田川伸一郎のブログ

避難者も共に~避難先でのコンサート

原発事故のために栃木県で避難生活をしている福島県の中高校生の2人が、避難先の中学校の吹奏楽部のコンサートに出演されたそうです。
「同じ避難者の方々に音楽で元気を与え、お世話になっている栃木県の方々にもお礼がしたい」と。


福島第一原発事故のため、福島県から栃木県に避難している高校生のSさん、中学生のK君です。
Sさんは、中学校時代から吹奏楽部でオーボエを吹いており、急遽避難の時も、「これだけは」と大切なオーボエを持って栃木県の避難所へ向かったそうです。

コンサート出演のきっかけは、Sさんが避難所の「掲示板」に書いた「オーボエ吹けます」という一言でした。
たまたまその「掲示板」を見たK君のお母様が「うちの子もピアノをやっているのだが...」と相談。
ボランティアらの協力で2人は22日夜に初めて顔を合わせ、地元中学校の吹奏楽部と一緒に練習を始めたそうです。
そして、昨日のコンサートでは、Sさんがオーボエを吹き、K君がピアノを弾き、4曲を吹奏楽と共に演奏されました。

被災者の方々に送る「チャリティーコンサート」があちこちで行われています。
そのコンサートに、被災者の方々が一緒に参加でき、少しでも元気を取り戻していただけたら。

避難生活を送られている小中高校生の中にも、吹奏楽部の方がたくさんいらっしゃるはず。
今は、「生きること」で精一杯かもしれないけれど、決して贅沢ではなく、「楽器を演奏したい」の一言で、このような機会が得られ、少しでも心和ませ、共に元気を得ることができるかもしれません。
楽器は、どうにかして準備し、貸して差しあげればいいのだから。


演奏を終えたSさん。
「進路など不安は多いですが、暗くなっていても何も変わりません。自分から動かないと」と話されたそうです。きっと、また自分の学校で、仲間たちと練習ができる日を夢見て、今を乗り越えていこうという決心が強まったことだと思います。 

辛い避難生活の中、
「音楽」に支えられ、
「音楽」で避難地の方々からホッとした時間をいただき、
そして、避難者の方々はもちろん、避難先の方々にも勇気を与え...

「音楽」があって良かった。


ふたりを温かく受け入れ、一緒に演奏させてくださり、たくさんの元気と勇気を与えてくださった栃木県那須町立那須中学校吹奏楽部の皆さん、顧問の先生、ありがとうございました。

そして、ふたりに一番の「心のケア」の場を作ってくださったボランティアの方々、ありがとうございました。






スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する