FC2ブログ
 
■プロフィール

schoolbandsupporter

Author:schoolbandsupporter
田川伸一郎のブログへ
        ようこそ!
小学校教師として、30年間、音楽専科や学級担任、そしてバンド指導にかかわってきました。現在は、フリーの「スクールバンドサポーター」として、小中高等学校のバンド活動を、顧問の先生や部員たちの願いや悩みに寄り添いながら、これまでの経験を生かしたアドバイスで支援させていただいています。

東京都品川区立日野中学校、都立小山台高等学校で吹奏楽部員(パーカッション)として活動。
千葉大学教育学部音楽科卒。
千葉市立犢橋小学校、千葉市立幸町第三小学校、市川市立大柏小学校、市川市立新浜小学校、市川市立真間小学校に勤務。
在職したすべての学校で、吹奏楽部を設立、または継続指導し、5校すべてを「TBSこども音楽コンクール」「全国学校合奏コンクール」「日本管楽合奏コンテスト」等で計14回の全国一位に導いた。
「日本管打・吹奏楽学会」会員

■最新記事
■カテゴリ
■FC2カウンター

現在の閲覧者数:

■FC2カウンター

■メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

■検索フォーム

■リンク
■QRコード

QR

悲しみに耐えている全国の吹奏楽部員の皆さんへ~その3~
辛いです。悔しいです。やり切れないです。
私は勉強も出来ない。自分に自信もない。何の取り柄もない私でもたった1つ吹奏楽という素晴らしいものに出会えた事で、演奏した後、見てくれてる方達の笑顔で拍手を頂ける事に毎回何とも言えないくらいの感動をもらいます。
吹奏楽して7年。今年最後の中3で集大成としてラストのコンクールに目標をもち田川先生と会えるのを楽しみにしてました。
新入部の後輩達を迎えるセレモニーもなく、コンクールもなくなり、どこかで仕方ない事とは分かっているし、世の中が大変なのも理解してます。全ては身が大切だから。コンクールが全てじゃないと言われても、分かっていてもそれでも悔しいです。苦しいです。やり切れない気持ちでいっぱいです。
小学校から毎年田川先生に会い、顧問の先生とはまた違う指導をして頂き新たな発見も出来てここまで自信のなかった私が、見てほしい聴いてほしいと思える生きがいが出来て自分の居場所が出来た。目標も持てるようになった。7年間の思い最後だからこそ田川先生への恩返しの気持ちを込めてコンクール曲を完成させて演奏したかった。



思いの丈を本気で伝えてくれた中学3年生からのブログコメントが送られて来ました。

本人の承諾が取れず申し訳ないですが、あなたの気持ちがとてもよく分かったので、ここに掲載させていただきました。

吹奏楽があなたの生きる支えとなったことに「尊厳」を感じます。
誰かからもらったものではなく、あなた自身が長い時間と努力を積み重ねて得られた「尊厳」です。
小学校・中学校と7年間も吹奏楽を続けて来たまとめとして、今年のコンクールを精一杯頑張りたかった、そして、あなたが一生懸命練習して奏でた音楽を、私への7年間分の恩返しにしたかった...と思ってくれました。
あなたは、「ゴールド金賞」を取って喜びたいから という理由でコンクールに出たかったわけではない。
7年間の自分自身の成長を、コンクールに向けての取り組みの中で、しっかり見極めたかったから。
もうどんな辛い練習にも耐えられる自分、だめでもだめでも諦めずにがんばれる自分がここにいることを確かめたかったから。
そして、こんな自分に成長するために力を貸してくれた先生方、仲間たち、家族、そして、レッスンに来てくれた田川先生にも、最高の演奏で「感謝」を伝えたかったから。 
それが、あなたにとってのコンクールの意味だった。
・・・
あなたの気持ちは全部受け取りました。
あたりまえの日常を、あたりまえに向かえたはずのコンクールを失ったことで、あなたがなぜあんなに頑張って来られたのかを、辛さと悔しさの中で本気でまとめ、飾らずに伝えてくれました。
そんなあなたを誇りに思います。


今、世界が置かれている状況は、100年に一度の危機と言われています。
つまり、地球上に生きているほとんど全ての人が経験したことがない状況下にあります。

そして、吹奏楽コンクールが中止になったのは、戦後初めてのことです。
つまり、今、皆さんを指導してくださっている先生方ですら、誰も経験したことがない事態にあります。


小中高校生の皆さんの記憶にあるだけでも、これまで、日本のどこかでいくつもの大きな災害が起き、たくさんの命が奪われたり、あたりまえだった日常を奪われたりして来ました。
そんな時、被災された方々に元気と勇気を与える「音楽の力」を信じ、音楽を愛する人々が自粛ではなく「音楽の力」でひとつになって被災地のために出来ることを模索してやり遂げて来ました。
そして、「音楽の力」は、悲しみの中にある方々の心を少なからず癒すことが出来ました。

特に、東日本大震災の時には、被災地の「吹奏楽復興」のために、全国の方々が募金活動や楽器の寄付、ボランティアでの楽器修理、チャリティーコンサート、作曲など、それぞれが出来る形で、被災地の大切な吹奏楽仲間を支えて来ました。

それは、「限られた被災地」での被害だったから出来たことです。

今は、世界中、日本中の全ての場所が被災地であり、全ての人が被災者です。
だから、あの時のように、誰かが誰かを一方的に支えることが出来ません。


たとえば、先ほど書いたように、いつも皆さんをしっかり指導してくださる顧問の先生も、全く経験が無いこの事態の中、皆さんをどう支えてあげたらいいのか、悩んでいらっしゃると思います。
特に、最後のコンクールで思い切り頑張らせてあげたい、生徒と一緒に思い切り頑張りたい、そして、貴重な心の宝物を持たせて次のステージに送り出してあげたいと、3年生(小学6年生)のことを強く思ってくださっている先生は、「今年は諦めて、来年のコンクールで頑張ろう」とは思えません。
二度と戻って来ないあなたたちとの「今年」が大切だからです。

学校が少しずつ元に戻り、部活も少しずつ出来るようになっていくと信じます。
でも、例年と同じ夏は戻って来ません。
これは、受け入れなければならない現実です。

今、きっと顧問の先生方は...
・コンクールという目標を失って、生徒たちがやる気を無くしてはいないか。
・コンクールが無くなったことで、もう部活に足が向かなくなってしまう生徒がいるのではないか。
・夏の大きな目標がコンクールだったので、それが無くなった今、何を目標にさせてあげればいいのか。そして、その目標は生徒たちの心に火を付けられるのだろうか。
・長い期間、部活が出来ず、部員たちの一体感が無くなっているのではないか。部活が再開しても、ひとりひとりの温度差が強烈に表れて、ひとつになっていけないのではないか。
・新入部員を迎える準備もない中、それでも部員勧誘に走り周り、良い雰囲気で新入部員を迎えることが出来るのだろうか。
・・・・

これまでなら、どんな困難な時でも、先頭に立って皆さんを導いてくださった顧問の先生ですら、どのように皆さんの気持ちをつなげてあげようかと困惑の中にあると思います。


今日、悲しみに耐えている全国の吹奏楽部員の皆さんに伝えたい気持ちを書きます。

吹奏楽を頑張って来た自分自身の「尊厳」によって、あなた自身が辛く悲しい中であっても、「誰かを支えてあげてほしい」ということです。


先ほど書いたように、これまで大きな災害の時には、被災地以外の人々は、自分の身が守られている状態だったから、「支えよう」と大きな力を注ぐことが出来ました。
今は、そうではありません。

日本中の吹奏楽部が、みんな同じように被災しています。
日本中の吹奏楽部員が、みんな辛く悲しい思いをしています。 
皆さん同様、顧問の先生も...

そんな今だからこそ、あなたが誰かを支えてあげてほしいのです。

それが、吹奏楽を頑張って来たことへの「尊厳」を持っているあなたの力です。

たとえば、これからあなた方をどう導いていけばよいか、深く悩んでくださっている顧問の先生を救えるのは「あなたの一言」です。
たとえば、音楽する意味を見失いかけている大切な仲間を救えるのは「あなたの一言」です。

あなた自身も辛く悲しいからこそ、伝えられる気持ちや言葉があると思いませんか?

それとも、やっぱり辛く悲しい気持ちを誰かに支えてもらうのを待ちますか?


昨日届いたコメントは、自分の辛く悲しい気持ちを訴える内容でしたが、私は、それを受け止めながら、とてつもなく大きな力をもらいました。
たとえコンクールが無くても、あなたが卒業する前に、7年間の吹奏楽活動で立派に育ったあなたに会いに、そしてあなたの一生懸命な気持ち、感謝の心いっぱいの演奏を聴きに、あなたの学校へ向かいたいと思えましたから...
その日のために、今の気持ちを乗り越えてほしい。 「感謝の音楽」を目標にがんばってほしい。
私も今を乗り越えよう、そして、あなたをはじめとした多くの生徒さんたちを支えてあげようと、心から思えました。

勇気を出して送ってくれてありがとう。

スポンサーサイト





日記 | 14:24:08 | トラックバック(0) | コメント(1)
コメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2020-05-17 日 21:52:57 | | [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する