田川伸一郎のブログ

一枚の葉書

新学期もスタートし、学校には新しい風が吹いているこの頃です。

この時期、レッスンは少なめですが、学校にお伺いすると、忙しそうに走り回る先生方の姿、緊張した面持ちの新任の先生の姿...
あぁそうだったと思い出す光景に出会います。

そして、ご退職された先生から、「退職のごあいさつ」のお葉書が届き、感慨にふける瞬間も...

今日届いた1枚の「退職のごあいさつ」の葉書...犢橋小学校に私と一緒に赴任した事務職員のSさんからでした。
その年、5月採用の新卒の先生は2名いましたが、4月1日採用の職員は、私と彼だけでした。

Sさんは、高校卒での採用でした。
私よりも4歳年下でしたが、とてもしっかりしていて、驚くことばかりでした。

教員と事務職は、仕事の内容は全く違いますが、新任同士、「どう?慣れましたか?」と声をかけ合い、たまに帰りに一緒にご飯を食べたり、彼の家に遊びに行ったりしたこともありました。

彼は、身体に障害をお持ちでしたが、そんなことは気にせず、明るくハキハキ話し、笑顔の素敵な青年でした。

事務室は、学校の顔。 お客様や保護者にも明るく対応し、「若いのにテキパキして、すばらしい」と、好評の声も耳にしました。
彼より4歳も年上だった私なのに、彼にはずいぶん助けられ、教えられました。

そんな彼からの「退職」のお葉書...犢橋小学校から転勤した後は、お互いに連絡を取ることもありませんでした。
私が退職して、今、我孫子に住んでいることもご存じないはずです。

心当たりは...葉書に書いてあった彼の最後の勤務校に、私は数年前にレッスンに伺ったことがあるのです。
もしかしたら、当時、その学校にお勤めだったのかもしれません。
校長先生や音楽の先生にお渡しした名刺を目にしていたのかもしれません。

定年まで何年も残して退職されました。
「高齢の両親の面倒を見ながら、しばらくは家事に勤しみたいと考えています」と書かれていました。
「介護」が一番の理由かどうかはわかりませんが、それも大きな理由のひとつのようです。

Sさんからの1枚のお葉書を読んでいるうちに、なぜか涙がポロポロ出てきました。
ずっとご無沙汰していた私のことを覚えていてくださった。
そんな私にお葉書をくださった。
ありがたくて、ありがたくて...

桜満開だった犢橋小学校の校庭や、緊張して毎日を過ごしていたあの頃...「同期生」として励まし合っていたSさんのことが、昨日出会ったように鮮明に思い出されました。

お互い、道は違っても、その後も精一杯仕事に尽くしました。

何年も残して早期退職された裏には、きっと様々な思いや決心があったことと思います。

早速、お手紙を出したいと思います。
そして、出来ることなら、お会いしに行きたいと思います。

私にとって、大切な「同期」の仲間ですから。

まずは、Sさん、ゆっくり休んで、お疲れを癒してください。
そして、ご両親のためにも、どうかお元気でお過ごしください。


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