をつけるようにお願います」「もう一度、~からお願いします」と、とても柔らかい口調です。
でも、雰囲気が緩むことはなく、皆の返事は、「ハイッ!!!」と誠意があります。
先輩後輩関係なく、言いたいことは言い合いますが、「相手の尊厳」を傷つけない言葉や口調でと、高橋先生はご指導されて来ているそうです。
そして、今では、それがもう市船吹奏楽部の「あたりまえ」になっているそうです。
そして、間近で見る生徒さんたちひとりひとりの表情が豊かなこと!
ひとりひとりに思いがあり、どう表現したら素敵であるか、良く分かっているのです。
誰かの命令で形だけ整えているのでは、こんな豊かな表情にはなりません。
6時過ぎ、運動部の活動が終わってから、体育館に移動して練習です。
広い空間の中で、リーダーさんたちは、また新たなアイデアを生み出し、「変更」をしていきます。
心が通い合った仲間だからこそ、色々と変わっていっても、「え~?!」ではなく、「ハイッ!!!」です。
より良いものを作り上げたいという思いがひとつになっているからです。
「リーダーさんの命令に従ってやらされている」だけだったら、きっと「え~?!」と、ブーイングでしょう。
最後に通し、「これで出来上がったので、衣装も着て、高橋先生に見ていただきます」と...
ここで初めて、高橋先生が登場です。




私も、先生と一緒にギャラリーから見させていただきました。
先生は、時々、「すごいな」「よく考えたな」「おもしろいな」「発想がいいな」と、うれしそうに独り言をおっしゃりながらご覧になっていらっしゃいました。
衣装を着けての通しは、ずっと練習を見ていた私も初めてでしたので、「なるほど、こうなるのか」と納得するばかりでした。
先生が生徒の可能性とチームワークを信じているからこそ、全てを生徒に任せられるのです。
先生が自分たちを信じてくださるからこそ、生徒さんたちは全力で良いものを作り上げていけるのです。
そして、日頃から、先生と生徒、生徒同士のコミュニケーションが豊かで、互いをよく分かり合っているからこそ生まれるこの温かいチームの雰囲気。
きっとひとりひとりは、様々な悩みも抱えているのでしょうが、吹奏楽部はありのままでいられる居心地の良い場所、自分という人間がここにいていいんだと安心して呼吸できる場所...
だから、ひとりひとりの個性が光るのです。
ひとりひとりがそれぞれの輝き方を見せられるのです。
高橋健一先生の人間教育の温かさに、改めて惚れてしまいました。

初めて見ていただいた高橋先生に褒めてもらい、とてもうれしそうな部員たちでした。
これから仕上げに向けては、きっと先生のダメ出しやご指導も入るのでしょう。
エネルギー溢れる高校生たちが、真剣に、かつ、ほっこりとした雰囲気で練習に取り組む空間にご一緒させていただき、とても幸せな1日でした。
見学させていただいてよかったです。
ありがとうございました。
あれれ? よく考えたら、吹奏楽部の練習見学だったのに、吹奏楽の演奏は全く聴かなかったし!
でも、いいんです。
一番見たかった「生徒さんたちだけでの練習」を見せていただけたので...
そして、「名門バンド」によくある「春休みからの1年生の練習参加」もありませんでした。
「入学式までは、まだ市船の生徒ではありませんから、部活に参加するはずありません」と、高橋先生はきっぱりと。
また、3年生は12月の定期演奏会で引退したら、部活には来させない。いつまでもダラダラと後輩たちに関わることもさせない。
ひとりひとり孤独になって自分自身と向き合わせる。その孤独の時間を大切にさせる。
冷たいようですが、大切な3年間のまとめとなる「孤独」を先生はあえて与えられます。
物事、けじめが大切です。
スプリングコンサートは、下記のとおり開催されます。
チケットは残り少ないそうです。

詳細は、下記の市船吹奏楽部HPの高橋先生のブログをご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/ichifunawoct/
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