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Author:schoolbandsupporter
田川伸一郎のブログへ
        ようこそ!
小学校教師として、30年間、音楽専科や学級担任、そしてバンド指導にかかわってきました。現在は、フリーの「スクールバンドサポーター」として、小中高等学校のバンド活動を、顧問の先生や部員たちの願いや悩みに寄り添いながら、これまでの経験を生かしたアドバイスで支援させていただいています。

東京都品川区立日野中学校、都立小山台高等学校で吹奏楽部員(パーカッション)として活動。
千葉大学教育学部音楽科卒。
千葉市立犢橋小学校、千葉市立幸町第三小学校、市川市立大柏小学校、市川市立新浜小学校、市川市立真間小学校に勤務。
在職したすべての学校で、吹奏楽部を設立、または継続指導し、5校すべてを「TBSこども音楽コンクール」「全国学校合奏コンクール」「日本管楽合奏コンテスト」等で計14回の全国一位に導いた。
「日本管打・吹奏楽学会」会員

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悲しみに耐えている全国の吹奏楽部員の皆さんへ~その5~
♪ ありがとう ありがとう
大切な仲間たち
ありがとう ありがとう
とてもすてきな思い出を‥

「今日の日をありがとう」、拝聴しました。
初めて聴きましたが、とってもいい曲です。

切なくて、意味がありすぎて、泣きそうです。
歌詞が、田川先生の心が、胸に沁みます。

今、目の前の生徒たちは、「大切な仲間たち」と過ごす大切な時間を奪われ続けているんですよね。
3年生は「最後のすてきな思い出」を作ることもできずに‥

そう思うと、あらためて胸が締め付けられます。

だからこそ、生徒の前に立つ我々は、今、しっかりと前を向かないといけませんね。
生徒たちの「尊厳」を認め、今までやってきたことの価値や意義をわからせ、これからの「指針」や、(今できる活動の中での)「目標」を与えていかなければならないと思います。


昨日、「今日の日をありがとう」を聴いてくださった吹奏楽部顧問の先生からいただいたメールです。

生徒たちのことを考え、活動が再開出来た時に、いや、すでに今、どのように前を向くかということを強く考えておられます。
全国の顧問の先生方が、みんな同じお気持ちだと思います。
先生ご自身が経験の無い事態の中にあり、それでも、生徒たちに夢や希望を与えるのが教師の使命、吹奏楽部顧問であることの「尊厳」かもしれません。
コンクールが無くても、十分な活動時間や活動期間を与えられなくても、卒業する生徒たちが、「やっぱりここに来てよかった。吹奏楽部にいてよかった。先生や仲間に出会えてよかった。」と思いながら巣立っていけるようにしてあげなければなりません。
今こそ、生徒の前に立つ教師としての教育観や教育力、音楽に向かう人間としての価値観を試される時かもしれません。
とても厳しく、とても大切な「時」だと考えます。 
共に悩み、前を向きましょう。
私も、私に出来る形で、サポートの準備を進めています。



最も悲しい気持ちであろう最高学年の皆さん、心の状態はいかがですか?

コンクールが無くなり、まだ今後の部活動の目途も立っていない中、「このまま引退、卒業になってしまうのかな」と、悶々としているかもしれません。
前を向きたくても、喪失感ばかりで、今は前など向けないという人もいるかもしれません。


「最高学年がどれだけ大切か」ということを、私は指導者の立場として強く感じています。

小学校教員だった頃、立派に育った6年生を3月に涙で送り出すと、しばらくはロス状態。
深いため息をついたり、6年生たちの写真を眺めていたり、1年間の部活だよりを読み返していたり...
すぐには再スタートの心のスイッチを入れられず、「この子たちが卒業してしまったら、もうダメだ...。今年はコンクールもお休みしたいな...」と、行き先真っ暗だったこともあります。

桜が咲いて4月になり、みんな進級して新しい名札を付け、かわいい1年生も入学して来て、お世話をする6年生の姿も見え、音楽の授業も始まり、新入部員の募集も始まり...やっと気持ちが前を向き始めます。
中学校に入学した子どもたちが、新しいぶかぶかの制服姿を見せに来てくれると、先日までの凛々しかった姿が、何だかフニャフニャで可愛く見えたりして...。

そして、5月。 コンクールという目標に向かって練習を始めると、6年生たちは猛烈に頑張り、驚くほど伸び始めます。
私自身も、「今年はもうダメだな」とため息をついていたのがうそのように、「おっ、いけるぞ!」と、熱が入ったものでした。

5年生までには見せなかった良い顔(時には悪い顔も?)を見せ、力を見せ、ぐんぐん伸びていきます。
「何だよ~。こんなに出来たなら、何で5年生の時にも力を出さなかったったんだよ~」と思うことがあるほど、「最高学年」という立場になった時の「可能性の開花」には大きいものがありました。

子どもたちは、5年生の時まで手抜きをしていたという訳ではないと思います。
でも、上に頼りになる6年生がいるという安心感で、まだ「可能性フル稼働」のシフトレバーを入れずにいたのだと思います。 全く無意識のうちに。
そして、コンクールを過ぎ、秋に力は熟し、寒い冬を乗り越える頃、4月には考えられなかったほどの姿で小学校最後の演奏会に向けて私とチームを支えてくれたのでした。


「最高学年になって初めて開く大きな可能性」...それは、中学校でも高校でも同じだと思います。

今、悶々としている最高学年の皆さんにも、どう開花するか分からない素晴らしい可能性が眠っています。
例年だったら、今頃は、新入生を迎えて、部活も活気づき、コンクールに向かう中で、ひとりひとりがその可能性を開花させ始めていた頃でしょう。

本当に悔しいです。
この空白の時間が本当に虚しいです。


先ほど、雨上がりの公園で、開花を待っている紫陽花を見つけました。
どんな色の、どんな大きさの、どんな花になるのかなぁ。

紫陽花は、予想外の天候や気温や条件の違いがあっても、それぞれの「自分らしさ」に誇りを持って咲くと思います。

皆さんも、今、この紫陽花と同じように、これからどんな花を咲かせるのだろうという可能性がいっぱいです。
そして、その可能性は、紫陽花以上に未知数の広がりを持っています。

コンクールに向かって例年と同じように歩める日々は無くなりました。
「最高学年」として見られるはずだったコンクールの景色は見られなくなりました。
予想もしなかった辛く厳しい現実の中にあります。
月日は流れ、決して待ってはくれません。

それでも、皆さんの素晴らしい可能性は開花させることが出来ると、私は信じています。
もっと言うと、コンクールが無くなったからこそ開花出来る可能性があるかもしれません。

それは、演奏技術や音楽そのものではないかもしれません。
今まで知らなかった自分、今まで出来なかったことが出来る自分、今までとは違うものの考え方や感じ方、人との向き合い方、音楽以外のことへの興味、あるいは、自分の進路や将来への夢のことかもしれません。


予想もしなかった生活の中だからこそ開花するあなたの素晴らしい可能性を信じてください。

最高学年という「可能性の開花」のチャンスに、あなたがどんな自分と出会えるか。
予想もしなかった苦しい生活で出会う「未知数の可能性」...今、じっくりと自分を見つめ、「未知数の可能性」がわずかでも開花しようとしている貴重な瞬間を見逃さないでください。

そんな自分に出会った今年は、あなたの人生にとって、とても大切な1年になるかもしれません。



昨日の記事でも書きましたが、コンクールは無くなっても、仲間や音楽は無くなる訳ではありません。
むしろ、今まで以上に、仲間と一緒に努力できる素晴らしさや、みんなで音楽出来る喜びをひしひしと感じているかもしれません。

それ以前に、毎日あたりまえに学校に行き、あたりまえに学校生活を送れていたことの幸せを。

思えば、そんなあたりまえにあった日常の中で...
あなたは、自分の可能性に、自分で線を引いてしまっていたかもしれません。
あなたは、一緒に頑張り、支え合うはずの仲間を、心無い言葉や行為で傷つけていたかもしれません。
あなたは、皆さんのために精一杯努力してくださっている顧問の先生を裏切り、悲しませるようなことをしていたかもしれません。
あなたは、皆さんを陰でそっと応援してくれている家族や誰かに「ありがとう」の気持ちを忘れていたかもしれません。
・・・

部活動が再開できたら、そんなつまらない自分とはもう別れよう。
自分の可能性をもっと信じ、先生や仲間と、本当に力を合わせ、「ありがとう」を忘れずに頑張っていこう。
自分自身が大切であるように、人のことも今まで以上に大切にしよう。

・・・今、そんなことを考えることができたなら、それも素晴らしい可能性の開花だと思います。
しっかりと自分の心に刻み付けておいてください。
一生の宝ですから...


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3月以来、皆さんは、もう十分に我慢してきたと思います。

皆さんは、もう十分に頑張ってきたと思います。

だから、皆さんの心が抜けるような青空になって、夢と勇気を映し出せたら...


そんな気持ちで、このメッセージを書いています。




明日は、亡母の「四十九日」なので、この記事のシリーズはお休みします。

母が私に残してくれた「心」にじっくり向き合いながら、祈りを捧げたいと思います。


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日記 | 16:23:24 | トラックバック(0) | コメント(0)
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