田川伸一郎のブログ

140年の歴史の中で

昨日は、埼玉県の小学校へお伺いして来ました。
この学校のレッスンは、毎年、「埼玉県小学校管楽器演奏会」に向けての冬場だけだったのですが、今年度は5月からお招きいただきました。


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先生の「決断」で、今年度は、この学校始まって以来初めての「コンクール」に出場することになったのです。
学校が創立されて140年間。 その歴史の中の「初・コンクール初出場」です。

今の顧問の先生が赴任されて4年目。
私は、その2年目からお招きいただき、このバンドの成長を見て来ました。
先生のきめ細やかなご指導と子どもたちの素直な努力のおかげで、毎年確実に成長し、だんだんと先生ご自身のされたい音楽が出来るようになってきました。

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このバンドにとって、毎年の初の「大舞台」が1月の「管楽器演奏会」でした。
新入部員もある程度演奏出来るようになり、経験者、特に6年生はかなり上手になったタイミングでの発表で、先生も子どもたちも自信を持って演奏することが出来ました。

今年初挑戦の「吹奏楽コンクール」は、8月のはじめです。
先生は、例年よりずっと早くに曲を仕上げ、大舞台に連れていかなければならないということで、選曲、練習の筋道、ペースの上げ方、保護者の方々の理解を得ることなど...今までになかった特別な配慮をされながら、今年度の活動をスタートされました。

でも、子どもたちは、「コンクールに出るんだぁ~。ふ~ん」という感じで、特に変わった意識はありませんし、まして、「目指せ!金賞!」などというスローガンもありません。
先生がそのような目的でコンクールに出るわけではないからです。

子どもたちの力が少しずつ上がって来て、もっと「大舞台」の経験をさせてあげたい。1月まで「大舞台」を待つのではなく、もう少し早い時期にその「大舞台」を設定してあげたいという目的からでした。

選曲も、このバンドの「夏」を想定して決めました。
難し過ぎず、易し過ぎず...選曲は顧問の先生の「大仕事」のひとつです。
私もアイデアを出させていただきました。

今は、運動会の前で、その曲も練習しなければならないですし、今年度の新入部員はまだやっと音が出るようになった段階ですから、「コンクール曲に集中して」というわけにはいきません。

全員での基礎練習に続き、運動会で演奏する曲の練習を少しした後、「コンクール曲」の練習した一部分を使ってレッスンを進めました。

音符そのものはさほど難しいという訳ではなく、5.6年生はある程度音が取れていました。

問題は、「アーティキュレーション」でした。
これまで練習した曲の中では、アーティキュレーションにはあまりこだわらず、あるいは、複雑なアーティキュレーションの無い曲だったということで、子どもたちの中にアーティキュレーションの観念があまりないようでした。
しかし、この曲では、そうはいきません。

そこで、アーティキュレーションの「基礎練習」を黒板に書いた簡易音符を使って、様々に書き込んだスラーやスタッカートを「タンギング唱」する練習を取り入れてみました。

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みんなで歌ったり、ひとりで挑戦してみたり、速さを変えてみたり...楽しく練習が進みました。
そして、曲のごく一部を使って、実際の演奏に生かします。
パートごとに、あるいは、ひとりずつ、正しいアーティキュレーションで吹けているかどうかを確認しました。

譜読みの初期の段階で、このように丁寧にやっておかないと、小学生の場合は特に、「間違ったことを覚えてしまうと、正しいことに直すのはゼロからよりも大変」ということが起きます。

「この時期のレッスン、まだ曲も通っていないし、早過ぎたかなと思っていたのですが、かえって早く教えていただき、子どもたちに意識づけが出来て良かったです!」と、先生も喜んでくださいました。

そして、今後の練習の進め方、新入部員が全員コンクールのステージに乗る場合の「負担」の下げ方(子ども自身の負担と、練習や仕上がりの両面から)など、「かゆい所に手が届く」ようなアドバイスもさせていただきました。

何よりも、子どもたちが明るく、楽しく、生き生きと、初のコンクールに向かっていることがとても良いことです!

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140年の学校の歴史に、「吹奏楽コンクール・初出場」という足跡を残そうとしている皆さん。
この記念すべき年に、このバンドのメンバーで良かったですね!
遊びに来ていた卒業生たちが、「今年の子たち、いいなぁ。私たちも出たかったです~」と言っていましたよ。
「コンクールってなあに?」という気持ちだと思いますが、それでいいんですよ。
「音楽大好き、金管バンド大好き、練習大好き」の君たちにピッタリのステキなステージだと思ってください。

今回学んだこと、特に「アーティキュレーション」を、これからの練習でしっかりと生かしていきましょう!
がんばれ!



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| | 2017-05-19(Fri)21:13 [編集]