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田川伸一郎のブログ

徳島県から~その1~

この木曜から土曜日は、四国・徳島県にお伺いして来ました。

今回は、私から望んだ見学と、同じタイミングでご依頼のあった他校のレッスンでした。
お伺いした学校は2校と、とてもゆったりとしたスケジュールでした。

見学させていただいた学校は、今年5月の日本バンドクリニックでのコンサートに出演した徳島市佐古小学校です。
指導されている主顧問の先生は青山裕子先生で、私が大柏小学校に勤めていた頃からの長いお付き合いです。
私は、バンドクリニックには行けなかったのですが、後日、DVDで見ることが出来、子どもたちの演奏や表情にとても感動し、また、前に中・四国音研大会の時にスタートした佐古小学校の「スマイルタイム」を映像で拝見した感動も忘れられず、ぜひ参観したいと願い出たのでした。

ちょうど、「全日本小学生金管バンド選手権」を控えた集中練習期間でもあり、「スマイルタイム」も予定されているこの日程で、お伺いの機会をいただきました。

「全日本小学生金管バンド選手権」の詳細はこちら
  ↓

全日本小学生金管バンド連盟


木曜日の放課後、佐古小学校金管バンドの練習を見学させていただきました。

体育館に入ると、DVDで見覚えのある顔の子どもたち、そして、バンドクリニックには出演しなかった4年生たちもたくさん加わり、大勢の子どもたちが元気いっぱいの明るいあいさつで迎えてくれました。

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私のお伺いが決まってから、先生は子どもたちに何度も、「この日に練習休むと、ずっと後悔しますよ。一期一会っていう言葉があるんだけど、まさにそれ!」と、私のことを大げさに話したり、ブログを紹介したりしてくださったそうです。
保護者の皆さんの協力もあり、夕方5時までの練習は全員出席でした。うれしかったです。

「金管バンド選手権」の課題曲である『遥かなる伝説のガイア』(石原勇太郎)を聴かせていただき、まずびっくりでした。

・ともかく音がいい。
・音量だけでなく、音色の変化がある。
・タンギングに種類がある。
・マルカートとレガートの吹き分けが絶妙。
・場面によるドラマの変化がよく分かる。
・4年生が多いという打楽器パートが、思い切り良く演奏している。
・低音が充実していて、響きが豊か。
・ソロの演奏がすばらしい。

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たくさん褒めてあげました。
この曲は、小学生には難しい曲ですが、ハードルになる箇所をとてもよく練習してありました。
先生がお悩みの箇所についての練習方法をアドバイスして、自由曲の『ロス・ロイ』(デ・ハーン)を聴かせていただきました。

名曲を名曲らしく、胸を張って演奏する姿と音楽に感動しました。

特に、きついはずの中間部をソロコルネットからTuttiに向けて、先生の熱い指揮と共に気持ちを込めて歌い上げる精神力がすばらしかったです。

時間制限の関係で、ちょっと落ち着かなくなっているリズム処理と伴奏内のハーモニーバランスの調整など、少しだけお手伝いさせていただきました。
向上心が高く、日頃から耳も感性も十分に育てられている子どもたちなので、たった一言に対する変容には驚きでした。

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2曲を通して、感動し、褒めることいっぱいの演奏で、「やっぱり、お金と時間をかけて、みんなの所に来て良かったよ!」と話しました。
子どもたちも、「今日は、たくさん褒めていただき、表現を深めるアドバイスもいただき、やる気が出ました!」と話してくれました。

「青山先生の元で金管バンドが出来ることは、奇跡のようにすごいことなんだよ!」と話しました。
どれだけ本当に理解したのかは分かりませんが、皆、ニコニコしていました。 
いつかきっと本当に分かる時が来るでしょう。

音楽を通して人を育てる...青山裕子先生の変わらぬ教育の根幹がひしひしと感じられた2時間でした。

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5月にバンドクリニックという大舞台を踏んだ佐古小学校金管バンドの皆さん。 その経験が大きくふくらんで、今の演奏や活動につながっていると思います。
12月16日には、滋賀県のホールでまた多くの方々に感動を届けられるよう、残された日々の練習で、さらに磨きをかけていってくださいね。
がんばれ!



金曜日の放課後には、ご依頼のあった小学校のレッスンに伺わせていただきました。

こちらの先生ともバンドとも、初めての出会いで、とても楽しみにしていました。
60数名いるというこの大きなバンドは、2月に神戸で開催された「全国小学校管楽器合奏フェスティバル・西日本大会」に、徳島県の代表として出場されるそうです。

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前日に初めてお会いした男性の顧問の先生は、とても誠実なお人柄で、バンド指導への情熱溢れる先生でした。

日ごろの練習は、朝と休み時間が中心ということで、合奏量もかなり少ないようでした。
それでも、様々な発表の機会に進んで参加し、「マーチング・フェスタ」というイベントでは簡単なマーチングにも取り組んでいるとのことです。
きっと能率良い練習方法を工夫して、短い時間でも大きな成果を上げているのだと思います。

今回は、特別な放課後練習で、ほとんど全員が3時から5時までの練習に参加してのレッスンとなりました。
校長先生も、お仕事にご都合をつけて、最初から最後まで練習を見守ってくださいました。
温かい校長先生でした。

体育館に集まってくる子どもたちは、私のところにまで来て、ひとりずつあいさつをしてから楽器の準備に入りました。
外部講師の先生に習うことはほとんどないようで、皆のワクワクとドキドキが伝わって来ました。

いつもどおりの基礎合奏を見せていただいてから、早速、西日本大会で演奏予定の『やまなみのしらせ』(福田洋介)を聴かせていただきました。

大人数らしい音の厚みと音量で、堂々とした「やまなみ」が描かれていました。

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このバンドでは、人数の増減で、音量やバランスや音色の変化を作る工夫はしていないということでしたので、「今日は実験ね!」と、部分的に演奏する人数を減らしてみました。

子どもたち自身が、そういう工夫によって演奏が良くなることを感じてくれると、人数の増減をすることへの抵抗が無くなります。
そういう理解がないと、ただ「吹くなと言われた」と勘違いしてしまいます。
今回は、比較したり、聴き合ったりすることで、人数を増減する目的や良さを十分につかんでくれたようでした。

その他、「フレーズ」や「バランス」、「音色」という大切な事項を確認しながら練習を進め、演奏の質が上がっていきました。

「聴く」「感じる」「考える」ということがとてもよく出来る子どもたちで、私から「技術的な言葉」ではなく、イメージを持たせる言葉を投げかけると、それだけで吹き方を変えていけたところがすばらしかったです。

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最後に、打楽器の長いソロに合わせて「山」にちなんだパフォーマンスを演じるアイデアを提案し、実験的に練習してみました。
なかなか楽しかったです。

どんな仕上がりになっていくのか、とても楽しみなバンドでした。

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いつもの練習よりずっと長い時間の練習で疲れたと思いますが、最後まで集中力を途切れさせることなく、向上し続けて練習を終えることが出来ましたね。
人数が多いことの良さを生かしながら、少数での美しい音色やバランス良い演奏を組み立てることを大切に、完成させていってください。
西日本大会では、心に残る良い演奏が出来ますように!
がんばれ!




徳島の記事は、~その3~まで、順次アップさせていただきます。


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| | 2018-12-09(Sun)15:29 [編集]