田川伸一郎のブログ

「楽しくはない練習」が楽しくなるとき...

今日の千葉県は、予報どおり本当に良いお天気でした。
朝早く、3月までお世話になった真間小学校の同僚に「運動会がんばれ!」の応援メールを送りました。
すぐに返信をいただきました。

「田川さんの応援のお気持ち、子どもたちにも伝えますね。私は電車の中ですが、田川さんからのメールに、今日の子どもたちの『五段タワー』の成功を予感し、今、涙をふいたところです。」...
子どもたちと共に汗を流し、砂まみれになって組体操を指導してきた先生方のお気持ち、子どもたちへの温かい愛情、一回きりの本番に「成功」を願う思いに、私も改めて子どもたちの健闘を祈りました。
五段タワーは成功したかなぁ?

「さあしっかり力を入れて!ダメダメそれじゃ!もう一度!」「そう!ほら、出来たじゃない!」...
子どもたちに「成功した喜び」を何とか味わわせてあげようと、必死になって子どもたちに向き合う先生方。そして、子どもたちのちょっと辛そうな顔が「輝いた笑顔」に変わるその瞬間に、先生方の思いと子どもたちの思いがひとつになって「感動」という大きな「宝物」が生まれます。
いくらお金を出しても買うことができない大切な「心の宝物」です。


今日は、高校バンドのお手伝いに伺って来ました。
そのバンドの大きな課題であるという「ピッチの悪さ」。
決して楽しい練習方法とは言えなかったにもかかわらず、私のアドバイスによく食らいつき、あきらめず、皆が真剣に取り組みました。まだまだ不安定ではありますが、初めよりも目に見えて向上しました。休み時間になっても、休まずトレーニングを続ける生徒さんたちの姿に胸が熱くなりました。
「ピッチを合わせなければ」という硬い思いが、「合わせるのって楽しい!」「何が何でも合わせたい!」という雰囲気に変わっていったのが何より嬉しかったです。この調子で続けていけば、もっともっと成長していくだろうと思います。彼らならきっと頑張り続けるに違いないと思いました。
一朝一夕で解決するはずもない「ピッチ」の問題に、真剣に、根気強く、そして楽しく取り組んでいってくれたらと思います。

どんなに「楽しくはない練習」も、「楽しい」と思って取り組めれば成長は速いものです。
「めんどくさい」「かったるい」と思ってやっていると、練習の成果は半減します。

特に、昨日ご紹介した練習方法や「ピッチ」との格闘など、基礎的な力を付ける練習は決して楽しいものではありません。
しかし、昨日の生徒さんや今日の生徒さんのように、「できるようになりたい!」という前向きな気持ちで取り組んでいると、「楽しくはない練習」が「楽しいこと」のように思えてくるのです。

どこのバンドでも、「何か」をひと山越えようとした時に、「楽しくはない練習」が立ちはだかることがあるに違いありません。
その「楽しくはない練習」を、いかに楽しくできるかは、「バンドの雰囲気」にかかっていると思います。
皆が集中して取り組んでいける雰囲気。
ほんのわずかな進歩であってもお互いに認め合い、ほめ合える雰囲気。
なかなかうまくいかない仲間に寄り添ってあげられる雰囲気。
練習の後、その「楽しくはない練習」を乗り越えた仲間たちとなごやかに談笑できる雰囲気。
...

そんな雰囲気があれば、きっと「楽しくはない練習」も楽しくなっていくはずです。
そして、「楽しくはない練習」の成果が大きく実っていくはずです。
そんな雰囲気を皆でつくろうではありませんか。

今日の学校では、練習後、私の周りでいつまでも楽しいおしゃべりが続いていました。
「私、理科系なのに化学が苦手なんです。どうしたらいいですか~?」と明日の公開模試に震える生徒さん。
「僕、先生のブログ、毎日読んでいます。なんか、先生がスターみたいに思えて...」と照れくさそうに言ってくれた生徒さん。

あんな「楽しくはない練習」をした後なのに...。
そして、音楽室からは、そんなおしゃべりにも加わらず、うまくいかなかった仲間に寄り添って一緒に何度もチャレンジしている優しい姿も...。

このバンドなら、これからもきっと「楽しくはない練習」を皆で楽しみながら乗り越えて行ってくれるだろうと期待しながら、笑顔で校門まで見送ってくれた生徒さんたちにこちらも笑顔でこたえてお別れしました。

ふと、力を合わせて組体操という大きな山を乗り越えた真間小学校の子どもたちと先生方の「輝いた笑顔」が浮かんできました。

「みんな、みんな、同じ笑顔だな」と...


手賀沼1
自宅近くの手賀沼の朝
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