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田川伸一郎のブログ

小学校の音楽科授業研究

先週、県内の私立小学校の音楽科授業研究会がありました。

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1年生の学級ですが、40名以上いても、とても落ち着いて学習に取り組んでいました。

今回は、題材「こんにちは けんばんハーモニカ」の学習です。

ピアノなどの事前経験がある・ない。
幼稚園や保育園で、鍵盤ハーモニカを使ったことがある・ない。
これまでの経験値が影響する「鍵盤ハーモニカ」ですが、小学校の学習では、これをとりあえず、ゼロスタートに揃えて進めるべきです。

そして、大人が当たり前だと思っていること、たとえば、「鍵盤楽器は、右の鍵盤ほど高い音が出る」ということ、「ドは、ふたつのお山の左側にあり、色々な位置にドはある」ということ、なども、当たり前と思わず、丁寧に指導していかなければなりません。

そういう基礎をとても大切にした授業でした。

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歌やドレミ体操で身に付けつつある「ドレミファソラシド」の音高感と、左右に移動する鍵盤ハーモニカの音高の仕組みを結び付けながら、ゆっくりと指導されていました。

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歌と手で音高感を身に付けさせています。

今回は、「ド・レ・ミ」の位置をしっかり覚、1~3の指で弾くところから、その3音を使って4拍の簡単な旋律づくりをするところまで進めて行きました。
作った旋律を全員が発表しました。
ここが、指導案上の「評価規準を設定しての評価の場面」でした。

旋律づくりでは、先生の範奏を模倣する学習を基にしましたが、その範奏が四分音符から八分音符やもっと速い「拍にはまらない指遊び」のような演奏にまで発展していたので、中にはとても複雑な動きの旋律を作った児童もいました。
こうなると、「ピアノをやっている子が優位」に立ってしまう活動になってしまいます。

授業内の「形成的評価」としての「評価規準」は、全児童が平等な条件下で評価され、それ以上の特別な児童への「プラス支援」は、「形成的評価」の場ではなく、全く違う場でしなければ評価がブレてしまうことを確認しました。

つまり、条件を限定し、「4拍以内であること」「四分音符のみであり、しかも拍の流れに合っていること」「運指を守っていること」の全てが出来ているかどうかで評価するということです。


それにしても、鍵盤ハーモニカは奥深い楽器で、それだけに指導にも配慮が必要です。

たとえば、「タンギング」をどうするのか。

A社の教科書では、1年生の教科書にタンギングに関わる記述(タンギングとは書かれていないが)がされています。
B社の教科書では、3年生のリコーダーで初出となります。

「鍵盤ハーモニカにおけるタンギング」について、語り出せばきりがないほど、教師側がきちんと整理して持っておかなければならないことです。


今回の授業では、先生が「鍵盤ハーモニカ」についての様々な本を数冊読んで勉強して臨まれていたことがすばらしかったです。

そして、授業をスムーズにするための躾け(勝手に音を出さない、練習を止める時の合図の約束、先生や友達の音をよく聴く)がしっかりなされていたことも良かったですし、鍵盤ハーモニカを使った後、黙って丁寧にお手入れする時間を取っていたことにも感心しました。

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もちろん、鍵盤に「ド・レ・ミ」を書いたり、シールを貼ったりしている子は見当たりませんでした。

幼稚園でシールを貼ってあった子も、剥がしたようです。

鍵盤には「ド・レ・ミ」を書いたり、ひとつもシールを貼ったりしない...最も大切なことです。

これからのこの子どもたちの成長が楽しみです。

良い授業でした。

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| | 2018-12-06(Thu)19:37 [編集]