田川伸一郎のブログ

群馬県の中学校バンド

土曜日の山梨県に引き続き、昨日の日曜日は、群馬県の中学校にお伺いさせていただきました。
西関東支部の学校に2日連続のお伺いとなりました。


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こちらの学校へ行くのにも片道約3時間、往復6時間の移動です。
記事にはアップしていませんが、山梨の前日の金曜日には、茨城県水戸市の小学校へ伺っており...
3日間、「長距離ランナー」の田川でした。
さすがに身体には堪えます。 

でも、先生や生徒さんたちにお会いすると突然元気になり、エネルギー全開!
その反動は、帰りや翌朝ぐわーっと出ます。 トホホです。

この中学校の先生は、とても丁寧な方で、毎回、改札口までいらしてお迎えくださいます。
何度か伺っているので、「駅の下でお待ちください」とお話ししているのですが。
車をわざわざ駐車場へ入れて、階段を上がって...
改札口に向かう私の姿が見えると、何度も深々と頭を下げながら、私が出て行くのをお待ちくださいます。
そして、「遠くから本当にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」と、丁寧にご挨拶くださいます。
私は「やっと着いた~。疲れた~」なんて甘ちゃんな気持ちをポイと捨てて、背筋を伸ばし、「こちらこそよろしくお願いいたします」と、この瞬間から先生との大切な時間がスタートします。

この中学校に転勤されて2年目。
前任校と同様に、吹奏楽部の練習に、「本格的な合唱」を取り入れたご指導をされています。
毎回、レッスンの始めには、合唱を聴かせてくださいます。
どんな時期に伺っても、それは変わりません。
「最近は忙しくて合唱はやっていません」という時期は無いのです。

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昨日は、Nコンの課題曲『願いごとの持ち腐れ』を歌ってくださいました。

この曲...初めて聴いた時から、えーっ?この曲を中学生が半年間かけて、コンクールという大切なステージに向かって練習するの~?と思ってしまいました。 『持ち腐れ』という言葉も健康的でないし、漢字が見た目良くありません。 NHKも謎です...

でも、この学校の合唱を聴いたら、「まんざらでもない曲かも・・・」と、少しだけ思えました。

前回お伺いした時から、また呼吸が深くなり、発声もハーモニーの厚みもぐんと増していました。
身体のセットも安定して来ています。
今は、こうして吹奏楽部で合唱をすることが当たり前になっています。
「楽器を練習する時間を減らしてでも、本格的な合唱に取り組んだ方がいい!」は私のモットーですが、この吹奏楽部の合唱のレベルは半端なものではありません。

楽器の音にも、その効果がいよいよ出て来ました。
先生も、「合唱と合奏が連動するようになって来たんです」とおっしゃっていました。

特に、楽器でユニゾンやハーモニーを合わせる時に、「はい!心の中で歌って!聴いて!」と言うだけで、どんどん合わせられるようになっていることは、まさに「合唱効果」です。

楽器演奏そのものに必要な発音、テクニック、タンギング、フィンガリングなどは、もちろん合唱には無いわけで、それはしっかりとトレーニングしていかなければなりません。

でも、「歌う」という音楽表現の大基本が身に付いているかどうかで、楽器のトレーニング成果にも違いがあると私は信じています。

とても良い鳴りをしているホルンパート3人には3年生がいないということを、帰りの車の中で先生から伺ってびっくりしました。
小学校で運動会の時期だけ金管楽器を経験してはいるものの、フレンチホルンという楽器を吹いてまだ1年しかたっていないメンバーです。

「自分の身体と声を鳴らす」という合唱のトレーニングの深まりが、どこかで楽器と結び付いているに違いありません。
もちろん、部員たちの猛烈な「やる気」に支えられてのことですが。

課題曲を、予定していた『マーチ・シャイニング・ロード』から『スケルツァンド』に変更されたということで、私が指揮台に上がり、演奏のポイントや練習の仕方をどんどん指示していきました。

どんなに緊張感ある練習を進めていても、部員の皆から笑顔が消えることはありません。
皆、本当に音楽が大好きなんです。
そして、本当に上手くなりたいと思って練習に参加しているのです。
ひとりずつ聴かせてもらうような場面で、たとえ指示のとおりに出来ない箇所があっても、「すいません!」の言葉や表情にすら明るさを感じるのです。
上手くいかなくてもへこまない。 今の自分の力を受け入れて、先を見据える...そんなたくましい雰囲気を皆が作り出しているのがわかります。

先生は、すぐ隣の机で、私が指導していることをスコアにどんどん書き込みながら、「なるほど~。そうか~」とうなずいたり、生徒さんたちの演奏にじっと聴き入ったり...
「音楽を勉強する真剣さと楽しさ」を、先生ご自身からこの音楽室に発信していらっしゃいます。
皆の「学びの姿勢」は、まさに先生の「生き様」が育てているように思えます。

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レッスンを開始して2時間ほど経った時、私が、「あれ?あの時計、狂っていませんよねぇ?えっ?もう2時間もやってました?」と言うと、皆も時計の方に振り返って、「えっ?!、ほんとだ。うそ~!もう、2時間も過ぎてる~!」とびっくり。

「僕は君たちと音楽するのがとっても楽しいから、あっと言う間に時間が過ぎるんだと思ってるよ。いつもそう。この学校に来ると、時計が狂ってるのかなと思うほど、時間が経つのが早いんだ。もっと君たちと音楽していたいなぁ」と話すと、皆、うれしそう。


『スケルツァンド』は、曲に隠された様々な「仕掛け」を解き明かすことで、これからの練習の楽しさと乗り越えなければならないハードルがはっきりしました。
先生も、「まだ演奏出来てはいませんが、理屈がとても良くわかりました!」と喜んでくださいました。

自由曲は決定してからまだ1ヶ月経っていない、しかも中間試験が途中に入りという状況でしたが、何とか通っていました。

特にこの曲では、「強弱とタンギングは連動してはいけないこと」を確認しました。
大きな音になるとタンギングが硬くなり、小さな音になると柔らかくなる...それは違うと。

音量は音量、タンギングはタンギング。
音量に関係なく、タンギングの種類を変えることが出来るように。
逆に言うと、タンギングが音量に左右されないように。

合唱には無い、重要で大切な課題を示しました。
皆、大きくうなずいていました。 

そして、旋律が美しい曲ですが、この曲の基本は低音とハーモニーの進行にあること。
だから、その役割をやり甲斐と責任を持って、完成度高く演じ切ること。

近いようで遠い「目標」です。
でも、絶対出来るようにするに違いありません。
この生徒さんたちなら!

次にお会いするのは7月です。

これからの飛躍に期待しています。

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これを見て、期待して入部してくれた1年生もしっかり導いてあげてくださいね。
自分たちのことと、1年生のことと...気持ちは熱く、頭は冷静に...


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あっという間の3時間でした。 君たちと音楽していると、本当に時間が早く過ぎて行きます。
いつもそんな雰囲気を作ってくれる君たちに感謝です。
他校と変わらない部活時間の中で「吹奏楽と合唱」の両方に取り組んでいる皆さん。
そう導いてくださる先生のご指導はとてもすばらしいのだということが、はっきり分かって来たと思います。
吹奏楽と合唱の2つのコンクールに挑戦することにも、大きな意義を感じます。
「時間が2倍あったら、どちらももっと上手くなるのに~」なんて言わず、与えられた時間をフルに使い、誇りを持って「二刀流」の活動に取り組んでください。
1年生の合唱や合奏を聴かせてもらう日も楽しみにしていますからね。 1年生もファイト!



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毎回のようにお昼に出してくださる「焼き鳥屋の焼き豚弁当」です。
群馬県名物かどうかよく知りませんが、とっても美味しいことだけは確かです!
今回もごちそうさまでした。
  

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| | 2017-05-31(Wed)20:44 [編集]